ブレイヴ太刀も好きですが、エリアル太刀も中々楽しかったですね。
今回はテレサベルの装備お披露目とラオ君エンカウント回になります。
推奨bgmは「動く霊峰」
ラオシャンロン撃退に向かった四人は先行したハンター達の設置したベースキャンプに着いた。
馬から降りて、来た道を戻るよう馬に指示を出すと、霧の中を足早に駆けていった。
アイテムボックスの中を漁ると、ギルドの支給品が四人分入っている。
”応急薬”は回復薬と全く同じ効果のアイテムだが、容器は紙製であり長持ちしない。
これはクエスト終了後にギルドが容器を回収して処分するためのコストを下げる為に通常の瓶に入った回復薬との区別をするためであるという。
”携帯食料”は地域によって使用される原料が変わり、帝国近辺では干し肉が主流である。
こちらは大きめの葉で包まれているだけで、クエスト終了後にハンターが持ち帰ることも可能。
しかし味や食感は完成したものから徐々に日にちが経つほど不味くなるのであまり好まれない。
”対巨龍爆弾”はラオシャンロンのように規格外の巨大なモンスターに対して支給される。
見た目は”大タル爆弾G”と変わらないのだが、中身が全くの別物であるという。
威力は大タル爆弾Gの
「テレサ、アンタが全部持ってくれ。アンタ以上に適任はいない」
「分かったわ。それじゃ皆一旦集まって」
テントの中に入ったテレサが木箱の上に支給品から出した大峡谷の見取り図を出す。
現在四人が居る場所はブルックから東に直進して大峡谷の裂け目の上に近い。
一本道しかない大峡谷をラオシャンロンはゆっくりと進んでくる。
彼女は濡れた指先で大峡谷の幾つかの地点に×印をつけて説明を始めた。
「この先の波状になってる道は帝国軍からの落石の支援があるわね。私達は先鋒として波状の頭から段階を踏んで攻撃を続けるわ。それぞれの気力や体力を加味して……4回かしらね」
「4回……」
「最終地点には前回の砦の残骸が残っているけど、兵器は一つも設置されていないの。塞いだ瓦礫の耐久力には期待しないで。帝都からの増援より先に、大峡谷を突破されてしまうでしょうね」
「そうなったら終わりだ。最後は刺し違えてでも止めるぞ」
「当然」
各々防具越しに顔を合わせるが、誰も恐怖や緊張の色を浮かべていなかった。
今回が初の撃退戦参加のハジメも言葉を発することなく、表情で覚悟を決めている。
出発前の夜、ハジメはラオシャンロンが出現した過去の話を聞いた。
今ほどハンターの数も多くなく、砦などの防衛設備も儘ならなかった昔々の話。
今のギルドマスターが後の皇帝ガハルドと共に軍を率いてラオシャンロン討伐に向かった。
結果としてラオシャンロンを撃退する事は叶ったが、被害はかなりのものだった。
大峡谷での迎撃では乱入した他のモンスターに襲われて多数の兵士に犠牲者が出た。その後大峡谷を越えてラオシャンロンは帝都の喉元にまで迫ったという。
ギルドマスターが振るう太刀の一撃がラオシャンロンの角を切り飛ばし、ガハルドの放った号令と共にありったけの投石や当時試作段階だった爆薬による波状攻撃を仕掛けて決着はついた。
その功績を称えられてガハルドは高い地位を手に入れ、ギルドマスターも実力を認められた。
それから数十年間、ラオシャンロンは何度も大峡谷に現れては撃退されてきた。
もう二度と帝都に爪の先っぽすら入れるつもりはない。
ベースキャンプの近くを指差したロスマンが三人の顔を見ながら話す。
「この辺りにある小さな洞穴を潜れば大峡谷の底に降りられる」
「了解だ。ロスマン、先導してくれ」
「承知した」
「行きましょう、ハジメさん」
「――――――はいっ!!」
こうして四人は霧で視界が悪くなった大峡谷の中を進んでいく。
ロスマンが言っていた洞穴の入り口はすぐに見つかり、一人ずつ降りて行った。
一番後ろからハジメが続こうとして―――――――
――――グォォォォ……!
「………ッ」
それは件の老山龍の咆哮ではない。大峡谷とは別の方角から聞こえてきた。
恐らくは先行したハンター達も他のモンスターと戦っているのだろう。霧雨の振る細かな音のせいでちゃんとは聞き取れないが、銃声やら金属音やらがそこら中で鳴っている。
四人がテントに着くまでモンスターに遭遇しなかったのは彼らの頑張りあってこそだ。それを無駄にしてはいけないとハジメはさっと前を向いて洞穴の中を進んでいった。
*
「む――――――谷の底も霧が濃くなっているな」
「雨はあまり強くはならないみたいね……」
「ハジメ、地形を頭に叩き込んでおけよ。撤退のタイミングを逃したらアウトだ」
「っス」
洞穴の入り組んだ狭い坂道を滑走して降りた先、大峡谷の底についた。
かつての処刑人の家名がつけられた大峡谷の底は、没落して血筋の途絶えた処刑人一家のように草一本も生えていない不毛の土地である。
道に迷わないように大峡谷の底を進んでいけば王国領と帝国領を最短距離で進むことは出来るが、途中に休むところ等なく、モンスターに襲われたら逃げ場はない。
しかし今、大峡谷の底には四人の他に生き物の気配はしない。
……いや正確には、
霧の向こう側、谷の壁を隔てた曲がりくねった道の先に……確かにそれは存在している。
「テレサ殿」
「分かってるわ。……二手に分かれましょう」
「了解だ、行くぞハジメ」
「はい!お二人とも、一番槍……お願いします!」
蛮炎剣斧ロギンシスカを構えたロスマンがテレサに目配せをすると彼女も武器を構える。
”絶爆狼棍【チル】”は透き通るような薄紅色と水色を基調にした火属性の穿龍棍だ。ロギンシスカと同等の攻撃を持ち、属性値で劣る分を会心率30%と辿異スキル*1で超えていた。
彼女が身に纏っているのは”アルテラGFシリーズ”
純銀のような甲殻と鎧を使った伝統的な
肩や胸当てに使われてる角や爪はぼんやりと青い輝きを灯していた。
防御力はハジメの纏う防具の総合計を数十倍超えている。
スキル総数・効果ともに言うまでもなく、護石や装飾品を含めて四人の中で最強は彼女だ。
「私は向こうの壁際に移動するわね」
「承知。私は正面から向かわせて頂きます」
「フフッ♪頼もしいわね。でも無理はしないで頂戴」
「承知!」
霧の中に二人が消えたのを見届けてハジメも壁伝いに歩き出す。
谷底は消して足場が平らな訳ではなく、そこかしこに岩等が転がっている。
アイクは先行して洞穴の向かい側にあった平らな岩の上に構えた。
ハジメもそれを見て真似するように周囲を見渡して、壁の出っ張りを見つける。
近くの岩を足場に壁に飛び移ったハジメは出っ張りの上へとよじ登った。
壁に寄り掛かる形でしゃがみ撃ちの姿勢になる。
ヘビィボウガンの
全ての準備は整った。
地響きはそれの足音へと変わり、微かな唸り声が聞こえる。
やがて霧の向こうに巨大なシルエットが見え始めた。
ハジメは照準器から顔を離して、それの姿を視認した瞬間に目を見開いた。
黒い棘だらけの甲殻は茶褐色を帯びて、それが一歩進む毎に大きく揺れる。
眼下の谷底に伸びた首の長さだけで軽く20mは超えているのが分かる。霧の中から文字通り顔を出したそれは、鼻先に一本の鋭い角を生やしていた。
遠くを見つめているような目元に刻まれた皺と後頭部に伸びた鶏冠のようなものが、それの生きてきた時間が人間如きでは到底計り知れないものであると分からせる。
歩く天災、動く霊峰……ラオシャンロンが四人の眼前へと姿を現した。
天使ゴリラ姉貴の装備も適当にスキル見て「あ、これ良さげじゃね?」ってのを組み合わせて生まれたので、実際にこれが合っているかは分かりません。
(確かめたいけどフロンティアがサービス終了したので出来ないという……)
ハジメ君の防具、実は鎧玉ないから未強化のままです。適当に部位を調べて合計した結果47でした(ラオ君の尻尾でワンパンされるかもしれない)
テレサの防具は1507、爪だろうが腹プレスだろうがカスダメにしかなりません。
感想、質問、ご指摘等お待ちしております!
初期で構成していたプロットより大幅に話数が増えてしまったので、本作を第一部として続編(2nd的な)を作り本作を完結させようか迷ってます。(それで投稿ペースが遅れる等はありません)
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続編にして
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このまま話数増やしてもいいんじゃね?
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打ち切りはヤメロォ!
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もっと周りの話補完して♡