モンスターハンター・トータス   作:綴れば名無し

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 更新が遅くなりましたーっ、大変申し訳ございません。
理由としてはモンハンワールドで連休を満喫しようと夜通し周回してました。

 導きの地の素材が足りねええええええ!
ミラボレアスとの戦いは目前に迫ってるってのによぉぉっ!

 ちなみに作者の使用武器は今でも野良マルチで地雷プレイヤーの確率が一番高いと
言われる太刀がメインになっています。最近は大剣と双剣もやってます。
操虫棍は使いこなせず放り投げました。スラアク、チャーアクも同様です。
弓も旧式と勝手が違うので挫折。ハンマー、片手剣、ランス、ガンス、ボウガン二種はそこそこ使えるくらいですかね。

狩猟笛?………察してください(挫折)

上位の救難で気取った名前のマスターランク装備が入ってきたら、それは私の可能性があります。生暖かい目でヒーローごっこを見守って下さい。



思い違いと、知らない事

「もう動いて平気なのか?見た目より丈夫だな坊主」

「僕自身も不思議に思ってるんです、あれだけ痛い思いをしたのに――――

 ここで目が覚めてから、()()()()()()()()()()()()()感じるんです。」

 

 アゥータの話を聞いて十分ほど経ってから、ハジメはベッドから身体を起こした。

最初はまだ傷が完治していない可能性を考慮して「寝てろ」と言ったアゥータだったが、ハジメの身体を見て目の色を変えた。

 

 背中にはランポスから貰った爪の一撃が痕となって刻まれていた。腹回りや肩といった体の表側には無数の噛み痕や刺し傷が残っているのにも関わらず、ハジメは全く痛みを感じなかった。

普通は重傷を負って数日寝たきりの人間であれば、倦怠感や治りかけの傷の痛みに苦悶の表情を浮かべる筈なのだが、彼の体は今にも動きたくてウズウズしている。

 

「村を見て回るとは言ったが――――――本当に大したもんは何もないぞ?」

「いいんです。ルゥムさんとアゥータさんには言いましたが、村の人達にも改めて僕から直接、お礼を言いたいので……」

 

「律儀な奴だなお前さんは……そら、これでも着とけ」

 

 アゥータは部屋の奥、人が一人入るくらいの大きさの木箱から適当な服を手に取ってハジメの方へと放り投げる。

ベッドから起きたハジメは掛け布団を剥ぎ取って、自分がインナー姿で寝ていたことを知った。

更に木箱の中を漁るアゥータは振り返りもせずにハジメへと言葉を投げる。

 

「お前さんが前に着てた服な?悪ぃとは思うが捨てちまったわ。ランポスに襲われた時の血の染みが落ちねえもんで、あれを着て村を出歩かれちゃあ誤解されちまうだろうからな……」

 

「そうでしたか……捨てても構わない服だったので特に問題はないと思うんですが……。

 ただ、この服とか僕が着ても大丈夫なんですか……?お金とかあまり貯えが……」

 

 ハジメの視線はベッド脇に置かれたボロボロのリュックサックに向けられる。

ランポスに襲われた際に手から離れていたことを覚えていたが、恐らくルゥムか彼女のアイルーが拾って運んできてくれたのだろう。所々血が滲んでおり、ハジメに嫌な記憶を思い出させる。

 

 中に入っていた路銀は大した額じゃない。ホルアドに来る前の王国で支給された金銭の残りだ。

殆どは渡された初日に檜山率いる小悪党たちに巻き上げられて、リュック等の素材を買って消費した雀の涙ほどの金銭。……麻布の服一着すら買う事も出来ないのは明白だろう。

 しかしそんなハジメの不安そうな顔を見て、アゥータは陽気に笑いながら木箱から靴を出す。

 

「っはっは!支払いなんて必要ねえよ、若ぇ坊主がんな小せぇ事を気にすんなって!!

 ―――――ま、それじゃお前さんの気が晴れねえってんなら、働いて返してくれりゃいいさ」

 

「働いて……。でも、僕は今までそういう経験がなくて……天職だって錬成師……ですし」

 

 いつまでも服を抱えている訳にもいかず、下からすっぽり被って袖を通すハジメ。

アゥータはハジメの「錬成師」という言葉にぴくっと眉を浮かせて、驚いた様子で言った。

 

「お前さん天職持ちなのか!?」

「え、あ……はい…一応……錬成師っていう……非戦闘職ですけど」

 

「ほぉ~っ……」

 

 アゥータはまるで宝物でも見つけた子供のように目を輝かせてハジメを値踏みする。

ハジメは自分の天職があまりにショボすぎる事で彼に笑われてしまうのではないかと思い込んで、少し苦い顔をして目を背ける。

 

「す、ステータスも一般人並で……すいません。あまり使い物にならないですよね」

「へっ?――――――いや、いやいやいや!?坊主、お前さんなんか勘違いしてねえか!?」

 

「……えっ?」

 

()()()()()()()()()()のが珍しいっつーの!」

 

*

 

 アゥータはハジメに話してくれた。

トータスにおける”天職”とはその人が持つ才能を常人以上に引き延ばす奇跡。

天職に付随する”技能”によってその人は天職を生かした人生を歩むことが約束される。

 

 戦闘職、いわゆる「勇者」や「軽戦士」といった戦いにおける前衛として特化した天職を持つ者はトータスでは稀であるとされており、人族の中ではその稀な者達が役職付きの軍人に抜擢される事が多い。

 

 非戦闘職、「治癒師」や「結界師」といった戦闘における後衛のような存在から、草木や土地を豊かにする「作農師」鉄や石などを加工する技能に特化した「錬成師」前者の戦闘職に比べて、こちらの天職持ちはトータスで探せばそこそこの数いるらしい。

 

 しかしその比率はいま重要な事じゃない。

そもそも、天職を持って生まれるか後天的に天職を得る事が出来る人間自体少ないのだ。

ハジメ達は地球というトータス側でいう異世界から召喚された存在として、偶然ステータスが高くなっていたり、全員に天職が与えられていただけに過ぎない。

ありふれた職業(錬成師という天職)のハジメでも、トータスにおいては貴重な人材だった。

 

「この村は()()()()()()()()()()()を除いて天職持ちに恵まれなかったもんでな……。

 いや、この村に限らず王国や帝国の首都から離れた農村じゃ珍しいことでもないか。

 とにかく、村の発展や生産に携わる天職持ちなんていてくれるだけで救いになるんだよ」

 

 言うや否やハジメの手を取って家を出るアゥータ。

自分の中で「錬成師は使えない、何処にでもいる路傍の石みたいなもの」という思い違いをしていたことに気づかされて、ハジメは思わず泣きたくなった。

 

 メルド団長はそんなこと言ってくれなかった。

天職もちは少ないとしか聞かされなかった。戦いに特化しないというだけで憐れまれた。

クラスメイト達は彼を嘲笑った。戦えない彼を無能と蔑んだ。

畑山先生だって自分をフォローしたつもりかもしれないが、あんな優れた天職とステータスを見せてきて、結局はハジメに惨めな思いをさせただけだった。

 

 それをアゥータは「いるだけで救いになる」と言ってくれた。

彼になんて感謝の言葉を述べればいいのか、口をパクパクさせるハジメ。

そんなハジメには目もくれず、アゥータは彼の腕を引っ張って外を歩く。

 

「ホントはゆっくり村を見て回るつもりだったんだが気が変わった。

 坊主が錬成師っていうその事実だけで、坊主の扱いを変えなきゃならねえ!」

 

 家の外に出て早歩きのアゥータに引っ張られながら、ハジメはゲブルト村を見る。

地肌を剥き出しにして、舗装などされていない凸凹道はアニメや漫画で見る田舎のそれだ。

振り返った先の、自分が少し前まで寝ていた家はダークブラウンの木出来た家。

雨風を凌ぐ藁の束を、時折飛んできた小鳥が巣作りにでも使うつもりなのか啄んでいる。

 

 日本のよくある住宅街のように家が隣り合っている光景はない。

ハジメのいた家から今、アゥータが目指しているであろう煙突付きの建物までは感覚にして数百メートルは離れていた。……日本の田舎なら、珍しくはないかもしれない。

 

「あの、何処に向かって、いるんですか?」

 

 歩いた先の石ころに躓きながらハジメは問いかける。

アゥータは笑みを浮かべながら、簡潔に答える。

 

「村の鍛冶屋だ。坊主が錬成師って聞いたらおやっさん飛び上がるぞ!!」

「お、おやっさん……ってええぇっ!?」

 

 困惑するハジメの視界に、驚くべき光景が飛び込んできた。

凸凹道から外れた野原でゲブルト村の住人らしき子供が歩いていた。

それはいい。問題は――――子供の後ろを恐竜のようなモンスターがついてきている。

子供が木の枝を進む方に振ると、モンスターは唸り声をあげて従う。

 

 像の子供ほどの大きさはある胴体とそれを支える短足ながら太い足。

頭の上から斜め後ろへと延びる鶏冠のような角。子供があれで突き刺されたら確実に死ぬ。

灰と黒入り交じった縞模様の背ビレは、前足の肩から棘の生えた先端を持つ尻尾まで伸びている。

 

「あ、アゥータさんアレ!こ、子供が危なくないんですか!?」

 

 慌てふためくハジメは急ブレーキをかけて子供を助けようとする。

しかしアゥータは横目でそれを見るなり「え?普通だろ」と歩みを再開。

それでも不安を拭えないハジメに歩きながら答える。

 

「心配すんな坊主、ありゃ温厚な草食種の中型モンスター”アプトノス”だよ。

 帝国領から王国領、温暖な気候の土地なら当たり前に見かけるのさ。初めて見たら確かにおっかないと思うが心配するこたぁねえ、奴らは図体に見合わず臆病なモンスターだよ。

 角と尻尾で相手をビビらせるだけで、こっちから手を出さなきゃ反撃してはこねえ。

 王国じゃどうか知らないが、この辺の村々や帝国じゃ労働力として飼ってるのも珍しくはねえ」

 

「そ、そうなんですか……」

 

 ゆったり歩くアプトノスを急かそうと子供が木の枝でペチペチと足を叩くのを見てドキドキするハジメ。そんな心配をよそにアプトノスは胡乱な瞳で子供の行いに怒る素振りすら見せない。

 

 人とモンスターが共存している当たり前の光景。

ハジメはこの世界についての認識が、ハイリヒ王国で読んだ書物から得た知識だけだと勘違いしてしまいそうになるのでは?と不安を覚えながら、鍛冶屋へと向かった。




 原作を読み返してて、やっぱりメルドさんが天職持ち少ないって言ってたから
ハジメ君は天職あるだけマシやんけ!とトータス一般人の気持ちになってみました。
まぁ周りのクラスメイトが良い天職だったから仕方ないとは思いますが……

 次から本格的に村の人たちが登場します。
名前でふざけようか、中二病にしようか迷ってます。

感想待ってまーす!

初期で構成していたプロットより大幅に話数が増えてしまったので、本作を第一部として続編(2nd的な)を作り本作を完結させようか迷ってます。(それで投稿ペースが遅れる等はありません)

  • 続編にして
  • このまま話数増やしてもいいんじゃね?
  • 打ち切りはヤメロォ!
  • もっと周りの話補完して♡
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