書き途中の幕間の物語がどんどん増えて、何時しか向こうをほんへにした別作品とか作れそうだなと考えて更新ペースが乱れることを恐れた作者です。
湖の街、清水君、魔人族、勇者達、帝国勢、公国勢、ハンター+その他……
過去の話とかも考えたら、うーん際限ないぜ……レパートリー……
村民会議からマイハウスに戻ってきたハジメは1、2時間程度の仮眠をとった。
シアが見た起こり得る未来が何時なのか分からない以上は、日が昇るのを待つ余裕はない。
特別任務の目的地であるハルツィナ樹海への出発は深夜である。
「……樹海の中か……」
ハジメは予めアイテムボックスから取り出した武器を横一列に並べて、どれを特別任務で使おうか悩んでいた。仮眠を取る前にアゥータから言われていたのだ。
(樹海の中じゃボウガンの発砲音は目立つ、兎人族を探す前にモンスターが襲ってきたら捜索することも難しい……そうなると必然的に近接武器になる訳だが―――――)
全ての武器に対する適性有とシュヴァルツ教官からお墨付きを貰ったハジメだが、実は近接戦闘を苦手としている節があった。
ボウガンであればモンスターとの適正な距離を保ちつつ、弱点となる部位を調べて其処に弾を撃ち込めば倒すのに大して労力を用いない。
しかし大振りな攻撃を主とする大剣、ハンマー、スラッシュアックス、チャージアックスは一発一発の威力こそボウガンより勝っているものの、攻撃を外してしまえば隙だらけになってしまい、近距離でモンスターの攻撃を確実に躱す自信が、今のハジメにはなかった。
太刀や双剣のように紙一重でモンスターの攻撃を躱すのは至難の業であり、攻撃から身を守る盾があるランス、ガンランス、片手剣といった武装も、頭で考えて使い分けをしなければならない。
操虫棍などは常に空中を身軽に飛び回って攻撃している為、傍から見れば楽をして戦っているように見えるが、猟虫の制御や空中での姿勢維持など太刀の見切り斬りよりややこしい。
狩猟笛も演奏にばかり気を取られて、肝心な攻撃を疎かにしてしまえば只の賑やかしでしかない。
結局どの武器を選んで使うにしても、少しの時間は慣れが必要になってしまう。
それならば……とハジメは一番端に折り畳まれた弓をじっと見つめた。
余談だが、同期で弓を使う適正があったのはハジメ、リーナ、他2名のたった4人だけである。
「―――――やってみるか……」
弓も決して戦い方が楽ではない。
矢を構えて引き絞る間はスタミナがゆっくりと減っていき、下手に回避行動を取れない。
矢の威力も弱点部位か否かで増減する他、ボウガン以上に精密な照準と力加減を求められており、求められる集中力は武器の中でトップクラスだとハジメは思っている。
「……ぅしっ!」
覚悟を決めたハジメはその背に弓”ハンターボウⅡ”を装備した。
アイテムポーチの中に ”接撃ビン” ”麻痺ビン” ”毒ビン” を最大数収める。
マイハウスで物があまり置かれてない場所に立って、ハンターボウⅡを展開して構えた。
軽く準備運動のつもりで、暫く使わなかった弓の感覚を手に馴染ませようとしてるのだ。
着慣れた防具を身に纏い、ルゥムから貰った護石も忘れず腕に巻き付けて、ハジメは表情をキッと引き締める。
「―――――出発だ」
*
村の中に設置された松明の灯りから離れて、ハジメは開拓作業地域へと歩き出す。
そよ風に揺れて騒めく草木の音に混じり、微かなモンスターの鳴き声が樹海の中から聞こえる。
それが大型か中型の咆哮なのかまでは、判別出来なかったが……。
(……夜にクエストを開始するのは、これが初めてか……)
訓練でも何度か夜間の訓練は行われたが、実戦はこれが初めてとなる。
高鳴る胸の鼓動を深呼吸で抑えるハジメ。
肩を回したり、手を握っては開いてリラックスさせた。
適度に緊張はするが、体が強張り過ぎてはいざという時に動けなくなってしまう。
開拓作業地域が見えてくると、一箇所だけ松明が燃えているのが見えた。
松明の近くに人の影が見えて、ハジメは一瞬だけ「アゥータさんと、ルゥムさんか?」と思った。
ところがそのシルエットがハッキリ見えるところまで近づくと、1人は頭から兎耳が生えている。
「―――――何でシアが此処にいるんだ?」
すっかり村長宅で寝ているものだと思っていたハジメが驚き目を見開く。
シアは不安そうに服の裾を握り締めながら、アゥータの方を向いて事情を説明する。
「樹海の中で父や同族を探すのなら、私の案内があった方が良いと思って……それで、思い切ってアゥータさんに相談したら此処に来てくれって……」
「……どういうつもりですか?」
未来視の悪夢に魘されて泣いていたシアの姿を思い出して、ハジメはアゥータを問い詰めた。
アゥータはベニカガチノシシⅱを装備から外す代わりに片手剣”デゼルヴェント”を装備している。
視線に気づいたアゥータは陽気な笑みを浮かべてハジメを宥める。
「まぁーそう怒んなって。シアの嬢ちゃんが言う事も一理ある。……悔しいが俺達の探索だけじゃ広大な樹海で特定の亜人族を探して保護するなんてのは難しい。―――そこで、樹海に住み続けて土地勘のある彼女を護りながら探索に協力して貰おうと思ってな!」
「……簡単に言ってくれますね……?」
「ハハッ、
「………」
素直に自分は駆け出しのハンターだから、そんな貴方みたいに器用な真似は出来ませんと言えば良かったのだが……。シアを前にして、ハジメはつい見栄を張ってしまった。
「いいですよ……何が来ようと、俺がシアを全力で守りますよ…!」
「……ハジメさん……!」
「おうその意気だ。―――全力で守るついでに、お仲間さんを探すのも忘れないでくれよ?」
「~ッ勿論です!!」
こうして2人のハンターと1人の案内役は、夜の暗いハルツィナ樹海へと入っていく。
入り口に灯っていた松明は、不意に強く吹いた風によって……スッと掻き消された。
まるで3人を森から生かして返さないという、何かの意志が働きかけたかのように。
作者は2nd,3rdまで弓を使ってましたが、ワールドで再びやり始めた頃にスタミナ管理がビックリするくらいヘタになっていたので止めました。
体術とランナー、スタミナ急速回復まで付けてダメとか……orz
感想、質問、ご指摘などお待ちしております。
初期で構成していたプロットより大幅に話数が増えてしまったので、本作を第一部として続編(2nd的な)を作り本作を完結させようか迷ってます。(それで投稿ペースが遅れる等はありません)
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続編にして
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このまま話数増やしてもいいんじゃね?
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打ち切りはヤメロォ!
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もっと周りの話補完して♡