モンスターハンター・トータス   作:綴れば名無し

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 原作リスペクト、モチベーション減少を回避する為のバッサリカット。
タイトルは例の如くガバ翻訳ですが「憩いの中間地点」で変換しました(なお逆にしたら休息の中点になってしまうという)
今回は近年稀にミラーエグい文字数稼ぎしてます。


第五十階層:ミッドポイント・オブ・レスト

 

 ハジメ一行が真のオルクス大迷宮を攻略してから、何日かが経過した。

正確な時間の経過は既に表の階層を進んでいた時点で分からなくなり、ハジメは休まずに動いた自分の体が強烈な睡魔に襲われるタイミングで半日は経っているだろうと予測を立てている。

 

「…此処まで戻ってきた」

 

 アレーティアの声に周囲の警戒を続けていたハジメとルゥムが彼女の方を向いた。

視線は遠くに見える次の階層、第五十一階層に続く階段…ではなく別方向を見ている。

 

 つられて二人が視線の先を追うと、両開きの石の扉が開けっ放しになっていた。

辺りの壁や地面が荒れていることから、それが争った形跡だと分かる。

教授とアレーティアが話していた封印の部屋なのだろう。

 

 しかし、教授が倒した筈のモンスター三頭の死体が見当たらない。

スカベンジャー達の仕業にしても骨すら残っていないのはどういう原理なのか……

 

「アレーティア、君には申し訳ありませんがこの階層でいったん休みましょう」

 

「ん…分かった。あの部屋でなければいい」

 

「大丈夫ですよ、第五十階層はあの部屋を守ったもの以外なにも居ませんでしたから」

 

 そんな会話を挿みながら、四人はなるべく平らな地面を見つけてゆっくりと腰を下ろす。

第五十階層まで剥ぎ取りや採取を除いて休み無しで進んで、流石に各々疲労の色が見えていた。

ただ一人、教授だけが相変わらず頭防具(アーティア)で表情は窺えないけれど。

 

 真のオルクス大迷宮もようやく中間地点に至ったのだと、ハジメは出口に近付いているのだと実感して、安堵の溜息を吐き出しながらこれまでの出来事を振り返る。

 

 溶岩地帯さながらの第三階層を抜けて暫くは表の階層とあまり変わらない洞窟が続いていたのだが、ある階層では黄色いガスのような”瘴気”が充満する中を咳き込みながら進む途中で上位個体のドスギルオスとギルオスの群れに加え、ネルスキュラまで襲ってきた。

アレーティアが咄嗟に火属性の魔法で辺りの瘴気を払ってくれたお陰で勝てたが…

 

(何でああいう時に限って連携地味たことしてくるんだろうね、連中は……)

 

 ドスギルオスが突進や麻痺液で攻撃してくるのを躱せば、死角からネルスキュラが猛毒の鋏角で襲ってくる。逆にネルスキュラの対処をしていれば、今度はドスギルオスか或いは子分のギルオスが隙ありと言わんばかりに噛みついて来る。

猛毒と麻痺の悪夢のような奇天烈コンビは二度と御免だとハジメは内心悪態をつく。

 

 ハジメは記憶を手繰り、更にそこから先の第三十階層辺りだったか…

洞窟内であるにも関わらず青々した植物が地面から天井、壁までビッシリと覆っている密林のような場所ではとてつもなく巨大なモンスターと戦った。

 

 ガブラス以外で確認された唯一の蛇竜種の大型モンスター”ガララアジャラ”

最大で全長50mまで成長し、蛇のような見た目と攻撃方法から絞蛇竜(こうだりゅう)とも呼ばれている。

鳴甲(めいこう)と呼ばれる特殊な共鳴器官を甲殻の一部に有しており、擦り合わせることで空気を振動させて特殊な音波を発することで獲物の動きを封じたり、鳴甲自体を体から分離させて破裂させることで攻撃に使う。

 

 この鳴甲が尾の先端から頭の各所に生えており、破壊しようにも強度が非常に高く、生半可な攻撃では弾かれてしまいガララアジャラに反撃されるのがオチだ。

 

 幸いにも密林のエリア内にはボウガンの弾の素材に使える実がそこら中に生えていた為、ガララアジャラの注意を教授とルゥムに惹きつけて貰って、ハジメが地道に拡散弾や徹甲弾を撃ちまくっては調合して採取してを繰り返した結果、頭部の鳴甲を破壊して倒すことが出来た。

この時アレーティアは下手に魔法を使って注意を引き寄せない為にハジメと一緒に背を低くして屈んだ状態で密林内の弾の素材集めに奔走していた。

 

 ガララアジャラ狩猟、剥ぎ取りの後は密林の中でアレーティアだけが屈み作業で疲れた腰を擦って休憩をする間、ハンターの三人は夏休みの小学生のような足取りで虫あみグレートを片手に階層内の素材になる虫を殆ど採り尽くした。

三人分のアイテムポーチがモゾモゾ動いてるのを見て彼女がドン引きしたのは言うまでもない。

 

 そこから先へ進んでまたハジメを驚かせたのは、一面が氷に覆われた階層もあったことだ。

吐いた息が真っ白になって、身を震わせてる内にスタミナを奪われてしまいそうな極寒の中、教授が取り出した”ホットドリンク”をアレーティアが「今回は先に飲ませて」と言って聞かなかった為、ハジメが上記の密林で採取したトウガラシとにが虫をすり潰した真っ赤な液体(出来立てほやほや)を死んだ魚の目で飲むことになった。

 

 余談だがこの世界のトウガラシは現実にある家庭の香辛料とは段違いに辛い。

最初は咽ていたハジメも、訓練で何度か飲んだこともあって普通に飲んでいたが…

 

(これ、にが虫抜きにしてもデスソースと大差ねえよなぁ…)

 

 と飲みながら思っていたのである。

ヒリヒリする舌をベッと出しながら歩いていた所に、モンスターが襲い掛かってきた。

氷に覆われた階層で襲ってきたのは上位個体の”ボルボロス亜種”だった。

ギルドでは氷砕竜(ひょうさいりゅう)とも呼ばれているが、実際にコイツと戦ったことのあるハンターは少なく、通常個体と攻撃方法が似ている点以外の情報が乏しかった。

 

 何故ボルボロス亜種の情報が少ないのか?

この世界では()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()からだ。

ウルディア湖の源泉は雪山であり、その先にはシュネー雪原が広がっている。

 

 しかしそこは人間族と魔人族の領地の境界線でもあり、常に戦場となっていた。

ハンターは今のところモンスター以外に武力の行使が認められておらず、ハンターが向かった先で魔人族の手に掛かって殺されたという事件も僅かながらに存在する。

 

 雪山と雪原、その他魔人族の支配地域となっている場所に入れるハンターは()()()()()のみ。

その数名の調査によって、氷属性を持つモンスターの存在が確認されているのが現状だ。

 

―――話を戻して氷砕竜、ボルボロス亜種についてだが三人は特に苦戦することもなく倒せた。

というのも教授がボルボロスの生態に詳しく「通常種と似たようなものですよ」というアドバイスだけでハジメも途中から慣れて、若干の追従性(ホーミング)がある突進にさえ気をつければ火炎弾で纏った雪を剥がすだけで頭部を除く大体の部位にダメージが通った。

 

 これ以外にも砂や泥まみれの階層、階段まで続く一本道以外が底の見えない湖のような階層、全体が甲虫だらけの地獄絵図と呼べる階層など色々あったが割愛させて貰う。

 

第三階層後にハジメが獲得(採取含む)した素材一覧

 

・ランゴスタの堅殻4個   ・ランゴスタの薄羽1枚   ・カンタロスの頭2個

・カンタロスの堅殻4個   ・カンタロスの薄羽1枚   ・飛甲虫の麻痺針1本

・甲虫の大顎1個      ・上質な腹袋4個      ・盾虫の堅殻6個

・モンスターの体液2個   ・モンスターの膿汁5個   ・盾蟹の甲殻4個

・鎌蟹の小殻6個      ・ファンゴの上毛皮2枚   ・ファンゴの頭3個

・大猪の硬い皮1枚     ・大猪の大牙4本      ・コンガの剛毛2束

・桃毛獣の剛毛3束     ・桃毛獣の尖爪1個     ・極彩色の毛4束

・赤甲獣の堅殻2個     ・赤甲獣の尖爪2個     ・赤甲獣の蛇腹甲4個

・天狗獣の剛毛5束     ・天狗獣の尖爪5個     ・天狗獣の上腕羽2枚

・ランポスの上鱗2枚    ・ランポスの上皮4枚    ・ランポスの大上皮2枚

・ランポスの尖爪3個    ・ドスランポスの頭2個   ・ゲネポスの上鱗4枚

・ゲネポスの大上皮6枚   ・ゲネポスの大尖牙6本   ・イーオスの上鱗3枚

・イーオスの上皮1枚    ・イーオスの大上皮5枚   ・イーオスの上紫鱗2枚

・ドスイーオスの頭1個   ・怪鳥の上鱗6枚      ・怪鳥の堅殻3個

・怪鳥の地獄耳3個     ・怪鳥の翼膜3枚      ・青怪鳥の上鱗5枚

・青怪鳥の堅殻4個     ・青怪鳥の翼膜6枚     ・巨大なクチバシ1個

・黒狼鳥の上鱗5枚     ・黒狼鳥の堅殻2個     ・黒狼鳥の剛翼6個

・黒狼鳥の地獄耳1個    ・尖ったクチバシ2個    ・黒狼鳥の尻尾2個

・ギアノスの上鱗6枚    ・ギアノスの上皮6枚    ・ギアノスの大上皮1枚

・バギィの上鱗5枚     ・バギィの皮1枚      ・眠狗竜の上皮2枚

・眠狗竜の尖爪3個     ・王者のトサカ2個     ・フロギィの上鱗2枚

・フロギィの皮4枚     ・毒狗竜の上皮6枚     ・毒狗竜の堅腕甲3個

・王者のクチバシ2個    ・マッカォの上鱗4枚    ・マッカォの皮3枚

・跳狗竜の上鱗6枚     ・跳狗竜の上赤皮1枚    ・王者の冠羽6枚

・眩鳥の上鱗2枚      ・眩鳥の上皮4枚      ・眩鳥の尖爪3個

・眩鳥の閃光膜2枚     ・イズチの剛毛6束     ・イズチの刃尾6個

・鎌鼬竜の上毛皮4枚    ・鎌鼬竜の上毛3束     ・鎌鼬竜の上刃尾3個

・砂竜の上鱗4枚      ・砂竜の鋭牙2本      ・砂竜の上ヒレ2個

・泥魚竜の上鱗2枚     ・泥魚竜の堅殻3個     ・泥魚竜の鋭牙4本

・泥魚竜の上ヒレ1個    ・氷砕竜の堅殻3個     ・氷砕竜の堅甲6個

・氷砕竜の鋭爪6個     ・氷砕竜の頭殻3個     ・氷砕竜の尻尾5個

・凍った粘液塊2個     ・ギルオスの上鱗4枚    ・ギルオスの上皮3枚

・痺賊竜の上鱗5枚     ・痺賊竜の上皮5枚     ・痺賊竜の鋭牙3本

・痺賊竜の大頭巾4個    ・痺賊竜の尻尾5個     ・鬼蛙の尖爪1個

・岩穿の上鱗1枚      ・岩穿の堅殻6個      ・岩穿の極大牙1本

・影蜘蛛の堅殻1個     ・影蜘蛛の尖爪5個     ・影蜘蛛の堅鋏角2本

・影蜘蛛の上棘1個     ・絞蛇竜の堅殻5個     ・絞蛇竜の上皮3枚

・絞蛇竜の上鳴甲3個    ・絞蛇竜の牙6本      ・寒気立つクチバシ3個

 

・竜骨【小】62本     ・竜骨【中】18本     ・竜骨【大】20本

・堅牢な骨14本      ・堅竜骨13本       ・上質な鳥竜骨11本  

・棒状の骨38本      ・なぞの骨37本      ・なぞの頭骨95本

・異形の堅骨10本     ・竜の爪79個       ・竜の牙98本

・鳴き袋5個        ・猛毒袋1個        ・強力麻痺袋2個

・昏睡袋4個        ・爆炎袋1個        ・大水袋1個

・鳥竜玉1個        ・竜玉3個         ・獣玉4個

 

・鉄鉱石53個       ・大地の結晶49個     ・マカライト鉱石36個

・ドラグライト鉱石32個  ・カブレライト鉱石85個  ・ベアライト石60個

・ライトクリスタル19個  ・アイシスメタル10個   ・グラシスメタル16個

・ユニオン鉱石16個    ・紅蓮石10個       ・獄炎石5個

・ノヴァクリスタル5個   ・氷結晶17個       ・シーブライト鉱石9個

・デプスライト鉱石16個  ・エルトライト鉱石7個   ・鎧玉72個      

・上鎧玉2個        ・尖鎧玉3個        ・堅鎧玉5個

・龍脈の結晶35個     

 

(副産物:緑光石47個、タウル鉱石71個、燃焼石52個、フラム鉱石17個、シュタル鉱石16個、アザンチウム鉱石2個、太古の塊2個、なぞのお守り1個、光るお守り2個、古びたお守り1個)

 

・にが虫60匹       ・光蟲87匹       ・雷光虫1匹

・不死虫10匹       ・虫の死骸32匹     ・釣りミミズ46匹

・釣りバッタ21匹     ・釣りホタル7匹      ・釣りフィーバエ4匹

・イレグイコガネ1匹    ・釣りカエル14匹     ・ツチハチノコ4匹

・セッチャクロアリ11匹  ・キラビートル11匹   ・オオナナホシ12匹

・王族カナブン6匹     ・ドスヘラクレス2匹   ・マレコガネ5匹

 

 

「なぁ…アレーティア?流石に荷物半分くらい持とうか?」

 

「……平気、魔法で少し軽くしてるから」

 

「いや、軽くしてるって言っても流石に……」

 

 上記のとんでもない量は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

これに教授の分とルゥムの分を合わせて凡そ三倍…いや数量に差があることを踏まえて五倍くらいはあっても不思議じゃない。重量表記にしたら何トンになるのか想像もつかない大荷物だった。

 

 本人の名誉のために言っておくが、アレーティアはハンター達のように人間の皮を被ったゴリラ―――吸血鬼だからとか細かいツッコミを気にしてはいけない―――ではないどころか、300年のあいだ一歩も動けずにいた少女なのだ。

ぶっちゃけそんな彼女に大荷物を全部任せきりなのはどうなのだろうか……

 

「フム…確かに彼女の負担を考えていませんでした。すみませんね、アレーティア」

 

「いい……私は戦えない分、こっちで頑張るから」

 

「足を引っ張らないよう、役に立とうと思う貴女の心意気は立派ですが…この先はもっと荷物(素材)が増えますので。…どうでしょう?我々も交代で荷車を牽くというのは」

 

「賛成です。…ルゥムさんは大丈夫ですか?」

 

「………(こくっ)」

 

 そんなこんなで教授の好意に甘えて、彼から幾つか骨素材と鉱石素材を貰ったハジメは、久々に錬成を駆使して一人で牽く用の頑丈な荷車を作った。

ドサドサと山積みにされていく荷物を眺めて、アレーティアがぽつりと呟いた。

 

「……これじゃ、役に立ってない……」

 

「そんな事はないだろ。魔法で窮地を救って貰ったことだってあるし、アレーティアが役に立ってないなんて誰も思ってないぞ。寧ろ俺の方がまったく役に立ってないと思うんだよなぁ……

 

「……ハジメ?」

 

 暗い顔をするアレーティアを励ましていたハジメの声は徐々に小さくなる。

彼の視線が向けられた先で、荷車を容易く引っ張って進むルゥムの姿があった。

心配そうに見上げるアレーティアの瞳に気づいて、ハジメは笑みを浮かべて答える。

 

「…いや、なんでもねえ。兎に角、アレーティアは十分役に立ってるよ。これからもド派手な魔法で、バンバン援護してくれると俺達も助かるからよ」

 

「……ん、わかった。…バンバンは使えないけど…頑張る」

 

「おう!んじゃいきますか――――――第五十一階層!!」

 

 




 素材からどんなモンスターと戦ってきたか、多くは語るまい(ほぼ上位の雑魚?)
モンスターの素材系は3d6、レア度低い素材は1d100、高いのは1d20(モンスターの素材系で多すぎるとおかしい奴とかは1d4とか1d3で誤魔化しました)

 これを三人分運ぶアレーティアさん……流石に魔法だけじゃ限界があったので急遽、ハンター達に荷運びをお願いすることに(こんな時にアプトノスがいて欲しいけど、居たら真っ先に狙われて即死&ヤバい環境に耐えられないという)

感想、質問、ご指摘等お待ちしております。

初期で構成していたプロットより大幅に話数が増えてしまったので、本作を第一部として続編(2nd的な)を作り本作を完結させようか迷ってます。(それで投稿ペースが遅れる等はありません)

  • 続編にして
  • このまま話数増やしてもいいんじゃね?
  • 打ち切りはヤメロォ!
  • もっと周りの話補完して♡
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