魔法少女タイラントシルフ   作:ペンギンフレーム

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episode2-6 奪還⑥

 亀型の公爵級(デューククラス)ディストは全身を糸で拘束されてますけど、隙間が一切ないと私たち側からも攻撃が出来ないのでところどころ体表が露出してます。こうして近づいてみるとわかりますけど、山のように巨大なディストです。これを削り切るというのは、攻撃役の魔女が三人居ても骨が折れますね。エクステンドさんはどこへ行ってしまったんでしょうか。

 パーマフロストさんがいるって言うのがとても怪しいんですよね。考えたくはないですけど、もしかすると私とシメラクレスさんがぶつかってたみたいに、パーマフロストさんとエクステンドさんも戦ってたんでしょうか。

 

削り散らす竜巻・四連(カドラトルネードミキサー)

極大掘削円錐氷(マキシマムドリルアイシクル)!」

 

 気になりますけど、今は目の前の戦いに集中するべきですね。私たちがここで負けたらエクステンドさんの安否を気にすることも出来ません。

 四つの竜巻が唸りをあげてディストの体表を削り散らします。でも、亀の甲羅にあたる部分はかなり硬くてあまり削れてません。私は狙いを左前足の付け根に切り替え、そこから体内へ竜巻を侵入させます。

 

 シメラクレスさんは亀型ディストのお腹の下に潜り込んで先ほどから連打を浴びせてます。削り散らす竜巻を受けて血まみれになっていたとはとても思えないほどパワフルです。一撃一撃が肉をえぐり取るように大きな窪みを作り出していきます。よっぽど悪魔を信用してるみたいですね。ディストが手足の力を抜いて倒れこんだら圧し潰されてしまうと思いますけど、悪魔の糸がそれを阻止すると確信してるみたいです。

 

 パーマフロストさんの作り出した大きな氷のドリルは空中で高速回転を始めて、ガリガリと硬いものを削る音を響かせながらディストの甲羅を貫通しました。ドリルは勢いのままにディストの体内を進み、途中で止まったみたいです。

 

 ディストは激しい攻撃にさらされながらも私たちへ向けて蠢く細い触手を伸ばしてきますけど、それらは全て途中で糸に絡めとられて切断され消滅します。反撃は全て捌くと言うのは大言壮語ではなかったみたいです。

 私は一応回避も出来るように風掴む翼腕を使ってましたけど、その必要はなさそうなので地に足を付けて竜巻の制御に集中することにしました。これならもう少し行けますね。

 

削り散らし竜巻・六連(セクストルネードミキサー)

氷華(アイシクルデバウァ)

 

 大杖の先端から更に二つの竜巻が放たれ体内を掘削するペースを上げていきます。さらに、パーマフロストさんがディストの身体に空けた巨大な穴から大きな氷の華が咲きました。見れば、悪魔の糸すら貫通して身体のところどころから先端が鋭い曲線の槍のような氷が飛び出してます。ディストに根付いて華が開いたってことですか。

 

散弁氷刃(フローズンカッター)

 

 今度は華開いた花弁の一枚一枚が鋭い刃となってディストの身体を切り裂き始めました。何と言うか、一連の流れが綺麗な芸術品みたいな魔法ですね。同じ自然系統の魔女とは思えません。私が使える魔法が魔女にしては少なすぎるだけなんでしょうけど。環境魔法も、削り散らす竜巻ではどうしてもエクステンドさんを捉えられなくてイライラの末に目覚めた魔法ですからね。必要に迫られなければ中々新しい魔法を覚えるのは大変なんだと思います。

 

 何の危なげもなく数十分が経過して、時間はかかりましたけど結局そのまま私とシメラクレスさんとパーマフロストさんの三人で削り切り、公爵級(デューククラス)の討伐には成功しました。

 とはいえ、これは私たちの勝利と手放しに喜べません。ハッキリ言って悪魔が居ればあとは他のどの魔女でも良かった、というかフェーズ2魔法少女でもなんとかなったと思います。それくらい糸の拘束は安定感があって、ディストからの反撃は一度も私たちに届きませんでした。

 公爵級(デューククラス)を一人で打倒できるのは序列一位と二位と言う風に聞いてましたけど、多分悪魔は火力が足りないだけで実質的に一人で相手を出来るほどの実力なんでしょうね。

 

 初めての公爵級(デューククラス)との戦いで少なからず緊張してましたけど、結果だけを見ればあの悪魔の恐ろしさが、その悪辣さだけではなく確かな実力を兼ね備えていることにもあると見せつけられる形になりました。

 味方なら頼もしいと思いますけど、潜在的な敵だと思うと本当に厄介です。

 

「お疲れさまでした。図らずもシルフさんの活動地域での研修となってしまいましたね」

「そういや他の魔法少女たちはどうした? お前らの環境魔法に巻き込まれたりしてねーのか?」

「……私が回収して魔法界に避難させました」

「だから妙に遅かったのか。ははっ、仲間思いじゃねーの」

「ちっ、馴れ馴れしく話しかけないでください。私はまだあなたを許してませんよ」

「そう言うなよ連れねぇなぁ。こっちも仕事だったんだって」

「あ、でもなんか突っかかって来たから一人氷漬けにしちゃったよぉ?」

「「「……は?」」」

 

 人的被害もなく一先ず一件落着、縄張り争いの方をどう収束させるかと考え始めてた私は、パーマフロストさんの無邪気な一言を受けて一瞬硬直しました。いえ、不意打ちを受けて間抜けな声を上げたのは私だけじゃありません。シメラクレスさんも、あの悪魔ですら驚きの声を上げてました。

 

 

 

 

 

 

 パーマフロストさんの案内に従って辿り着いた場所には、不敵な表情のまま全身を氷漬けにされたエクステンドさんが居ました。まるで良く出来たオブジェのようです。

 

「こ、これ、生きてるんですよね……?」

「だいじょぶだいじょぶ! ただの氷じゃないもん! ほら、解除!」

「――私のせか……ん? 風の魔女殿じゃないか。おお!? なぜ糸の魔女殿と剛力の魔女殿まで? 一体どういう状況なのかな?」

 

 私が震えた声で尋ねると、パーマフロストさんは楽しそうに笑いながら魔法を解除しました。すると氷はあっという間に溶けていき、まるで何事もなかったかのようにエクステンドさんは動き出しました。言葉を聞くに、開放を使おうとして氷漬けにされたんですね……。しかもそのことに気づいてなかったみたいです。

 

 環境魔法と防御魔法の応用を使えるようになってからは一方的にやられることはなくなりましたけど、それでもエクステンドさんは対人戦なら私よりも強い魔女です。そのエクステンドさんが開放を使う暇がないどころか、やられたことにすら気づかないなんて、少し信じられません。

 

「あー、エクステンド。わりぃが大体終わってんだ。あたしの依頼主もほとんどボロ負けだったみたいだし、ここらで手打ちにしようや」

 

 道すがら、ブレイドさんやプレスさんを回収するときに確認した戦いの結果はシメラクレスさんに伝えてあります。シメラクレスさんもそれを依頼主に確認したみたいで、依頼完了の連絡を受けてもう争う意思はないみたいです。だからって私は許しませんけどね。

 

「うん? ……うん??」

「ねー、もう私帰りたーい! 疲れたー!」

「フロストさん、せめてエクステンドさんへ謝罪の一つもするべきではないでしょうか」

「私悪くないもん! その人がわけわかんないこと言って襲って来たんだもん!!」

「ああ、いや、糸の魔女殿、状況は何となく把握してきたけれど、氷の魔女殿は謝るべきようなことはしていないよ。これは正当な戦いの結果だ。少々早合点してしまったようですまなかった、氷の魔女殿」

「ふーんだ! しーらない! べーっ!」

「フロストさん!」

 

 パーマフロストさんは悪魔の叱責から逃れるように走り去っていきました。何と言うか、凄く年相応の子供という感じの魔女でしたね。あれで私よりも多様で強力な魔法を使うんですから、年齢なんてあてになりませんね。

 

「一先ずエクステンドさんの無事が確認できて良かったです。隣町の公爵級(デューククラス)に駆け付けないというのは肝を冷やしました」

「ちょっと待ってくれ!? 公爵級(デューククラス)!? そうか、だから糸の魔女殿まで居るのか。風の魔女殿が剛力の魔女殿と大人しく一緒に居るのも不可解だったけれど、そういうことか」

「……人を狂犬みたいに言わないでください」

「いや、自覚ないのか? あんたかなり凶暴な方だと思うぜ?」

「!?」

 

 そんなことあるわけありません。なにせ私は30歳の大人ですよ? そんな一際賢いとは言いませんけど、社会生活を送るうえで必要とされる程度の分別は弁えてます。十分理性的な方です。

 

「何となく事情は察していますが、内輪もめはほどほどにしてください。それで魔女が戦闘不能になるなんて言語道断です」

「ああ、肝に銘じておくよ」

「依頼次第だから確約は出来ないぜ。善処はするさ」

「降りかかる火の粉は徹底的に払いますよ」

「……では、またお茶会で会いましょう。シメラクレスさんも偶には出席してください」

「行けたら行くわ」

 

 悪魔は何か言いたげでしたけど、結局当たり障りないことだけを言って転移しました。

 

「んじゃ、あたしらもそろそろ行くか」

「はぁ? 一緒に来るつもりなんですか?」

「どうせ目的地は一緒だろ? あたしも契約を完了したってサイン貰わなきゃ行けねーし」

「剛力の魔女殿、依頼主を隠す気がなくなってないかな?」

「名前は言ってねーからセーフ、っつーか最初からバレバレだろ」

「それはそうだけれどね」

「もう勝手にしてください」

 

 わざわざ振り切ってまで転移するのも時間の無駄です。

 ディストを倒すのに時間かかっちゃいましたし、もしかしたら縄張り荒らしの魔法少女たちも目覚めてるかもしれません。ドライアドさんはブレイドさんが説得に成功してたみたいなので大丈夫だと思いますけど、残りの二人が何かしでかさないか心配です。

 

 急いで向かいましょう。

 

 

 

 

 

 

「ありがとうございます! ありがとうございますっ! エレファント様~! あんたは私の天使です~!」

 

 エレファントさんたちが避難したのは、魔法界にある地下訓練所です。後で合流しやすいように、私が避難を呼びかけるときにそこを指定しました。

 

 私とエクステンドさんとシメラクレスさんが転移でその場所に降り立ったのと、黒いドレスの魔法少女が涙を流して感謝しながらエレファントさんに縋り付くのはほぼ同時でした。

 

削り散らす(トルネード)――むぐぅ!」

「待て! 冷静になれ風の魔女殿!?」

「ひぃぃぃぃ!?」

 

 状況は全く分かりませんでしたけどさっきまで敵だったくせにエレファントさんに気安く触るなんて許されませんのでとりあえず一発お見舞いしようと思いました。でも、切羽詰まった様子のエクステンドさんに口を押えられて詠唱が中断されてしまいました。邪魔をしないで欲しいです。

 黒いドレスの魔法少女、たしかシャドウとか言いましたね。別名Gの魔女でしたか? 私に杖を向けられた途端ぴぃぴぃと泣き叫んでエレファントさんに抱き着いてます。

 ……私はあれが大嫌いなんです。消えてもらいましょう。

 

「シルフちゃん! 大丈夫だった? 怪我はない?」

「はい、大丈夫です。エレファントさんこそもう身体は大丈夫なんですか?」

 

 私がエクステンドさんに羽交い絞めにされてもごもごやっている間に、シャドウさんをドライアドさんに引き渡したエレファントさんがこちらにやって来ました。別れた時は息も絶え絶えな様子だったので心配でしたけど、いつもの元気なエレファントさんに戻ってます。

 

「私はちょっと疲れちゃってただけだから、もうバッチリ回復したよ!」

「それなら良かったです。でも、何があったんですか?」

 

 エレファントさんとプレスさんが勝って、ブレイドさんがドライアドさんを説得したところまでは知ってましたけど、その後何があって今の状況になったのか全然わかりません。

 

「エレちゃんのお人よしがまた出たってわけ」

 

 横から会話に割り込んできたプレスさん曰く、こういうことらしいです。

 

 意識を失っていたシャドウさんとマリンさんに代わり、ドライアドさんが代表して今回の件をエレファントさんたちに謝罪しました。ドライアドさんは別に自然派に入ってるわけでもなくて、縄張りを奪うこととは別の目的があったそうで、それも話すつもりだったみたいですけどブレイドさんが止めたそうです。エレファントさんたちもブレイドさんが納得してるならとそれ以上の追及はしないで、ドライアドさんについてはそれで和解したとのことです。

 正直、それで納得して許せるなんてエレファントさんだけじゃなくてプレスさんも十分甘いしお人好しだと思いますけど、他の二人とは違ってドライアドさんは元々お仲間だったわけですし、私にはわからない何かがあるんでしょう。

 

 問題はその後です。シャドウさんとマリンさん、この二人は自然派の魔法少女で、やっぱり縄張りを奪うためにエレファントさんたちを襲ったみたいです。目覚めた後に、打ち負かされたことで形だけの謝罪はしたみたいですけど、それで反省するような人間なら最初からこんなことしてません。どうせ腹の底で次の算段を立ててるに違いないです。別の狩場を襲うのか、それとも戦力を整えてまた咲良町を襲うつもりなのか、どちらにせよ野放しにして良い魔法少女じゃないです。ブレイドさんとプレスさんのお二人も、どうするのが最善なのかは頭を悩ませてたみたいです。

 

 でも、そんな中でエレファントさんだけはブレませんでした。お人好しだって、甘いって言われても仕方ない理想論みたいなものですけど、それでもエレファントさんだけが魔法少女という存在を体現していました。

 

 なんとエレファントさんは、これからは一緒に咲良町を守ってくれませんかと二人に手を差し伸べたのです。その結果が、あの黒い虫がべたべたと馴れ馴れしくエレファントさんにくっついていたことの真相だったのです。

 

「だ、だってディストの数はどんどん増えてるし、一緒に町を守る仲間が増えるなら良いことだよね!? 咲良町で戦いたいんなら魔法少女同士で争うよりみんなで協力した方がいいよ!」

 

 私やエクステンドさんからの生温かい視線を受けて、エレファントさんは気恥ずかしそうに語気を強めます。

 

 元々エレファントさんが今回の奪還戦に賛成していたのは、生まれ育った咲良町を自分の手で守りたいって思いがあったからですけど、それは別に自分一人で全てを守りたいってことじゃありません。

 縄張りを占領されて咲良町で活動出来なくなるのが嫌だっただけで、他の魔法少女が一緒に町を守ってくれるのは全然気にしてないんです。

 

「一理ありますね」

 

 エレファントさんは流石です! 魔法少女の鑑です!

 

 他の人たちの手前あんまり騒ぎ立てることも出来ないので、内心で絶賛しつつ冷静に納得した態度を装います。

 

 魔法少女の本分はディストを倒して町を、ひいては世界を守ることです。確かに最近はディストの数がどんどん増えてきて対処が追いつかなくなりそうな時もありました。そう考えると、咲良町の魔法少女を増やすというのはナイスアイディアです! 私怨にとらわれないで人々を守ることを優先できるなんて、やっぱりエレファントさんは凄いです!

 

「確かにエレファントくんの言葉は正しい。だけど、派閥が絡むとそう単純にもいかないだろうね。縄張りを奪おうとして襲ってきた魔法少女をそのまま受け入れれば、事実上そこは自然派の縄張りになってしまう。今度は自然派の他の魔法少女がやってきて、咲良町は自然派の縄張りだって大義名分を掲げて君たちを追い出そうとするだろう」

 

 エレファントさんの名案にケチをつけて来たエクステンドさんを控えめに睨みつけます。

 言いたいことはわかります。私も実際にこうしてエレファントさんたちが襲われるまでは、悪魔からの脅迫を受けて頭を悩ませてましたから。

 でも私が悩んでいる間に事件が起きて、そしてエレファントさんたちの努力によって勝利を掴んで、ようやくわかりました。

 襲いに来るならくればいいです。そんなものは私が蹴散らしてやりますし、エレファントさんたちだって私に守られるだけの魔法少女じゃありません。自分の手で理不尽に打ち勝つ強さがあるんです。

 

「そう睨まないでくれ、風の魔女殿。一般論を語っただけで、この私もエレファントくんの案は素晴らしいものだと思ってるさ」

「あ、ならあたしは派閥抜けますぜ。ここに居つけるんなら後ろ盾なんて必要ねーですから。なんならボロ負けしたから咲良町にゃ手ぇださねー方が良いって派閥に噂バラマキましょーか?」

「ああ、それは僕も考えてた。強力なフェーズ2魔法少女が縄張りを奪おうとしたけど返り討ちにされたって。本人からも話を広げてくれるなら信憑性が増していいね。かなり狙われにくくなると思うよ」

 

 シャドウさんの提案に乗っかるようにナックルさんが付け足しました。

 そもそも私が居るので本来咲良町は狙われにくいはずで、今回もシメラクレスさんを引っ張って来たうえで無理矢理の襲撃だったわけなので、そうした噂が広がれば馬鹿なことを考える輩はいなくなるはずです。

 あの悪魔への対策にもいいですね。これでもうエレファントさんを狙って揺さぶりをかけるのも難しくなるはずです。

 

「ふむ、それなら話は変わってくるね。君はどうかな、マリンくん?」

「……申し訳ありませんが、私には派閥でやるべきことがあります。派閥を抜けることは出来ません。ですが、エレファントさん。あなたの言葉で目が覚めました。私のやり方は間違っていた。こんなものは、かつて彼女と共に目指した魔法少女のあるべき姿ではなかった。二度とこのようなことはしないと誓います。そしてあなたの手を取ることが出来ない無礼をお許しください」

「いえ、そんな、頭を上げてください。でも、酷いことはもうしないでくださいね?」

「はい、ありがとうございます。それから、プレス。お前からは魔法少女の可能性を見た。感謝する」

「いや、なんであたしは呼び捨て? ねえ、ねえねえ」

 

 一度やり返したことで恨みが晴れたのか、プレスさんはいつものふざけた調子でマリンさんを小突いてからかってます。あの襲撃の日、精神的な面ではブレイドさんのダメージが大きかったかもしれないですけど、身体的な面でのダメージはプレスさんが一番大きかったはずです。いえ、溺死しかけたんですから人によってはトラウマになってもおかしくありません。そういう意味では、身体的にも精神的にもプレスさんが一番の被害者だと考えることも出来ます。それなのにその実行犯に対してあんな態度を取れるなんて、エレファントさんほどではないにしても器の大きい人だったんですね。私は少し彼女のことを勘違いしてたかもしれません。

 

 ともあれ、これで一先ず彼女たちの処遇は決まったわけですけど、結果だけ見ると何のお咎めもなしという非常に甘い沙汰になりました。

 元々やり過ぎなければ私闘が禁じられているわけじゃないので、公的な機関に裁いてもらうことも出来ませんし、出来ることと言えば私刑だけなんですけど、エレファントさんたちの性格上そんなことをするはずないというのはわかってました。

 すっきりしない部分はありますけど、そんなエレファントさんだからこそ私も救われたわけですし、咲良町をエレファントさんたちの手で取り戻せたということで良しとするべきでしょう。


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