アークナイツ.Sidestorys 鵬程万里 作:Thousand.Rex
龍門
ウルサス帝国、今は亡きチェルノボーグ領にある移動都市、頭の切れる執政者の手により他の都市よりも華々しい発展を遂げている
この国が世界に与える影響は大きい たとえば鉱石病により崩壊した経済を独自の通貨を流通させることで立て直し、絶望的だった商業の復興を可能にした
それ以外にもこの世界は龍門から様々な恩恵を受けている、それもこの国を取り仕切るものの努力の賜物なのだろう
「此度は協力していただき感謝します」
「いえ、お互いに協力関係を結んでいる身です。龍門の市民の方々のために力を尽くすのは当然のことです」
龍門市街
そこでリスカムとフランカは重武装に身を包んだ男たちと話していた
龍門近衛局、ここ龍門を守護する為、龍門に住む市民たちの安全のため、日々パトロールや鎮圧行動に尽力する武装警察隊である
「此度の件、我々近衛局では動きたくとも動けません。こちらの痴態を晒すようではありますがどうかよろしくお願いします」
「どれだけ優秀でも、手を割けないことは存在します。我々にお任せください」
今でこそお互い友好的に接してはいるが最初の頃は全く信用されていなった
というのも龍門は感染者に対して厳しい、すぐ近くのチェルノボーグが感染者の手により崩壊したこと、
そのことに市民が感染者に恐怖を覚えていること、そしてロドスがその感染者の集まりで結成されている組織だということ
こうして協力体制を結ぶことになったのはチェルノボーグ事変が原因なのだが
とにかく龍門側からは警戒される要素しかなかったため最初の関係はそれほど良くなかった
だがロドスの実力と彼らが感染者を救うため、鉱石病をこの世界からなくすために動く様子を目の当たりにし
警戒もほぐれ随分と柔らかく接してくれるようになった
「では我々はこれで失礼します。何かあればすぐに連絡を」
「ええ、そちらも気を付けて」
近衛局の面々が持ち場に戻っていく
「私たちも行きましょうか」
「そうですね」
フランカがそう促す、リスカムの相棒であるフランカも感染者のひとりである
こうしてBSWがロドスと連携している発端は彼女にある
フランカはもともとBSW内で、生体防護処置班員(B.P.R.S)と呼ばれる部隊に所属していた
そこでの作戦中に鉱石病に罹り、BSWがフランカの治療のためロドスに連絡を取った
そのときロドスとBSWの間でいろいろと契約したらしくセキュリティサービスの一環として特別駐在オペレーターのシステムが作られた
もともとフランカ一人で来る予定だったのだが、リスカムとしてはフランカが不自由しないようにと一緒についてきたのだが・・・
「ちょっとちょっと! あっちみてあっち! おいしそうじゃない?」
「仕事中ですよ」
「もう!! 堅苦しいわね~」
「言ってなさい」
とうのフランカにとっては迷惑な話だったらしくひと悶着あったとかなんとか
「各自、持ち場には着きましたか?」
確認のため無線機に声を当てる、返事はすぐに帰ってきた
『はい、問題ありません』
行動予備隊A1の隊長フェンと
『こちらも持ち場につきました』
同じく予備隊A4のメランサだ
彼女たちはBSWではなく、ロドス独自のオペレーターだ
基本的には鉱石病に関する事件や感染者が起こした暴動などを秘密裏に鎮圧するために訓練された部隊である
『みぃてみぃてぇ~フェンちゃ~ん、おいしそ~だよ~』
『ちょっとクルース!! 作戦行動中だよ!!』
『そうだよ! 今は集中しないと! あっ、でも確かにおいしそうかも……』
『ビーグル!! あなたまで!!』
フェンの無線から聞こえてくるのは共に行動しているメンバーの声
のんびりとした口調はクルースで、気弱な感じがするのはビーグルだ
『メランサちゃん!! あっちからいい匂いがするよ!』
『メイリィ、今は我慢してね……』
メランサの方からも誘惑に負ける声が聞こえてくる
声の主はカーディ、メランサと同じ部隊のものだ
『あ、おいしそうなお菓子…………』
『えっ、ジェシカ先輩、どうしてカーディさんと同じ方に行こうとしてるんです?』
『ちょっとだけ!! 1個だけだから!!』
『メイリィ、待って』
『ちょっとだけ…………ちょっとだけ…………』
『ジェシカさんも、行っちゃダメ』
「何をしてるんです…………」
バニラとジェシカはメランサの方に回ってもらっている
「あら、駄目じゃないバニラ、仕事中にお菓子なんか食べちゃ」
『えっ! いや! わたしは食べてないですよ!』
「これは終わったらお仕置きね♪」
『そんな!! 私は無実ですよ~』
『…………ごめんなさいリスカムさん』
「いえ、こちらこそすみません。二人にはあとできつく言っておきます」
『私は無実だー!!』
あちらは何やら楽しそうである
ちなみにバニラとジェシカには私服になってもらっている、相手を囲む前から身バレしては意味がない
緊張感がないのはそのせいだろう
『少しぐらいなら構わないさ』
「ドクター」
遅れてドクターの声も聞こえてくる
『そうですね、少しぐらいなら大丈夫ですよ』
「アーミヤさん…………」
『ほらアーミヤ』
『ありがとうございます、ドクター』
『あ~、もう買って食べてるー』
「ラブラブね~」
アーミヤも一緒にいるらしい、それをビーグルとフランカが茶化す
『えっいやっそんな、ラブラブだなんて//////』
「ドクター、ご無事ですか」
『ああ、問題ない』
何事もなかったかのようにいうドクター、理性が枯渇しているんだろうか
『そちらは本当にお二人だけでよかったんですか? 今から私だけでも』
と提案するバニラ、それに対して
『いえ、大丈夫ですよ』
とかえすアーミヤ
『でもアーミヤさんだけじゃ大変でしょうし』
『大丈夫です』
『何かあったときに『大丈夫です』』
『いやでも、もs『大丈夫です』』
『で『大丈夫です』』
『………………』
『………………』
『y『大丈夫です』…………はい』
有無を言わせぬ圧力を感じた、ドクターは逃げられないだけなのかもしれない
「ドクターは調べものとの事でしたが」
『ああ、今回の計画書の送り主がいるかもしれないだろ?』
「なら私たちに言ってくれれば」
『君たちには別のことを頼んでしまっているからな、役割分担だ』
動けるものが動く、効率的にはその方がいい
ここはドクターの意を汲むべきだろう
「わかりました、何かあればすぐに連絡を」
『危険なことになったらすぐに言うよ』
すでに隣の人が危険だと思うが何も言わないでおく
確認を終わらせて通信を切る
「さて、それじゃ私たちは私たちのすべきことをしましょうか」
「そうですね」
フランカが言い、リスカムが応える
「やりましょうか」
こうして差出人不明の手紙から、捕縛作戦が始まった
世界観の説明がかなり雑になってしまいましたがお許しください
アーミヤがおかしい?ナンノハナシカワカラナイナ