日本神話「遺憾の意」三大勢力「へ?」   作:凧の糸

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それではどうぞ


黒羽

 

 

 

 最近の堕天使やはぐれエクソシストの出没回数が心なしか増加した気がする。さほど気にする事では無いし、別にいいかと思っていると、イッセーとシスターらしき女性が楽しげに遊んでいる姿を目撃した。

 

 

 

「あれ……神器か?」

 夕飯のお使いの帰りに公園で二人を見かけた。口元が動いているから何かを喋っているのは分かるが、俺にはさっぱりである。

 

 

 

 膝を擦りむいて流血している少年に手を当てると光が出てきてあっという間に治った。

 

 

 一般人の前で躊躇いなく神器を使える精神性は高潔なものだと言えるが、駆け寄って来た母親から浴びせられた異物を見るようなあの目、排他的な目を理解しているのだろうか。少年は不思議がっているが、母親は直ぐに逃げてしまった。

 

 

 

 彼女の悲しげな目が、全てを物語る。

 

 

 

 

 

 あの後(レイナーレ抹殺)からイッセー君には避けられている気がするし、首を突っ込むのも野暮だと思えて俺はそのまま帰ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 家に着く前に人参を買い忘れたのに気づいたのは、悪くないと思う。

 

 

 

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 夜間、廃教会から戦闘音が聞こえてきた。

 

 

 

 あそこに堕天使やはぐれエクソシストがたむろしていたのは知っていたので、直ぐにでも向かいたかったが、何匹かの異常なはぐれ悪魔に出くわした。今までに例のない、人型に近く、知能の高さを伺えた。

 

 

 

「何でこんな時に……」

 こんな時に限って相手の運は最高で、こちらは天から見放されている。攻撃を躱されたり、直撃をすんでの所で回避したりする上に呪いの効きが少しばかり悪かった。

 

 

 はぐれ悪魔のくせして上手な連携を組んで、こちらを廃教会から離していく。

 

 

 

 

「硬い……」

 日本刀やショットガンは現在調整のために預けていて、特別製のセラミックブレードを何度か振るうが、バキッと折れてしまう。

 

 

 

「う、強度はあるんじゃなかったのかよ……」

 不壊を売りにしているブレードの為、まさか数回で壊れると思ってなかった。幸いもう一本折り畳み式もあるが、あっさり壊れては、当てに出来ない。

 

 

 動き自体は全力で逃げればそれで廃教会に行けるのだが、住宅地の住人たちがその場合に犠牲になるのは明らか。俺対策に作られたとしか思えない悪魔は、ようやく呪いの影響で呻き出す。

 

 

 

「ウオォオ……」

 呻いているわりにまだ動けそうだ。ひたすら呪いを撃ち込みまくって、持久戦をするしか他は無い。

 

 

 俺は背中の折り畳み式ブレードを展開した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 かなり粘ったが、ようやく倒せた。呪いの為にエネルギーをかなり捻り出してしまったので、身体中が鉛のように重たい。熱も出てきた。これ以上は戦えないだろう。

 

 

 残念だが、ここは引き下がる事にした。

 

 

 

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「まあ、士郎くん熱出しちゃったの?」

 

「は、はい。後で医者には行くんで出来れば消化の良い物が欲しいです……」

 子供の頃以来の風邪だ。鼻水に熱、吐き気ととても辛い。おまけに筋肉痛でまともに歩けそうにない。

 

 

「私は仕事だけど……本当に気をつけてね?」

 ホストファーザーは朝早くに出ないといけない用事で既に出ていたが、ポカリを買ってくれていた。ホストマザーは、懐かしい母の優しさというものを俺に与えてくれた。

 

 

 目頭が熱くなる。

 

 

 

「いってらっしゃい」

 

「行ってきます」

 上を向かなければ、つい溢れてしまいそうになった。

 

 

 

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真壁士郎が休んだ。

 

 

 

 別に誰が休んだところで私は気にすら止めないが、彼に限っては心の隅にあるともだちが引っかかる。

 

 

「椿姫?聞いていますか?」

 

「か、会長!すみません……」

 ぼうっとしていた。こんなのあまりないから会長も目を見開いていた。私も密かに驚いていた。

 

 

 

 

「真壁くんですか?」

 ぎくり。

 

「ち、違うんです。彼の事はなんとも」

 

 

「そのことは私も分かっていますが……これは熱の上げすぎですね」

 会長は悪魔らしい笑みを浮かべている、本物の悪魔なのだが。

 

 

 

 明日はとっておきのネタでねちっこくいじってやろう、そう固く誓った。

 

 

 

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・アーカイブ046ータイトル名、インタビューを閲覧しますか?

 

 

・Yes.

 

再生を開始します。

 

 

 

 

 

インタビュー01ーー男子生徒:匙元士郎

 

 

・真壁士郎の印象は?

 

 

「うーん、壁先輩かあ……ひそかに人気あるらしいぜ?兵藤たちを偶に抑え込んでくれるからな。俺自体はそこまで関わった事は無いけど、弟や妹が世話になったことあるらしくて、あの後でもけっこー好印象だな。一応会えば挨拶くらいはする。恩知らずではないしな」

 

 

・彼の人間関係は? 

 

 

「そりゃ知らないよ、会長や副会長に聞いてくれ……でも、交友は割と普通じゃ無いのか?副会長の元実家の人間らしいけど」

 

 

・真羅椿姫と噂になっていると聞いたが

 

「ああ、有名なあれね。副会長本人から聞いたけどデタラメだって言ってた。でもなあ……気のおけない関係みたいだけどなあ……」

 

 

 

インタビュー終了。

 

 

 

もう一度、再生しますか?

 

 

・No.

 

 

 

 

アーカイブを終了します。

 

 

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「あ!壁先輩!イッセーの野郎、女の子と同棲してるらしいっすよ〜成敗してくだせぇ〜!!」

 

「どういう事だ……?」

 松田と元浜がやたらと三下のような真似をしてすり寄って来た。気にしていなかったが、確かにイッセーはあの時のシスターと一緒である。

 

 

「げ……先輩……」

 

「まあ、俺は何も言うつもり無いんだが……」

 

キーンコーンカーンコーン。

 

「じゃあな、先行くから」

 俺は教室にさっさと向かう。二人には頑張れとしか言いようがない。

 

 

 

 

 

 

 

「あれは……夢だよな……」

 夕麻ちゃんーーいや、レイナーレ。あの日、悪夢で士郎先輩がコロシタ。怖くて俺は、震えが止まらなかった。でも、部長は『貴方』が倒したと言った。

 

 

俺はおかしいのだろうか。俺がおかしいのだろうか。

 

 

 

「イッセーさん何か言いました?」

 

「い、いや、何でもないよアーシア」

 

「早く行きましょう!イッセーさん!!」

 アーシアの手のひらは血が通っていて暖かい。それだけで無邪気に救われた。

 

 

 

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「ふむ……では、オモイカネ殿の未来予想から駒王町で発生する可能性が高いのですな?」

 

 

「ええ、95%の確率で起こります。さらに、其処から連鎖的に発生する事象の危険性は未知数で有ります。駒王町の破壊は一番避けるべき事態です。癪ですが、悪魔の排除を行った場合に終焉シナリオが激増との結果になりました。」

 

 

何だと! まさか……

 

にわかに騒がしくなる。知恵の神であるオモイカネがそう言うのだから嘘でも冗談でもなくそれは起こる事は其処にいる皆がよく知っていた。

 

 

 

「慎重に事を進める必要がある。三大勢力に必要とあらば存在の開示を行っても良いこととする。ただし、厳重に、危険性についてを注意する事を通達しなさい」

 

 

「御意に」

 烏は彼らの元に走り出した。

 

 

 

 

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「真壁士郎殿」

 

「……烏だと?」

 意思を伝える者、烏。何処からともなく現れて、高貴な者の言葉を伝える集団。俺の元に来たのは意味があるのだろう。

 

 

「第二段階の使用許可、および存在開示の許可が降りました。第一目標を駒王町の破壊阻止を第一として活動を行なって下さい。なお、悪魔勢力の過剰な排除はしばらく控えて下さい」

 

「了解」

 

「では、よろしくお願いします」

 ふっ、と身体の形がブレて消える。

 

 

「……毎回だが、どうなってんだよ?」

 黒い羽だけがその存在が居た事を知らせていた。

 

 

 

 

 

 

 後日、フェニックス家三男、ライザー・フェニックスが駒王に現れたというメールが来た。しかし、目的はリアス・グレモリーのようであり、さしたる脅威でもないため放置されたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





ようやく神様出せました。知恵や天気、学問の神なので未来予想くらいできそうとの解釈から。

アーカイブもちゃんと意味があるので、覚えていて貰えると。

三大勢力をどれくらいボコるか

  • ほどほど
  • 遠慮なく
  • ひかえめ
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