全地球防衛機構軍は平時も戦時も忙しい   作:レンジャーを愛する兵士

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プレイヤーの盾となってくれるゴーンチームの前任者達が駄弁るようです。



コンバットフレームは割と忙しくない

 

『こちらゴーン1、コーヒーを飲みたい』

『ゴーン2よりゴーン1、今は0時53分だからあと7分で休憩だ、それまで我慢しろ。俺が一杯奢ってやるから』

『言ったな?LLサイズで頼む』

 

軽口を叩きながらコンバットフレームのコックピットでレーダーを見つめ続けているのは、ニクス6機からなる二個機械化小隊の隊員たちである。彼等は本部の指示によって最も市民との交流の深い場所であるベース228にて警備の任に就いている。

 

『隊長、レーダーに友軍車両の反応。恐らく本日の朝六時から会議を予定している本部長殿だと思われます』

『了解、俺が出る。警備は継続せよ』

 

そう言って隊長機が機能停止する。コックピットの装甲が、ぶしゅうと重い音を立てて開く。中からは赤色のボディアーマーとヘルメットを装備したレンジャー、ゴーン3が姿を見せた。ゴーン3が暑そうに汗を拭いながら、ケミカルライトを点灯し、道を案内する。本部長を乗せた車両はそのままライトの指示に従って動き、何事も無く駐車場に到着した。

 

『大丈夫そうだな』

『だな、俺たちはこのままあと5分耐えるぞ』

 

外と違って空調の効いたコックピットは居心地が良い。と言っても、エンジン熱や排気熱のせいで外と数度しか変わらない程度ではある。それでも、外で棒立ちよりかは幾分かマシである。なにより、歩兵として見回りするのとニクスに乗って警戒することでは大きく差がある。歩兵でならば確かに小回りは効いたろう。だが、それまでだ。兵器の強力さ、装甲の厚さ、悪路の走破能力の高さ、全てにおいて歩兵の能力を大きく上回っているのだから。何よりも暗視装置の有無という違いがある。

 

「本部長殿、お早うございます」

「ああ、早速だが案内を頼む」

「こちらです、私についてきてください」

 

それに比べれば、単体では大きな戦闘能力を持たないレンジャーは貧相なものだ。操縦ライセンスを取得していて本当に良かったと感じる。

 

『こちらゴーン4、ゴーン1、聞こえるか』

『おっ、こちらゴーン1。交代の時間か?』

『ご明察。時計でも見てたか?もう下がってていいぞ』

 

軽口を叩きあってからニクスの移動シークエンスを起動し、後退する。隊長機だけが取り残される事になるのだが、まあそれは気にしなくても良いだろう。それよりも大切な事を忘れてはいけない。それは今のこの時間よりも大切で、もっと言えば最初の軽口と冗談で口にした、ゴーン1にとって大切な約束である。

 

 

 

『ゴーン2、コーヒーLL、忘れてないな?』

『ウソだろ?俺てっきり冗談だと思ってたぜ』

『ウソでも約束事は口にするべきじゃなかったな』

『クソ、参ったな』

 

こうして時間はあっという間に過ぎていったのだった。

 





本部長

本編で沢山話す事になるいつもの本部のおじさん。ベース226の指揮官とは仕事でも個人でも友人であった。
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