アークナイツ.Sidestorys 鵬程万里   作:Thousand.Rex

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The poet of outrage

『ねえ、エク姉』

 

それはラテラーノに古くから伝わる物語

 

『ラテラーノの人達って、皆天使の名前なの?』

 

その中に出てくる”天使”と呼ばれる人物達の、ある総称

 

『いや、中には普通の名前の人もいるよ。みんながみんな天使の名前じゃ似たり寄ったりになっちゃうし』

 

神への愛と人への情、その双方を一心に祈り続ける者

 

『私と同じ名前の人がいたら紛らわしいし』

 

『いるの?』

 

『いるよ、エクシアって名前は人気だしねー』

 

その背には三対六枚の羽、彼らの体は常に情熱によって燃えていた

 

『能天使、始まりの天使の名で高みに至ったって言われてるからね。かっこいいでしょー』

 

『……能天使、ていうよりは……能天気』

 

『……君は私に厳しいね』

 

六つの羽は自在に動き、彼らは内の二つで顔を隠し、内の二つで足を隠した

 

『だけど、正直似合わないなって……』

 

『バイソン、君はもう少し年上に対する配慮というものをね?』

 

そして残った羽で、高く、高く、飛翔したという

 

『他のエクシアさんに申し訳ないなーって』

 

『……もういいよ、その事は後で言及するから。それで、どうして天使の名前が多いかだっけ』

 

『あ、うん、やっぱり、こうあってほしいとか、そういう事なの?』

 

『そうだね、私の能天使みたいに神様への信仰心を大切にしてほしいとか、守護天使みたいに人を護れる人に成長してほしいとか』

 

『名付けた人の想いが込められているってこと?』

 

その羽は、身を焦がす炎のように、紅く染まっていた

 

『そうだね、想い、というよりは……願い、かな』

 

『願い?』

 

『うん、どうか彼らの生きる道が祝福されている様にと、どうか、有意義な生を送れるようにと、名付けた人の真摯な願いが込められているんだよ』

 

第九位、力ある天使の中でもいっそう特別な数字を持つ彼ら

 

『だけど、同時に呪縛にもなる』

 

『どうして? ロマンチックな話だと思うけど』

 

総じて人の似姿を持たぬ寵愛者

 

『だからだよ、人によっては余計にこだわる人がいるんだ。願われたように、願われたまま生きようとする人が、偶にいる』

 

『……それは、無理してって事?』

 

『うん、当人が望もうが望むまいが、そうして生きる人がいるんだよ』

 

情熱をその身に纏う熾える者

 

『きっと、苦しい生き方だろうね』

 

熾天使と、それは呼ばれていた

 

 

………………………

 

「…………」

「…………ふぅ」

 

一仕事終えたように息を吐くセラフィム

その後ろではバイソンが呆然としている

先ほどまで暗かった裏路地は紅い光で照らされている

 

「……あー、疲れるわね、コレ」

 

路面を形成していたコンクリートは大きく抉れ、代わりに幾つもの小さな欠片が散らばっている

飛散した欠片は周囲の建物の壁に突き刺さりひびを入れている

 

「しかし、派手にやっちゃったわね……、周りの人達、起きないかしら」

 

路面の欠片と共に飛び散っているのは虫の肉片

紅い光が付着したそれらは燃えているように見える

 

「……あの」

「うん? ああ、ごめんなさい、驚かせたわね」

 

セラフィムはゆっくりバイソンへと振り返る

その体は、天輪は、羽は、燃え盛っている

 

「その、今のは?」

 

突然の彼女の行動とあまりの景色の変貌ぶりに、何を問えばいいのか混乱している

何とか絞り出した言葉はこの現象に対する疑問

彼女はそれに対して少し唸る

 

「うーん……アーツの応用、としか言えないわ」

 

アーツ、とは彼女が少し前に見せたあの紅い粒子の事だろう

加速紛いと言っていた、だがそれだけではこんなことは出来ない

 

二人の目の前は今、まるで爆撃に晒されたかのような破壊的な光景になっている

彼らを追っていた群れは消え去り、火事でも起きている様に光っている

 

「説明してわかる物じゃない、理不尽な事が起きたと思いなさい」

「…………」

 

そう言いながら彼女は散弾銃を仕舞う、同時に燻っていた光も散っていく

 

「それ、アーツユニットじゃないですよね?」

「ええ、これは只の銃。こいつに仕掛けはないわ」

 

見る限り、中折れ式の散弾銃、通常の物との違いは何かと言えば三連装という事だけか

それ以外におかしな点はない、アーツ駆動のエンジンも、源石が埋め込まれていたりもしない

ならばどうしてこんな高火力の技が出来たのか

 

「まあ、それはいいでしょう。大きな音出しちゃったし寝てた人に怒られそう、さっさと逃げるわよ」

「え、あ、はい」

 

聞いておきたいが彼女はどうやら答えたくないらしい

セラフィムはそそくさとその場を離れようと歩き出す、すると

 

「へぇ、凄いことになってるね」

 

女性の声が聞こえてきた、セラフィムの声ではない、別の誰か

 

「ん? 誰?」

「……この声、まさか?!」

 

声のした方に顔を向ける、そこには一人のサンクタがいた

 

「やぁ、バイソン。久しぶりだね」

「モスティマさん!!」

 

どこか存在が浮いた青髪の女性、その顔には笑みが張りつけられている

彼女の存在に気づいたバイソンが駆け寄っていく

 

「お久し振りです! いや、そんな事より、どうしてここに?」

「うん? そうだねー……」

 

それとは対照的にセラフィムは

 

「……あなた、あの時の……」

 

訝しげに彼女を見つめている

 

「やぁ、お姉さんも久しぶりだね」

「……ええ、あの時はどうも」

「あれ、会ったことがあるんですか?」

「ちょっとね、旅先であったのさ」

「…………」

 

ムスッとした顔でモスティマを見つめ続けるセラフィム、こころなしか不機嫌そうである

 

「どうしたんだい、随分、怒っているみたいだけど」

「……そうね、どうしてあんな丁寧に教えてくれたのか、その謎が解けちゃったものだから」

「ああ、別に邪な考えがあって言ったわけじゃないよ。

なんだか知っている人に雰囲気が似てたから、なんとなく親切にしただけさ」

「……親切ねぇ」

 

どうやら彼女に思う所があるらしい、モスティマの笑顔をじっと見る

 

「それ、要は手の平で踊らされたって事かしら」

「いいや、本当に偶然だ。私は何の他意なく君の問いに答えただけだよ」

「……なら、どうしてここにいるの?」

「言ったろ? 友人がここにいるって」

「友人?」

「うん、君が出会ったあの男さ」

 

その答えにさらに顔をしかめていく

 

「なるほど、あなたもネストの人なのね」

「え? そうなんですか?」

 

モスティマの答えたことが本当ならば彼女はストレイドと友人という事になる

そしてそこから連想できる事柄は、何故ここにいるかの答えはこれに尽きるだろう

彼女もまた、渡り鳥だったという事、だが彼女は

 

「いや、私はネストのメンバーじゃない」

 

否定する、その顔に貼り付けられたものは崩れていない

 

「違うの?」

「ああ、渡り鳥の巣に私の居場所はない。入れてくれって言えば皆温かく迎えてくれるだろうけど、そうする理由もないしね」

「なんだ、知り合いなの」

「仕事の都合で色んな所に行くんだ、そこで彼らによく会うんだよ」

「……結構いたけど、顔を覚えてるの?」

「まさか、出会った人を全て覚えておくほど酔狂な人間じゃない。彼らが私を覚えてるんだよ、困ったことにね」

「なんで?」

「さあ? 多分、似てるからじゃないかな、迷子君に」

「似てる? あなたが?」

 

セラフィムが彼女の容姿を注意深く見始める

足先から頭のてっぺんまで、穴を開けんとばかりに凝視する

一分程か経った頃

 

「……どこが?」

「見た目じゃないよ、中身の話さ」

 

迷子君とはおそらくストレイドの事だとは察したのだろう

それで二人の共通点を見つけようとして見つけられなかったらしい

 

「まあまあ、君には関係ない話だよ」

「……そうね」

 

モスティマが切り上げる、詳しく話す気はないようだ

 

一度、周囲を見渡す

 

「それで、これをやったのは君かい?」

 

彼女の視線の先にあったのは、先ほどの紅い光が生み出した光景

住居や器物の破損こそないが傷跡は大きく目立っている

 

セラフィムは何も言わず、代わりに片目を閉じて答える

その反応に笑顔で返す

 

「聞いた話じゃフリーターって事だったけど」

「ムーンライター」

「ああ、言ってたね。自称ムーンライターって」

「自称じゃない、事実よ」

「へぇ」

 

謎のプライドを見せるセラフィム、適当に流される

 

「だけどフr「ムーンライター」にしてはアーツの扱いになれてる。実は昔は傭兵だったとかはないのかい?」

「ない、傭兵なんてものにはならない」

「おや、傭兵は嫌いかな」

「嫌いか好きかで言われたら嫌いに傾くわ」

 

どうやら先の彼女のアーツに疑問を抱いているらしい

確かに彼女のアーツは強力だった、前方に見えるもの全てを破壊する紅い一撃

見ようによっては炎に見えるそれは未だに残滓を残して路地を彩っている

 

「じゃあ独学かな、もしくは師匠がいるとか」

「残念、前者よ」

 

ニコニコしながら頷くモスティマ、そこには珍しく感情が見て取れた

理由はわからないが楽しいことでもあったのか

 

ただ、その前にいる女性はもれなく彼女を睨み付けている

 

「で、どうしてこんな詮索されているのかしら」

「ん? 特に意味はないよ。私が気になっただけだから」

「そう、ならこれ以上はよしてもらえる?」

「おっと、不快にさせたね、ごめんよ」

 

根掘り葉掘り聞かれるのが嫌なのか、モスティマの態度が気に障ったのか少し威圧的な態度になる

片手は腰に手を当てているがもう片方はリボルバーへと伸びている

 

「待った待った、暴力は良くないよ」

「そうね、良くない。だけどあなたみたいなタイプはね、警戒を解いちゃいけないって決めてるの」

「うん、いい心掛けだね」

 

年の割に幼い顔立ちは酷く険しくなり、紅い双眸は己に害をなす者を見つけた獣のように鋭くなっている

 

「……まったく、気難しいね」

 

それをどこか懐かしい物を見る様に、モスティマは優しく微笑んでいる

セラフィムはその様子に違和感を覚えつつも意識は緩めない

 

「それで、今度は私の番でいいかしら」

「いいとも、聞きたいことが何かはだいたいわかるけどね」

「そいつは結構、なら遠慮なく聞くわ」

 

そう言ってセラフィムが地面から何かを拾う

 

「これは、生物兵器ね?」

 

それは虫の肉片だった、小さな欠片だがあの虫特有の体液が零れている

 

「らしいよ、あの子が喜々として語ってたね」

「目的は? ただの遊びで作るものではないわ」

「そうだね、これはれっきとした殺すための道具だ。彼も、それは理解してる」

「……これを、ですか? あの人が?」

 

今まで場を静観していたバイソンが聞く

彼は多少とはいえストレイドとの関わりはある、あちらからすれば取るに足らない些事であろうが彼が作戦中にどう動くのか実際に見て知っていた

戦場で一人だけ、味方でありながら味方でなかった彼はしょっちゅう命令を無視している、ドクターの意見に耳を傾けることこそあれそれが彼にとって非効率であれば勝手に動く

その行動がただの命令違反であればここまで彼の事を覚えていることはなかっただろう、だけど、幾度か見てしまったのだ

負傷者の撤退を優先し、けして誰も見捨てないと語る、あの背中を

 

「あの、これは使用用途を考えたうえで作られたんですか?」

 

だが同時に別の物も見た、己の敵と断じれば容赦なく引き金を引く男の姿も、彼の脳裏には残っている

 

ストレイドという傭兵は優しい男だ、なのに信用しきれぬところがある

 

バイソンとしても信じたくはあるのだ、この生き物がなぜ生まれたか、その用途が何なのか

つい想像してしまい、最悪の予想をしてしまった

だからせめて、これは彼にも想像だにしていなかった出来事だと、誰かに言ってほしいのだ

だが目の前の天使は

 

「ああ、これは施設襲撃用に調整された、爆弾だよ」

 

そんな真実を、躊躇いもなく言ってくる

 

「……傭兵団がもつには、もて余すわね」

「そうだね、ただの傭兵団がもつには、危険な代物だ」

 

ただの、と言ったのには理由がある

 

「……ねえ、あなた」

「なんだい、お姉さん」

 

何か、知りたくはない真理を得てしまったのだろう、依然険しい顔のまま、だけど少し苦い顔をしながらモスティマに問う

モスティマは笑顔を保ったまま、静かに答える

 

「渡り鳥と鴉の差異は、そういう事ね」

 

 

 

 

 

「……鴉とは、そういうことですか」

 

――ああ、鴉とは即ち、死を運ぶ黒い鳥。けして誰も逃さぬ圧倒的な暴力だ

 

「確かに彼は冷酷です。殺していく様に恐ろしさこそありますがそこまで言われるものですか?」

 

――言われるものではない、言うべきものなんだ

 

「……つまり、彼がそれを願っていると?」

 

――正確には、そうなっている。貴公らがどれだけ彼と関わりを深めることが出来ているかは知らないが、彼は貴公らにも同じように見てもらおうと思っているよ

 

「死告鳥、それが彼の通り名とは知っています。しかし……名の通りに生きるなどと、遊びにしては悪趣味です」

 

――そうだな、悪趣味だ。ならばこれが児戯ではないと、かえって理解できるのではないか

 

荒野を駆ける猫は黙々とページをめくる

 

 

 

 

 

「なるほど、怯えろと、奴は言っているのか」

 

「ええ、彼がどうしてそう名乗るようになったのか、聞かされてはいないのでしょう?」

 

「あの男が昔語りなど、すると思うか?」

 

「思いませんね、私も、聞いたことはありませんから」

 

「その割には、理解しているんだな」

 

「はい、そうでなくてはここにいません。そうでなければ、私はあの方の傍に居ようなどとはしませんよ」

 

とある令嬢は気品にあふれた笑顔を向ける

 

 

 

 

 

「君には想像が出来るかい? 仮に全てを殺した先に何かあるとしたら、そこに存在するものは何なのか」

 

「そんなもの、想像など出来るか!」

 

「そうだねぇ、出来ないのが普通さ。思い浮かべられないなら想像のしようがない、なら、思いつくこともない」

 

「……なんだ、その目は」

 

「何、幸せな子だと思ってね。でも不憫だ、新しい可能性を知らないのは、個人的にみじめだと思っているんだよ」

 

「みじめだと?」

 

「ああ、だから教えてあげる、その足りない脳ミソでも理解できるよう、懇切丁寧に、ね」

 

白衣を纏う少女は下卑た笑みを浮かべて言った

 

 

 

 

 

 

「君の想像通り、渡り鳥とは名の通りに渡る者。彼らの思うままに空を飛び陸へと渡っていく旅人だ」

 

「だけど鴉は明確に渡るのね。戦場へと向かう為、死骸を増やすために」

 

「そうだ、そして残滓は彼が現れたという証拠になる。来るべき者が来たのだと、戦地へと伝っていく」

 

「……死告鳥、黒い鳥、凶兆、色々と不穏な噂があるのが鴉だものね。なるほど、あいつの所業にはピッタリよ」

 

「本人も、そういう理由で決めた名だからね、今でこそ迷子と名乗っているけどその本懐は何も変わらない」

 

「どうせ、彷徨って辿り着いた先でも殺していく、とかそういうことでしょ?」

 

「ああ、そう言っていたね。相応しい名前だとは思うよ、実際答えが欲しくて迷っているわけだし」

 

「答えが欲しいなら誰かに聞けばいいのよ」

 

「それが出来たなら、こうはならなかったさ。求める答えを開示するものがいれば彼は人に戻れているだろうからね」

 

「……人でしょ、奴は」

 

「……ああ、人だよ、きっと」

 

「……泣くのね、あなた」

 

「ん? 何の事だい?」

 

「……いえ、なんでもない。それで渡り鳥が鴉についていくのは、己の意思なのね?」

 

「鴉が行う殺戮を覚えておく為だと、言っていたよ」

 

「そう、写真でも撮って額縁に飾るのかしら」

 

「それより手間が込められている、更に性質の悪いことに彼らは彼に嫌われてるからね」

 

「嫌ってる? 仲間でしょ?」

 

「違うよ、彼にとっての仲間はいない。彼がそう言える人達はとうにいなくなってしまったからね」

 

「…………あっそ」

 

「だから、これは渡り鳥が勝手にしていることなのさ。こうして今日、彼の傍に現れるのも」

 

「こうして下らない遊びに付き合うのも?」

 

「彼が何度付きまとうなと言ったかな。数えるのも億劫になるぐらいは言っていたよ」

 

「……渡り鳥(レイヴン)は、随分奴にご執心ね」

 

「そうだね」

 

「あいつは、黒い鳥(レイヴン)は、何者なの」

 

 

 

 

 

 

――彼は現実主義の夢想家だよ

 

「そうして選んだ道の先に何があるかを理解しながら、それでもと安寧を求める優しい方です」

 

「皮肉なものだねぇ。その心はきっと人を救うに足るものだというのに、

世界は彼を殺戮者へと変えたのさ」

 

「笑い話にもならないね。どうしてあんな風になってしまったんだろう」

 

――だからこそ、その叫びは誰よりも悲痛に響くんだ。

けして、誰かに届けるつもりもないというのに

 

「だから、代わりに叫ぶのです」

 

「だから、代わりに笑うんだよ。そんな愚かな思想の持ち主が行きつく先を」

 

「その怒りを、確かに人の間へ運ぶためにね」

 

――悲しみを、嘆きを、悟らせぬために

 

「そうして謡うのです。あの方の心を蝕むものを」

 

「そうして伝えるんだよ。下らない妄執を」

 

「復讐を、おおらかに、空高くまで届くように」

 

――我々はただ、広げていく群衆だ

 

「あの方の声を響かせるのです」

 

「そして見届けるんだよ。いったいどんな結末に向かうのか楽しみだね」

 

「意地悪な人達だね。彼の在り方を知っているからこそそうするんだろうけど」

 

――いつか、彼は辿りつくだろう。その時に彼がどうするか、我々をどうするか。

それを決めるのは、その時の彼だ

 

「あの方が我々に死に向かえと言うのなら、喜んで歩みましょう」

 

「え、私? 私は死なないよ。私は只、無茶苦茶な暴論が現実になる様を見たいだけだからね」

 

「そうだね、でも、大抵の人がそうして死に場所を求めるだろうね。

いつか彼がしたように、渡り鳥を殺すだろう」

 

――革命は殺戮なくしては成し得ないと、ある男は言った

 

「戦場だけが己の居場所だと、ある方は言いました」

 

「ある子はね、人を殺すことだけを覚えてしまったんだよ。

快楽でもなく、義務でもない。そんな在り方しか見いだせなかったみたいだね」

 

「それを、彼は殺した。死告鳥という存在として、在り方を確かに示すために」

 

――きっと、成し遂げられるだろう、彼は犠牲をいとわない

 

「そんな純粋な方の為に動かないなど、私にはあり得ない話なのです」

 

「アハハハハ! みんなみんな、妖しい光だとは疑わないのかなー」

 

「酷く、恐ろしい話だよ。だけど、彼らはそういう集団なのさ」

 

――かの者の復讐の代弁者

 

「かの者の怒りを謡う者」

 

「そうして終わりを静観する者」

 

The poet of outrage(怒りの詩人)、それが彼らの使命だよ」

 

渡り鳥の巣(Raven's Nest)

 

「そう呼ばれる者達が己に定めた、正しい在り方さ」

 

 




後書き、書くこと、無い


というか、毎回毎回書く必要もないのでは? とようやく気づいた私がいる

なおラテラーノにおいて神話の類がどう伝わっているかは筆者は詳しく知りません

さらに言うならバイソンがモスティマを何て呼ぶかもわかりません
イベントの時みたいにモスティマさんなのか、それともモス姉とかティマ姉とかそんな感じなのでしょうかね

では失礼



ギャグを詰め込む隙間が消えていくネストの話、私の心はボドボドダァ!!

本編より難しい……でも書かないとギャグ時空の話が書けない
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