世の中の流行に乗ってハンターも呼吸術とか取り入れてみたりとか考えてみた作者
狩人の呼吸……うーんパリィしてモツ抜きするヤーナムの狩人しかイメージ出来ない。
フロム風味の鬼滅の刃とか原作より人死んでて救いなさそう。
大した話ではないのですが、最近月額のアニメ見放題なるもので昔のアニメを見ていまして……「クレイモア」にハマりました。お姉さん属性、ピッチリ服、戦う女……いいよね。
森の中に彩鳥クルペッコの鳴き声が木霊する。
シアは必死になって耳を塞ぎ、大木の根に身を隠した。
ハジメとアゥータは小川へと走りながら、各々の武器を構える。
「―――っらああぁぁぁっ!!」
掛け声と共に、弓に矢を番えたハジメはクルペッコの顔を狙い撃つ。
バシュン!と矢が空気を裂くような音を立てて、クルペッコの嘴を掠めた。
奇声をあげたクルペッコの双眸がハジメを捉え、その瞳は怒りの炎を燃やす。
―――クルェアアァッ!
地面を蹴り上げてハジメに突進を繰り出すクルペッコ。
事前にそれを察知したアゥータは横へ飛んでおり、ハジメもそれに倣って躱す。
クルペッコは前のめりに胴体で地面を滑るようにして減速する。
「―――シッ!」
一呼吸の間に距離を詰めたアゥータが狙いをつけたのはクルペッコの翼。
デゼルヴェントの刃が鮮やかな鱗を抉るようにして傷をつけて、鮮血が舞う。
「―――そこっ!!」
クルペッコが起き上がって振り返る前に、ハジメは二射目を放った。
しかし焦って狙いを決めきれず、矢はクルペッコの足の間を通り抜けて地面に刺さる。
アゥータは盾を構えながらバックステップで距離を取りつつアドバイスを送った。
「お前は当てる事だけ考えろ!背伸びして弱点部位を狙おうが、今のお前じゃ百発百中なんて無理だと分かンだろ!」
「ッ…了解!」
ぐるりと身を翻したクルペッコが次に狙ったのは至近距離にいるアゥータ。
翼の中ほどにある黒い爪で襲い掛かるクルペッコ。
援護しようとハジメは矢を番えるが、アゥータはそれを手で制する。
意味深な笑みを浮かべ―――――
「遅ぇ」
コンマ数秒のタイミング、地面から足を離さず摺り足で両翼の爪を避ける。
左右から攻めた爪の攻撃を躱されたクルペッコが次の攻撃に移るより先に、アゥータは盾を頭上に振り上げての渾身の盾アタックを食らわせた。
―――グエッ!?
「そーら足が止まったぞ、ハジメ!」
「―――っしゃぁっ!」
よろめいたクルペッコの隙を見逃すはずもなく、ハジメは必中の矢を放った。
真っ直ぐ飛んでいった矢はクルペッコの脇腹に突き刺さり、瞬く間に刺さった矢の先から血が滴り落ちる。
アゥータは更に剣での縦振りをお見舞いしようと腕を高く振り翳したが―――
「ッ!!」
視界の端で捉えたクルペッコの予兆動作に気づいて体の下を擦り抜けるようにローリングをしてすり抜けていく。直後、彼のいた場所にクルペッコの尻尾が叩きつけられた。
あのまま攻撃を仕掛けていたら、確実に尻尾の打撃を食らっていただろう。
それに気づいて瞬時に判断し、回避を選択したアゥータが如何にハンターとして戦い慣れているのかを改めて思い知らされたハジメだった。
(……負けていられねぇっ!)
尻尾の叩きつけでクルペッコの注意がハジメから離れている。
そのチャンスをものにしようとハジメは番えた矢に力を溜めて2秒ほど待つ。
木の枝に引っかかって邪魔されないことを祈りつつ、ハジメは特別な矢を斜め上に放った。
バシュン!と矢が数十メートルの半円を描いてクルペッコの頭上に到達する。
矢の後ろには麻布で包まれた固い石を詰めた袋が括り付けられていた。
時間と矢の向きに合わせて袋の結び目が解け、無数の石が雨のようにクルペッコを襲う。
――――ギャアアァァッ!?
「やるじゃねえかハジメ!」
アゥータの賛辞を受けて、ハジメは得意げに指で鼻先を擦った。
体中に石の礫を浴びたクルペッコは血まみれで、ぜぃぜぃと苦しそうに息を吐く。
頭を盾で殴られ、石の礫を落とされたクルペッコの意識は朦朧としている。
あと2,3回ほど頭に打撃を与えれば眩暈を起こさせることが出来るだろう。
しかし2人が次の行動に移るより先に動いたクルペッコ。
ガチガチと爪同士と打ち付けて火花を散らし、すぅーと息を大きく吸い込む。
何をするか気づいたアゥータが「やべぇ!」と苦笑して斬りかかろうとする。
クルペッコの生態に詳しくないハジメは行動の先が読めず、警戒して弓を構えた。
―――ギャッ♪ギャッ♪ギャッ♪――――ギャオオォォォッ!!!
赤い胸を大きく膨らませたクルペッコは飛び跳ねて声を張り上げる。
耳を塞ぎたくなるような大声で、クルペッコのものではない何かの鳴き声を嘴で鳴らす。
それを聞いたアゥータは笑顔のままで嫌な汗を浮かべた。
「ッやっちまったかぁ……!?」
「な、なにが―――」
まだ状況を呑み込めていないハジメにアゥータは説明をする。
―――と同時に、森の奥がざわざわと騒がしくなった。
「クルペッコの特性だ。あの何でも音を鳴らせる嘴で、
「呼び寄せるって……ッ!まさか―――」
そのまさか。嫌な予感ほどよく当たるものだとアゥータはげんなりする。
バサッバサッと頭上を覆う木々より更にうえ、空から聞こえてくる羽ばたきの音。
鳥竜種のそれとは比較にならない、大型の飛竜種が持つ翼の音。
枝葉をその巨体が圧し折り、2人とクルペッコの周りを葉っぱが舞い落ちる。
黒い影が地面に映されて、ハジメはそれを見上げた。
――――そこに現れたのは雌火竜”リオレイア”。
火竜リオレウスの番いであり、強さはリオレウスに引けを取らない。
強さの度合いでいえば、クルペッコとは比にならない強敵である。
「――――マジかよ……」
「第二ラウンド開始だ、気ぃ引き締めろよハジメ!」
*
(――――お二人とも、頑張って…!)
2人が心配で、木の根から顔を出したシアが両手を強く握り締める。
リオレイアの咆哮で空気が震え、聴覚が敏感なシアは痛みを感じて耳を強く塞いだ。
―――故に、後ろから迫る気配に気づけなかった。
「動くな」
「―――ッ!!」
首筋に添えられる鈍い輝きを放つそれが刃物であると気づいた。
悲鳴をあげられないように口に猿轡を噛まされて、シアは恐怖で目を見開く。
両手両足を、背後に現れた何者かに掴まれて、自由に動けなくなる。
リオレイア・クルペッコの二体と戦っている2人に助けを求めようと藻掻くが―――
「下手に騒げば殺す。お前も、向こうで獣共と戯れる侵入者2人もな」
「………ぅぅっ」
(助けて―――助けてハジメさん!!)
シアの願いも虚しく、背後の何者かによって彼女はその場から連れ去られた。
連れ去られる間際、目隠しをされる前にシアが見たのは―――――
(……………森人……?)
とんがり耳に絹糸のような繊細な金髪が特徴的な女亜人族の姿だった。
やっと出てきたエルフ娘、攫われるシア、騒ぐクルペッコ
旦那に呼ばれたと思ったら変なのがいてお怒りのリオレイア
ハジメとアゥータの戦いの結末は、シアの運命は……!
感想、質問、ご指摘などお待ちしております。
初期で構成していたプロットより大幅に話数が増えてしまったので、本作を第一部として続編(2nd的な)を作り本作を完結させようか迷ってます。(それで投稿ペースが遅れる等はありません)
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続編にして
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このまま話数増やしてもいいんじゃね?
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打ち切りはヤメロォ!
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もっと周りの話補完して♡