今回は短めに、決まったハジメの装備紹介をストーリー進めながらしようと思います。
一応ですが、スキルにはかなりの改変が入ってます。
防具の名称は各作品からお借りして、スキル等は頭から腕までワールド仕様。
腰装備と足装備は他シリーズの発動スキル数値をワールドのスキルレベルに置き換えるという作者の独自解釈に依るもので、護石も然りです。
補足ですが主要人物紹介①も書き換えてありますので、気になる方はご確認を。
日の出の時間が迫るブルックの町。
空模様は生憎の曇り空が広がり、それはライセンの方に近づくに連れて灰色の空が濃い厚みを増している。向こうに着く頃には雨に打たれる事を覚悟しなければならないだろう。
奇跡的に夜間のモンスターによる襲撃は一度もなかった。
住民の多くは早くに家屋へと閉じ籠り、早々に眠りに着いた為、ほぼ全員が目を覚ましている。
集会所の中で慌ただしく動き回るハンター達が、各々部屋に置かれたアイテムボックスから武器と防具、アイテム類全般を持ち出して動き出していた。
ハジメはあれから一睡もせず、決まった武器のイメージトレーニングをしている。
一度、夜も稼働する工房に駆け込んでアタッチメントのパワーバレルを取り付けて威力を底上げした他、オプションパーツとしてブレ抑制、反動制御、リロード補助のパーツを取り付けた。
更にハジメは手持ちのルタの大半を犠牲にして防具も一新した。
これは武器を決めた際に三人から口を揃えて言われた事が影響している。
武器の強さはそれ単体で決まるものではなく、ハンターの腕は当然の事ながら、防具や護石の持つスキルと相性が合って初めて真価を発揮するものだと。
頭防具に採用したのは”ボーンヘルム”
見た目はまんまブルファンゴのような牙獣の頭骨を模した代物だが、属性耐性値にマイナス値がなく、スキル”体力増強”Lv1が発動して生存率が上がる。
胴防具に採用したのは”ボーンメイル”
鎧と骨で二重に覆われた首周りに対して、胸から下の臍周りががら空きで防御に些かの不安は残るが、その代わりにスキル”攻撃”Lv1が発動する。
腕防具に採用したのは”アロイアーム”
マカライト鉱石で肘から指先まで覆う篭手は精密な操作の邪魔になりそうだ。
しかしスキル”防御”Lv1で胴回りを咄嗟にガードする際の安全性を高めている。
腰防具は以前から装備している”クックフォールド”を選んだ。
朱色の甲殻を太い紐でキツく巻き付けた膝丈まであるスカート鎧は移動の邪魔になるかと思われたが、スキル”攻撃”Lv1と”ランナー”Lv1が発動して攻撃と移動のプラスに働いてくれる。
足防具は剣士用だった”ランポスグリーヴ”を改修して”ランポスレギンス”に変わった。
紺色の先が尖ったロングブーツのようだが、これも移動を阻害することはない。スキル”攻撃”Lv1と”気絶耐性”Lv1が発動して攻防共に安定している。
最後にルゥムから貰った光る護石をハジメは鑑定して貰った。
実はこの護石の効果をハジメは知っていなかったのだ。村で鍛冶屋をやっているヘファイでは流石に専門的な鑑定までは出来ないからと、ハジメはルゥムからの贈り物だからという理由だけで効果も知らずに文字通りお守りとして持ち歩いていたのだ。
結果は”気絶耐性”と”ブレ抑制”のスキル数値を上げるものだった。
こうしてハジメが発動させたスキルは体力増強Lv1、攻撃Lv3、防御Lv1、気絶耐性Lv2、ブレ抑制Lv1、ランナーLv1と駆け出しのハンターにしては可もなく不可もなく、防御力に心配はあるが攻撃に関しては問題ないだろう。
アイテムポーチには薬草と回復薬と回復薬グレート、鬼人薬と硬化薬、携帯食料のほかにカラの実、ツラヌキの実、ハリの実、ザンレツの実、カクサンの実、リュウゲキの実と弾の素材を詰めていた。ボウガン用のポーチにも対応する弾を全て購入して最大まで入れた。
(やれる事は全てやった。……あとは……)
部屋を出る前に立ち止まって、ハジメは自分の両手をじっと見つめた。
目を細めた彼は、指先が掌に食い込むほどの力を込めて震えを無理やり抑えた。
これから相手にするのは今までのモンスターとは桁違いに危険度の高い古龍だ。
小さなミス一つが命取りになる。自分の失敗が仲間の負担になってしまう。
「――――――――――――フーッ」
(恐れるな。考えろ、先を読め、俺に出来る最善を尽くすんだ……)
階下の騒がしい声が次第に減っていく。
ラオシャンロン討伐戦に先んじて、周囲のモンスターを狩りに他のパーティーが出発したのだ。
ハジメも仲間達を待たせるわけにはいかないと気持ちを切り替えて前に向き直る。
出口の傍らに立てかけた”アイアンアサルトⅢ”が静かに主を待っていた。
銃身を掴み、折り畳んでそれを背負ったハジメは一歩を踏み出す。
「ハジメ、準備は出来たか?」
入り口を出て曲った先の廊下の壁に寄り掛かっていたアイクが声をかける。
ロスマンとテレサベルは先に降りて集会所の入り口前に馬を待機させて待っていた。
ハジメはゆっくりと首を縦に振って、階段を降りていくアイクの後に続いた。
「緊張してるな?」
「……はい」
「夜中に話した通り、俺とお前はガンナーとしてラオシャンロンの進行ルートを先回りして高所を位置取りして攻撃する。ロスマンとテレサが奴の腹部に潜り込んで暴れる。長期戦になるから適度に仮設したベースキャンプに撤退して弾薬とアイテムを補充する。撤退のタイミングは二人に合わせることだ。その際に警戒するべきは――――――」
「ラオシャンロンの尻尾……ですよね?」
「その通りだ。俺や二人は食らったところで大した事はないが、お前の防具じゃ紙切れも同然だ。一撃が致命傷になる。一発も当たらないつもりで撤退しろ」
「了解です」
*
集会所を出てすぐに四人は互いに頷いて、それぞれ用意された馬に跨る。
この馬はギルドが所有する馬ではなく、帝国軍から一時的に借りている軍馬だ。
仮設ベースキャンプに着いたら、馬はブルックの町に帰す手筈になっている。
片道の馬での移動。まさにこれから地獄と化すライセンへの片道切符である。
「ハンターの皆さん……ご武運を」
「どうか町をお救い下さい」
「皆さんの無事な帰還をお待ちしております……!」
入り口まで見送りにきた受付嬢たちに四人は別れを告げた。
ロスマンとテレサが馬の腹を蹴って先に駆け出していく。続いてアイク、ハジメの順に走る。
並ぶ家の窓から住民達が希望の眼差しで四人を見つめていた。
マサカの宿の前を通過する一瞬、ボーンヘルムで隠された狭い視界の中で、ハジメは宿の入り口に見知った顔を捉えた。優花とリンネである。
「――――――!!」
「―――――っ!」
二人は何か叫んでいたが、馬の蹄の音と自分の吐息で掻き消されて聞こえなかった。
ハジメは言葉を返さず、ただ右手だけスッと横に突き出してサムズアップする。
それに込めた意味はただ一つだけ「任せろ」と――――――
四人を乗せた馬は東門を通り抜けて、厚い雲のかかるライセンの荒野を目指した。
町を出て間もなく、四人の防具にひたひたと雨の当たる音が伝わった。
果てしなく続くかに思われた荒野の先を、霧雨が覆い隠そうとしている。
「密集陣形になれ!私が先導する!」
ロスマンが声を張り上げて、テレサの馬より少し前に出る。
テレサの斜め後ろにアイクが付き、テレサの真後ろにハジメが続く。
一度だけ振り返ったハジメの視界に……もうブルックの町は見えなかった。
ちなみにハジメ君はまだ下位ハンターなので上位・例外のハンター達みたいなEXやα/βといった防具分けの概念がまだありません。
ガルルガとかビシュテンゴとか狩ったんだからそいつらの素材使えばよくね?とか思ったけど個人で剥ぎ取った分だけじゃ多分防具一つも作れないと思ったので没になりました(変なところで原作再現する作者、特に深い意味はないという)
感想、質問、ご指摘等お待ちしております!
初期で構成していたプロットより大幅に話数が増えてしまったので、本作を第一部として続編(2nd的な)を作り本作を完結させようか迷ってます。(それで投稿ペースが遅れる等はありません)
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続編にして
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このまま話数増やしてもいいんじゃね?
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打ち切りはヤメロォ!
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もっと周りの話補完して♡