モンスターハンター・トータス   作:綴れば名無し

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 タイトルに困った作者あるある。
翻訳サイトを開く、適当にそれっぽい単語を並べる、英語の直訳そのまま書くのはなんか恥ずかしいからカタカナに直す。←別に恥ずかしくもなんともないのにね……
仕方ないんです……作者ボキャブラリーというものが乏しいんです……!
そんな作者におかんが一言「本読めよ」ぐぅ正論……

 あ、そうだ(唐突)
本作とは特に関係ないんですが、また作者が暇潰しにプロット擬きを作ったので活動報告に載せました。もし良ければ感想等お願いします。
今後も筆を止めない為に何個か書いては投下を繰り返すかもしれません。



スクリーム・イン・ザ・フォグ

 ベースキャンプに戻った四人のハンター達は緊張を解いて横倒しにした木の丸太を椅子代わりにして束の間の休息をとっていた。

 

 テレサは第二攻撃を行う前に飛ばした鳥が止まり木に戻ってきているのを確認して、今度は町の集会所に宛てた経過報告を書いている。

 

 ロスマンは蛮炎剣斧ロギンシスカの切れ味を確かめて、第二攻撃の最中と同じように切れ味が落ちて戦闘の足を引っ張らないようにと斧の切っ先を丹念に磨いていた。

 

 アイクは弾の調合を出来る限り早めに終わらせて防具を外して上半身の柔軟体操中。

狙撃竜弾の使用時やヘビィボウガン固有のしゃがみ撃ち等の際に生じる姿勢は射撃時の精度を高める反面、身体に掛かる負担が通常の構えよりも大きいのだ。頑丈な体故にそれが原因で怪我をすることなどは滅多にないが、長期戦ともなれば体のメンテナンスは必須項目だった。

体の調子の良し悪しが狩り状況を左右することを、ベテランである彼は十分理解している。

 

 ハジメはアイアンアサルトⅢの機関竜弾専用のカートリッジに弾を詰めていた。

使い捨てのキャンバス布に一定間隔で弾を詰める作業を延々と繰り返し50発分。

それをカートリッジの中に手回し式の装弾機で収めて作業は終了する。

彼は小さく息をついて、テントの中から見える空を見て気づいた事を呟く。

 

「―――雨、あがったみたいですね」

 

「そのようだな。しかし霧は晴れず……か」

 

「遠くから聞こえる他のパーティーの戦闘の音は二回目までに比べてかなり減ってきた。……今回は剛種やら特異個体やらが紛れ込んでいなかったみたいで何よりだな」

 

「これから向かう第三攻撃のエリア。()()()()()()ラオシャンロンはそこで引いてくれるわ」

 

 絶え間なく続く曇り空を見上げながらテレサは広げた地図を見る。

既に二カ所の×印がついたエリアでの戦闘は終わった。

予定していた動きとはズレがあるものの、今までの流れは悪くない。

しかしテレサが敢えて強調した言葉をハジメはオウム返しする。

 

「……運が良ければ……ですか」

 

「えぇ、今回のは怯みの回数と部位の破壊の速さから考えてG級の個体ということはなさそうね。歩くペースも第一と比べて全然変わっていない……上位個体のやや弱めといったところかしら」

 

 通常のモンスターが下位~G級個体その他に分かれるように、ラオシャンロンにも違いがある。

下位のラオシャンロンが今の四人で戦った場合、新参者のハジメを除く三人はラオシャンロンの撃退を確信して、討伐も容易に行えると断言出来た。

 

 それが上位になってくると体力が倍増し、攻撃も積極的に行うようになる。三人なら撃退まで持っていき、討伐となるとかなり繊細な立ち回りをすることになる。

 

 G級のなら更に体力が増えて、移動速度が下位・上位の倍近くまで跳ね上がるという。

帝国に初めて現れたのが恐らくはG級個体であるとの考察もあった。

またラオシャンロンに()()が存在しているというが、目撃例はかなり少ない。

 

「砦の設備が使えないと聞いた時は肝を冷やしたが、案外どうにかなりそうだな」

 

「―――ここまで順調に進むと、逆に何かあるかもと不安を感じてしまうが」

 

「フフッ♪ハンターなら誰しも狩りの最中はその不安を抱えているものよ」

 

 三人の会話に頷きながら、ハジメはある事を考えていた。

第二攻撃地点で咄嗟にロスマンの為に使用した錬成についてである。

連続した使用は出来ず、使いどころは緊急時の回避などの足場代わりだけ……

そう考えていた彼はテレサの戦い方を脳裏に過ぎらせる。

 

「――――――そうか、いや……もっと効率的に考えて……これなら―――」

 

「………?」

 

「テレサさん。次の第三攻撃で試したい事があるんですが……聞いて貰えますか?」

 

 顔を上げたハジメは地図を取り出して第三攻撃のエリアの中腹を指差す。

そこは事前の調査で道が狭くなっている事が判明していた。ハンター達にとってはラオシャンロンの攻撃を回避し辛い不利な地形であり、ラオシャンロンにとっては巨体で進む為にわざわざ左右の壁を削って通らなければならない狭い地形だった。

 

「対巨龍爆弾を仕掛けるタイミングで俺が錬成で足場を造ります。テレサさんの使う穿龍棍の動きなら、壁に足場があった方が背に昇り易いですよね?」

 

「ええ、そうね」

 

 対巨龍爆弾の使い方は限られている。通常のタル爆弾のように地面に設置して爆発させてもダメージを与えることは難しく、ラオシャンロンの背に飛び乗って、そこに設置して爆発させることで初めて効果を発揮するのだ。

 

 ハジメが伝えたい事をなんとなく察した彼女は驚きで僅かに目を開いて笑みを浮かべる。

 

 事前に立てた作戦通りに動くのであれば、テレサは第三攻撃に最初から参加出来ない。

エリアの中腹で対巨龍爆弾を準備して峡谷の上でラオシャンロンが通過するタイミングまで待機しなければならない。

 

 しかしハジメの提案した錬成による足場の生成が可能であるなら、テレサは攻撃を与えながら、対巨龍爆弾を仕掛けるタイミングでラオシャンロンの背に乗せることが出来る。

それをロスマンとアイクも聞いて納得の吐息を漏らす。

彼の錬成がここぞという時にしか使えない事は第二攻撃で実証されていた。

ハジメの提案に三人は顔を見合わせて頷き、更なる提案を持ち掛けた。

 

「ハジメ、今から早めに第三エリアに行って錬成を使う事は出来るか?」

 

「出来ます!」

 

「可能であれば彼奴が現れるよりも先に足場を幾つか作り、空中から強襲を仕掛ける戦法を試そうと思っているのだ。ハジメとアイクなら安定した所から撃てた方が効率的だろう?」

 

 ロスマンの提案に、ハジメは力強く頷いた。

作戦通り四人は余裕を持って体を休めていたが、その必要はなくなった。

各々立ち上がって防具を纏ったり、アイテムポーチに道具を詰め込んだりする。

 

「皆準備は出来たかしら?第三エリアで……決着をつけるわよ!」

 

「「「おうっ!!」」」

 

 

 ラオシャンロンは巨体を揺らしながら、前へ前へと進んでいた。

彼に攻撃を仕掛けた狩人達には理解出来ない焦燥感を胸に抱きながら。

本能が警鐘を鳴らしてすぐに理解した、アレの目覚めが近づいている。

 

―――逃げねば、逃げねば、アレの炎が届かない遠くにまで逃げねば。

 

 火山の怒りも、鋼の風も、凍てつく世界も、荒れ狂う雷もラオシャンロンは恐れない。

悠久の時を生きた彼が恐れるのはこの世に唯一無二のアレだけだ。

 

―――生きねば、生きねば、邪な瞳が己を捉えない場所で生き延びねば。

 

 アレの炎は火山を流れる溶岩等とは比べ物にならない。

そもそも自然に生まれた物とアレを比較する事は意味がないのだ。

 

―――走れ、走れ、立ち塞がるものに目もくれずに走り続けろ。

 

 老骨に鞭打って、重い四本の脚で狭い逃げ道を進んでいく。

途中から小さき者達が彼に危害を加えてきたが、彼は意識もしなかった。

己の命である血が幾ら流されようと、逃げる事だけを考える。

 

 そうして狭い道……大峡谷の中でも特に狭い地形に差し掛かった。

ラオシャンロンは眼前に続く道だけに集中していたが、不意に頭上から何かが叫ぶ。

 

「これ以上先をいかせてなるものか!お前は此処で仕留める!」

 

 その声と同時に、彼の首下辺りの地面が爆ぜた。

喉が焼かれる爆炎の灼けつく痛みにたまらず足を止めて叫ぶ。

 

―――グオオオォォォォッ!?

 

 爆発の煙が晴れるより先に、声のした方から無数の弾が飛来する。

それはラオシャンロンの首や背中に幾つもの掠り傷をつけた。

この狭い逃げ道に来て初めて怒りを抱いたラオシャンロンはそれを捉えた。

霧の晴れた先、大峡谷の壁際に作られた足場に立つ四人の人間の姿。

 

 更に壁の上から姿は見えないが、無数の人間の雄叫びが響いている。

一匹の鳥竜、ホロロホルルに跨る人間の女が剣を空に掲げて叫んだ。

 

「帝国軍全員、ハンター共に後れを取るな!!奴を討ち取れぇぇぇぇっ!」

 

「「「「「オオオォォォォッ!!」」」」」

 

―――どうして、どうして、どうしてどうしてどうしてどうしてどうして―――

 

―――己は人間を襲うつもり等ないのに、どうして彼らは己を殺そうとする――――――

 

―――逃げたいだけなのに、ただアレに食い殺されるのが恐ろしいから逃げるだけなのに―――

 

――――――分からない。己には彼らの言葉を理解することが出来ない――――――

 

――――――だから、邪魔をするというなら………人間達(お前ら)は敵だ――――――

 

 モンスターに人間のような考え方があるか、それは定かではない。

ただこの時だけはお互いに相容れない感情が逆巻いていた。

 

 

ここを押し通る/ここを通さない

 

 自分達が生きる為という変わらない目的が根底にある。

それを妨げるもの、邪魔するものは敵だ。

善悪の問題ではない、これは生存競争のための戦いだ。

――――――――――――だから、敵を殺す。

 

 

―――――――ゴオオオオアァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァッ!!!!!――――――

 

 

 




 ラオシャンロンの一人称っぽい何かで締めて、次回が最後の戦いでしょうか。
ちなみにですが上位個体なのでG級装備盛り盛りのハンター達がいる時点で勝ち目はありません(無慈悲)

 ハジメ君の功績「弱点部位を攻撃しやすいように錬成で足場作り」でした。
ちなみに誰も提案しなかったし、こっちのハジメ君もそんな戦い方を考えようとはしませんでしたが、ラオシャンロンに直に触れて錬成で肉質を軟化させるという方法もあったかもしれないという(ラオシャンロンの体内には無数の鉱石類の成分が入ってるので理論上は可能です。範囲がどの程度かはこっちのハジメ君の錬成が原作よりかなり熟練度が低いので正確には作者でも分かりません読者の皆さんの想像にお任せします)

感想、質問、ご指摘等お待ちしております!

初期で構成していたプロットより大幅に話数が増えてしまったので、本作を第一部として続編(2nd的な)を作り本作を完結させようか迷ってます。(それで投稿ペースが遅れる等はありません)

  • 続編にして
  • このまま話数増やしてもいいんじゃね?
  • 打ち切りはヤメロォ!
  • もっと周りの話補完して♡
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