モンスターハンター・トータス   作:綴れば名無し

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 すいません、連投のつもりが久しぶりにテレビ点けてSASUKE見てました…


神の使徒救出作戦(第一階層から第十階層)

 

 オルクス大迷宮の入り口で入場手続きを済ませたハンター四人が暗闇に消える。

すぐに火打石を手持ちから取り出したマリアンナが松明を二本作り、一本をハジメに渡す。

 

「私が先頭を歩きます。サーが後方警戒、お二人が左右の警戒を」

「おうよ」

「分かりました」

「………(こくっ)」

 

 マリアンナが松明で足元を照らすと、比較的新しい足跡が二種類あった。

片方や湿った地面を踏みしめてから固まって一日半経過している…恐らく神の使徒達のだろう。

もう片方は辺りに血が飛び散って、その血に集った羽虫が辺りで死んでいる事から浩介のだ。

 

 そうして足跡を頼りに進む彼女が不意に顔を上げ、第一から第二階層へ続く階段を見つける。

ハジメは最初から飛竜でも襲ってくるのかと構えていたが、ちょっと拍子抜けだ。

するとマリアンナは階段…ではなく、その脇に生えてる鉱脈を見て呟いた。

 

「これは…かなり純度の高いマカライト鉱石がこんなに…!」

「…珍しいんですか?」

 

「…ええ、これだけの代物となると…グリューエン火山くらいでしか見つかりません」

「救出帰りに幾らか掘ってくか?」

「そうですねサー…このまま放置というのは”編纂者”としてあり得ません」

 

 松明を横にして口に銜え、アイテムポーチの脇から小さな手帳を取り出すマリアンナ。

手帳の中には使い古された羽根ペンが挟まっており、彼女は血をインク代わりに何かを書き記す。

聞き慣れない単語に、クエスト中であるにも関わらずハジメは首を傾げる。

 

「…編纂者?」

 

「…ん゛ん゛っ!失礼…歩きながら説明させて頂きますね―――」

 

「………(こくり)」

 

 何時の間にやらハジメの隣でしゃがみ込んでマリアンナの様子を見ていたルゥムも頷く。

階段を降りながら、マリアンナの松明をハジメが代わりに持った。

片手に手帳、片手にペンというハンターらしかくない姿で歩きながらペンを持つ手を動かす。

 

「編纂者はまだ人間族の領域内で調査活動が進められていない土地のモンスターや自然環境を現地に赴き観察・記録して、それらをハンターズギルドに持ち帰り、他のハンターに共有させる情報統括の役割を担っているのです」

 

「昔は沢山居たんだけどな、今じゃ殆ど誰もやらなくなっちまった。…編纂者は特例として()()()()()()()()()()()()()()が、危険な土地での調査は必ずと言って良いほど死の危険と隣り合わせ。編纂者とバディを組むハンターにはそいつを守りながら指示に従える実力と判断力、ハンターとして最高の動きを求められるっつーわけだ」

 

「ある時ハンターをやっていた私はその話を聞き、それならばいっそ…ハンターが編纂者の仕事をこなせばよいのではないか?という疑問を抱きまして…ギルドに相談を持ち掛けたところ、慢性の人手不足に悩まされていた彼らは快諾、サーと組んでからはずっとこの仕事をしているのです」

 

「…改めて聞くと凄いんですね…マリアンナさんも、ミッドガルさんも…」

 

「はっはっはっ!なぁに死ぬ気で根性出せば誰でも出来らぁ!!」

 

 階段の終わりが見えた頃、ハジメはチラと先を歩くマリアンナの腰に注目する。

彼女が腰に装備している片手剣は、鉱石系の鉈を思わせる形状をしているが…絶対に違う。

身に纏う防具も女性用ということもあってセクシーなのだが、デザインがかなり独特だ。

彼の視線に気づいているマリアンナは唐突に淡々と装備の説明を始める。

 

「先ほどから貴方が見ている片手剣の名前は”艶妃剣【仮初】”ある古龍の素材をベースに作られた火属性武器です。防具の方は”ドゥンルGX”シリーズと言いまして、帝国で保管されていた古代の書物から作製されました。…素材については私も聞かされていないので、詳細をお話することは出来ません。……説明は以上ですが、何か質問はありますか?」

 

「アッ、イエ…ナニモ…」

 

「そう…結構です。女性の臀部や項を見るのはあまり関心しませんが、サーのように劣情を隠そうともしない方ではないようで安心しました。…次から気をつけて下さいね」

 

「…すいませんでした…」

「ハハハハッ!!俺は注意されてもガン見するけどな!だってエロいし!!」

 

「…貴方は何時か本当に世の中の女性全員に一発叩かれるべきです、サー・ミッドガル」

 

 そう言って降りてきた第二階層は第一階層に比べて辺りの暗さが増していた。

マリアンナは松明で前の道を照らしながら、足跡の痕跡を辿りながら歩いて行く。

 

「……サー」

「分かってる。この先で団子になってるな」

「……(こくっ)」

 

 三人の様子からハジメも少し意識を集中させて、ようやく聴覚が異変を感じ取った。

数十メートル先の暗闇でのしのしと歩くモンスターの気配が複数ある。

ハジメが老山龍砲に手を伸ばすが、直前でマリアンナに制止された。

 

「ボウガンの発砲音は響きます…此処はルゥムさんにお願いしましょう」

 

「…了解です。すいません…そこまで頭が回らずに…俺」

 

「気にすんな坊主!これから学んでいきゃあいいんだから、なっ!」

 

「……はいっ!」

 

 マリアンナが松明で照らして援護しようかと聞いて、ルゥムは首を横に振った。

暗闇の中に消えていく彼女は直前で愛用の太刀・鬼哭斬破刀に手を掛けている。

それから数秒後、キィン!という金切り音と共にモンスターの鳴き声が洞窟内に木霊した。

 

「……ルゥムさん……凄い」

「ハハッ!!ルゥムの奴、この暗闇でも明かり要らずと来たか!」

「彼女なら当然です。…相手は所詮リノプロスでしょうし」

 

「…マリアンナさん、この位置からモンスターが見えるんですか?」

「まさか。私にそこまで優れた目はありませんよ。ただ、耳に届いた足音と息遣いがリノプロスの特徴と一致していたので、間違ってはいないかと思い口にしてみただけです」

 

 程なくしてルゥムは鬼哭斬破刀を納刀してトコトコ歩いて戻ってきた。

手足の防具には村で見たような血で汚れた跡はなく、息一つ乱れていない。

マリアンナが「モンスターは?」と聞くとルゥムは首を左右に振った。

 

「安全は確保出来たようですね、行きましょう」

 

 第三階層へ続く階段の近くで、ハジメは脇に転がるモンスターの死体を見た。

五頭のリノプロスが首を切り裂かれた状態で血の池に体を沈め、絶命している。

刀を振ったのはたった一度、その一度の斬撃で五頭を纏めて仕留めたと云うのか…

 

「…やっぱり凄いですね…ルゥムさん」

 

「???」

 

「ダハッハッハッ!!こんなもんじゃねえぞ、コイツはよぉ!!」

 

 陽気に笑ったミッドガルの声が階段内に響いて、マリアンナがやれやれと首を振る。

態々ハジメにボウガンの使用を制止してまで極力音を立てないようにしていたというのに…

呆れながらも、彼女は第一から第十までのモンスターの予想を立て、こう付け加えた。

 

(難易度…極めて低レベル……新設予定の訓練所の実地訓練場所として最適ですね)

 

 結局第一から第十階層までで確認出来たのは草食竜リノプロス、甲虫カンタロス。

モンスターの相手をルゥムや退屈を持て余したミッドガルに任せてマリアンナは調査を進める。

判明したのは第一から第十までの間だけでも()()()()の天然の鉱脈が見つかったこと。

更には素材となる虫も暗闇の中で見分け辛いが一定数棲息しており、水辺には魚が住んでいる。

 

(この大迷宮は…今のところ我々にとっての資源の宝庫という訳ですか)

 

 これが緊急クエストでなければ、四人仲良く虫あみとピッケルを担いで探索ツアーを始めていただろうとマリアンナは思った。

後ろで神経を張り詰めっぱなしで警戒をしているハジメが想像の中で駆け出しらしく元気に大迷宮内を駆けまわる絵面を想像する。

次来るときはそうあって欲しいと彼女は一人静かに笑みを浮かべた。

 

 




 ルゥムだけ武器と装備がワールド仕様なのは突っ込んではいけない(戒め)
まだ明記していませんが、アゥータ兄貴の武器と防具はフロンティアの奴です。
ドゥンルGX装備はパっと見た目、黒基調の暗殺者っぽい恰好でかなりグッドでした。
これあいつ等と戦うまで暫くワンパンマンが続くんだろうなぁ(白目)

感想、質問、ご指摘等お待ちしております。

初期で構成していたプロットより大幅に話数が増えてしまったので、本作を第一部として続編(2nd的な)を作り本作を完結させようか迷ってます。(それで投稿ペースが遅れる等はありません)

  • 続編にして
  • このまま話数増やしてもいいんじゃね?
  • 打ち切りはヤメロォ!
  • もっと周りの話補完して♡
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