アークナイツ.Sidestorys 鵬程万里 作:Thousand.Rex
龍門市街、裏路地
「ああああああああっ!」
「なんだなんだ?」
「やかましい! 今何時だと思ってんだ!」
人通りの少ない路地が更に人気のなくなっている、狭くも細やかな通り道
「セラフィム、もっと静かに走ってくれ」
「出来るかぁ!」
「あっちだ! あっちに行ったぞ!」
「追え! 押さえ込んじまえば勝ちなんだ! 追いすがれ!」
「ぎゃあああああ! バレたあああ!」
「ああ、お前が叫んでるからだ」
スーツを着た男たちとセラフィム達の鬼ごっこが始まってしまっていた
「まったく大げさだな、たかが両の手で数えきれない人数に追われてるからといって何故怯える」
「答え! 答え言ってる!」
一人余裕のないセラフィムと、その隣でのんびり駆け回っているストレイド
その後ろには十はゆうに超える男たち
傍から見ればどうなっているのか、見当のつかない騒ぎになっていた
「止まりやがれ!」
「誰が止まるか、負ける予定はないんだよ」
ストレイドの始めたこのゲーム、誰に利があるかわからないものなのだ
勝者には一応、各々の目的に沿った景品がある
セラフィムにはローリスクで依頼を発注する権利
スーツの男たちは億を超える賞金首
ただ、正直ここまですることではない
実際これはお遊びだ、その証拠にネストの面々は逃がした、全員
あのバーで殴り合っていた面子は皆解放されこの追走劇に参加している
その数は尋常じゃない、これを二人で捌く、趣旨はそういうもの
「ねえ! どうしてこうなったの!」
「そりゃあ、お前がゲームに乗ったから」
「違う! どうしてこんなことに巻き込むの!」
「だから、ゲームに乗ったから」
「そうじゃなくて!」
形すら整えられない口論が交わされる
「追いついたぞ!」
「お、速いじゃないか、少年」
「げっ!」
その後ろにスーツの男たちのリーダーがやってくる
「いいね、体力は十分か」
「俺を何だと思ってる!」
「クランタ」
「不利じゃない! この勝負!」
馬の容姿を持つクランタ族、その特徴は脚力にある
俊足、長距離を駆け抜けることが出来る体力
まさしく駿馬と見まごうほどの身体能力、並みの種族では逃げ切れない
「レイヴン! この勝負貰ったぞ!」
そしてこのリーダーはクランタ族、脚力に物いわせて真後ろに追いついて来てる
輪っかと羽しか特徴のない彼女には勝ち目のない相手
「ちょっと! ちょっと待って!」
「何がだ!」
「一旦タンマ! 明らかにこっちが勝てないでしょコレ!」
「断る!」
「断らないで!」
「無理だろ」
セラフィムの悲しい要求は蹴られリーダーがストレイドに手を伸ばす
捕まえる気だろう、動きを一瞬封じれば後続が追いつく、それで彼は押さえつけられる
「待って! 話し合う余地があると思うの!」
「そんな余裕、俺達にはない!」
そうなれば彼女の負け、ようやく光明が見えた捜し人がまた遠のいていく
「――――クッ!」
彼女にとって、それは大きな痛手
此処で易々とやらせるわけにはいかない
腰に手を伸ばす、三連装に手が触れる
「ストレイド! あいつに向けた引き金がカウントされるのよね!」
「ああ、なんだ、もう撃つか」
勝敗の決定の一つ、このリーダーの生死の有無
それを決めるのはセラフィム、そして引き金は一度だけ
これがストレイドが定めたルール
ここで彼を撃ち、どちらかを決めればゲームは終わる、ただ
「まさか! まだ撃たないわよ!」
その殺害の定義を決めるのは彼女の価値観ではなく、隣の男
自分が死ぬかもしれないルールを平然と提案した黒い男の価値観に則る必要がある
そんなルールではすぐに決めれない、人の考えなどそうすぐに見切れるものではない
彼女はいまは撃たない、リーダーに向けては
「なら! 地面はいいのね!」
「ん? まあ、いいだろう」
セラフィムが動く、三連装を抜く
中折れ式の装填、銃が持ち手の付け根で折れる
「あ、お前それ――」
「人には撃たない!」
筒状の赤く塗られた変わった弾丸を三つ装填する
そして向ける、標的は、リーダーの少し先の地面
「吹っ飛べえ!」
引き金を引く、直後、三度の発砲音が響く、同時に
「ぐあっ!」
「よし! 狙い通り!」
「……おかしいな、それ、バーストで撃つ弾じゃねえよ」
小さな破裂音、着弾地点が一瞬眩しく光る
それと一緒に焦げた臭いが周囲に漂う、彼女が撃ちだしたもの、それは
「フラグ弾か、人に撃つもんじゃあない、確かに」
「それも三点バースト! 魅力的でしょ!」
「ああ、殺人的なほどにな」
「クソッ! 目が!」
先程の爆発の衝撃と、一瞬の閃光を直に見たのか、リーダーが足を止めて蹲る
「お頭!」
「――ッ! 俺はいい! あいつを捕まえろ!」
「ぐっ――――イエス、ボス!」
後続がリーダーを抜き去り二人を追う
「で、どうする?」
「逃げる!」
「ふむ、いい判断だ」
一番厄介なリーダーを一時的に止める、彼女の狙い通りにはなった
ただ問題だったのは
「しつこい!」
「そうする理由があるんだろうさ」
苦しむリーダーを置いて近づいてくる男達
必死な形相で二人を追っていく
それに捕まらぬよう二人も逃げる
「ねえ!」
「どうした」
「なんでこんな不可解なルールなの!」
「丁度いいから」
「何が!」
「俺が」
セラフィムの質問の意図、何故こんな判断に困るルールにしたか、だろう
実際おかしい、これは人殺しを強要しているようなもの
生かす答えもあるがそれが誤りでない保証がない、意味の解らぬルール
これは人道に反する勝負だ、片方は人を殺すために盤面に乗り、もう片方は生殺与奪を選ばなければいけない
この場にリスカム達がいればストレイドは真っ先に殴り飛ばされているであろう
だが困ったことにいない、今日はロドスも停泊していない
借りに動くとしたら、鼠の王か、龍門警察だけ
恐らく余程の事がなければ動かない、なら誰も彼を止められない
「そもどうして殺すか選ばなきゃいけないの!」
「ああ、別にそういう嗜好が好きなだけだ」
「何? あなた快楽殺人鬼?」
「まあ、あってはいるな」
ここは既に彼の独壇場、この場にいるものは彼の思惑に乗せられることになる
「くっ――――無情な人殺しは間違いじゃないって事!」
「そ、まあゆっくり考えろ、決定権はお前にある」
「押し付けただけでしょ!」
「追え! 奴らを逃がすな!」
二人に迫る追手達、リーダーよりは遅い分撒きやすい
ただカタギを、一般人を巻き込むなと言われた、行動範囲は人目につかない裏路地に制限されている
加えて数はあちらが上、撒いても挟み撃ちになったら捕まってしまう
「――数を減らす、だけど……!」
確実に逃げるには追手を減らすのが最善だ
だが彼女は流れ者ではあるが兵士ではない、戦士などと言われる人種ではない
ラテラーノで育った、銃の心得のある程度のムーンライターなのだ
人殺しはおろか、直接人を撃ったことも数えるほどしかない
そんな人物が大勢を相手取れるわけがない、一応保険こそいるが
「俺は自分の身しか守らんぞ」
「この、傭兵ってのはどいつもこうなの!」
「いや、大体お節介焼きが多い」
「じゃああんたがおかしいのね!」
「正解、ちなみにお前一人が捕まってもアウトだ」
「更に難易度あげないでよ!」
この通り、彼女を護るつもりはない
後ろには追手、味方は実質無し
この状況、打破する選択肢が彼女にない
その時
「ま、数減らすぐらいは貢献してやるよ」
「へ?」
ストレイドが立ち止まり
「ちょっと!」
上を向き、静かに呼ぶ
「オッツダルヴァ、フラジール」
瞬間、二つの人影が地面に移った
「なっ上から?!」
「増援か!」
追手の前に二人の男が立ちふさがる
「ふん、人使いの荒い男だ」
黒いビジネススーツを着込んだ男と
「了解、プランD、始動します」
白いスーツのリーベリの細身の男
「え? 誰?」
「ネストの奴だ」
「へ? ホントに呼ばれてくるの?」
「そういう奴らさ」
「まったく、少しは自重したらどうだ」
「嫌だね、こうじゃなきゃ俺らしくない」
「やれやれ、相も変わらず勝手な男だ」
ストレイドに呼ばれ姿を現した二人の傭兵
オッツダルヴァ、フラジール、鴉の私兵の二人
「ねえ、片方見覚えあるんだけど」
「だろうさ」
一声呼ばれただけで来た、それは彼がどれだけ信頼されているか、集団の長としてどう存在しているか、その証明になる
レイヴンズネスト、ならず者達を率いるだけの器が彼にはある
「あっちの白い方、殴り飛ばされてなかった?」
「正解、あのやかましかった奴だ」
「フラジール、言われているぞ」
「ノーコメント、黙秘権を行使します」
「フ、返しの言葉の一つ、言えばいいものを」
セラフィム達を護るように前に立つ
「え、強いの?」
「見てりゃわかる、じゃ、頼んだ」
「いいだろう、見せてやろう、営業一位の実力を」
「……営業?」
追手の方に二人で近づいていく
その様子をセラフィム達が眺めている
「行けるな? フラジール」
「はい、そのつもりです」
自信満々な様子で追手に立ち向かう
「くっ!」
「臆すな! ここで引けば負けだ!」
二人の気迫に圧倒されながらも果敢に挑む追手達
一人がオッツダルヴァに接近し拳を振るう
「遅いな、停滞しているぞ」
「速い!」
それを掻い潜り蹴りを入れ打ち倒す
「どうした、無駄な時間を取らせるな」
「――やれ! 数で攻めろ!」
仲間がやられた様を見ても尚、追手達は引かない
どうやら勝ちにこだわる理由があるらしい、それも、尋常ではない何かが
「まったく、強者気取りの烏合の衆が」
それを見据え、臨戦態勢をとるオッツダルヴァ
「ならば教えてやる、私が誰かを」
静かに言い放つ
「ここにいるのはランク1、オッツダルヴァアアッ!」
そして殴られる
「……は?」
「あー、まあ、そうだよな」
「は?」
その様をマジマジと見てしまったセラフィムがぽかんとしている
無理もない、明らかな強者感を出していたにもかかわらずそっと殴り飛ばされたのだ
唖然とするのはしょうがない
「ごふっ!」
彼はそのまま転がっていき、あるところで動きが止まる、そこは
「足がイカレタだと!」
龍門の、生活用水が流れる排水路、何故か綺麗に蓋があいていた
中はそこそこの水流が流れている、そこにハマったらしい彼がどこか冷静に言う
「駄目だ、飛べん……! よりによって水上で……」
「うん、確かに水上だ」
「いや、待って」
ちょっと頑張れば抜け出せそうな穴、だが何かの力場が働いてるのか、彼はどんどん沈んでいく
「……水没だと? 馬鹿な、これが私の最期と言うか!」
小さな穴に吸い込まれる様に水没していく
「認めん、認められるか、こんなこと――――」
そして、完全に沈む
「………………は?」
「うむ、素晴らしい沈みっぷりだ」
「待って、何しに来たの?」
なんとも味気ない退場に追手もセラフィムも驚愕している
「何? あの人なんなの?」
「んー、普段はライフルで戦ってるからな、殴り合いは苦手なのさ」
「じゃあなんで来たの」
「呼んだから」
「……ええ」
「まあまあ、存外、深く潜れる男かもしれんぞ」
文字通り沈み切った空気の中、一人の男が声をあげる
「これでワタシ一人ですね」
フラジールが、前に出る、追手達が緊張を取り戻し警戒態勢をとる
「テストの汎用性は高くなりました、良い傾向です」
「テスト?」
「身体能力のテスト、あいつライン生命のメンバーなんだ」
「え、あの最先端医療組織の?」
「そ、古くからいたらしくてな、例の実験に参加してたらしい」
「例の実験、それって」
「ああ、源石との共存、いまは打ち切られた人の愚行だ」
源石との共存、かつてのライン生命で行われていた悪徳の技術
けして成し得ない病気との共生、それは失敗に終わっている
その計画の一人はロドスにも存在している、彼女の体は誰よりも浸食されていることだろう
「待って、気になることが一つ」
「なんだ」
ただ、この場においてその計画の有無は意味をなさない、問題は
「あの人、傭兵じゃないの?」
「ああ、ライン生命の元実験体の職員だ」
「……傭兵団、なんでしょ?」
「そうだな、ただ傭兵ばかりじゃ成し遂げられないことがある、その為に必要なパイプだよ」
「……癒着?」
「失礼な、誰がそんな事するか、させるか」
傭兵団に傭兵以外が属していること
間違いではない、広い観点で見れば一つの企業なのだ
人材派遣の一種なのだ、なら派遣先はある程度調整が出来る
そして、取り入れる人材も調整できる
「……どういう組織なのよ」
「そういう組織」
また別の意味で困惑してるセラフィムを余所に追手達が動き出す
「邪魔だ!」
フラジールに襲い掛かる
だが彼は軽い身のこなしで動く
「クソ! ひらひら舞いやがって!」
まるで花弁が舞い散るように相手の周囲を動き回る
そのまま背後を取り
「しまっ――」
一撃入れる
「――――?」
が、効いてない 相手は首をかしげフラジールを見据える、そして
「ふむ、プランD、所謂ピンチですね」
そう、言い放つ
「…………ストレイド」
「なんだ?」
「レイヴンズネストって、楽団の類ではないのよね」
「ああ、ちゃんとした傭兵団だ」
「なら、あれは何?」
「いつもの事」
入っている、拳は入っているのだ
ただ力が弱すぎた、痛くないのだ
「ねえ、また銃で普段戦ってるとか、そんなオチ?」
「正解」
筋力不足、適当な拳でダメージなど入りはしない
このおかしな状況に踏ん切りがついたのか、相手が反撃に出る
「ム――――」
それを避けようとして
「ぶっ!」
軽い悲鳴を上げて直撃する
そのまま吹っ飛び近くの建物にぶち当たり
「AMSから、光が逆流する……! ぎゃあああああああああ!!」
酷い断末魔をあげる、そのまま気絶する
「…………なにこれ、ふざけてるの?」
「いや、奴らは至って真面目さ、真面目に俺の遊びに付き合っている」
「……やめていい?」
「駄目だ、安心しろ、勝てばちゃんと人捜ししてやるから」
セラフィムの中でのストレイドへの信頼度がダダ下がりしている
そんな気の抜けた会話をしていると
「レイヴン、観念するんだな」
「あ、やばっ…………!」
いつの間にか復活したリーダーと取り巻きたちが囲んでいた
「捕まえたぞ、死告鳥」
「ちょっと、待って、ほら、喧嘩よくない」
「人に向けて銃撃った奴が言う事か?」
リーダーに真っ当な事を言われてしまった
この状況、逃げ出しようがない
「まずい…………」
ここで終わりか、そう諦めかけたその時
「――ワイルドキャット」
重たい着地音が響いた
「な、なんだ!」
「……デカい!」
突如降り立った大柄の男
「久しいな、元気だったか?」
「……コクリ」
「結構、じゃ、状況はわかるな」
「コクコク」
フルフェイスのヘルメットを被ったあからさまに怪しい誰か
ストレイドの言葉に言葉を発さず、首を縦に振って答える
「今度は誰よ?」
「ワイルドキャット、安心しろ、こいつは冷静で気が利く奴だ」
ワイルドキャットと呼ばれた男がリーダー達の方を向く
「……なんだ、一体――」
少し、体を前に傾ける
「――何を……!」
そして、姿が消える
「……はやっ!」
否、消えたのではない、動いたのだ
「……馬鹿な」
取り巻きたちに向けて、高速の突進を放ったのだ
「いいタックルだ、だがやりすぎるな、殺しは無しだ」
「…………コクリ」
もろに食らった取り巻きたちは宙に浮き、ぼとぼとと落ちてくる
ピクリとも動かない、気を失っているらしい
「ほら、行くぞ」
「え? あ、ちょっと!」
彼が突撃を放ったところに道が出来る、包囲が崩される
「――逃がすな!」
追手が逃がすまいと動く、が
「……………………」
「くっ!!」
ワイルドキャットが立ちふさがる
先程の攻撃を見せつけられた彼らは迂闊に動けない、睨み合いが始まる
「……さっきの二人が霞むほど強いんだけど」
「別にあの二人も弱くない、ただ得手不得手の問題だ」
「…………ホント?」
「ホント」
走りながらストレイドが振り向く
「キャット、適当に時間を稼げ。で、数をある程度減らしたら撤退しろ」
「……………………」
彼は何も言わず、代わりに任せろというように手を上げる
「……ねえ、喋れないの? あの人」
先ほどから一言も発さない彼を不審に思ったのかストレイドに問いかける
「いや、話せはする」
「……どういうこと?」
「何、喉をやられたのさ、戦争で」
「…………そう」
「気にするな、話そうと思えば話せるし、コミュニケーション手段は幾らでもある」
「随分、あっさりしてるのね」
「キャットが気にするなって言ったんだ、ここで気に掛けたらあいつが気に病む」
「……………………」
「そんなに気にするな、ほら、さっさと行くぞ」
「……わかった」
一先ずの難は逃れた、この後どう転ぶかは、ネストと彼女次第だろう
アークナイツは三つのナイツに分かれている
一つ、硬派ナイツ
二つ、軟派ナイツ
三つ、エッチナイツ
この三つだ
例え二次創作だろうと、この概念は歪められない
あれ、私のどれ?
AC用語解説
ワイルドキャット
初代AC、ACNX、この二つに出てくるレイヴン
とあるミッションに出てくる強化人間施術を受けた人物
初代の時点だと爽やかな青年、機体名、人物像、エンブレム
はえ~、となるぐらいにはかっこいい要素を持つ、が
ACNXにて、旧作のミッションリメイクという形で二度目の登場
彼に名残は残されていなかった、変わり果てた姿で登場することなる、軽くトラウマ
『貴様は、あの列車の……好都合だ、決着をつけてやる!』
『私は……何かされたようだ…………人間でなくなってしまった……』
MOONLIGHTをブンブンしないでください!
フラジール
逆流王子、二度目の登場、まさかまた出す羽目になるとは思わなかった
とあるレギュレーションで手が付けられなくなるほど早くなるやばい奴
通称、穴、機体がそう見えるから付いた愛称?です、調べてみてね
オッツダルヴァ
ACfAに出てくるリンクス、機体名ステイシス
自信家の毒舌屋、結構強い、でも機体コンセプトに武器があってない
どっかの赤い弓兵みたいな声をしている
通称、水没王子、乙
『政治家共……リベルタリア気取りも今日までだな』
『貴様らには水底が似合いだ』
『いけるな? フラジール』
『ふぁい☆ そのつもりです』
『ふん、それはよかった』
『じゃ、いこうか』
『ホワイトグリント、大袈裟な伝説も今日で終わりだ』
その後、乙は水没、穴は逆流することになる