決死の演技(偽)   作:ムラサコ

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まず未来編から入ります。
そう言っても障りだけですので、すぐに現代へと戻ります。

6話目ですが、自分でも忙しなさすぎるのではないかと考えることも……?

いやこの路線で間違いないはず!
自分の直感んを信じて、とにかくこのまま突っ走りたいと考えています。


未来の仲間

 ノアール、それは夜を意味する言葉。

 

 200年後の芸能事務所であると同時にゲーム会社でもあるその企業は、VRMMO業界の中で群を抜いていたのだが、プレイヤー一万人の昏睡事件により業界の中から孤立する。

 

 芸能の面でも孤立したノアール。だが、デスゲームもゼロであり、実際の死亡者はゼロ。金銭的損失は膨大だったもの、社会的地位とこれまでの実績により、一線を引くことはないと言われていた。

 

 二年後、ノアールが起こす現実を巻き込む拡張事件。一度目の事件と同じように死亡者はいなかったが、世間はノアールを弾圧した。一度許しただけに、裏切られたと言う人が多くいたらしい。

 

 これにより、ノアールは完全にゲーム・芸能業界から追放された。だが、各方面に影響が大きく、何より実力と成果を生み出していたノアールの消失は、様々な業界の衰退・停滞を与えた。

 

 後の世論では、夜を意味するノアールは文字通り、よくある表と裏、光と闇の設定の負の存在として位置づけされ、その高い実力が更なる噂を呼ぶこととなる。

 

 10年後の都市伝説にも記録され、追記にこう記されている。

 

 ノアールという企業は、ゲームのラスボスのために生まれたもの。

 

 そのラスボスはかつて実在していた人間である――と。

 

 この時間軸にいる人々には何が真実なのか――終ぞ、判ることはなかった。

 

 

 

 

 

 

 私は病院にいた。

 

 イリヤスフィールを想起させる少女の祖先。そのひいおばあちゃん、今は10歳の少女なのだが、彼女の病室でお喋りをしている。

 

「アハハハ、おっかしいー! お姉ちゃんお話はいつ聞いても面白いね!」

 

「そうでしょ。ルイとレイにも大好評、間違いなしだわ」

 

「お姉ちゃんの弟さんと妹さんだよね。ルイ君とレイちゃんか~、私も会って見たいな~」

 

 楽しみに、でも悲しそうに呟く彼女。

 

 名前は衛藤(えとう)白絵(しろえ)。母親がドイツ人らしく、外国でも発音しやすいようにシロエという名前になったと嬉しそうに教えて貰った。

 

「会ったらいいよ。ルイとレイも喜ぶわ」

 

「……無理だよ」

 

 泣きそうな声で俯くシロエちゃん。

 

「……私、後一年でいなくなっちゃうんだもん」

 

 シロエちゃんの存在を知り、その事情を知った私は、持っているコネを使い、手当たり次第解決策を探った。かつての仲間たちであるノアールの初期メンバーの多くは、未来から記憶を受信している。

 

 その中には様々な業界に顔が利く家の者もいたのが幸いで、ラスボスである私と戦った少女の勇姿を知っていたから、率先して動いてくれた。

 

 私は私で、彼女と親身な関係を築くことにした。

 

 シロエちゃんも初対面の私が話しかけてくるのに最初は怯えていたが、話すに連れ次第に打ち解けていくことが出来た。

 

 病院に通うこと一か月。ついに、名のある名医を見つけることが出来た。お金はかかってしまうが、衛藤家の財力ならば問題の額だと彼女の両親から教えて貰った。

 

 これでシロエちゃんは手術を受けられる――私は歓喜したが、一つの問題があった。

 

「……手術、怖いのね」

 

「……うん」

 

「……でも、受けないと――」

 

「分かってるよ!!」

 

 シロエちゃんは涙を溢れさせ、叫ぶ。

 

 

「私だって死ぬのは嫌だよ、もっとパパとママの一緒にいたいよ! お姉ちゃんのお話を聞きたいよ!」

 

「でも、頭を手術するんだよ!? 脳に腫瘍ってなに? どうして頭を手術しないと直せない病気なの!? 私の頭を、頭にメスを入れちゃうんだよ?」

 

「寝ている間に手術は終わるって言うけど――頭を手術したら、私は、私はどうなっちゃうの!?」

 

 

 ――今の私は消えちゃうんじゃないの!?

 

 冷静な私が言う、多感な少女言うことだわ。

 

 でも、泣き叫ぶシロエちゃんの言葉には、それが彼女にとって真実で、全てなのだと私に教えてくれた。

 

 

 

 

 

 

「ルイ、レイ。大事なお話があります」

 

「なに、お姉ちゃん」

 

「どうしたの?」

 

 ルイとレイは、いつになく真剣な私に心配そうな目を向ける。

 

 私は事情を掻い摘んで話すことに決めた。

 

「お姉ちゃんの友達が手術しないといけないの」

 

「お姉ちゃん、友達出来たんだ!」

 

「女の子、男の子?」

 

 うう、軽くショックを受けてしまったわ。

 

「うん。手術を受けるのは女の子よ。その子を元気づけるための作戦会議を、このお家で行いたいの」

 

「お姉ちゃんのお友達、たくさん来るんだ!」

 

「お姉ちゃんとは限らないよ」

 

 レイ、少し辛口じゃない?

 

「お姉ちゃんのお友達よ。明日の8時に集合なの。大切なお話だから、静かにしてくれると約束出来る?」

 

 分かったー、と手を挙げるルイとレイ。私は嬉しくなって二人の頭を撫でる。

 

 

 

 

 

 

 翌日、午後8時。

 

 集合したのは、主にノアール結成のメンバー。

 

 転生者、『とあるシリーズ』の絹旗最愛。

 現在、中学生。

 

 同じく転生者、『月姫』の遠野志貴。

 現在、中学生。

 

 同じく転生者、『ハイキュー!!』の孤爪研磨。

 現在、高校生。

 

 未来のノアールの社員であり、私のマネージャー、畑英子。

 現在、高校生。

 

 未来のノアールのSE、赤坂龍之介。

 現在、高校生。

 

 ……姿、声がどう見ても『さくら荘のペットな彼女』の登場人物である赤坂龍之介だ。

 

 彼も転生者ではないかと疑っているのだけれど、その証拠を掴めない。未来でも転生者あるあるを言っても全く通じないので、彼だけは『アクタージュ』世界の赤坂龍之介だと考えている。

 

 以上、4人の仲間が私のお家に集まった。

 

「……事情は分かったけど、どうするの?」

 

 見事なゲームプレイをルイとレイの両方から覗き見されている研磨は、全く意に介さない様子で私に尋ねる。

 

 総意の言葉であることは、皆の目を見て分かる。

 

「助けるわ、決まっているじゃない」

 

「助けるにしても、本人のその気がなければ無理だと思うのだが」

 

 赤坂のキツイ言葉に絹旗が噛みつく。根は優しい絹旗と言葉に棘がある赤坂は、水と油の関係だ。それでも互いの能力を認め合った上での間柄だから、怒りのままに言い合うことはない。

 

「相変わらず、超ネガティブな意見ですね」

 

「事実を言ったに過ぎない。これぐらいでモチベーションが下がるというなら、この話に参加しないことを勧める」

 

「ハッ。超笑わせてくれますね、赤坂。友達を救うんですよ、モチベーションは超上げ上げに決まっているじゃないですか」

 

「友達じゃないだろう」

 

「これからなる予定なので、超問題ないです」

 

 バチバチと言いあう二人。それにバトル漫画を見るような目でルイとレイが食いついている。

 

「夜凪さん、策はあるんですか?」

 

 英子の言葉に私は「もちろんよ」と頷く。

 

「要はシロエちゃんの気持ちを変えればいいのよ」

 

 それが難しいんじゃないか、とルイとレイは私を見つめる。だけど、未来で私を知っているノアールの仲間は違った。

 

 恐らく、彼らは最初からその策に気が付いてて――自分ではない誰かが言うのを待っていたのだろう。

 

 その誰かとは、私のことで――決めるのは私であるべきだと思ってくれていることが、何より嬉しい。

 

「芝居をするわ。シロエちゃんのためだけの芝居を」

 

 彼らに信頼されているのも、信頼に応えるのも、最高に嬉しいことだわ。

 

 未来でも、今でも、それは変わらない。

 

「さあ、話し合うわよ。どんな芝居をするのかを」

 

 人に影響を与えてなんぼの女優で、それが私。

 

 あの少女が私を救ってくれたように、今度はシロエちゃんを救ってみせるわ。

 




ようやく夜凪景(偽)が芝居します!
未来で得たノアールの仲間、彼らも全員チートです!

ちなみに、ノアールというのは『食戟のソーマ』の裏の料理人から刺激を受けて使いました。

シロエちゃんを救うために芝居をする夜凪景(偽)。彼らが芝居をするその舞台はどんなものがいいのか、一度アンケートを取ってみたいと思います。

感想もお待ちしてますので、よろしくお願いします!
執筆が捗るかも?




5人いるから、戦隊ヒーローは強い。
4人と1人よりも、絶対に強い。

夜凪景(偽)が演じる芝居、その舞台は?

  • Fate/kaleid liner
  • SAO
  • 仮面ライダーW
  • その他,もしくはオリジナル
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