追記で特に作品とは関係ありませんが、作者がまた活動報告で暇潰し兼思いつき投稿してるので、宜しければ感想などを活動報告の方にお願いします。
(その前の鬱ったリアル話はもう少しで決着がつくので……)
雨脚が次第に強くなる雨を、リンネは険しい表情で見つめていた。
既にゲブルト村の住人達に協力を頼んで、かなりの人が動き出している。
村長のアボクから説明を受けて驚かされたが、以前は閑散としていた村には子供の数も増え、樹海の亜人族である兎人族と多種類の獣人族も住んでいたのだ。
兎人族と獣人族の協力があれば樹海での素材集めも捗ることだろう。
しかし雨が降り出して、温暖な気候と合わさり樹海の中の霧は深くなる。探索に出て無事に村まで戻って来られる安全が確保できない以上、樹海の奥までは進めない。
リンネが欲するものは恐らく樹海の奥にしか生息していない。
残りの素材を集めるために、リンネも別のところへ向かわなければならなかった。
(………あの青年なら……)
リンネが思い浮べた、先ほど優花を担ぎこんだ家の持ち主。
村の外で会った際、彼は背にハンターの武器を装備していた。
頼める相手が限られる以上、迷っている時間はなかった。
民家の戸口で考え事ついでに雨宿りをしていたリンネが歩き出そうとしたとき―――
「おーいっ!」
リンネに声をかけて、雨の中ぬかるんだ道をハジメが走ってきた。
話をしなければならない相手が向こうから来たことに喜ぶリンネ。
防具に身を包み、武器を装備したままでハジメはリンネの前で止まる。
「アンタ、アゥータさんに依頼を頼みたいって言ってたよな?アゥータさんほどの実力はないが、俺もハンターだ。……その依頼、俺に受けさせてくれ」
「……話が早くて助かるよ――――――ついてきて」
リンネは向かう先をマイハウスから、樹海の方へと変えた。
小走りで急ぐリンネの背を追いかけながら、ハジメは気を引き締める。
「もう村の人達に出来るだけ集めて欲しいものは伝えてある。後は樹海と、此処から南に少しいったところの湿地帯にしかない素材を集めてきて、アタシがそれを調合する。それで……」
「それであの子は助かるんですね?」
「……えぇ、必ずね」
湿地帯という地名が出たことに少々驚かされたハジメ。
ハンターノートや他の情報誌にそういった土地の名前は書かれていないからだ。
そんな彼の様子を肩越しに振り返ったリンネが気づいて言葉を付け足す。
「湿地帯は完全な魔人族の領域だからね。樹海から迷って湿地帯に出たハンターが帰ってこなかったなんて話が過去に何度もあったから、今は特例以外じゃ指定禁止地域にされてるのさ。……まぁ、アタシなら武器さえあれば行って帰ってくることも出来る。こっちはアタシに任せな」
「武器さえあれば」そう言った通り、リンネは愛用の太刀を持っていなかった。
馬を速く、長い時間走らせるために背に乗せる重量物を少なくした結果だった。
彼女はハジメからアゥータのマイハウスの場所を聞き出す。
「……村長の家から少し歩いた先、角の飾りがある家ですけど……」
「ん、ありがと。それじゃちょっと失礼しようかな~」
そう言ってリンネは胸元から事前に紙に書いた一覧表を取り出す。
立ち寄ったアゥータのマイハウスでアイテムボックスを漁り、装備を整える。
取り出してきたのは片手剣”デゼルヴェント”の剣だけ。
片腕のない彼女にとって盾は荷物にしかならない。
*
リンネから貰った薬の調合に必要な素材の一覧表に目を通す。
ハジメが納品を依頼されているのは丸印がついているものだけである。
喰血竜の体液
泡立つ滑液
呑竜の血
アルビノエキス
〇潤いに満ちた喉袋
〇デカデカ柿
コナマキダケ
〇垂皮油
〇ケルビの角
〇不死虫
〇不老蛾
「あの子の体がもう限界に近い、タイムリミットは明日の夜明け前まで」
リンネにそう言われてハジメは厚みを増す頭上の黒雲を睨む。
大雑把な計算で今の時間が午後2時~3時と仮定して14時間弱。全ての素材を納品して、なおかつそれらを調合して彼女に投与する時間まで考えて実質的な猶予は
湿地帯までの移動の時間も含めて入手の難易度が高い素材を取りにいかなければならないリンネは、既に土砂降りの雨の中を走っていた。
ハジメも頭の中で素材を探す順番を考えながら走り出す。
防具を身に纏い、アイアンハンマーⅢが既に装備されている。
アイテムポーチの中を整理する時間を惜しんでマイハウスを通り過ぎた。
その際に家の窓から苦しそうに咳き込む優花の声がハジメの耳に届く。
(――――――死ぬんじゃねえぞ園部!)
また頭の中で善悪の自分同士による口論が起ころうとしてハジメは頭を左右に振る。
此処まで来たら引き返すという選択肢はない、良心の呵責に従った結果が今のハジメだ。
たったそれだけの目的を達成するために、ハジメは樹海の入口へ向かって走り出す。
篠突く雨と濃い霧に包まれて、彼の姿はゆっくりと消えていく。
道徳心とハジメ君(新)の持つ優しさが助けることを選びましたとさ。
リンネ姉貴は片手剣(盾要らず)ソロでヤバめの相手を狩りに向かいます。
ハジメ君が相手にするのは最新作までプレイしている方ならパっと出てきそうな奴らが相手になります(ご都合主義でモンスターの強さが下位相当に落ちてます)
現状のハジメ君がマスターランクのモンスターと戦ったら勝てる確率が限りなくゼロに近いので……
感想、質問、ご指摘などお待ちしております!
初期で構成していたプロットより大幅に話数が増えてしまったので、本作を第一部として続編(2nd的な)を作り本作を完結させようか迷ってます。(それで投稿ペースが遅れる等はありません)
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続編にして
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このまま話数増やしてもいいんじゃね?
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打ち切りはヤメロォ!
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もっと周りの話補完して♡