更新ペースが遅れてる事に気づいて書き始めるも、なんか先の話ばかり書いている事が多かった作者です(更新遅くなってゴメンなさい)
帝国周辺の森丘。そこにはハルツィナ樹海から移住してきたモンスターが数多く生息している。
小型は獣人アイルーから、大型の飛竜種まで森丘に縄張りを持って、昼夜問わずモンスターの声が聞こえて来る。
そして、森丘に棲むモンスターは個体数が異常に増える。
帝国はこれをハンター志望の訓練生達に討伐させる事を、訓練所の卒業試験とした。
*
―――クエェエエエッ!!
けたたましい鳴き声を上げながら森の中を走り回る一頭のモンスターがいた。薄紅色の鱗と甲殻を纏い、扇状に開いた襟巻のような耳と巨大な黄色い嘴。
そのモンスターの名前は鳥竜種”イャンクック”
ハジメとレイが相手にする卒業試験の対象となるモンスターである。
イャンクックは縄張りにしている森の中を漂う違和感が気になっていた。頻りに首を左右に振って周囲の景色へと目を配る姿には一見すると可愛らしいが、その目は鋭く縄張りに踏み込んだ侵入者に対する警戒心で研ぎ澄まされていた。
(あれが今回のターゲットだ、距離200。……この距離で警戒されるか)
違和感の正体、森の中に侵入したのは、チェーンブリッツを背負ったハジメだった。深い緑色の茂みの中で、体に纏わりつく羽虫を払いのけながら、彼はイャンクックを観察しながら警戒される理由を考察していた。
(文明的な暮らしをする人間の体臭か、はたまた
チェーンブリッツの弾倉には予め”通常弾Lv1”を装填してある。イャンクックに突然襲われても対応できるよう、常にトリガーの付近へ指を添えていた。
しかしライトボウガンの火力でイャンクック程の体の大きさのモンスターの突進等を止める事は出来ない。
ハジメは別行動をしているレイと決めていた通りに動けるよう、その場で息を殺しながらイャンクックと周りの状況に目を配っていた。
*
(ハジメは茂みの中、モンスターはあいつとこっち両方にセンサーおっ立ててやがる……)
木々の隙間から様子を窺っているレイ。背中のガンランス骨銃槍Ⅰはまだ展開していない。
代わりにレイの手には、音に敏感なモンスターが嫌う甲高い音を発する”音爆弾”が握られている。
別行動を取る前に、森丘の草原を歩きながらハジメとレイで決めていた動き。
目標のモンスターと戦う際に、どちらが先に仕掛けるのか?
ハジメだった場合は合図等なしに、ボウガンの発射音がその代わりとなる。
レイが先手を打つ時は、手拍子か指笛が合図となっていた。
レイは盾を持った左手の指先を口元へ持っていき―――――指笛を吹いた。
ピュィィィィィッ!
―――――ギュエッ!?
森中に響き渡る甲高いレイの指笛にいち早く反応するイャンクック。
扇状の耳をピンと張って、音の方角へ首を向けたイャンクックが走り出そうとする。
ハジメはそれが合図と分かった途端に駆け出し、イャンクックとの距離を詰めた。
レイは木々の間からイャンクックの眼前へ姿を現すと同時に、手に持っていた音爆弾を投げた。弧を描いてイャンクックの眼前に落ちてきた球が破裂した次の瞬間、聞いたものの耳を刺すような音が広がり、ハジメも思わず嫌な顔をする。
――――ギィエアァァッ!?ギェ…ギュィ……
目をまん丸に開いたイャンクックが天高く首を伸ばして口を半開きにし、その場でふらついた。
イャンクックは見た目通りの特徴的な耳が細やかな音を拾ってしまう性質があるため、爆発物などの音を耳元で聞かされると、意識が朦朧としてしまう弱点を持っている。
「行くぞハジメ、掛かれぇぇぇぇっ!!!」
「っしゃああぁぁ!」
イャンクックの眼前に駆け付けたレイの右手は既に背中の骨銃槍Ⅰへと伸びていた。
ハジメはボウガンの狙いをイャンクックの巨大な嘴に定めて、引き金を引く。
ダン!ダン!ダン!
チェーンブリッツの速射弾に対応していた通常弾Lv1が3発放たれて、全て嘴へと命中する。
レイは展開した骨銃槍Ⅰの切っ先をイャンクックの耳狙って突き上げる。
ザシュッという音と共に耳の一部が欠けて、血が噴き出た。イャンクックが痛みに悲鳴を上げる。
――――ギャォッ……!
「そろそろお目覚めだ!距離を取れ!」
「分かってらぁ!!」
バックステップで盾を構えたレイに続いて、転がりながら木陰に飛び込むハジメ。
イャンクックは音爆弾の影響がなくなって正気を取り戻し、傷つけられた事に怒り狂う。
――――ガアアァァッ!ガアッ!グガアァッ!
ド、ド、ド、ド!と辺りに嘴から溜め込んだ火の球を吐き出すイャンクック。
リオレウスが体内から放出する砲弾のような火の球とは比べ物にならないほど小規模だが、それを食らえば普通の人間なら爆発と炎の影響で重傷は免れない。
ハンターとて同じ事だ。無駄な深追いは厳禁と、訓練で散々シュヴァルツから言われていた事を、2人はしっかり守っていた。火の球が地面に触れた途端に爆発を起こして地面が焦げる。
「耳は軽く削ったが、まだ部位破壊じゃねえ!もっぺん狙うぞ!」
「了解だ。次は俺の番だなぁっ!!」
チェーンブリッツⅠの弾を通常弾Lv1から徹甲弾Lv1へと変更・再装填を終えたハジメ。
イャンクックから敵視を取られても容易に回避が出来、ライトボウガンの弾が威力を失わない適切な距離を絶妙な位置で保って、再度引き金を引いた。
ダァン!
「っくぅ、衝撃が染みるぜ!」
真っ直ぐ飛んでいった徹甲榴弾Lv1の狙った先は、イャンクックの足。
当たらずとも、地面に触れれば爆発を起こす徹甲弾Lv1が飛来するのと同時に、レイも盾を構えた状態を解いて、今度は前へとステップを踏むようにして、イャンクックとの距離を詰める。
――――ギャアォッ!
「おっとぉ!」
イャンクックが嘴を前のめりに振り上げたと同時に、火の球がレイの頭上へと迫ってくる。
レイは落ち着いてその場で動きを止め、火の球へと盾を突き出して体を守った。
肌を焼く熱と爆発の衝撃で左腕がビリビリする感覚に、思わず冷や汗をかく。
しかしイャンクックは連続での火の球を使用した反動で、僅かだが立ち止まり隙が生まれる。
「援護するぞレイ!」
ダァン!
再装填した徹甲榴弾Lv1が再びイャンクックの足へと突き刺さった。
レイとイャンクックの距離は骨銃槍の切っ先が胴に触れるところまで詰められる。
また盾の構えを解いて、レイは切っ先をイャンクックの足へと向けて、指先の仕掛けを動かす。
ドォン!
―――グエェッ!!?
ガンランスの特徴である、ランス同様の突き攻撃に加えた「砲撃機能」
砲口から迸る熱の激流と炎の勢いはイャンクックの足を包み込む。
たまらずイャンクックはバランスを崩して転倒。2人に勝機が訪れる!
「っしゃああぁぁぁ、
「ぬうおおおぉぉっ、俺が
レイが笑みを浮かべて盾を構えながら骨銃槍Ⅰの仕掛けを起動していく。
慌てた様子で駆け寄って来たハジメはチェーンブリッツⅠの銃口をイャンクックが倒れる地面の近くへと向けて、弾を発射する引き金とは別の仕掛けを作動させる。
ガチッ!ガチッ!ガチッ!
ガチョッ、キィィィィィン―――――
「来たぜ来たぜ、男の浪漫が詰まった超・必殺技がぁぁぁ!!」
「おおぉぉぉ!!逃げきれ、俺ぇぇぇ……!」
ライトボウガン新機能”起爆竜弾”は、設置した特殊な威力の弾を地面へと埋め込み、外から衝撃を加えることで2回~5回の爆発を起こすことが出来る。
そしてガンランスが浪漫武器と言われる所以、槍と大砲の機能を兼ね備えたガンランス最大にして最強の特殊攻撃”竜撃砲”。その威力は、モンスターの固い鱗と甲殻でも防ぎようがない!
ドゴオォォォォォッ!!!
ボォン!ボォン!ボォンッ!!
―――ギィ、エァ………
*
「……げっほこっほ…!――――レイお前、俺まで殺す気か!!?」
「ギリギリ被弾しなかったからセーフセーフ!」
横たわるイャンクックの死骸を2人で剥ぎ取りながら、まだ先ほどの竜撃砲の余波で吸い込んだ土煙のじゃりじゃりとした感触が口の中に残っているハジメが咳き込み、レイを睨む。
レイのが背負う骨銃槍Ⅰの砲身は真っ赤な熱を冷まそうと、薄っすら煙が立ち上る。
「ったく……――――――まぁ、これで……」
「あぁ……長いようで、あっという間だったな……」
目標であるモンスター・イャンクックの狩猟を達成した2人。
近くの木を加工して荷車を作り、そこにイャンクックの死骸を引き上げてベースキャンプへ戻る。
レイネルク・フォウワード・ゼンゲン ハンター名・レイ
南雲ハジメ ハンター名・ハジメ
上記2名の訓練所卒業試験合格と、ハンターズギルドへの正式な登録を通知する。
ヘルシャー帝国ハンター訓練所教官シュヴァルツより、ハンターズギルド本部へ
ついに登場我らがモンハン界のクック先生
なお、討伐方法が分かっているから瞬殺される模様()
二つ名クック先生とかいたら面白そう……
次は帝国での話、ハジメ君ついにイメチェンか!?
そして動き出す作者のやりたかった事!また出るオリキャラ!
少しは原作読んで原作モブ生かしたいと思う、今日この頃!
感想、指摘、質問などお待ちしております!
初期で構成していたプロットより大幅に話数が増えてしまったので、本作を第一部として続編(2nd的な)を作り本作を完結させようか迷ってます。(それで投稿ペースが遅れる等はありません)
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続編にして
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このまま話数増やしてもいいんじゃね?
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打ち切りはヤメロォ!
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もっと周りの話補完して♡