投稿がまた遅くなってしまった……orz
(しかも最新話を幕間の方に出しっぱで二週目の日曜を迎えた)
最近はまたエイペックスレジェンズのヒューズで爆発物の信仰に目覚めたり
流行に乗っかってウマ娘でオグリキャップをうまぴょいさせたり
未だに全クリしてない風花雪月を進めつつ
リアル事情な仕事で新人指導&上司のケツ拭きです……
↑主にこれが原因で平日ストレスマッハ、帰ってきたら即ぶっ倒れ寝
ライズもちょいちょい手を出してます
今回はちょい文短め?
展開飛ばし目かもしれません
イャンガルルガの耳が聞き慣れない風を切る異物の音を捉えた。
ガツッ!と足元に刺さったそれは、森人が使うような通常の矢よりもはるかに巨大だ。
それが自分と対峙する獲物の武器であることを察して、イャンガルルガは低く唸る。
「やっとお前と同じ土俵に立って戦えるぜ……黒狼鳥!」
木の上から声がした。
反射的に顔を上げて、声のする方に顔を向けたイャンガルルガ。
そこへ二本目の矢が放たれる。
声に反応したことで矢を避けることが出来ないイャンガルルガの嘴を矢が掠めた。
声の主、ハジメは険しい表情で三本目の矢を弓に乗せている。
嘴から血を滲ませて、イャンガルルガの瞳は闘争の輝きを赤々灯す。
「俺は狩られるだけの獲物じゃねえ。そいつを今から見せてやるよぉっ!!」
言うや否や、ハジメは別の木の枝へと駆け出す。
イャンガルルガは火球を三発、ハジメがいた木に放った。
人が乗ってビクともしない木の枝は、火球でいとも簡単に折れる。
音を立てて地面に落下する枝に、ハジメの姿はなかった。
イャンガルルガは彼の駆け出した先の木へと更に火球を放つ。
狙って吐き出すのではなく、姿の見えない相手の姿が見えるようになるまで、周囲の環境を徹底的に自分好みにする為の粗暴で狡猾な戦い方。
「―――自然は大切にって教わらなかったかぁっ!?」
という声に合わせて、イャンガルルガの背中に矢が突き刺さる。
それはイャンガルルガの視界に映らない、曲射による視覚外から放たれたものだ。
絶叫して仰け反るイャンガルルガに、ハジメは協力者への合図である一言を口にする。
「そうそう言い忘れてた!――――――お前の相手は
直後、イャンガルルガは下向きの力に身体をグンと引っ張られる。
何事かと驚きの声を上げて翼を羽ばたかせようとするイャンガルルガ。
しかし……翼は何かが絡まってまともに動かすことが出来なかった。
イャンガルルガが火球でハジメを攻撃し始めたタイミングで、ハジメとは別行動を取っていたテトルー達が、大きな緑色の葉を頭からすっぽり被って地面の色に擬態して、
足の先から関節部、翼の先から付け根まで、植物の蔦は長い間栄養を蓄えてきた成長ぶりを見せつけるかのようにイャンガルルガの体を拘束して離さない。
テトルー達は小柄ながらも、人海戦術で蔦の先を掴んでイャンガルルガをその場に留める。
(よくやった…!これで―――――)
小さな協力者たちに感謝の念を送りながら、ハジメは一秒の間も惜しいと駆け下りる。
獲物よりも高いところから撃ち下ろせる優位性を捨て、一撃必殺の竜の一矢に賭けた。
弓の
イャンガルルガの拘束はまだ解けないが、テトルー達は苦しい表情を浮かべている。
彼らの一匹でも僅かに力負けすれば、あっという間に攻撃の隙は失われてしまう。
それどころか、姿を目の前に見せた状態で襲われて回避だけに専念する破目になる。
「くっ、おおぉぉぉっ……!」
矢で地面を擦るようにして、膝を曲げながら体の重心を低く落とす。
左手で掴む弓に加わる力は一定に、決して揺らしてはいけない。
右手の指先に挟んだ矢柄の後ろに力の全神経を集中させる。
腕ではなく肩の付け根から番えた矢を弦に、右半身でそれを引く勢いで……
(当たれ……!当たれ……!)
「ニャー!もう、限界、ニャ……!人間さん―――」
―――ガアアアアアァァァァッ!
十秒にも満たないが、彼らにとっては生涯最大の頑張りを見せただろう。
蔦がブチブチと不快な音を立てて裂けて、イャンガルルガは自由になる。
そして―――ハジメが構えた竜の一矢も放たれる寸前だった。
「―――あああああああああああぁぁぁぁぁぁっ!!!」
風を切るという生易しい表現では表し切れない轟音がその場に響いた。
間近で見た真夏の花火を思わせる破裂するような音の連続。
音の壁を破った竜の一矢は、イャンガルルガの目で捉えきれるはずもなく―――
鱗と甲殻を砕いて、肉と骨を貫いた矢は鮮血を纏いながらイャンガルルガの体を貫く。
足元で地面に倒れ込んでいたテトルー達の頭上に、赤く鉄臭い小雨が降り注いだ。
竜の一矢はイャンガルルガの扇状の耳の一部、背中の棘が生えた甲殻と鱗の厚い箇所、尻尾の棘の二、三本を破壊した。
普通のモンスターが相手なら、これで決着がついたと誰もが安堵の息を吐く。
ハジメも心の何処かで勝利を確信してしまった。
―――ギィイィィィエエェェェェェッ!!
「―――――ッ!!?」
硬直した体を刺すような甲高い咆哮に、ハジメは目を見開いた。
鼓膜を破らんばかりのそれを受けて反射的に耳を塞いだ。
視界の中心から外れたところで、イャンガルルガの巨体が駆け出す。
その場から動けずにいたハジメは巨体の突進をまともに食らう。
「―――――ぐッ!?」
イャンガルルガの体に押されながら空中を吹き飛んだハジメは、後ろにあった木の幹に身体を叩きつけられて、肺から息を全て吐き出しながら目を白黒させる。
遅れてやってきた痛みに呻き声を漏らして、視界が一瞬だけ明滅した。
「お、ご……こほっ、かはっ…!」
幸いにも弓矢は彼の手から離れていなかった。
イャンガルルガは傷ついて血を流したままの体を起き上がらせる。
ハジメは背にした木に手をつきながら咳き込んだ。
イャンガルルガの瞳に宿るのは憤怒の感情。
相対する獲物に一片の余裕も残さず攻撃を続けるつもりでいた。
(油断した……!早く、態勢立て直さねえと……!)
矢を筒に戻し、弓を折り畳んで背負うハジメ。
空いた方の手でアイテムポーチから回復薬を探す。
呼吸は荒く、額から流れる血が視界を染めていく。
イャンガルルガの追撃、息を吸い込んで放たれる大威力の火球。
回復を後回しにして避けようと左右に目を向けたハジメは絶望した。
自分が叩きつけられた場所が木の根元であることに、その時気づいた。
自分で立ち上がる際に手をついて気づくべくだった、
真正面から放たれる火球を躱す術はなかった。
「―――クソ、ったれ……」
それは理不尽なまでに強い相手に対する怒りの暴言だったのか。
或いは実力の差も考えずに挑んで負けそうになっている自分への苛立ちか。
強く歯を嚙み合わせて軋んだ音を立て、イャンガルルガを睨みつける。
鳴き声と共に火球が飛んでくる未来を覚悟した――――――――その時だった。
「待たせたなハジメ。歴戦相手によく粘った」
「……(こくっ)」
「――――――――ぁ」
火球を放つ前に、イャンガルルガの頭上から二人分の影が飛来した。
影の一つがその手に盾を振り下ろす。
イャンガルルガの脳天に派手な音を鳴らして当たり、火球は明後日の方角に飛んでいった。
視界の端、離れたところで仲間たちに駆け寄られる一匹のテトルーがいた。
それが意味することは……頭上から掛け声なしに振るわれた波打つ太刀の刃が答える。
イャンガルルガの翼膜を切り裂く刃から、青白い電撃が迸った。
驚愕と歓喜のあまり口を開けて放心しっぱなしのハジメ。
地面に降り立った太刀を背にした少女が、小走りで彼の下に駆け寄った。
先に着地を決めていた盾と片手剣の男はにへらと笑ってイャンガルルガの背後に回り込む。
「ルゥムさん、アゥータさん!!」
今のハジメにとって、最も頼れる先輩ハンター達が到着してくれた。
イャンガルルガは突然の乱入者に対応する為、その場から大きく飛んで距離を取る。
一撃で翼膜を破壊され、頭頂部への衝撃を受けて、その足は覚束ない。
明後日の方角に飛んでいった火球によって、緑の葉の天井に穴が開いた。
覗く空の色が、先の見えない真っ暗闇から藍色へと変わっていく。
彼らのタイムリミットである夜明けは近い。
救難信号(テトルー)が到着しました。
ハジメのクエストにアゥータとルゥムが参戦します。
イャンガルルガの状態:部位破壊4、めまい寸前、怒り状態
感想、質問、ご指摘などお待ちしております。
初期で構成していたプロットより大幅に話数が増えてしまったので、本作を第一部として続編(2nd的な)を作り本作を完結させようか迷ってます。(それで投稿ペースが遅れる等はありません)
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続編にして
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このまま話数増やしてもいいんじゃね?
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打ち切りはヤメロォ!
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もっと周りの話補完して♡