モンハンWikiを見ていたら知らなかった世界観の一部が出てきたりして、プロットが揺らいでしまいそうな作者がいました。
ハジメ以外の主要人物達(ハンターじゃないけどなれそうな人達)にどんな武器を持たせようかと妄想広がりまくってます。
ハジメが村で暮らし始めて二週間ほど経った。
これまで王国と教会の保護下で不自由ない日々を送っていたハジメは、非力な自分でも村の生活についていけるか不安を隠し切れずにいたが、すっかり村に馴染んでいる。
朝起きれば冷たい井戸水で顔を洗って目を覚まし、簡単な朝食を済ませたら村の周辺を散策して食べられる木の実やキノコを集めて回り、昼まで薪割りと水汲み、着る物や家の寝具の洗濯。
昼から夕方まではヘファイの鍛冶屋に籠ってひたすら村の道具を修繕するか、暇なときはヘファイにトータスの鉱石類の特徴を教えて貰って、”錬成”技能の自主訓練をしていた。
そのままヘファイの家で食事を御馳走になったり、ハジメが腕を振るってヘファイを自宅の食事に招いたりして、長いようであっという間の一日が終わる。
ハジメが自分の生活拠点”マイハウス”を与えられたのは一週間ほど前の事。
それまではルゥムの家に半ば彼女と同居していた彼だったが、落ち着かない時間が多かった。
普段からハンター装備のまま歩き回るルゥムにチラチラ視線を送ってしまうハジメ。
視線に反応してルゥムが至近距離まで彼に近付いて首を傾げて来る。
その度にたゆんたゆん揺れる胸や防具の隙間から見える太腿に鼻の下を伸ばすハジメは、どうしようもない思春期の反応に対して自己嫌悪を抱き、壁に頭をゴンゴン叩きつけていた。
何も言い出せなくなった空気を茶化してくれるアゥータはいつも傍にいてくれる訳じゃない。
村の若き指導者であり、ハンター稼業もこなさなければならない彼は忙しく動き回っている。
開拓事業の経過報告書等を帝国へと書いて提出する他、村の徴税等に来る帝国兵等の護送。
開拓地域でモンスターが襲ってこないように見回りと、人手が足りない時は開拓作業の手伝いをルゥムと交代で毎日行っていた。
最初は開拓作業の手伝いに自分も加わろうと考えていたハジメだったが、自分の暮らしを安定させる事と錬成師としての仕事と鍛錬に忙殺されて、ヘファイにも「過労死してえのかお前!?」と言われて断念した。
突如始まった異世界での実質的な一人暮らしに、故郷の夢を見て一人不安と孤独に苛まれて涙を流す夜もあった。だがやらなければならない事と覚えなければならない事が怒涛のように日々増えていくハジメの心は、帰郷の想いを片隅に追いやっていた。
そして――――――彼がハンターになる、始まりの出来事がこの日起ころうとしていた。
*
「――――――ょっし!今日も一日頑張りますか!」
自宅で食料採集と薪集めの準備を整えたハジメが自分自身へと喝を入れる。
錬成の自主鍛錬で生み出された力作の一つ、樹皮を重ねて網目状に組んだ籠を”鉄鉱石”で補強したハジメ自慢の一品は、背負っても大した重さを感じさせない。
まだ試していない鉱石も多いが、ハジメは錬成によるコーティング技術を身に着けたのだ。
「今日は何が採れるかな~♪」
村に来たばかりの頃とは打って変わって、ハジメは明朗快活に過ごしている。
自宅の入り口にかかった垂れ幕を手で払いのけて道に出ると、丁度ハジメの家の目の前を村の子供がアプトノスの手綱を握って歩いていた。
子供はハジメと目が合って、嬉しそうにはにかんで挨拶をした。
「おはようハジメ兄ちゃん!」
「や、おはよう!朝からお互いに頑張ろうね!」
「うんっ!――――ほら、いくぞ~」
手綱をグイと引っ張る子供に対して、アプトノスはブルルゥと鼻息を噴いて歩き出す。
ハジメはすっかり見慣れた光景の一部として、アプトノスやアイルーといった温厚なモンスターに対して大袈裟なリアクションをしなくなっていた。
認識的には田舎道を走る軽トラみたいなものとなっている。
ハジメは村の子供たちにとって「鍛冶屋の怖いおじさんが褒めるなんか凄いお兄ちゃん」という憧れの目を向けられ、いつの間にか彼が知らない間に懐かれていた。
ちなみにだが村の子供曰くアゥータは「村長の孫で面白いリアクションのお兄ちゃん」ルゥムは「変な恰好でずっと変な顔してる綺麗なお姉ちゃん」という認識になっているらしい。
午後の鍛冶屋の仕事を予め聞かされていたハジメは頭の中で修繕のイメージトレーニングをして錬成を発動してから完成までの時間を短縮できるよう努力している。
道の端を歩いている彼に、店を開いたアイテム夫婦が声をかけてきた。
「おはようハジメ君!」
「今日も元気そうで安心ね!」
「テムさん、アイさん!おはようございます。―――これから開店ですか?」
アイテム夫婦が営む雑貨屋はゲブルト村唯一の物を売買する場所になっている。
店の中には村人たちが日常的に使う小道具の他に、ハンターであるルゥムとアゥータが使う道具が所せましと並べられていた。
背中の籠を背負い直して再び歩き出そうとしたハジメに、アイがある物を投げ渡す。
「ハジメ君、受け取って!」
「わっと――――リンゴ…?」
ハジメの手には真っ赤に熟して食べごろの赤い果実が収まっていた。
ゲブルト村の特産品”ゲブルトアップル”である。しかしこれは売り物ではないだろうか?
そんなハジメの疑問符を察知してか、陽気に笑ってアイが答える。
「お代は要らないから、今日も鍛冶仕事頑張ってね!」
「……ありがとう御座います!!」
あの宴の夜、ハジメが本心を打ち明けてからアイテム夫婦はとても親身になってくれた。
まるで実家に集まった時の親戚の叔父や叔母といった雰囲気で、何か悩み事はないかと聞いたり、嫌じゃなかったら食事を一緒に取らないかと二人は声をかけてくれる。
そんな二人に、ハジメは時々甘えるようにしていた。そして、甘えた分だけ二人が喜んでくれるように村での錬成師の仕事に一生懸命取り組んだ。
店の前で見送るアイテム夫婦に手を振り返してハジメは歩き出した。
道中、貰ったゲブルトアップルを皮ごと生噛りで戴いた。シャリシャリと小気味いい音が響いて、口の中に爽やかな甘さと瑞々しさが広がった。
「ぅんめ……!」
ハジメは頬を綻ばせて足取りが軽くなった。
暫く歩いていると、道の向かい側から大きな荷物を背負った男がやってきた。
彼の名前は”リポディー・ソミス”ハイリヒ王国の出身で、”モットー・ユンケル”が商会の長である”ユンケル商会”に名を連ねる行商人。
この時ハジメはまだ知らなかったが、ハジメ達をホルアドまで連れてきたメルド率いるハイリヒ王国騎士団の一人”アラン・ソミス”はリポディーの従兄弟らしい。
リポディーと目があったハジメはにこやかに挨拶を交わす。
「おはようございますリポディーさん、今日もブルックから来てくれたんですか?」
「おはようハジメ君。アイさんとテムさんは僕の大事な取引先だからね、前はひと月に一度くらいしか来れなかったけど、ハンターさん達のお陰で週一回は行き来出来るようになったんだ。この機を狙って村にどんどん品物を運ばないとね!あっはっはっ」
彼の言うハンター達とはアゥータとルゥムの事である。リポディーが帝国領の辺境と呼ばれるゲブルト村にまで足を運ぶようになったのは、ユンケル商会の情報網で帝国が何やら大きな事を始めようとしていると確証を得て、有名なハンターの二人をブルックの町で見かけたのが発端らしい。
ハンターと違って只の商人でしかないリポディーは「やれやれ」と言いながら、多くの荷物が詰まったリュックサックの紐がずり落ちないように肩を揺らして位置を直す。
既に何年も使い込まれたリュックサックはところどころ破けており、そこからモンスターの骨やら鉱石の破片やらが飛び出ている。ハジメは思わずそれを見てリポディーに尋ねた。
「リポディーさん……リュックサックは修繕に出さないんですか?」
「ん?―――あぁ、そのうち自分で直そうと思ってたんだけど、ここのところ働き詰めですっかり忘れてたよ……。―――機会があったら、君に頼もうかな?」
「ッ―――よろこんでお引き受けします!」
「アハハっ、その時を楽しみにしておくよ―――それじゃ」
「はい!」
荷物を背負い直してリポディーは先ほどハジメが通って来た道を進んでいった。
それをじっと見ていたハジメは錬成で鉱石以外にも触れる機会を得られたと喜び、先ほどより更に足取りを軽やかに村の外へと歩き出した。
*
「あっらぁ~ハジメの坊やじゃないのー!はやいのねぇ」
「ニッカさん、おはようございます。―――ウマアジ達も、おはよう」
「ニャ―、ハジメ様。おはようございますニャ」
「「「「ニャ~♪」」」」
村の住居が並ぶ道から少し離れた、ハルツィナ樹海が目と鼻の先にあるゲブルト村の農場。
そこで籠に山ほどの野菜を詰め込むニッカの姿があった。
彼女の足元で五匹―――ウマアジ、ダシ、チンミ、カクシ、スパイスがハジメの存在に気づいて、二足で立ち上がって礼儀正しく頭を下げたり、元気に手を振る。
思わずハジメはにへらと擬音がついてしまうくらい頬を緩めてしまう。
(あぁ……この子たちは見てるだけでも、癒されるなあ……)
「相変わらずこの子たちを見てニヤニヤしちゃって……可愛らしいわねえ!!」
「いやー……悪い癖かなって自分でも思うんですけど……治す必要はないかなって…えへへ」
「ニャ―――それではニッカさん、ボク達はこれで失礼しますニャ」
「「「「ニャー!」」」」
「あいよ!朝から手伝って貰って悪かったねえ」
「いえいえ、新鮮なお野菜を戴く為に必要な労働ですニャ」
「それじゃ僕もそろそろ採取に行きますねニッカさん。また後で」
「あぁ、樹海の奥までいかないようにね?迷っちまうから」
片手を上げて了解の意を伝えたハジメは農場から去っていく。
彼とは反対方向、村のアイルーキッチンがある方へとウマアジ達五匹が野菜を両手いっぱいに抱えて去っていった。
それらを眺めていたニッカは満足そうに鼻息を鳴らして残りの作業に戻った。
変にオリキャラと原作モブを混ぜていくスタイル。
アンケート機能なるものが気になっていたので早速実装してみました。
その他こういうのをアンケートにしたら?という意見がありましたら感想かメッセージで教えて戴ければ、可能な限り採用します。
感想とか質問待ってまーす!
初期で構成していたプロットより大幅に話数が増えてしまったので、本作を第一部として続編(2nd的な)を作り本作を完結させようか迷ってます。(それで投稿ペースが遅れる等はありません)
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続編にして
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このまま話数増やしてもいいんじゃね?
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打ち切りはヤメロォ!
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もっと周りの話補完して♡