前回の話は作者の書き方が悪かったせいでどっちのモンスターなのか感想が分かれているので一応ぶっちゃけると… 毒吐いて最近リストラされてる方 です。
元祖ち●こ…もといアイツも近いうちに出そうとは思っていますが…
数字の後ろにアルファベットを振ってあるのは今後、増えすぎる玩ちyゲフンゲフン!もとい哀れな犠牲者達の数があまりに多すぎるため、二つくらいに分けようという事になりました。
特にネタバレとかにはならないので解説しますと a で登場するのは小悪党4人、勇者パーティー全員と騎士四人になります。
b ではメルド団長と永山パーティー、騎士一人が登場する予定です。
光輝達勇者パーティーが第二十一階層に戻ろうと動き出した頃…
軽戦士、檜山大介率いる小悪党パーティーの四人は辺りを探索していた。
最初はカンタロスの大きさに驚いていた大介だが、カンタロスが飛び掛かる以外の攻撃手段がないと分かるや否や手にした短剣と得意の風属性の魔法を使って無造作に蹴散らしながら有頂天になっていた。
そんな中で突然、中野信治は不安を覚えて後ろを振り返りながら口を開く。
「なぁ大ちゃん…やっぱ引き返さねえ…?気味悪いぜ」
「はぁ~何お前信治ビビってんのか?つか今更過ぎんだろ」
「べ、別にビビってねえけどよ…ここさっき来た道と違うじゃん」
「いいんだよ、もしメルドの野郎が追いかけてきても見つからないように回り道してんだ」
「さっすが大介、あったま良い~!」
「信治もいい加減慣れろって、こんなザコは俺らの敵じゃねえって…よ!」
ヘラヘラと笑いながらズンズン洞窟の中を進む大介に同調する斎藤良樹と近藤礼一。
良樹は天職の風術師である事から魔法を容赦なくカンタロスに浴びせて切り刻んでいた。
隣で礼一が手にした槍で串刺しにしたカンタロスの死骸を蹴飛ばす。
彼らはオルクス大迷宮の奥へ進むことなく、第一から現在いる第二十一階層までの魔物を倒しながら魔石をある程度回収して今後の資金運用に役立てようと考えているのだった。
口では強がっているものの、内面ではあの
誰もその名前も、魔獣が立ちはだかる第六十階層の名前すら出さなかった。
このまま何もかも上手くいくだろう……四人の誰もがそう思い始める。
彼らの考えは何もかも浅はかで、その心構えは自分達に悪い所があると自覚すらしていない。
仮に悪い事をしていると分かっていても、彼らはそれが自分達の正しさであると信じて疑わない。
なんと愚かで、救いようのないことか…彼らは気づいてすらいないだろう。
―――ギイィィ…!
「…っ?」
最初に異変に気が付いたのは大介の横を歩いていた信治だった。
彼の耳が拾ったのは、今まで戦ってきたカンタロスとは似て異なる魔物の鳴き声。
足を止めた彼に三人が「どうした?」とあきれ顔で尋ねると彼はその事を伝える。
「…なぁ、なんか今…近くで鳴き声がしなかったか?」
「は?いや、何も聞こえてねえけど。どうしたよお前マジで」
「お前やっぱビビってんだろ?気のせいだよ気のせい」
「さっき蹴飛ばした虫が最後の一声振り絞ったんじゃねえの?」
流石にこう何度も何度もビビり扱いされて落ち着いていられるほど信治も大人じゃなかった。
苛立ちで目元を鋭くして皺を寄せながら「こっちから聞こえたんだよ」と指差す。
三人が目を向けると、そこには人が入れそうな横穴があった。
「―――なんだよ、ただの穴じゃん」
「そんなに気になるなら覗いてやろうか、俺が?」
「もし何もなかったら酒場で一杯奢れよな」
「…チッ分かったよ、さっさと確かめてくれ」
三人の暢気な様子に毒気を抜かれた信治も少し自信がなくなってしまう。
さっきの鳴き声は本当に自分が隠してる恐怖が生んだ幻聴なのかもしれないと…
舌打ちした彼におどけた調子で良樹と礼一が穴を覗き込む。
「どうよ礼一、良樹…なんか見えるか?」
「いや暗すぎてなんも見えねえ…つーかうっわクッサ!何だ此処っ」
「マジで臭っ!オエッ…ゲホゲホ…!」
穴を覗き込んだ途端、中から漂ってくる臭いに顔を顰めて二人が仰け反る。
穴の奥からは彼らが嗅いだことのない、吐き気を催す悪臭がしていたのだ。
彼らは持っていた松明をその場に置いて座り込んで咳き込む。
「お前らぁ馬鹿だな~…何も見えねえならよ―――」
と大介が二人を鼻で笑いながら穴の前に立って両手を突き出す。
何をするか察して信治は「どうなっても知らねえぞ」と後ろに一歩引く。
大介も悪臭に一瞬顔を歪めたが、次の瞬間には詠唱を始めていた。
「ここに暁撃を望む―――”火球”!」
彼の翳した掌からサッカーボールサイズの燃え盛る火球が横穴へ飛んでいく。
通過して照らされる横穴の中に悪臭で咳き込んでいた二人も中を覗こうとする。
途中で穴の地面に火球が当たったのか、横穴の中は紅蓮の炎で埋め尽くされた。
―――キシャァァァ!!
―――ギィィィィッ!!
「「「「っ!!?」」」」
横穴の奥から、今度は四人の耳に確かな魔物の鳴き声が聞こえてきた。
しかし運悪く大介の火球の先にいたのだろうか、それから声はパッタリ止んだ。
五秒か十秒か、彼らは息を呑んで何か起こるかと身構えていたが―――
「は、ハハハッ!なんだよ!ただのザコが穴の中にいただけって!」
「大介の火球でイチコロとかきっと幼虫だぜ!」
「ぎゃははは!それじゃあ魔石は期待できそうにねーなぁ!」
「…ハァ…んだよ幼虫かよ…つーか俺が聞いたの間違いなかったじゃん」
微妙な間が生んだ三人の安堵の笑い声が第二十一階層に木霊する。
緊張していた信治もやれやれとため息をついているが、口元は笑っていた。
この時、彼らはとんでもない事をやったと思っていなかった。
横穴の中にいたのは、確かにまだ生後間もない甲虫種の幼体である。
だがそれは…
そして親虫が、
けたたましい笑い声を発する縄張りの侵入者にして我が子の仇敵。
四人がその場で暫く話し合っている間に、それは静かに動き始めていた。
戦いの場はそれが得意とする巣を張る場所ではないが狭く薄暗い洞窟の中である。
それが狩りを始めるのに適した環境としてピッタリであった。
ガサガサ、カツカツ…と洞窟内に独特な足音が響いたのは火球が放たれた直後のこと。
しかし彼らの笑い声が木霊するのと横穴で燃え尽きようとする火球の音でそれは掻き消された。
姿を現したそれは暗闇の中でしっかりと四人を捉えている。
最初に狙いを定めたのは横穴の前にいる三人…ではなく
ドスンッ!と鈍い衝撃を背中に感じて信治は驚いた。
背中に灼けつくような痛みと同時に針で刺されたような痛みを感じたのだ。
しかしあまり大きくないそれは恐らくさっき礼一が蹴飛ばしたのと同種の魔物だろう。
そう思って無造作に得意の火属性魔法で焼いてやろうと振り返ろうとして―――
「……ぁ……ぇ?」
信治は
手足から血の気が引いていったかと思えば熱病に侵されたような怠さが襲ってくる。
キンキンと耳鳴りがしたかと思えば、何も聞こえなくなる。
視界がボヤけて近くのものが見えなくなったり、離れたところに映る三人の姿が歪んでいる。
半開きにした口は舌も動かせず、突如口内に溢れ出す自身の泡交じりの唾液が垂れ流しになる。
次第に頭がボゥっとしてきた彼は目を見開いたまま平衡感覚を失い、前のめりに倒れた。
ドサッ!という音に三人が笑い声を止めて振り向いた。
するとそこには地面に突っ伏したまま微動だにしない信治の姿があった。
普通ならここで、彼に何かあったのかと警戒するところだろう。
しかし哀れかな、笑った後で上機嫌になった彼らはお気楽に声を掛け始めた。
「おいおいおい信治よぉ、なに地面とキスしてやがんだぁ~!」
「お前さぁ、聞いたのが幼虫の声でビビったからって落ち込み過ぎじゃね?」
「賭けは無しにしといてやるから、んな事してねえで立てって!」
既に信治の背中から毒針を引き抜いたそれは天井に姿を隠していた。
光を浴びることなく白濁色に変わっていたそれの甲殻が暗闇で目立たない理由。
それは今まで捉えてきた獲物の血で浸した皮を被っているからである。
血は時間の経過と共に黒っぽく変色し、それがカモフラージュとなっているのだ。
半笑いで大介が松明を持つ良樹と礼一の代わりにやれやれと信治を起こそうとする。
しかし彼が持ち上げた信治の表情は虚ろで目に光を失っており、口から泡を吹いていた。
流石にこれはおかしいと、大介が思った時に次の行動は終わっている。
「「うわああぁぁぁぁっ!!」」
「っ!?」
良樹の礼一、二人の悲鳴が同時に聞こえて大介は慌てて振り返った。
松明を手から落としてしまった二人に何が起きているのか、その光景が鮮明に映った。
「やめろぉ、来るなぁ!?」
「ヒィィッ!助けてくれええ!?」
二人の足元から、どこから湧き出たのか無数の小さな蜘蛛のような何かがよじ登っている。
良樹が手を使って振り落とそうとしたら、小さな蜘蛛は彼の指に噛みついて腕からよじ登る。
礼一は脚絆の内側に入り込まれたのか、内太腿を這う異様な感触にパニックで失禁してしまう。
アンモニアの刺激臭と生温かさに、小さな蜘蛛は彼の皮膚に向かって牙を突き立てる。
(…何だよ、これ…何なんだよ…!?)
驚愕と怯えで目を見開きながら、ガチガチを歯を鳴らして大介は固まる。
一人残った獲物に大した脅威はないと思ったのか、それは遂に姿を現した。
ドサッと天井から降りてきたそれの姿は地面に転がった二つの松明によって照らされた。
そのモンスターが多く目撃される箇所は限られている。
というのも、樹海の奥深くや各地に点在する名前もない洞窟等で発見されるからだ。
交戦したハンター達は「戦う場所さえ間違えなければ脅威にはならない」と脅威度を下げる者がいれば「あまりに恐ろしい生態の持ち主であり、甲虫種とは別格だ」と新種扱いする者もいた。
恐ろしい生態というのは、そのモンスターは襲った獲物を糸で巻きつけて塊としてから自身の巣に持ち帰り、それらを何時でも食べられるように吊るすという習性があるのだ。
巣の悍ましい光景を見た者達の恐怖は計り知れない。
またそのモンスターは獲物を捕食するだけでなく、食べないと判断した獲物の部位を素材として活用する知性を持っているのだ。
それと戦った者の多くが見たのは毒怪鳥ゲリョスというモンスターの皮を被るそれの姿。
ゲリョスの皮にはゴムによく似た性質が含まれており、それが苦手とする雷属性の攻撃を緩和する働きがあった為、そのモンスターはゲリョスを好んで捕食するのだという。
このオルクス大迷宮で自然発生したこの個体に限ってゲリョスの皮を被っていない。
理由としてはこれが縄張りとする近くの階層にゲリョスが棲息していないから。
高い知性故に下層に降りる事の危険を本能で悟ったこの個体は、目立ったところに巣を張らずに横穴などに巣を作り、一定数消えればまた増える階層の草食種モンスターを餌、そして素材代わりに利用することにしたのだ。
近年、ハンターズギルドで確立された新カテゴリ”
その一番目に名前を連ねたこのモンスターの別名は
”ネルスキュラ”…更に詳しく言えばこの個体は上位相当の特殊個体といったところか。
大きく黒ずんだ血を纏うリノプロスの外皮を纏うそれを目の前に、大介は恐怖のあまり絶叫する。
「ぎゃあああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!??」
哀れで救いようのない愚か者達の
ほ~れぇ…
余談ですが小蜘蛛に襲われている礼一君の気分が味わいたいって物好きな人はジャージ(下半身)か何かを着た状態で乾燥した肌で指先をくねくね動かして股関節に小さな虫が登っていくのを想像しながら触れてみて下さい。(イメージはこんな感じです)
一応まだ信治君は死んでいません。まだ…ですけどね…
没案では使徒の何人かが映画版の某兵士達と同じ末路を辿る描写もありました。
映画版って何ぞ?って人は是非、映画モンスターハンターを見て下さい!
評価はやや普通ですが、家族でおススメの映画と言われていました。
(なお、視聴後に気分が悪くなった等の苦情は一切受け付けませんのでご了承下さい)
感想、質問、ご指摘等お待ちしております。
初期で構成していたプロットより大幅に話数が増えてしまったので、本作を第一部として続編(2nd的な)を作り本作を完結させようか迷ってます。(それで投稿ペースが遅れる等はありません)
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続編にして
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このまま話数増やしてもいいんじゃね?
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打ち切りはヤメロォ!
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もっと周りの話補完して♡