並行世界の先導者   作:Feldelt

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第十三話 栄華の終わりを告げる刻

状況を整理する。

ノワールさんによると、ブランさんは現ルウィー大臣にして七賢人が一人アクダイジーンの罠に嵌められて信仰、つまりはシェアをほぼ失い活動不能状態。たぶん、それだけでないショックがあるとは思うけど、そのせいで隅っこでうずくまって何もしゃべってはくれない。ボクはプルにひっぱたかれた頬っぺたがまだひりひりしてるけど頭は冷えている。次あいつに会ったら初手首じゃなくてアキレス腱からじゃないとね。

 

「ごめんね~、ゆ~ちゃん、痛くなかった~?」

「痛かったけど、謝るのはこっちだよプル。ありがと、止めてくれて。」

「どういたしまして~」

 

さてどうしたものか。幸い持ち物とかは無事だからやろうと思えばこの牢を壊すことも……きっとラスト一発の雷銀式炸薬弾ならできないこともない。でも、騒ぎを起こすのは悪手。そもそもまだ体力が回復しきってない以上、下手に動けない。

 

「……」

「こっちもこっちでだんまりを決め込んでるし……大ベテランの女神様はごめんなさいの一つも言えないのかしら。」

「ノワールさん、言い方。」

 

とはいえ、鬱屈した状況で火に油を注ぐような言葉を聞いちゃ、ボクはまた怒りそうである。

 

「……」

「言い返してきなさいよ、わたしが一方的に虐めてるみたいじゃない!」

「黙って。」

 

抜刀こそはしないけど……優秀だけど、ノワールさんは、そういうところがあって……!

 

「あのね、夕。元はと言えばこいつがラステイションに嫌がらせをしてこなかったらこんなことには……!」

「黙れって言ってんのが聞こえないの!?」

「のわっ!?」

「ぷるっ!?」

「……っ!」

 

はぁ、この際言うべきだろうか。言っちゃおう。ボクだって怒るときは怒るし、言うべきことがあるなら、それは言わなきゃ伝わらない。ましてや、こんな人には。

 

「なに怒ってるのよ夕……まさかルウィーの女神の肩を持つって言うの!?」

「結果的にはそうなるんじゃないかな。少なくとも、人の心がわからない女神の肩なんて持ちたくないし。」

「それ私の事!?どういう意味よ!」

「言葉通りの意味だけど?あなたも大概耳が悪いんじゃないの?それとも悪いのは頭?」

「んなっ……!なんであんたにそんなこと言われなきゃならないのよ!」

「言わなきゃいけないから痛む心と一緒に言ってんだよ!こんなこと!言いたくない!でも言わなきゃ!あなたは、ラステイションは今のルウィーと同じ結果を招く!」

「なんですって!?聞き捨てならないわね!」

「だから耳の穴かっぽじってよーく聞け!その軽薄な言動と、浅薄な思考を改めろ!ボケナスルーキー!」

「ボケナス!?今ボケナスって!?」

「すと~っぷ!」

 

プルのストップがかかる。

ボクたちに割り込むように、プルが入る。

 

見回すと、ブランさんが泣き始めている。どうやらこっちが言い争いしてる間にプルがいろいろ話を聞いてくれていたっぽい。

 

「はぁ……再三再四、黙っててよ、ノワールさん。」

「うっ……この有無を言わせぬ殺気が夕からも出てくるなんて……」

 

聞こえてくるのは嗚咽と、紡がれていく言葉。女神になりたくてなったわけじゃない。でもなってしまったのだから頑張らなくてはいけない。一人で、ずっと一人で。……そんなブランさんの話は、ネプギアさんを思い出させてくれる。でも、ネプギアさんと違うのは、そばにいる人。心の中でまで、一人じゃないということ。

 

「そっかぁ~」

 

プルはそれを聞いて、ただ返事をしている。プルにはわかるのだろう。いや、わからなくても、プルは寄り添うことができるのだ。ボクももう一段階、落ち着かないとな。って……

 

「あれ、こんなのあったっけ……?」

「どうしたのよ、夕。」

「いや、ちょっとボクのコレクションケースの上に白い封筒が……」

「封筒?夕の持ち物じゃないの?」

「うん。差出人は書いてないけど……封の部分に月が書いてある……」

「え……?なんで、持ってるの?」

 

落ち着くためにコレクションの鉱石を取り出そうとしたら、見慣れない封筒。その特徴を話した時、反応したのはブランさんだった。

 

「ゆ~ちゃん、渡してあげて~」

「うん。どうぞ。」

 

封筒をブランさんに手渡し、ブランさんは封を開けて中身を読む。なんて書いてあるかはわからない。けれど、だんだん読む手は震えていて、また嗚咽が聞こえるようになった。

 

「なんて書いてあったのかしらね。」

「差出人の予想はつきました。こんなことをするのはあの人くらいです。」

「まさか……」

「あのおに~さんからだね~」

 

やれやれ、呼び止められたときに懐に忍ばされたんだこれを。

 

「ずいぶんと……言ってくれるじゃねぇか、影の奴……ようやくどうにかして連絡とってきたと思ったらこの状況を完璧に読んでいやがった……なんだよ、『これを読んでいる頃は泣き疲れてようやく頭が冷えてきたころだと思うのだが果たして。』って……クッソ、ここまでわかってるならなんで助けてくれねーんだよ!いつもいつも、肝心な時に肝心なところは何も言っちゃくれねぇ!だからわたしが一人で……こんなことに!」

「……凍月影って人は、そういう人です。」

 

お父さんでも多分そうする。自分でやらなきゃいけないことは助言だけしかしない。何もしないなんてざらだ。そう。女神はブランさんなんだから。

 

「なんで、そんな知ったような口を……」

「あぁ、ボクは名乗ってなかった。はじめまして、ボクは夕、凍月夕。いろいろ説明が難しいけど、こことは違う、別の次元の凍月影の娘だよ。」

「こことは違う、影の……?……でも、そうね。あなたの目は、影そっくり。」

「……こっちのお父、じゃなくて影さんにも会ってきました。伝えたいことはたぶんそれに書いてあると思いますからここから先はボクの意見です。」

「……」

「この国を取り返しましょうか。」

「え……?」

「そんな頓狂な声を出さないで。まさか取り返さなくていいわけないでしょ?だから、ボクたちが手伝います。」

 

手を伸ばす。涙で目を腫らしたブランさんに、降り注ぐ太陽の光のように。だって、ボクは夕。傾いた太陽。長い影を映す光。夜が訪れる前の、最後の光。

 

「いいの……?」

「もちろん。そうでしょ、プル。」

「もちろん~、ノワールちゃんも~?」

「い、いやそこまでしてやる義理はないわよ!」

「じゃあノワールさんはすぐに帰ってください。後日ボクがルウィーの人としてラステイションを叩きます。」

「夕、正気!?」

「正気ですよ。さて、影さんの読み能力とボクが本当に手加減なしで、なんなら切り札まで使って戦って、ノワールさんは勝てますかね。」

「勝てるわよ!やってみなs……!」

「……はい、今死んでたよ。」

 

ノワールさんが固辞してたから軽く挑発してみると……乗ってきた。じゃあ簡単。喋ってるあいだに首筋に短剣を突き付けるだけ。

 

「……警戒してない、体勢も甘い。天狗になって油断しかしてない女神なんて、一瞬だよ。」

「……わかったわよ!ルウィーの女神のほうが七賢人よりましなことには変わりないし!」

「はぁ、言葉尻が本当に嫌な人。一回本気で倒していいかな……まぁ、それはこの騒動が終わってからとして……さて、でもここからどう出ようか。」

「そこ考えてなかったの!?」

「はぁ、まぁ果報は寝て待てって言うし……」

「お待たせしましたわー」

「ほらほら、待ってると果報のほうからやってきてくれるんだよ。って、え?ベールさん?それは鍵?おいおいマジかよほんとに来ちゃったよ果報。」

「ゆ~ちゃん、喋り方がおかしくなってるよ~?」

「少々お待ちください、はい、開きましたわー」

「わぁい、おそとだ~」

「さぁて、それじゃあ行こうかブランさん。」

「わ、引っ張らないで……」

 

反撃はここからだ。七賢人?国を取った?思い上がるな、取り返してやる。貴様らの栄華なんか終わらせてやる。ボクは夕。昼の終わりを告げる刻なんだから。

 

 


 

 

「とまぁ、意気揚々と脱獄したはいいけれど……さてどうしようか。普通にあの大臣消しても意味ないだろうし。」

「さらっとこわいこと言ってるよ~、ゆ~ちゃん~」

「うーん、努めて冷静でありたいけど、まだまだみたいだ。ノワールさんならどうする?」

「えぇ!?私に聞くの!?……たしかあいつ、政見放送をするとかなんとか言ってたような……」

「じゃあそれを利用しよう。全ての悪事を暴いてカメラの前で痛めつければ信仰は戻るでしょう……んー、じゃあ殺さないようにしないと……」

「だからさらっと怖いこと言わない……」

 

目的も手段も決まったことだしさて、あとは突っ込んでドンパチだな。

 

「ノワールちゃん賢い~」

「まぁね。どこぞの頭脳派かと思った女神様は思いつきもしなかったみたいだけど。」

「……またそんなこと言って、貴方は学習しない。二度と喋るな。」

「うぐっ……夕は一体誰の味方なのよ……」

「ボクは人を間接的に傷つけるような言葉に敏感なだけです。知らないというか、多分あなたに言っても理解できるかはわかりませんが、言葉には感情が乗るんです。その言葉に乗せられた感情を、ボクは人より敏感に感じる。お母さんが言ってくれました。その敏感に感じる心はボクを苦しめることもあるだろうけれど、ボクの周りの人を助けるためにあるんだって。そしてボクの周りの誰かがそんな風に誰かを傷つけるなら、止めてあげるためにあると。」

「だから、あなたは怒るの?」

「えぇ、怒りますよ。ただの愚痴なら聞くけれど、意図して傷つけようものなら、それが誰であれ許さない。あーでも七賢人は例外です。文句言うなら全部あいつらに。多分、その方が鬱憤も晴らせるでしょうし。」

「まぁ、そうね……」

「っと、見えてきた。仕掛けるよ。」

 

牢からの距離が意外と近くて助かった。さぁ、痛めつけてやる。

 

「ネズミさんまだいたぁ~!」

「ぢゅーーー!?」

「これやるのも何回目かなぁ、まぁいいけど。アクダイジーン!神妙にお縄につけ悪党!貴様の悪行、全てまるっとお見通しだ!」

「ぬぅぅ!女神ども!?あの牢から抜け出してきただと!」

「そういうこと。投降するならよし。女神三人の相手をして勝てるわけないでしょう?あ、あとプル、こっそり逃げようとしてるネズミさんにカメラ持たせて。」

「もうやってるわよぉ?」

「仕事が早くて助かるよ。」

「ぬぐぐぐ……そういうことか。考えましたのぉ、ブラン様。」

「大臣……覚悟しろ、てめーだけは絶対許さねぇ。」

「しかし……あれほど毛嫌いしていた女神に協力を仰ぐとは、節操のないことで。」

「っ……!」

「私は別に協力してるわけじゃないわよ!私自身が、あなたをぶっ飛ばしたいだけよ。」

「二人とも終わったらボクがプルと一緒に痛めつけるからそのつもりで。」

「なんで私もなのよ!」

 

さて、形勢はこちらが有利。どう動く。どうやろうとこっちが勝てるだろうけど。

 

「ふふふふふ、本当にいいのかのぉ、本当にそんな映像を流して……」

「時間稼ぎのつもり?だとしたら下策にもほどがあるね。」

 

紅月と蒼陽を構え、向ける。殺気が隠せない辺り、まだボクも甘いようだ。

 

「なに、小娘よ。先ほど女神三人と言ったが、二人の間違いではないのか?」

「……っ!なるほどね……」

 

痛いところを突く。やはり優秀な人間の思考は逆境程度ではどうにも覆せない。

 

「ネズミさん、カメラまだよ。」

「了解っちゅ。」

「どういうことよ、ぐずぐずしてないでとっとと変身しなさい。」

「だめ、私は……変身できない……」

「でしょうなぁ。あれほどの醜態をさらしてなお、貴様を信仰するもの好きなど一人もおるまいて。」

 

万事休すか。だったら女神三人にしてやるしか……!

 

「いいや。いるさ、ここに一人な!」

「その声は……!影……!?」

「貴様……!再び教会内に入れば即刻処刑すると……!」

「その警備兵がみんなのびてたんだ、それに、てめーよりここの構造は頭に入ってる。誰にバレずにここまで来るのは余裕だ。」

「ぬぅぅぅ!」

「さて、ブラン。ちゃんと顔を合わせるのは何年ぶりかな。俺だけが年を取って、君はあの頃のままだ。残酷に感じるかい?」

「影……!どうして、今になって……!」

「歯がゆくはあったさ。だけど、元ルウィー大臣として言うなら、それはブラン自身が自分でやらないといけないことだからだ。自分で気づかないといけないことだからだ。でも、一人の人間として、言うことがあるとするなら……」

 

影さんはブランさんの帽子を取り、頭を撫でる。ボクにちょっと前にやったように優しい手つきで。

 

「頑張ったな。ブラン。もうひと頑張りだ。」

「優しくしないで……!あなたが優しくすると、決まって次には厳しいことを言うじゃない!」

「バレてる。そう。現実は非情だよ。夕ちゃん、俺の愛する、子どものようにかわいらしい、たまに粗暴な女神を、支えてくれ。」

「え……?」

 

そう言うと、影さんはボクたち二人を突き飛ばして、直後、影さんのいた空間に大きい金属のアームのパンチが飛んできて、影さんはそれに直撃して吹き飛ばされて……

 

「ふん、茶番は済んだかのぉ。だが感謝するぞ小童。貴様のおかげでこのパワードスーツを準備できたのだからな。それに……ふん……!」

 

アクダイジーンが外付けのだっさいパワードスーツをつけて、影さんを殴って……今度は奴は何をした?

 

「影……!?って、なにこれ……体が、重い……」

「何をしたって言うの!?」

「すっごく不快ねぇ……?」

「身体に走る違和感……なに、空間干渉系……いや違う、シェアエナジーに触れている?」

「ほう、小娘お主も鈍るか。貴様女神ではないのだろう?試作段階じゃが七賢人の頭脳を結集して作った対女神用エネルギーフィールドじゃ。貴様らの動きを20%は落としてくれるわい。さて、これで例え変身出来ても、儂の勝ちじゃ。」

「たかが20%!」

「馬鹿ですか、言い換えれば80%しか出せないんですよ。……現状、これじゃあ女神が一人増えてもどうしようもない。」

「だったらなによ!大人しくやられろって言うわけ!?」

「まさか。ボクには切り札がある。使うつもりはなかったけれど。」

 

懐から出したのは、拾っていた女神メモリー。使っても使わなくても、ボクの能力は20%落ちている。だったら使ったほうがいい。うまくいくかは二の次だ。

 

「それ、女神メモリー?なんで持って……」

「そうよ!なんで夕も持ってるのよ!」

「へぇ、夕ちゃんもなるのぉ?女神に。」

「小娘……貴様その意味がわかっておるのか?」

「当然。ずいぶんと姑息な手を使ってきてくれたけど……だったらそれが無意味だとわからせてあげないと、だから!」

 

女神メモリーに祈る。ボクに素質はありますか。ボクは誰かを守る存在たりえますか。ボクは誰かのために、戦ってもいいですか。

 

その答えは、目を開いたときにわかった。

 

「夕、あなた……」

 

グレー寄りの黒基調のプロセッサユニット。腕とか脚とかに動きを阻害しない程度にいろいろついてるし、灰色のラインが各所に走っている。まるでスイッチの入ってない液晶画面のように暗いラインが。背中には羽が合わせて四枚。見えてないけど、気配でわかるし、使い方も頭にすっと入ってる。髪色は、お父さんみたいに白っぽいや。けど横で結んでいたのがなくなって、ショートヘアになってる。あとプロポーションはあんまり変わってない。変に変わると動きにくくなったりするだろうから変わらなくてよかったんだけど、プルみたいに大幅に変化してみたくもあったり。まぁもうこうなっちゃったから仕方ない。

 

「この土壇場で女神が増えおって……じゃが、肝心の小娘が変身出来ておらんじゃないか。」

「そうだね。でもすぐに解決できるよ。」

 

背中のプロセッサユニットに上の羽が接続されて、ボクのプロセッサユニットの灰色のラインが青色に変わり、腕や脚のユニットが変形してコンソールみたいなのが出る。そう。これがボクの女神としての権能。

 

解析(アナライズ)……完了。ボクの力の一部を受け渡すよ、ブランさん。」

「え……?どういうこと?」

再接続(リコネクト)。シンクロ開始。」

 

ブランさんの足元にはボクのコンソールと同じような紋様が浮かび上がっている。はたから見れば、何をしているかなんてわからない。それに、この権能は20%出力が落ちていようが関係ない。

 

「すごい、力が溢れてくる……いけるぜ、これなら!」

 

ブランさんは変身する。ボクは少し疲れたけど、この程度なら無問題。それに……解析してたのはこの空間そのものだし。

 

再構築(リクリエイション)。」

 

ボクを中心に、20%の出力低下をきたしていたフィールドを無効化するように再構築する。これで動きやすくなるでしょ。

 

「なんじゃ、その権能は、余りにも無茶苦茶だ、そんな権能!」

「そう、無茶苦茶な権能。当然弱点もあるよ。お前なんかに教えてやるなんて、一言たりとも言わないけどね。」

 

残念ながらこの権能、半径2m以内じゃないと発動できない。半径2m以内ならあのパワードスーツを解析して再構築、この場合は分子レベルまで変えてやればはたから見れば分解に見える。それに解析を必ず挟むからとっさにできるものでもない。でも、その弱点を補える機能がないとは言わないよ。

 

「うふふふ。揃ったわね。ネズミさぁん、カメラいいわよぉ?」

「了解っちゅ。」

「はぁ、それじゃあ早速やってやりますか!」

「全力でぶっ潰してやる!死なねーことを祈るんだな!」

「ぬぅ、おのれ!なれば戦うほかあるまいか……!」

「そう、貴様は逃げることすら叶わない。あぁそうだ、言ってなかった。ボクはグロウスハート。成長と夕刻を示す名を持つもの。貴様の短い昼時は終わりだ。眠れ。」

 

 

 




次回、第十四話「そしてまた日は昇る」

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