深夜テンションでぶっ飛んでおります。
クエストはいくつか受けてますが、今回の話は1日の間に纏めて起こった話です。
【特産キノコ集め】
結局ハジメはクエストをどれから選んで進めるかを決めきれず、最初のページから進めていく事にした。村を出た樹海の入口へと進んでいくハジメ。
村周辺の草むらと、樹海の草むらでは成長速度に差が出る。大樹の根元を隠してしまう、人の子供くらい背丈のある草を掻き分けながらハジメは進んでいく。
入口付近にはカラの実、アオキノコ、薬草が等間隔に繁殖していた。
(ラッキー♪回復薬の節約が出来るじゃねーか!)
さっそくアオキノコと薬草を調合して回復薬を作るハジメ。
大樹の根元を超えて中に入っていくと、空に昇る太陽に光が遮られる。
ハルツィナ樹海はトータスでも年間の平均気温が高く、雨の降る日が多い熱帯寄りの常緑広葉樹林として知られている。
葉は毎日光合成を行い、樹海の中は晴れの日でも暗く感じてしまう。
環境としてはトータスで最も栄養資源が豊富なだけあって、虫や魚、鳥などの生き物、植物やキノコ、木の実も加えて軽く100を超える種類の動植物が生息している。
当然、それだけ豊かな環境であればモンスターの数も桁違いな訳で……。
ガサガサッ!バリバリバリバリバリ!
ギシャ―――ブブブブブブ!
ギギギ、ブルブルブルブルブル!
「っと――――――早速お出ましか!」
チェーンブリッツを背負ったハジメが銃口を向けた先に現れたもの。
それは虫の一種、
3匹のランゴスタが耳障りな羽音を鳴らしてハジメに近づいてきた。
「狙いとしちゃあ小せぇが、
ガチャッ――――――ドォン!
ハジメが装填したのは散弾Lv1。
無数に散らばる小さな弾は威力こそ低いが、面制圧での射撃に適している。
ハジメも一発でランゴスタを仕留められるとは思っていなかった。だから一射目でランゴスタに僅かでもダメージを与えて、動きを止めようと考えて撃った。
ギシャアッ!
バババッ、ギギッ!
ギシャア、ギシャア!
高く飛んでいた1匹だけが被弾を免れて、斜め後ろに飛んでいく。
2匹は細い胴体と羽を小さな弾が穴を穿ち、その場でよろめいてしまった。
ランゴスタの最も厄介な点は、数の多さと空中ですばしっこく動き回る事。
それ故に近接武器を使うハンター達からは文字通りのお邪魔虫として嫌われていた。
しかしガンナー、特に動きが早いライトボウガンであれば大した脅威にならない。
散弾で動きを止めてじわじわと嬲り殺しにすればいい。
弓にしたって剛射を放ってしまえば、一瞬で勝負は決まる。
「まずは2!」
ドォン!
2発目の散弾Lv1が発射されて、ランゴスタ2匹の体はバラバラになった。
ビチャッと緑色の体液が樹々を濡らし、嫌な臭いがハジメの鼻をつく。
1匹は右へ左へと体を振りながら、様子を窺っている。
「逃げてもいいんだぜ?――――逃がさねえけどなぁっ!!」
バッと駆け出して、ハジメはランゴスタとの距離を詰める。
そのまま頭上に掲げたチェーンブリッツからドォン!と二発目の銃声がして、3匹目は地面へとキュィィ…と悲鳴をあげながら墜落する。
ハジメにとっては幸運で、3匹目にとっては不運にも体はバラバラにならず、地面に落ちてから原形を留めたまま、瀕死の状態で足がピクピクと痙攣していた。
剥ぎ取りナイフを手に取ったハジメは一撃で息の根を止めてから、邪魔な足と羽を切り落としてランゴスタの死体を達磨のようにする。切り落とした個所から体液がボタボタと零れて落ちていく。ハジメはギルドへの提出分とは別に”モンスターの体液”を持ってきた空き瓶に詰める。
屈んで剥ぎ取りをした姿勢から立ち上がろうとしたハジメは、大樹の根元に生えていた特産キノコを見つけた。
入口近くにあって人やキノコを主食とするモンスター達に食われる事なく育った特産キノコの群生地である。
クエストを開始して5分、ハジメの初クエストは目的の物を手に入れて終了した。
*
【草食竜の卵運搬】
―――ヴオォォォッ!
「だあぁーちくしょーっ!俺も悪いと思ってるけど、これ依頼だから!余計な弾の消費は避けたいんだよ!だから――――頼むから追いかけまわすのは勘弁しろぉぉっ!」
ゲブルト村近くの草原で、ハジメはアプトノスの卵を腹の前に抱えながら走っていた。
そんな彼を追いかけるのは野生のアプトノス。我が子の詰まった卵を盗られてお怒りの様子。
普段はノソノソ歩くアプトノスが、今はランポスにも追い付けそうな足の速さだ。
一方でハジメは卵を運搬しながら走っているため、落とすわけにもいかず速度が出せない。
時々距離を詰めて突進してくるアプトノスを避けながら、納品場所まで走った。
納品場所には依頼主である農場長のニッカが大きく手を振っている。
(――――このままじゃニッカさんも巻き添え食らう―――やむを得ないかっ……)
「ニッカさん、卵キャッチして!」
「はいよぉ!」
ブォン!
砲丸投げの要領で足を止めたハジメは体を一回転させて、卵を空高く放り投げた。
クルクル回って宙を飛んだ卵は、見事な弧を描いてニッカの腕へと収まる。
アプトノスは怒りで鼻息を荒げながら、ハジメに突進しようとするが――――
「すまんな!ちょいと眠っててくれっ」
ブンッ、ドゴォッ!
―――ゴオゥゥッ!?
ハジメは背負ったチェーンブリッツを胴と腕の間から回すようにして両手で握る。
そのままアプトノスの頭蓋に向かって渾身の力で銃身を叩きつけた。
鈍い音が響き渡って、アプトノスは目まいを起こしてその場に倒れこむ。
「あらハジメ君、そいつは殺さないのかい?」
「殺しても手に入るのは肉と骨くらいでしょう。必要じゃないんで、無益な殺生はしませんよ」
ニッカは意外ねえと驚きながら、何処か感心した面持ちで彼を見つめている。
その後ハジメはニッカが離れるのを見送って、アプトノスが立ち上がるのを待つ。
まだ興奮状態のアプトノスを挑発して村から引き離し、樹海の入口まで誘導してから草むらに身を隠し、察知されないように村へと戻った。
*
「ハジメ様、首尾は如何ですかニャ?」
「料理長。―――――もうあと3匹ってところですかね」
樹海からゲブルト村に流れる小川の隅に、1人と1匹が釣り竿を手に腰かけている。
ハジメとウマアジである。このクエストに限り、ウマアジは料理長としてではなく、ハンターの狩りのパートナー「オトモアイルー」として参加しているのだ。
料理長になる前のウマアジは、あるハンターのオトモだったらしい。
暖かな日差しを浴びて、樹海と荒野から交互に吹き付けるそよ風を心地よく感じるハジメ。
一度引いた釣り竿の先を見つめると、餌の”釣りミミズ”が取られていることに気が付いた。
アイテムポーチへと手を伸ばして、次の釣りミミズを釣り針へとセットする。
ヒョイッ――――ポチャン…!
「はあぁぁぁ……。……平和だな……」
「ですニャ~……」
これがハンターの採取クエストで本当にいいのかと思ったハジメ。
しかし平穏だと思われる小川での釣りも、時に危険が伴う。
それは耳をピクッと立てたウマアジが先に気付いた。
バシャン!バチャバチャ!
「―――ハジメ様。来ましたニャ」
「―――みたいだな、俺も聞いた」
川の上流から聞こえてくる、魚にしては大きすぎる水面を跳ねる音。
それは徐々にハジメとウマアジのいるところへと近づいてきた。
川底まで見えるほど透明度の高い川の中を進む
モンスターに分類される種の中で最も少ない”魚類”の一種。
淡水に生息するナマズのような橙色のヒレを持つ咬魚”ガライーバ”である。
普段は数匹の群れで行動するガライーバだが、現れたのは単独の個体だった。
「群れと逸れたってところか?」
「何にせよ、アレがいては釣りの続行は出来ませんニャ…」
ガライーバがバシャバシャと水の中を進むと、周りの魚たちは一斉に姿を消してしまう。
ハジメはやれやれと息を吐きながら立ち上がって、新たな武器を手に取った。
「これが相手じゃ試し切りにも使えねえな……」
片手剣”ハンターカリンガ”と盾を構えたハジメ。
今回のクエストでは魚を捕まえることが重要とされており、ガンランスやボウガンといった大きな音を立てる武器の使用は控えた方がいいと考えて、普段使わない武器を装備しているのだ。
ハンターカリンガはお世辞にも、切れ味は悪く、攻撃力も決して高くない。
大型モンスターどころか、ドスランポスの相手も儘ならないほど弱かった。
だが――――――ガライーバ程度なら問題はない。ハジメはにやりと笑う。
「今日の晩飯は、ガライーバの塩焼きだ……!」
―――バチャアン!グルォォォッ
ハジメが川に近づくと、水面から顔を出したガライーバが突進してくる。
ウマアジは毛を逆立ててハジメの隣から威嚇するように鳴くが、大して効果はなさそうだ。
鋭い牙を生やしたガライーバが大口開けて迫ってきた。
「―――っしぃ!」
ドゴォッ!
盾を正面に構えていたハジメは、ガードではなく盾による攻撃を選択した。
下顎を打ち付けられたガライーバが腹を向けて仰け反った時、ハジメは無防備なガライーバの腹目掛けてハンターカリンガの切っ先を突き立てる。
ブシュゥッ!と勢いよく血が溢れ出て、川の水を赤く染めた。
ガライーバはしばらくジタバタもがいていたが――――やがて糸が切れたように動かなくなる。
「お邪魔虫―――ならぬお邪魔魚、狩猟っと……」
「お見事ですニャ、ハジメ様」
川の中に手を伸ばして、ハジメはガライーバの死体を引き上げる。
ハジメは素材を全てギルドに提供する代わりに食材となる”ガライーバのカマ”を手に入れた。
それから間もなく、平穏が戻った川で釣りを再開したハジメとウマアジ。
10分ほどで、目的の数のサシミウオを手に入れることが出来た。
余談だが同じウマアジからの依頼だった【特産キノコの納品】も、川の上流へと足を運んだハジメによって目標数採取が出来た為、受注前の達成となった。
*
【開拓作業地域の見回り】
カン、カン、カン!
ザクッ、ジャリジャリ、ザクッ!
ハジメはゲブルト村に来てから見るのは初めての開拓作業地域だった。
元は草木や木が生えていた場所を均して道を進めるのは、かなりの重労働だろう。
男達が汗まみれになって、太い木の根っこを掘り返したり、邪魔な石を運んでいた。
「――――っと……いつまでも見てばっかりじゃいかんな……」
ハジメはランスの鉱石系武器”アイアンランス”を背負っている。
移動速度が遅いランスだが、攻撃の範囲が広い事を利点として目立つ槍と盾で作業地域周辺のモンスターを挑発、誘導し易いようにと考えてハジメはランスを選んだ。
作業をする村人達は彼の姿を見かけて軽く手を振ってきた。
ハジメもそれに手を振り返し、時には明るく笑顔を見せる。
そんな時だった――――――ハジメの後ろ、樹海の方で茂みが大きく揺れる。
「―――――ッ」
バックステップをとって、ハジメは背中の槍に手を回して先端を伸ばす。
盾を構えたままの摺り足で茂みの方へと近づいたハジメ。
そして―――――槍の先で草を掻き分けた瞬間、そこにあったものを目にして驚愕する。
茂み中には……傷だらけで血を流して、衣服が泥にまみれた兎耳の少女が倒れていた。
やっと……やっと出せたよ……兎ぃ!
なお、作者はこの時点で激重なストーリーにしようか考えている模様。
モンスター相手に未来予知がどこまで働いてくれるんでしょうね(暗黒微笑)
感想、質問、ご指摘など待ってまーす!
初期で構成していたプロットより大幅に話数が増えてしまったので、本作を第一部として続編(2nd的な)を作り本作を完結させようか迷ってます。(それで投稿ペースが遅れる等はありません)
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続編にして
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このまま話数増やしてもいいんじゃね?
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打ち切りはヤメロォ!
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もっと周りの話補完して♡