モンスターハンター・トータス   作:綴れば名無し

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 休日にやることが無くて勢いで話を書いていく作者。
もっとゆっくり練って考えれば良い書き方が出来るかもしれないけど、考えるばかりで実行に移せないと過去に実証されているので、突貫します!

 今回も登場する原作モブキャラ+オリキャラ
これだけ沢山出てきたら、もっともっと話書かなきゃ…(使命感)
ハンター出てきたらオリキャラ、モブ含め2、30超えるかも……




彼が変わる日⓶

 

 ゲブルト村は緑生い茂るハルツィナ樹海と荒野広がるライセン大峡谷の境界にある。樹海と荒野からモンスターが縄張りを広げようと村の近くに現れる事も珍しくなかった。

しかし村にハンターであるアゥータとルゥムが滞在するようになってから、村の生活圏にはモンスター除けとして”飛竜の糞”が一定間隔で撒かれている。

 

 ここは飛竜の縄張りなのかもしれない―――多くの小型~中型モンスターはそう思い込むのだ。

大型モンスターになれば村に近付くまでの間に見張りが気づいて村へと知らせ、アゥータとルゥムが即座に対応できる。

村が襲われる前に村人が避難して、一時的に身を隠せる洞窟などもある。

 

 

「おっ、今日はよく見つかるなぁ~……」

 

 晴天の下、草を掻き分けたハジメが白くて小さな”特産キノコ”を手に取る。

トータス中の温暖な気候の土地に生える特産キノコはそのサイズ感から、人が見つけるのは困難とされてきた。

しかし栄養資源が豊富な樹海と日光を遮る場所が少ない荒野の間にある村には希少な植物やキノコも多く採れて、生活の支えとなっている。

 

 ハジメが地面に降ろした籠の中には先ほどの特産キノコの他に数種類の植物やキノコが入っている。 ”アオキノコ” ”薬草” ”はじけクルミ” ”マヒダケ”等―――――――これらはハンターが使う”調合書”の方法次第で”回復薬”やボウガンの弾になるのだが、一般では食材としても流通している。

 

(今夜は御馳走だな……―――そろそろ村に戻るか)

 

 籠の中がいっぱいになったのを確認して、それを中腰の姿勢で背負ったハジメ。

その時、彼の耳に聞き慣れた蹄の音が聞こえてきた。

音の方へと顔をあげると、荷車を牽いたアプトノスを囲むようにして並走する普通の馬と、それに跨る皮鎧をまとった男達が手を振っていた。

 

「よう村の新入り!!朝から食い物漁りたぁ精が出るなぁっ!」

 

「グリッドさん!ネイドさん、アシルさん、エギルさん!」

 

「なんか若い男が草むらに屈んで()()()()やってるなと思ったらお前だったか!」

「元気なのは挨拶だけにしとけよぉ~?」「含みのある挨拶だなオイ」

 

 彼らは”ヘルシャー帝国軍第三連隊・第一小隊”の兵士達である。

先頭が隊長の”グリッド・ハーフ”馬車の右側を走る馬に跨るのは”ネイド・ボット”左が”アシル・ヌーヴ”。荷車でアプトノスの手綱を握っているのが”エギル・ボット”。

 

 

 ハジメとの出会いは村で暮らし始めて二日目の朝の事だった。

ルゥムが捕獲した変種のヒプノックを帝国のハンターズギルド本部へと移送する際に、アゥータの紹介で彼らはハジメと二、三言葉を交わした。

そこでハジメはヘルシャー帝国の内情を少し知ることが出来た。

 

 力を誇示するヘルシャー帝国は聖教教会の影響をあまり受けておらず、神を信仰するよりも文明を進歩させる道を進んでいる真っ最中だった。

その第一歩が長きにわたり帝国が人口不足に悩み、行っていた奴隷制度と亜人狩りの廃止。

ゲブルト村が行っている開拓作業は、フェアベルゲンに奴隷だった亜人達を送り届ける為の道として使われた後、商業道路に変わっていく。

 

 話を聞いてハジメは驚かされた。

王国では打倒魔人族の声と神エヒトを崇める言葉ばかりが聞こえてきて、他の国や種族がどうなっているのか知る機会は図書館の書物しかなかったからだ。

その書物も決して正しい事ばかりが書いている訳ではない。教会の息がかかった編纂者が都合よく解釈を加えて、結果的に崇める神を称賛して他の貶めるようにしか書いていなかった。

 

 故にそれを鵜呑みにして行動指針を固める事しか出来なかった。

改めて王国を出て良かったと内心ホッとするハジメは、帝国から見て王国とはどういう国なのかとグリッド達に聞いた。彼らの答えは似たり寄ったり。

 

「神とその信者の傀儡国家」「自分達は戦わない癖に帝国(俺達)に戦争参加を強要してくる」

「魔物なのかモンスターなのかはっきりしろ」「帝国の貴族よりマシな貴族が碌にいない」

 

 ほぼマイナスなイメージしか持てないコメントで涙を隠せなかったハジメだった。

言われてみれば自分も無理やり拉致られて戦争参加せざるを得ない状況に追い込まれてたんだったなと思い出して、今頃大活躍しているであろうクラスメイト達の健闘を祈る。

 

 その後は下働きの兵士らしい愚痴りあいをするグリッド達に付き合っていたハジメはすっかり彼らに気に入られて、村に来るたびに話しかけられるようになった。

 

 

「すみません、わざわざ荷台に乗せて貰っちゃって…」

 

「気にすんな!」「支払いは隊長のポケットマネーだからな!」

「初回運送料は5万ルタだ」「高っ!?ぼったくりじゃねえか隊長!」

 

 ぎゃははは!と陽気に笑いあうグリッド達を見てハジメも自然と笑みを零す。

今は村の自宅までの帰り道を荷台に腰かけて、籠と体を揺らされていた。

 

 彼らは村長のアボク宅まで向かって、月に何度かアゥータが提出する報告書を受け取るのと同時に、今回は帝国領の町や村に課している税の徴収にきたのだ。

 

 税の徴収といっても金銭ではなく、村で採れる野菜や開拓作業で産出した鉱石類が該当する。

決して理不尽な数量を要求はせず、辺境の村が苦しい生活を送らない程度に抑えていた。

これは開拓作業を請け負ってくれた村に対する皇帝からの報酬代わりであるという。

 

 揺れる荷台の中で籠の中のものが落ちないよう両手で抱えるハジメ。

先頭を歩くグリッドは周囲に目を向けながら暢気に欠伸を噛み殺した。

 

「しっかし最近はモンスターも見かけなくなって穏やかになったもんだなぁ」

「そりゃ隊長、あの二人が此処に居る訳ですし?瞬殺ですよ瞬殺」

「そういやハジメは二人がモンスターと戦ってるところは見た事あるか?」

 

「いえ……村を出る時と帰って来た時しか見てないので一度も…」

 

「ほーん……一回でも見られるといいな、マジでヤベーから。俺が一度ここに赴任したとき見たんだけどよ、飛竜を相手にして()()()()()()()()()()()とかぶっ飛んでるだろ?」

 

「誰でも憧れちまうよなぁ、あんなハンターになりてえって。アゥータの野郎は兎も角、ルゥムちゃんみたいな美人が女ハンターには多いって噂だぜ。お近づきになりたいよ」

 

「ルゥムちゃんは良いよなぁ~背が小せぇのに胸はボインでよ~」

「馬鹿お前、ルゥムちゃんのチャームポイントはケツだろケツ」

 

「僕は両方ともアリだと思います」

「「「「分かるわー!」」」」

 

 何気ない男同士の下ネタ混じりな会話は陽気に進んでいく。

ふとハジメは思った。話で聞くばかりで、ハンターとはどう戦っているのか?

結局オルクス大迷宮での実戦を受ける前に王国を飛び出したハジメにとって、モンスターとの出会いは荒野で一方的に襲われただけ。

 

(あの時、僕はなんて思ってたんだっけ――――――……たしか)

 

 そうこうしていると村が見えてきて、ハジメは荷台から降りる準備をした―――その時だった。

 

「モンスターだぁぁっ!!!」

 

 ガンガンガンガンガン!!鐘を鳴らして村の中心にある高台から一人が叫んだ。

ハジメはその鐘が何を意味するのか、アゥータから聞かされただけだった。

 

 高台は村で目の良い者が交代で見張りをしており、モンスターが地上や空から村へと来ないか、毎日欠かさず全方角を監視していたのだ。

鐘を鳴らす時はよほど急を要する時だけ―――今がその時ということ。

 

 村の家屋から老人たちが飛び出して、農作業などで離れている子供や女たちを呼びに行く。

その中にはヘファイの姿もあり、彼は金槌を持ったまま歯ぎしりをして、不安そうに道で立ち尽くす子供の手を引いて村長の家まで走った。

アイテム夫婦が足の悪い老人の手を引いている。リポディーもそれに続いていた。

アイルーキッチンから飛び出したウマアジが毛を逆立てながら他の四匹と共に散開していく。

 

 空気が張り詰めて息苦しく感じたハジメはどうすればいいのかグリッド達を見た。

彼らは先ほどまでと打って変わって、険しい表情になっていた。

 

「隊長!」

「ネイド、アシルは高台の村人まで走ってモンスターの方角を確認してこい!」

 

「「了解!」」

 

 二人の兵士が馬の腹を蹴って走らせた。ぶわっと舞い上がる砂埃に咽るハジメ。

それに気づいて首を向けたエギルが僅かに考える素振りを見せて、先にグリッドへ意見具申する。

 

「隊長、俺はハジメを連れて村長宅まで急行します!アプトノスは此処に置いていきましょう!僅かではありますが、モンスターの気を惹けます!」

「いいだろう!俺は住民の避難誘導に移る!小僧を置いてきたらお前も合流しろ!」

「了解ッ!!」

 

 荷車を降りて手綱を手放すエギルは、荷台で硬直したままのハジメの手を引いて走る。

最初は籠を持っていこうとしたハジメだったが、それどころではないと状況に後押しされて荷台に籠の中身をぶちまけながらそれを置いていく。

 

―――――ォォォォォ……!

 

 空に響き渡るモンスターの咆哮を聞いて、孤立したアプトノスが不安そうに地団太を踏む。

グリッドはそれを見て、アプトノスを餌という名の囮にするしか今の彼に選択肢がない事を悟り、馬を走らせて悲痛に目を瞑った。

 

(……許してくれ……!)

 

 

 村人が家屋から姿を消して、兵士達も()()()()()()()()()()()()()()()の対応でいない。

ただ一頭、残されたアプトノスは不安が限界を迎えたのか、自らを縛る荷車の紐を引き千切った。

逃げ場になると直感で気づいた樹海の方へと走り出す。

 

 轟々と吹き荒れる風は自然が起こすものではない。()()()()()()()()の羽ばたきの影響。

()()の瞳は既に地上へと向けられており、逃げ惑うアプトノスの背を既に捉えていた。

 

――――グギャアアァァァッッ!!!

 

 二度目の咆哮と共に急降下した。

太く鋭い黒々とした爪を大きく広げ、獲物を掻き切らんとしている。

アプトノスに抗う術はなかった。

 

 ズブリとアプトノスの腹へと食い込むそれの爪。急降下の衝撃をまともに食らったアプトノスは巨体を揺らして地面に倒れるが、懸命にそれから逃れようと尻尾を振り回す。

尻尾がそれの赤い鱗や甲殻へと当てられるが、まるで効果がない。

ダメ押しにそれは、口を開いてアプトノスの喉元へと牙を突き立てる。

 

 ブシャア!と血しぶきが舞ってアプトノスは二度三度痙攣して―――呆気なく死んだ。

獲物を狩ったことで勝ち誇っているのか、両翼を広げるそれはまた咆哮する。

 

―――――ギャオォォォォッ!!

 

 大型モンスター飛竜種、通称「空の王者」”リオレウス”がゲブルト村を襲った。





 満を持して初見殺し飛竜さんオッスオッス!
ポータブルでは死ぬほど此奴に痛めつけられました(半ギレ)
卵運んでる最中に突進はヤメロォ!
今はクック先生の代わりに試し切り要員となっております(World)

感想とか待ってまーす!

初期で構成していたプロットより大幅に話数が増えてしまったので、本作を第一部として続編(2nd的な)を作り本作を完結させようか迷ってます。(それで投稿ペースが遅れる等はありません)

  • 続編にして
  • このまま話数増やしてもいいんじゃね?
  • 打ち切りはヤメロォ!
  • もっと周りの話補完して♡
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