アークナイツ.Sidestorys 鵬程万里 作:Thousand.Rex
龍門市街、とあるバー
「おい、誰か水持ってきてくれ」
「おうよ」
事の始まりたる老人の店
「そこのテーブル退かして、スペースがない」
「別の部屋に入れればいいじゃないか」
「駄目よ、あそこは別途で使う予定があるの」
そこには、ちょっとした地獄絵図が展開されていた
「まったく、キャットもやってくれる」
「ムーム、現状ではこれが限界だ」
「わかってる、ガル、一応入りきってるんだよね?」
「ああ、ギリギリだがな」
つい先ほどまでは酒飲みが溢れていた店内はまるで野戦病院のように怪我人に塗れていた
並べられていた客席は全て片付けられ代わりにマットやシーツが敷かれている、その上にはスーツの男達が寝かされている
彼らは全て、ワイルドキャットに蹂躙された追手達だ
「これでまだ増えるかもって言うんだ、嫌になるね」
「仕方ない、そういう命令だ」
騒動の中、負傷を理由に仕方なくおいてかれた面々は人知れずネストの手によって回収されていた
骨折や打撲、命に別状はないが追走劇には参加できない程度に痛めつけられた彼ら
それを甲斐甲斐しく世話するネストのメンバー
随分珍妙な光景である
加害者が被害者を治療する、現在進行形で争ってるのにも関わらず
こんな光景、よほどの緊急事態でなければ拝めない、終戦間近の戦地か、無意味な争いを繰り広げているか
何の利益も収穫もない状況でなければこうはならない
「まったく、面白い人達だね」
そんな風変わりな様を眺める一人の女性
「ああ、おかげで今日は店じまいだヨ」
「マスターには不都合な話だったかな」
唯一残されたカウンター席でマスターと談笑している青髪のサンクタ
傍には白と黒の錫杖が立てかけられている
「稼げるからと思ってOKしたのに、これじゃご破算だヨ」
「まあまあ、彼だって意図してない事態なんだから」
「その割には楽しんでるけどネ」
「イレギュラーが好きなんだよ」
すっかり内装が変わってしまった店内を見渡し溜息をつくマスター
そこにあったのは彼が長年愛した風景だったのだ、少しの間だけとはいえ変わってしまった事に感じるものがあるのだろう、あと、荒稼ぎできなかった事
老人が悲観する様を肴に酒を煽るサンクタ、呻き声をあげる負傷者とネストの面々、外の騒ぎとは真逆の平和な店内、そこに
「失礼する」
一人の女性が入ってくる
「ああ、すまないね。今日はもう閉店なんだ」
突然の来客、外には『CLOSED』の看板を掛けていたことを疑問に思いつつもマスターが冷静に対応する
それを聞きながら店内の様子を見渡す女性、この状況に困惑せずにカウンター席に近づいていく
ふと、視線がサンクタに向き、止まる
「やあ、どうも」
「…………」
しばらく探るように彼女を見つめ、マスターに視線を向ける
「私は龍門近衛局の者だ、聞きたいことが幾つかあるのだが、いいだろうか」
「あー…お巡りさんカ」
「ああ、私はチェン、龍門警察の上級警司だ。此度はとある通報を受けてこちらに尋ねに来ている」
警察手帳を掲示しながらここに来た経緯を説明する
少し前、ある集団が暴動のような事を起こしたと、その発端が、この店だと
「近隣住民からの情報で確証があるわけではない。可能なら確認がとりたいのだが、いいだろうか」
「ああ、構わないヨ」
「ご協力感謝する、ではまず最初に――」
そう言ってもう一度店内を見回す
「――これは、その騒動の関係者だな?」
「そうだネ」
その視線の先には彼女を警戒しつつも治療を続けるネストのメンバー
店の床に寝かされているスーツの男達
ここに来たという事は何が起きているかはあらかたわかっているという事だ
そしてこの状況、言い逃れなど出来はしない
「ここに彼らを匿っている理由は」
チェンの問答に困り顔で答えるマスター
「さあ?」
「……わからないのか?」
「ああ、わからないヨ、なんたって私は只のバーのマスターだからネ」
「ほう」
「彼らが言い出したのさ。面倒を見たい、だから場所を貸してくれ、それに快く応じただけの老骨だよ。そこにどんな意図があるか、はたまた誰がやれと言ったのか、私が知る由もない」
「あくまで自身は無関係、そう言いたいんだな?」
何も言わず、答えることなくグラスを磨くマスター
その様子に何か思ったのか、質問を変える
「今回、ある人物たちが集団に追われていると聞いた」
「そうだネ」
「その人物の一人、黒い男に心当たりは」
「あるヨ」
「友人か?」
「いや、私はそうだと思ってるんだが……彼はなんでもない顔をしてこう言うだろうネ。『知人』だと」
「……親しいわけではないのか?」
「ふむ……かれこれ三年ぐらいの付き合いのはずなんだがネ、彼にとっての私からの認識は只の客であってほしいらしい」
「歪んでいるな」
「そうでもないよ、我儘だけどネ」
苦笑する老人、三度目の質問がかわされる
「これは、あの男が企てたのか?」
その言葉に、一瞬動きが止まる
「……驚いた、彼を知ってるのかい?」
「ああ、黒い男の事は知っている。にやけ顔で碌でもないことをしでかす奴だとな」
「嫌われてるねぇ……」
「私と奴の関係はいい、重要なのはこれが傭兵の企みかどうかという事だ」
「それを聞いて、どうするのかナ?」
「ご老人、それはあなたには関係ないことだ」
グラスを置き、少し間が置かれる
彼女の質問の意図を図っているのだろう、老人とて騒ぎの最中にいるのだ
ここで間違えた返答をすれば自分も一緒に送られるべきとこに送られてしまう、この年でそれは骨身に染みる
さて、どうしたものかと考えていると
「ねえ、お巡りさん」
サンクタが沈黙を破り、話しかける
「……なんだ」
「君、彼と話した事は?」
「無い」
「へえ、そう言うのか」
「そもそも奴と面と向かって話し合う気はない。奴も、そんなつもりはないんだろう?」
「わかってるじゃないか」
「あの事件を振り返れば嫌でもわかる」
いつかの出来事に思う所があったのか、憎々しげに言い放つ
実際彼女はあの作戦の後、ストレイドに関する資料を漁って回った
ロドスに滞在していた間の事から古い戦場にまつわる事まで
その行動の真意は侮蔑でも敵対でもなく用心だ、あの男の在り方がいつか龍門の人々を襲うかもしれないと感じて
この都市を誤りだと認識しないかと焦燥に駆られたのだ、正確にはこの国の執政者を
流石に彼とて無罪の市民を殺して回るほどの鬼畜ではない、だがやるだけの動機があれば彼は動く、あの日彼女はそう理解した
「なるほど、彼が面白がるわけだ」
「……なんの話だ」
「なんでもないよ」
彼女の苦悩を知った上か、サンクタは微笑みながら指を立てる
「ヒントだ、お巡りさん」
「ヒント?」
「ああ、君は今回の騒動を解決させなきゃいけない立場。そして君は正しく動くことの出来る人材だ」
「……」
「だから、正しいままにするためのヒントをあげる」
その指は、二本立てられている
「一つ、彼は被害者だ。残念ながら君は彼を保護する側だ」
「……被害者? 奴がか?」
「ああ、そして彼は彼なりに穏便に片付けようとしいるよ。そこにはこの街への配慮がある、騒がしいけど」
「配慮だと?」
「そう、でなければとうに死肉の山が出来ている。それは君も予想がつくだろう」
「…そうか」
「彼だって殺す場所は選ぶ。無垢な人々に無残な死体は見せないよ」
指が一つ、閉じられる
「君は、随分親しいようだな」
「彼とはお友達だからね」
「まったく、羨ましいネ……」
「それでもう一つは何だ」
チェンが催促する、それに応じるように、ゆっくり、指が閉じられる
「二つ、役者は揃ってる」
「役者?」
「ああ、ただ演劇の舞台が出来上がっていない。たとえどれだけやり手の役者を揃えようと環境がなければ映画は作れない」
「……露払いをしろと?」
「いや、彼が動きやすいようにすればいい」
「変わらない、結局は邪魔者を排除しろという事だろう」
「いいや、違う」
閉じられていた指が止まり、チェンの方に向けられる
「君も、役者の一人だ」
「……」
「この舞台は既に終わりに向かってる。決まってないのは喜劇か悲劇か、それだけ」
「それが私にどう関係している」
「簡単さ、お巡りさん。君は只、職務を全うすればいい」
「……回りくどい、それならそうとはっきり言ってくれ」
少しの間チェンがサンクタを睨み、踵を返す
「わかった、私はらしく動くとしよう。奴はここの市民ではないから管轄外なのだがな」
「ああ、ありがとう。これで彼も楽になるね」
「フン……」
そのまま出口に向かっていく
「そうだ、後一つ質問がある」
「なんだい」
途中で振り返りサンクタに質問を投げかける
「君は、例の組織の一員か?」
その質問にいつもと変わらぬ笑みを浮かべて答える
「いいや、違うよ」
………………
「隊長、どうでしたか」
「ああ、有力な情報はなかった」
「そうですか」
「エヴァンジェ、通信でホシグマに繋げ」
「了解、それでなんと?」
「別に、改めて目標を確認するだけだ。我々は事態の収拾に全力を注ぐと」
「はい」
「例の暴徒を抑えると、狙われてる男と女性の身を第一にする。わかったな」
「ハッ!」
………………
一方ホシグマ部隊
「巡査部長、こちらでいいのですか?」
「はい、このまま通りを進めばいるとのことです」
「ふむ……」
オブライエン巡査部長の先導の元、フルフェイスの男のもとに向かっていた
「しかし、目的のわからぬ組織ですね……」
「はい、一体どういった思惑なのか」
何人かの職員を連れながら例の組織について話す
「情報では、他に言ってたことはありませんか?」
「いえ、特には」
「そうですか、となると動きにくいですね」
現状ホシグマ達は組織の企みにあえて乗っている状況になっている
騒ぎの中悪目立ちした男が何の脈絡もなく一人で現れる、これを囮以外の何だというか
「まったく、なんとも面妖な……」
相手はこちらが無視できない状況だと気づいたうえで仕掛けているのだろう
だとすると、一つ気がかりなことがある
「どうかしましたか」
「いえ、特には」
龍門警察が動き出したのは少し前、騒動の開始からは一刻は経っている、この騒ぎに最初からいたわけではない、途中から参戦したのだ
にも関わらず組織はこちらの動きを察知している、単純に斥候がいるとでも考えれば辻褄はあう、ただ……
「……対応が早すぎる」
「…そうですか」
あまりにも手が早すぎる、こちらは駆けつけてそう経っていない
なのに相手はこちらを察知し策を講じた、この手際の良さにはどうも違和感がある
考えられるとすれば、内通者
「いや、まさか」
この龍門警察に、内通者
ありえない話ではない、ただそうなると色々とおかしな点が出てくる
仮に内通者がいるとして、その人物はまず目的があって入り込んでいるはず、そうなると不自然な転勤や入職があるはず、だが最近そんな出来事があった覚えはない、大抵の事は明確に説明できる事柄ばかりだった
そんな適当な、まるで雲をつかむようなフワフワした人事異動はなかったはずだ
そうなると他の可能性も出てくる、例えば
「元々警官だった、あるいは、二足のわらじ」
「……むう」
仮に組織の一員だとして、同時に警官だとする
そうなれば一応の説明はつく、公務員である以上は副業など許されないが相手が相手、存在自体が秘匿に近い組織らしい
となると今まで気づけなかったのも納得は出来る、ただ気になるのは、いつその組織に該当する人物が接触したか
「……わからない、考えれば考えるほど霧がかかるようだ」
「あの、ホシグマ殿。今は捜索に集中しませんか?」
オブライエンの言葉を聞き流しつつ一連の流れについて考える、すると
「……ん?」
「あれは……」
前方から声が聞こえてくる、それに釣られ前を見る、そこには
「走れえええええ!」
「「「待てええええええ!!」」」
集団に追われる三人組
「……こうして見ると、シュールな光景ですね」
追われているのはストレイドとバイソンと、名は知らぬ赤髪のサンクタ
悲鳴ともとれそうな声をあげながら迫りくる追手から逃げている
「まったく、静かに走れんのか」
「無理だと思います」
どこか他人事の様に話す二人、あれが本当に被害者か、否、もはや傍観者の領域である
「…………」
「ホシグマ殿、いかがしますか」
そんな三人を対面から眺めている、この状況、はたして何が正解か
逃げている以上、何かしらの危機に見舞われているのははっきりしている、警官としては保護するのが当たり前だ
「……巡査部長、後続を」
「わかりました」
彼女は助けることを選んだ
指示を聞き他の警官たちが三人の後ろに走り抜けていく
「お、サツだサツだ」
「あっと……」
「げっ…………」
再び三者三様の反応を示す三人組、追っ手に向かって行く警官たちを流しながら足を止める
その前に立ちふさがり行く手を阻むホシグマとオブライエン
「我々は龍門警察です。先ほど通報がありまして、お暇があるなら聞きたいことがあるのですが」
「いいぜ、暇ならできた」
「そうですか、ではお言葉に甘えて……」
彼女の目は何かを訝しんでおり、それは彼に向けられている
「……ストレイド殿、貴官はまた、何をしでかしているんです」
「俺、悪くなーい」
「そうであるなら小官たちが出張るようなことにはならない筈ですが」
「この人、知り合いなの?」
「はい、ホシグマさんという方で……」
「……なんだ、この、何とも言えない暢気さは」
追手の前に立ち牽制している警官の努力などいざ知らず、のんびりとした空気が流れ始めてしまう
これには警備隊長もドン引きである
「ストレイド殿、小官は特別あなたの行いにあれこれ言うつもりはございません」
「ほう」
「ですが、せめて節度をもっていただきたい」
「真面目だねえ、お巡りさんらしいお巡りさんだ」
「それはどうも、褒めても見逃しはしませんよ」
本来ならフルフェイスの男のもとに向かうはずだった、だが目の前に元凶と思われる男がいる
流石にここで見過ごせるほど彼女も寛容ではない、一応の捕縛にかかる
このままチェンのもとに連れて行き、ついでに事態の収拾に持ち込めないか、それがホシグマの下した判断である
「申し訳ございませんがこれが小官の仕事です。おとなしくご同行願いましょうか」
「まあまあ落ち着けよ、ハンドスピナーの嬢ちゃ「お前かあ!!」うおっ! あぶねっ!」
「えっ! 何!?」
「ちょっ、ホシグマさん!?」
「…………はあ」
そんな臨機応変な彼女にも聞き逃せないことはあったらしい
ストレイドがなだめにかかった瞬間、突如般若を高速回転させて襲い掛かる
「まてまてっ! 暴力反対!」
「どの口が言いますか!」
「この口だ」
「クッ……! 無駄に誇らしげなのが余計に苛立ちますね……」
彼女にしては珍しく怒った様子を隠さずにいる、それもそのはず、この男、先日こんなことをやらかしたのだ
「貴官ですね! 小官の盾に落書きしたのは!」
「ご名答♪」
そう、あろうことか彼女の盾、般若にこう落書きしたのだ
ハンドスピナー
その文字は、極太の油性インクで書き込まれていたという
「貴官という人は! ただでさえ問題ばかり起こしているというのに!」
「おいおい、ちゃんと落ちたんだろ? 一生残るわけじゃないんだから」
「そんな軽い話ではないのです! しばらくの間恥ずかしかったんですよ! 作戦中に毎回敵が凝視して、隊長もどこか気まずそうに眼を逸らして!」
「なんだ、龍の嬢ちゃんも笑ってたんじゃないか。隊長様の貴重な笑顔だぞ?」
「喜べません! その後のトライ○オも貴官がやりましたね!」
「ん? トライ○オは知らんぞ?」
「へ? じゃああれは誰が……?」
そのまま二人は鬼ごっこを開始する、それを眺める残された二人
「あいつ、誰に対してもあんな感じなのね」
「はい、あんな感じです」
「ちなみに、坊やは何かやられた事は?」
「……聞かないでください」
「何されたの……?」
余談だがある日ロドスにて正体不明のフォルテの美少女が現れたという、どこか誰かに似た声だったという事だが真相を知る者はそんなにいない、なお容疑者にはS氏とE氏が挙げられているとの事
閑話休題
「お二人方、少しよろしいでしょうか」
「え? あ、ええ、いいわ」
新たな追いかけっこを始めた二人を頭の片隅においやり声の主へと意識を向ける
「私はポール・オヴライエン、龍門近衛局の一職員です。此度の騒乱に関してセラフィム殿とストレイド殿に聞きたいことがございます」
「ええ、まあ、そうよね」
「ご同行、願いたいのですが……」
そう言って、何故か黙り込む
「……えっと?」
「……ここから私にどうしろというのだ」
「え?」
「いえ、その、少しお待ちいただいてもらっていいでしょうか」
「え、ええ、時間なら、稼いでくれてるし……」
後ろを振り向く、そこには追手と向かい合い牽制している警官たちがいる
本来ならこのまま保護されるのが正しいのだが、彼女はストレイドとのゲームの最中、この状況、良くはない
どうにかして警察から逃げ切るにしても公務執行妨害でかえって悪い状況になりかねない
「トライ○オ、誰だろうなぁ……」
「まじまじと考えないでください!」
頼みの綱はもれなく戦力外、何故だかネストの面々も出てくる気配がない
八方ふさがりだ、せめてもの救いはなぜか相手がごまついていることだが、それも時間の問題だろう
ここでおしまいか、何か策はないかと思考を巡らせていると
「む……失礼」
オブライエンが首元を押さえて少し離れる
「……ああ、ああ、わかった。その旨を伝える」
一言二言言葉を交わし、走り回っている二人へと近づいていく
「ホシグマ殿!」
「あ、はい、なんでしょうか」
「隊長から無線です」
「わかりました。ストレイド殿! 逃げずにそこにいてください!」
オブライエンに呼ばれ追うのを辞めたホシグマは誰かと無線越しに会話を始める
「……はい、はい……いいんですか? 丁度ストレイド殿が目の前にいるのですが……わかりました、ではそのように」
しばらくして通信を終え、ストレイドと何やら話し始める
「……なんでしょうか」
「さあ、悪い事ではないことだけを願うわ」
話を終えてストレイドだけが二人のもとに戻ってくる
「じゃ、行くぞ」
「は?」
「あの、何を話してたんです?」
「何、親切なお巡りさんが少し先で助けてくれるらしい」
「つまり?」
「この場はお流れ、ほら、付いて来い」
「いや、説明してよ」
そう言って走り出す、仕方なく二人もついていく、その後ろでは
「各員! 彼らを通せ!」
「はあ!?」
何故か追手を開放したホシグマ、追手も多少訝しみながらもこちらの追跡に意識を戻す
「ちょっと! どういう事よ?」
「ま、来ればわかるさ」
先程のように走り去る三人、その後を追う追手達
その様子を眺めるホシグマとオブライエン
「まったく、どうなっている……」
「ホシグマ殿、素が出てますよ」
頭を掻きながら彼らを見送る、ただ納得は出来ていないらしく
「……オブライエン、追ってください」
「…了解」
一応の追跡は付けるらしい
指示を受けたオブライエンはそのまま三人を追って行く
「我々はフルフェイスの男です。行きますよ」
彼女達は本来の道筋に戻っていく
「さて、これで舞台は出来たかな」
「だろうネ。しかしよく承諾してくれたね、あのお巡りさん」
「彼女は正しくあろうとするタイプの人種だからね。方向性は違えど共感できる部分はあるのさ」
「ふむ、君はどうなんだい?」
「私は、面白くなる方に賭けるよ」
「なるほど、つまらない結果よりはまだいいカ」
「ああ、じゃ、私もこれで」
「行くのかい?」
「行くよ。こんな劇場、滅多に見られないだろ?」
「そうカ、行ってらっしゃい」
「うん、行ってきます」
作「あ、バグパイプがピックアップされてる、前回のピックアップ引いてすらないからなあ」
作「Wガチャの副産物の十連チケットがある……」
作「せや、引いたろ」
ボカーン
「こんにちは! おめーさんがドクターだべ?」
「そろそろズィマー達の仕事に加わらせてちょうだい」
なんでさ?(手付かずの星六が十人以上いる馬鹿者)
AC用語解説
ムーム
ACLRに登場、機体名はMETITH 読みはメティス(おそらく)意味は解りませんでした
とある独立武装勢力を率いるレイヴン、謀情報屋からは運だけで生き残ったと酷評されている
ケオベ君と一緒に襲ってくる
『ちくしょう! やられた! こうなったらアイツの賞金で穴埋めよ!』
パイルバンカー持ってる変態でもある(なめてかかってどつかれた)
ケルベロス・ガルム
ACLRに登場、機体名はニフルヘイム
ムームと一緒に襲ってくる、同名の方がアークナイツにいるけど気にしない
昔は狂犬だったらしいがムームと知り合ってからは牙が抜かれたとか、尻にでも敷かれてたのか
『ムーム、了解だ』
ギリシャか北欧かはっきりしておくれ
前回の! スラング解説ー!
Let me (sexually) charge you
あなたで充電させて
これはわかりやすいですね、ナニで充電するのかは言いませんが
ちなみにはっきりという場合は sexually charge 遠回しに言う場合は charge
時と場合で使い分けましょう、どんな時とかは聞かないように
It ’s about the size of an insect bite
ムシに刺された程度の大きさよ
話の中では蚊と表記していましたが大して意味は変わらないのでそう書いてあるだけです。意味としては、貧乳です、と遠回しに正直に言ってるだけ
虫刺されのぷっくりした様子を小さい胸に例えたモノです。スラングを思いつく人は誰も彼も想像力が豊かですね、私にも分けてほしい
なお今回のスラングも使う時はしっかり場をわきまえましょう、わからない人に言っても不思議な顔をされるだけです
使う時は流れを作ったうえで言いましょう、そこまでして使うものでもないですがね
血質血晶スタマイor耐マイ形状変化マラソン、それが最近の私の日課