モンスターハンター・トータス   作:綴れば名無し

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………お久しぶりです。更新遅くなって申し訳ありません;
昨日の夜、ようやく地獄の仕事から解放されました。
ライズも上位いってから全然進んでいないという悲しみ。
頭がバカになり過ぎて「姉妹を竜人ヒロイン枠にしよう」とか思ってたり……
ハジメの口癖を「気炎万丈!」に変えようとか考えてました。

 それと大したことではありませんが、自分の活動報告にて連勤明けのリハビリを兼ねたアンケートの奴をプロットだけ軽く書いてみました。




夜明け前の三つ巴~参~

 

 

 

「……私が……魔人族の国に?」

 

 ダヴァロスから告げられた突然の提案にシアは目を見開く。

彼に嘘を言っているような素振りはなく、表情は真剣そのものだ。

何故自分だけ……?その疑問を口にするより先に動く者がいた。

 

「それはダメだ」

 

 森人族のアイリスが、シアの前に立ってダヴァロスから姿を隠す。

ハジメも動こうとしたが、他の森人族に動きを阻害されてしまう。

ダヴァロスは目を細めてアイリスに問いかける。

 

「貴女に許可を求めた覚えはありませんが?」

「この兎人族は忌み子。フェアベルゲンが長きに渡り守ってきた平穏を揺るがす異分子として、此奴を匿った兎人族全員纏めて処刑するつもりなのでな」

 

「……ほう、忌み子だから?自分達とは違うものを持って生まれたという理由だけで、彼女を……そして彼女の家族も殺すつもりと」

「そうだ」

 

 ギリッ…!と歯軋りの音が聞こえてアイリスは肩越しに振り返る。

ダヴァロスもつられて視線を向けると、シアの前に立つアイリスと周りの森人族を押し退けて立つハジメが、周囲の者を睨みつけて立っていた。

 

「―――――黙って聞いてりゃ……魔人族(どいつ)亜人族(こいつ)も……シアの意思も聞かねえで、自分達の国に来てもらう?異分子だから処刑するだぁ?勝手抜かしてんじゃねえ!!!」

 

「ッ……ハジメさん!?」

 

「おや、亜人族の国でヒトの姿を見ることになるとは―――」

「―――帝国の狩人、何を勝手に喋っている……!」

 

彼女(シア)は俺の……ハンターのクエスト依頼主だ!クエストが完全に終わるまで、俺の前からいなくなられたら困るんだよ!!」

 

 その一言を聞いて場の空気が凍り付いた。

誰もがこう思っているだろう…お前のそれも身勝手な発言じゃね?と。

しかしアイリスはじっとハジメの目を見つめ、その真意を心内に問う。

ダヴァロスは顎に手を当てて考える素振りを見せる。

ハジメの背中に隠れる形となったシアは、頬が熱くなるのを感じた。

 

(な、何でしょうかこの展開……!カッコいいと思ってたヒトに「俺の前からいなくなられたら困る!」とか……物凄くイケメンな魔人族さんに「一緒に来てもらう」なんて……!まるで、子供の頃に母様が話してくれたおとぎ話のお姫様みたいですぅ…!)

 

 顔も名前もぼんやりとしか思い出せないが、母の記憶はある。

忌み子としてシアが生まれたことによる影響だったのか、或いは生まれつきの体質だったのか……シアの母は身体が弱かった。

彼女を生んでから数年後、病で亡くなっている。

 

 緊迫した場面であるにも関わらず、シアは自分でもバカだと思うことを考えながら……どうして魔人族が自分を探しているのか聞いてみた。

恐る恐る手を上げて、ダヴァロスに質問を投げるシア。

 

「あ、あのう……質問しても……宜しいでしょうか?」

「―――私ですか。……えぇ、構いませんよ」

 

「貴様、何を勝手に―――「煩ぇぞ、今シアが喋ろうとしてんだ」ッ」

 

 シアとダヴァロスの会話を遮ろうとしたアイリスにハジメが割り込んで黙らせる。ハジメも心内で、魔人族の思惑を知りたがっていたのだ。シアは暫くあぁうぅ…と唸り視線を泳がせてから、意を決して口を開いた。

 

「どうして私を……?」

「尤もな質問ですな。―――貴女の身に宿っているもの、我が主はそれを把握しておられます。()()()()()()()をね」

 

「―――――ッ!!」

「どうしてそれを知っているのか?……そう言いたそうですね。申し訳ありませんが、私も我が主よりその技能(チカラ)を持つ亜人族を探して連れて来いとしか命じられていないのですよ。……それ故に、しっかりとした説明はガーランドに着いてから……ということになりますね」

 

 未来視の技能を知っているのは長い間彼女を匿い続けてきた兎人族と、それを打ち明けられたハジメくらいのものだった。

ハジメはダヴァロスの言う、主という存在が気になる。

 

(………まさか魔人族の長だから()()……とかじゃねえよな?)

 

 そんなことを考えていると―――

 

「さて……そちらの方」

「……俺か」

 

「貴方は先ほど彼女を連れていかれたら困ると、そう仰りましたね?―――彼女の依頼を受けている最中の貴方にとって、彼女が目の前からいなくなることは即ち報酬の支払いが受けられなくなる可能性があるからと―――」

 

「報酬は別にどうだっていい。俺はシアの口から依頼が達成されたのか否かを聞くまで、シアの傍を離れる訳にはいかねぇんだよ」

「――――ぁぅ……」

 

 後ろで聞いていたシアは、顔を赤くして兎耳を垂らす。

ハジメは無自覚で言っているのだろう。真剣な表情で話をするハジメに、ダヴァロスは指先で顎を擦りながら話を続ける。

 

「そうなると……我々が報酬を肩代わりして、貴方を説得するのは―――」

「ないな。例えルタ金貨一億積まれたって応じるつもりはねぇよ」

 

 口ではそう言い切っているが、実際にやられたら動揺するだろう。

それを悟られないようにするため、ハジメは強気に笑みを浮かべる。

 

 ダヴァロスの背後でセレッカが「ひゅー♪ヒトの餓鬼にしちゃ肝が据わってんなぁ~。解剖したら、さぞいい声で鳴いてくれそうだ」とかルアが「おやおや」と何やら考えている素振りを見せている。

 

―――――暫くの沈黙の後……顎から手を離したダヴァロスはフッと笑う。

 

 

 

「―――――たった今、我が主より()()を頂きました。……いいでしょう、帝国のハンター。貴方の意思を尊重して……私から一つ、提案をさせて戴くとしましょう」

「……提案……?」

 

 スッ…と流れるような動作で胸元から一枚の羊皮紙を取り出したダヴァロス。指先に微弱な水属性の魔力を込めた魔法を用いて文字を綴っていく。

素早く綺麗な字で()()を書き終えたダヴァロスは、風属性の魔法を使って羊皮紙をハジメの手元に飛ばす。その中を見たハジメは息を呑み、後ろから覗き込んだシアも目を見開いた。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

クエスト名[魔人族からの挑戦状] 

 

条件:イャンガルルガ一頭の討伐

目的地:ハルツィナ樹海

依頼主:ダヴァロス・レヴナント

 

 私個人としては貴方をこの場で抹殺するのが手っ取り早いのですがね。

 我が主の気まぐれで、私が従える支配種のモンスターと戦って貰います。

 貴方が勝てば、仕方ありません。彼女の自由を貴方に差し上げましょう。

 しかし貴方が敗れれば……お分かり頂けますね?

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

このクエストを受注しますか?

 

YES / NO

 

 

 

 





 最後の最後でようやくモンハン要素を出す作者ァ……
ちなみにですが、ハジメ君と神の使徒はまだ 魔王 の存在を知りません。
(唯一それを知ったのが清水と園部くらいかな?)

 活動報告のリハビリ小話シリーズは完全不定期です。
昨夜は途中までありふれ×鬼滅×呪術のプロットを書いてました。

感想、質問、ご指摘などお待ちしております。

初期で構成していたプロットより大幅に話数が増えてしまったので、本作を第一部として続編(2nd的な)を作り本作を完結させようか迷ってます。(それで投稿ペースが遅れる等はありません)

  • 続編にして
  • このまま話数増やしてもいいんじゃね?
  • 打ち切りはヤメロォ!
  • もっと周りの話補完して♡
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