日本神話「遺憾の意」三大勢力「へ?」   作:凧の糸

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本当に遠慮ないぞ、自分の中では。



それではどうぞ


駒王事変

 

 

 

 

「ぐ、ぐわあー!!!!!!」

 

 

 聞いているこちらも苦痛を催すような悲鳴と肉を喰らう際のクチャクチャという咀嚼音が辺り一帯に響いていた。

 

 

 

「お……オエェエエ……」

 ショッキングな光景に慣れていないオカルト部のメンバーの一部は嘔吐してしまう。

 

 

 そこにいる者は目の前の光景に誰しも不快感を覚えていた。

 

 

 

 

 コカビエルは身体中を食い尽くされて穴まみれになった。しかし、肉体の殆どが機能しない瀕死の状態でも士郎の呪いの力はコカビエルを冥府には連れて行かせない。

 

 

 

 

 

 動乱の火蓋が切られたのは、ほんの数十分前ーー

 

 

 

 

「初めましてかな、グレモリー家の娘?」

 

「貴方は……」

 

「俺は堕天使コカビエル」

 十二枚の黒い羽根を持つ堕天使幹部コカビエルは駒王学園でグレモリーとシトリー眷属、教会の戦士二名を相手に語りかける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『揃ったな』

 

 

 総勢百名の日本勢力に与する者が集まった。

 

 

「いよいよ、取り戻す為の戦いだ。まー、なんて言うかなー、気を付けろよ。死ににくくしてもらったけど痛いのは痛いしね」

 気の抜けた言葉だが、目は鷹のように鋭い。

 

 

 彼らは悪魔勢力よりも一歩遅く、駒王学園へ進軍を始める。

 

 

 

「おーい、広がりすぎだぞぅ。一列で邪魔にならないようになー」

 わらわらと歩く変な集団は一声で一列になる。大名行列というにはおどろおどろしい行列が駒王学園へと続いていた。

 

 

 

 

 

 

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  「消し飛びなさい!!!!」

 

 兵藤一誠の持つ赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)の能力、譲渡で膨大な魔力がリアス・グレモリーに流れ込み、最上級悪魔に比肩する、正に滅びの一撃はコカビエルを滅ぼそうと放たれた。

 

 

 

「ふっ、面白い。面白いぞ!サーゼクスの妹ぉ!!」

 コカビエルはあらゆる物を消滅させる滅びの魔力を片手で受け止めてしまう。

 

 

 

 

「ふっふっふ、ハハハハハ!」

 とても愉快といった調子で、フルパワーのリアスの一撃をも受け切ってしまった。

 

 

 

「部長!!」

 イッセーが倒れたリアスに駆け寄るが、リアスは強すぎる攻撃の反動で怪我をして、魔力も少なく倒れた。

 

 

 

 

 

「雷よ!!」

 朱乃は自らの力をコカビエルに続けてぶつける、

 

 

 

「俺の邪魔をするか、バラキエルの力を持つものよ!」

 

 

「私の前で……あの男の名を口に出すなアアアアア!!」

 怒り任せに雷は荒れ狂う。しかし、コカビエルにとっては羽根を閉じて防御の姿勢を取ればほぼ無傷。

 

 

 朱乃はいたずらに魔力を消費しただけだ。癇癪持ちの子供よりも酷い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 結界の外では異変が起きていた。

 

 

 

「すいません、シトリー眷属の皆さーん」

 

『!?』

 余りにも間抜けで、この場にあり得ない声が響く。

 

 

「貴方はっ!」

 

「椿姫!」

 

「我々は……真羅椿姫様は分かっておられますか。では、信頼なさそーな我々の代わりに説明していただけますか?」

 

 

「椿姫、彼らは何者ですか?」

 そう問い詰めるソーナ。

 

 

「彼らは、(ハザマ)。日本神話の天と地の間に立つ守護者です……」

 弱弱しい言葉はとても同一人物とは思えないくらいだ。

 

 

「っ!どうして、日本神話が」

 

 

「我々は正当な理由の基、所有する権利に基づいて行動をしているだけですよ。コカビエルとやらが暴れているんでしょ?危ないね。だから、動いた」

 

 

「何だよ!会長には手ェ出させねえぞ!」

 

 

「おやおや」

 短気な匙君だ。より緊張感が高まる。

 

 

 

「やめなさい!!!!!!」

 

 

「ふ、副会長……」

 シトリー眷属全員が驚いた。彼女が怒る事はあれど、ここまでの大声を出すのは本当に危ない時だけだったからだ。

 

 

「良かったですね、我々も怖くて手が出そうになった」

 彼はいつの間にか鉛筆を右手で握っている。

 

 

 匙には何パターンも自分が殺されるビジョンが一瞬で脳内を駆け巡った。

 

「あ……あ……」

 汗が滝のように流れた。殺気は出ていない事が余計に不気味さを掻き立てる。

 

 

「円さん、やり過ぎですよ」

 

 

「貴方は!!」

 再び、シトリー眷属は驚かされる。そこには真壁士郎がいたからだ。

 

 

「悪いね、ついクセでな」

 

「……それ、言いたいだけですよね?」

 

「お、よく分かったな。心とか読めちゃう?」

 

「円さんの考えが浅すぎます」

 

「手厳しいなあ」

 空気と合わない、茶番のような会話。少しだけ張り詰めた空気が緩んだ気がするが、仮様に過ぎない。

 

 

 

「俺は、真羅士郎。久しぶりだね、夢であった以来かな、椿姫?」

 

「嘘……」

 

「先輩が……」

 

「まさか……」

 放心状態に陥るシトリー眷属に遠慮なくズカズカと進む間。

 

 

 

 

「じゃあ、通してもらえるか?」

 ぞろぞろ結界内へ侵入していく。

 

 

 

「円さん、ここはなんとかするんでお願いします」

 

「ういー」

 円さんも結界に侵入した。

 

 

 

 

「じゃあ、説明するよ」

 

「待ってくれ、壁先輩が副会長の家の人間って……訳わかんねえよ!」

 

「まあ待て、説明するから」

 

 

 

 

 

「コカビエルの行為は君ら(悪魔)だけに対する敵対行為ではない。日本神話に対する敵対行為でもあるんだ。」

 

 

「約定、ですね」

 

 

「そうそう」

 冷静さを欠かないように自分を必死に保つソーナ・シトリー。彼女もある程度約定については理解していた。

 

 

 

「しかも、エクスカリバー集めて爆発させようとしてるんだ、それはもっとダメ。そんなことすれば主戦場が日本になるからな」

 

 

「……それは」

 沈黙と静寂が広がり、お互いに何も言わず、眷属も結界維持に再び集中している。

 

 

 

 

「一応、こっちからも処遇について取り合ってみるけどさ、幸運を祈るよ」

 突然彼女たちには意味不明な事を一気に話して、結界内に飛び込んでしまった。

 

 

「椿姫、いつから」

 

「まだ、私が真羅から追い出される前です。夢の中で彼と会い、ともだちになったんです……でも、まさか……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、少し前の結界内

 

 

 

 

「誰だ!」

 壊滅的な状況のグレモリー眷属に救いが来たわけではない。寧ろ、終わりを告げる死神が近かった。

 

 

「堕天使コカビエルだな」

 

「ほぅ、貴様ら日本神話の勢力か」

 

 

「では、捕獲しようか」

 団扇を持った軍師風の男がそう言う。

 

 

「ん!?」

 音も気配もなく忍び寄り、97人の内一人が何か液体を振りかけた。

 

 

「クソ、羽根が……」

 

「まずは絶たせてもらう」

 異様に羽根が重くなり、飛んだら唯のいい的になる。それを理解したコカビエルは地上から彼らに襲い掛かる。

 

 

 

 

「思ったより強いな、コカビエル」

 軍師の見立てよりもどうやら強かったらしく、冷や汗が出ている。

 

 

「ハハハハハ!貴様らもなかなか人間にしてはいい強さだな」

 集団で襲いかかるが、魔力というものがやはり厄介。だが、攻めあぐねているわけではなく、彼が来るのを待っていた。

 

 

 

 彼が来ると、97人はエクスカリバーの方に当たる。

 

 

 

「ちっ、やらせん」

 

 

「俺が相手だぞ」

 鉄パイプを投げて、コカビエルの魔力弾を牽制した。

 

 

「……これは」

 浅見円とコカビエルと戦いが始まった。

 

 

「こういうのは名乗った方が良いらしい。浅見円、人間だ」

 

「俺は堕天使コカビエル。いいぞ、強き人間……」

 

 

「食らえや」

 挨拶がわりに拾った小石は流星のようにコカビエルに投擲される。

 

 

「……チッ、面倒な」

 ただの小石のはずが、コカビエルは避けている。

 

 

 

 

 

 

「部長、どうしてコカビエルは小石を避けてるんですか?」

 

「分からない、朱乃、何か日本神話固有の能力かしら?」

 

「……珍しいなんてものではないですわ。彼は運がいいだけ。だからこそ強い」

 石をひたすら投げて、当たっている。それだけでなく、身体能力もあり得ないほど高く、コカビエルに接近してリバーブローが入った。

 

「こはっ」

 決まったらしい。血を吐いた。

 

 

 

 

「あの方が投げた小石やその拳は、彼の能力で"運良く"致命傷級のダメージさえ与えられる。その代わりに日常生活で非常に運の悪さが発現する、代償能力……彼、あれだけなら普段の運がどれだけ悪いか分かりませんわ……」

 

 

 

 

 彼は今、天運が味方していると言っていいほどコカビエルを圧倒していた。

 

 

 

 

「おらっ!」

 魔力の掃射をしても腕や足で弾かれ、跳ね返し

 

 

 

「ぐっ……」

 攻撃が入ってもそこまで効いているように見えない。

 

 

「惜しいな、後二ミリ入ってたら大ダメージだ」

 戦いを楽しんでいるように見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「円さん、遅くなりました」

 

「遅いよ、士郎。時間は稼いだから早めに頼む」

 バトンタッチ。交代の時間が来た。

 

 

 

 

「……どういう、事だ」

 

 

「俺もこのための噛ませだったってことよ」

 

 

「発動、百キ夜行」

 コカビエルは士郎から溢れ出した黒い濁流に飲み込まれていく。

 

 

「相変わらず、虫塗れでキモいなー」

 

「そんな事、言わないでくださいよ。みんな結構気にしますし……」

 あの濁流は全て虫だというのだ。確かによく見れば百足や蜘蛛、ゲジゲジなんかもいる。

 

 

「う、うが、こんな、ところで」

 必死に抗う。魔力で吹き飛ばそうとしても、魔力自体や魔法陣さえ食らう害虫は止まることを知らない。

 

 

 

 

「ぐ、ぐわあー!!!!!!」

 

 

 

 

こうして最初の悲鳴に至るのだ。

 

 

コカビエルは士郎の持つ『死なずの呪い』により生きている。

 

「ちょっと要らないところを切除して下さいよ」

 

「あいよー」

 

 

バスン!

 

 

首の骨が切断される。

 

 

 

「く"ぐわ」

 晒し首になって、綺麗な翼ももぎ取られた。

 

 

「こ、ころせ……」

 

「ダメです、貴方には罰が下りますので」

 綺麗な桐の箱にコカビエルはすっぽり収まる。エクスカリバーを停止させた97人に渡して、ひと段落とはいかない。

 

 

 

 

 

 

 ようやく悪夢が覚めたかのようにグレモリー眷属は突っかかってくる。

 

 

「真壁君、どういう事?」

 

「これですけども……円さん、やりすぎとかは……」

 

「いや、『生きてりゃいい』だった」

 

 

「ちょっと!」

 会話が噛み合わない。それも仕方のない事であり、だからこそあまり強く出られない二人だが、新手だ。

 

 

 

「いやはや、まさかコカビエルを首だけにするとはな。ゾッとするよ」

 白いメカメカしい翼を翻して降り立った。

 

 

「ヴァーリ・ルシファーか」

 

 

「おや、君らは知ってるようだな。では、グレモリーとその眷属、ヴァーリ・ルシファーだ。よろしく、赤龍帝?」

 

 

「ルシファー?まさか」

 イッセー以外はピンときたらしい。

 

 

 

「旧魔王ルシファーの子孫……」

 

「そうだ。特に兵藤一誠、お前とはライバルの関係に当たるのだがな?」

 

 

「久しいな、ドライグ」

 

「アルビオンか」

 神器内のドラゴンが現れる。色々と会話しているらしい。

 

 

「嘘だろ……」

 

 

「木場、一体?」

 

 

「彼は先代ルシファーの血を引く悪魔のはずだ。だが、神器を持つ以上……」

 

 

「人間でもある」

 グレモリー眷属は何度目を回せば良いのだろう。横では教会の者もまた目を回す。

 

 

 

 

「まあいい、俺の役目は無くなったみたいだからな。そこの二人、俺と闘わないか?」

 

 

「遠慮します」

 

 

「嫌です」

 

 

「フラれてしまったな、ヴァーリ」

 

 

「つまらないな……わざわざ来たのに」

 

 

「では、こちらもそろそろ帰るよ」

 

 

「そうか、また会える日を楽しみにしておくよ。勿論、君もだ、兵藤一誠」

 ヴァーリは帰って行った。帰還を見届けた後、リアスの方を円は向いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「リアス・グレモリー」

 

「何よ」

 

「使者、浅見円として宣言する。貴殿はこちらで拘束させてもらおう」

 ぐるぐると鎖で巻かれて一つの簀巻が出来た。

 

 

「「「「「部長!」」」」

 

「みんな、ただ拘束されただけ。待遇は良いよ」

 

「第一、壁先輩、何なんだよアンタは!」

 グレモリー眷属の目は皆こちらを向いている。

 

「俺は……真羅士郎。一般人ではないぞ、一応」

 また言うのかと言う思いがこもった一言。

 

 

 

 

 

 

 

「君たちになんだかんだ言う筋合いは無いし、どのみち終わりだよ」

 

 

「終わり?」

 意味深な言葉に首を傾げる。

 

「確か……姫島だっけ?」

 

「何ですの?五大宗家の手先が……」

 汚物を見るような目だ。怖くもなんとも無いぞ。

 

 

「特に貴方は許されると思ったら大間違いだ。たいそうご立腹だったよ」

 

 

「!!!」

 回復した魔力で雷を飛ばしてきた。

 

「そうやって激昂しても何も変わらないが」

 手が黒こげになるのを治しても、少しピリピリする。

 

 

 

 

「おーい、帰るぞー」

 向こうから円さんたちの声だ。

 

 

「さようなら、オカルト部と駒王学園」

 

 

「ちょっと!」

 間は潮が引くように引き上げて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ついていけていない悪魔勢力と教会勢力。彼らが分かったのは駒王学園のある先輩が、裏の顔を持っていたと言うことだけだ。

 

 

 

 

 

 

 

__________________________________________

 

 

 

 

冥界ーー

 

 

 

「魔王として、一人の兄として日本神話に抗議させてもらう」

 サーゼクスたちはようやく動き出す。だが、何千年も遅かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





悪魔勢力の謎

・結婚
 純血悪魔が増えるべきなのに、ライザーとの結婚を拒むとはどういう事だろう?
 ライザーのチャラ男振りから正当性を産もうとしているが、ライザー自体純血で、チャラを除けばあまり問題は無い。
 したくない気持ちもまあ、理解はできる。しかし、魔王の対応も対応だ。余りに勝手過ぎる。ライザーに不利すぎるからだ。結局、ライザーは打ち負かされてしまう。


ここでどうこう言おうが、本編では既に去った出来事であり、変えられない事実でしか無い。




三大勢力をどれくらいボコるか

  • ほどほど
  • 遠慮なく
  • ひかえめ
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