感想を貰って、評価を貰って、お気に入りが増えると創作意欲が盛り盛り沸いてきますね~(また最近夜更かしが酷かったので健康に気を付けながら)
MHXXでレウス上位の剣士装備揃えた作者です。
例のジェット戦闘機古龍の乱入に対して「やれるやろ!」とか余裕ぶっこいて挑んだらものの見事に返り討ちにあってしまいました……
最新のアンケートはもう少し集計を続けます。
意外にもハーレム王ルートに一定の票が集まってて笑いました。
(近年はハーレムが嫌われがちなイメージが作者の中であったので)
作者は女も男も大好物(世界一要らない情報)
アンジャナフの解体を終えて、ギルドに提出する分と自分の報酬分、それらを空いてる荷馬車の台へと積み終えたハジメ。
案の定腕が血まみれだった彼を見て優花はドン引きしたのだが―――
「……南雲、ちょっと手出して」
「―――どうした急に?」
「魔法で水出すから、洗った方がいいでしょ」
「成程。こういう時に便利だな、魔法って」
そういえばとハジメは王国にいた頃の訓練課程で基礎程度の魔法は習得していた事を思い出す。
しかし例によってハジメは錬成を除く魔法の適性はゼロであり、発動するには大掛かりな魔法陣を描いて、回りくどい言い回しの詠唱をしなければ使えないのだ。
どうやら優花は水属性の魔法に適性があったようで、地面に簡素な魔法陣を描いて詠唱を始める。
「求めるは水、其れは命にして恵み、溢水せよ”冷水”」
「サンキューな」
この時、ハジメは彼女が詠唱の際にほんの僅かだが恥ずかしそうな顔をしていたのを見て、少なからず彼女もこの痛々しい詠唱を口に出さなければならない事を羞恥しているのだと理解し、彼女の名誉のためにも黙って気づかないフリをした。
地面に翳した手の平から水が出て来るという何ともファンタジーらしい世界の普通。
ハジメはそっと流れる水に手を突っ込んで、手を翳す優花に水が撥ねないように気を付けながら、こびりついたアンジャナフの血を洗い流す。
「っかぁ~!……気持ちいいなぁ。癖になりそうだ」
「……そ、そう!……そりゃ、良かったわ……ね」
優花の翳した手の位置でしゃがみながらニカッと爽やかに笑顔を浮かべるハジメ。
また見たことない一面を見れて内心ドキッとしながらも、彼女はぶっきらぼうに答える。
遠目にそれを見守っていたリンネが下品な笑い声をあげて周りに同意を求めた。
「ぐぇへへへ……いいですなぁ、水の滴る少年少女!……そうは思いませんかい旦那ぁ?」
「えっ―――!?いや、まぁ、そうですな……ハハハッ」
素面の筈なのに酔っ払いの親父みたいな調子のリンネにだる絡みされた商人らしき男は愛想笑いを浮かべて、そそくさと自分の荷馬車へ戻っていった。
その様子を見守っていたトレイシーが呆れた表情で商人男と入れ替わるように話しかける。
「錬成師の小僧は調子が良いみたいだな、蛮顎竜相手に上手く立ち回れている」
「そうねみたいねぇ。………まぁ、駆け出し基準なら90点の優等生ってところかしら」
先手必勝の奇襲から始まり、弱点属性と弱点部位を理解したうえでの射撃からの回避。
それから閃光玉で動きを封じて大タル爆弾を設置からの狙撃竜弾での確実な狩猟。
ヘビィガンナーとしては悪くない……あとは味方と組ませて同じように立ち回れるかだ。
「そうか――――――それで、今街道のどの辺りか分かるか」
「う~ん……アタシもこっち来たのは数年ぶりだからねぇ……そこら辺の豆知識はあそこで黄昏れてる小父様に聞いた方が手っ取り早いんじゃない?見た感じベテランっぽいし」
「む、それもそうか………」
リンネが指さしたのは民間の馬車に混じって周囲の警戒にあたる冒険者の一群。
岩の上に立って双眼鏡を覗き込む銀の冒険者・アレックスである。
相棒である黒のレガニドは交代で前の索敵に参加していた疲れからか、荷台で寝ていた。
トレイシーは納得して彼の下まで駆け寄って声を掛ける。
「天閃のアレックス!聞きたい事がある!」
「……戦姫様かい、なんだ?」
「我々の隊列はブルックからフューレンまでの街道のどの辺りにいるかを聞きたい」
「……ちょっと待ってろ」
そう答えたアレックスは岩の上に立ったまま荒野全体と雲の流れを見渡し、耳を澄ませた。
暫くの後、岩の上から降りてきたアレックスは彼女の前に立って答える。
「まだブルック寄りの荒野ど真ん中といったところだな。町を出るときに見えた雲の流れに変化がない、岩の上から遠くに見える樹海や大峡谷の裂け目の大きさもそこまで変わっていなかった。―――あとはモンスターの鳴き声だが、見渡す限り姿は見えないな……老山龍の起こした地揺れの影響で、遠くを彷徨っているんだろう………俺達にとって好都合だな」
アレックスは冒険者として色々な所を見て回ったが、多くはここライセンの荒野だろう。
帝国と王国を繋ぐ陸路で最も安全なルートであり、以前見た記憶との照合がし易いのだ。
また彼は頭上を流れる雲の形や風の勢い等を感じ取って、出発地点から現在地までの大雑把な距離を事細かに記憶している。
喋ってる間はニコリとも笑わなかった彼だが、最後の一言を発する時は口元を緩ませていた。
「違いない、情報提供に感謝する」
「あぁ」
腕を組んだ手の内からピンと硬貨を一枚飛ばしたトレイシー。
視界の端でそれを捉えたアレックスは造作もなくそれを受け取って確認した。
しかし情報料にしては高すぎる駄賃を貰って彼は驚愕する。
「――――――随分と羽振りがいいな、戦姫」
「フッ…………風の噂でお前が金に困っていると聞いたのでな」
「……哀れみのつもりか?」
戦姫トレイシー。彼女は帝国では人気者だが、全員からそう思われている訳ではない。
徴兵や税金といった面で助けられた農民や商人の大半が彼女の支持者であり、逆に貴族に対する厳しい取り締まりや処罰の強化を行った事から貴族からは恨まれ、冒険者からもハンターという同業者に近い商売敵を作り、それを助長する皇帝一族は恨みを向けられている。
様々な業界の事情を、どういう訳か知っているトレイシーなら冒険者の多くが生活に困窮している事くらいは知っている筈。それを踏まえたうえでアレックスは彼女に問いかけた。
「どう捉えるかはお前次第だ。私はあくまで冒険者として優れた能力を持つお前を評価したうえで、帝国が抱えるハンターに少なからず仕事を奪われている冒険者に対して今のところ救済措置を取れていない事に負い目を感じ、何れは私からも依頼を出そうと思って今の内に印象を良くしておきたかったから――――――と此処まで胸の内を語ったが、これ以上は必要か?」
「フン……食えない奴だ……
「あぁ、
意味深な会話を切り上げて、二人がそれぞれの場所へ戻ると隊列が動き出した。
荷台の揺れで寝息が途切れたレガニドが大きく伸びをして彼を迎える。
「お゛っ、お゛~~アレックス……皇女さんとなんか話してたのか?」
「……色々とな。いつか仕事を依頼したいと言われたさ」
「へぇ~そりゃいいな、そん時ゃ俺にも一枚嚙ませろよ?」
「考えておこう」
荷台に昇ってきたアレックスはその後、奥にいた人達と目が合う。
民間の馬車に乗っているのはアレックスとレガニドの他に一般人が数人。
その中には、あの帝都でひと悶着起こした時の母子もいた。
アレックスの姿を見た子どもがパァッと母の手から抜け出して近づく。
「冒険者のおじさん、お仕事お疲れさま!」
「あぁ」
なんの隔たりもなく、普通に談笑するアレックスと子ども。
それを見守るレガニドはやっと彼が笑ったと内心喜びながらも口には出さなかった。
……二人の様子よりも、子どもの後ろで微笑んでいる未亡人である母親の方を見ているのだが。
それなりに名の知れた冒険者であるが故に控えてはいるが、レガニドは見境無しの女好きだ。
色気たっぷりの皇女。片腕がないにしろ魅力的な元女ハンター。神の使徒の気が強そうな小娘。
元は貴族の妻であり現在は未亡人の母も含めて彼にとっては魅力的な旅である。
……等と口にすればアレックスに殴られるので平静を装い自重していた。
会話はした事ないが、どこかの辺境最優とブルックの娼館でバッタリ会ったとか……
*
ブルックの町から商業都市フューレンまでは移動だけで2、3日を要する。
ましてや隊列を維持しての一般人を含めた移動。適度に休息を取る必要があった。
陽が沈み始めるより先に、街道沿いの小さな廃村へと立ち寄った。
元は人が暮らしていたらしいが……荒野のモンスターに襲われて今は無人となっている。
まだ使えそうな建物を選んで、ハジメが錬成を使って補強する。
そこに一般人を優先して、家屋の周りにテントを張って兵士や冒険者が見張り番をした。
松明を廃村の周りに等間隔で設置したリンネが戻ってきた。
「たっだいまー!ん~♪いい匂い」
建物の中で調理をしているのは優花と子どもの母親だった。
子どもはずっと馬車の中で大人しくしていた分、夕方でも元気に廃村の中を走り回っている。
錬成を使った影響で疲れを取っていたハジメが子どもを見守っていた。
「リンネさん。松明の設置、ご苦労様です」
「うんうん!ハジメ君こそ子守りに建物の補強と、ありがとね~!」
「俺は大した事はしてませんよ。それに――――――」
言葉を止めたハジメの見た方にリンネも目を向ける。
走り回っていた子供が見張りをする兵士や冒険者に構って貰っていた。
心無しか旅の中で険しい表情を浮かべていた彼らの頬が緩んでいる。
「あぁやって無邪気に周りを笑わせてくれる……あの子が旅の中で一番の功労者ですよ」
「ふふーん確かにそれは言えてるかもね~…………でもさ―――」
「?」
言葉を続けたリンネのを見上げるハジメ。
彼女の瞳はどこか遠くを……もう手の届かないところにある何かを見つめていた。
「
「………リンネさん?」
哀愁を漂わせて空を見上げるリンネは今にも消えてしまいそうな立ち姿だった。
風のさざめきに揺れる青白い髪も相まって、神秘的な雰囲気を漂わせている。
ハジメは言いたい事をなんとなく理解しながらも、不安になって彼女の名を呼ぶ。
すると彼女は一瞬ハッとした表情になって、すぐに満面の笑顔を浮かべた。
「――――――おっとっと!ごめんねーなんか夕暮れ時っておセンチになっちゃうじゃない?変な事をいきなり若者に言い出すとか我ながらマジ恥ずいわぁー。乙女の戯言だから忘れて忘れて!――――――よぉし!おらぁーちびっこー!お姉さんが抱っこしてやるぞー!」
「わっ!?きゃーっ!!」
早口で言い終えた彼女は次の遊び相手を探していた子どもへと駆け寄った。
そのまま了承を得ずに片腕で抱き上げて、その場でぐるんぐるんと回転し始める。
子どもは悲鳴を上げるが嫌がりはせず、寧ろ楽しそうに笑っていた。
「ほーれほれほれほれー!どんどん回すぞー!人力大車輪じゃー!」
「わはははっ!!凄い凄いー!」
「……………」
彼女の一瞬だけ見せた悲しそうな顔を、ハジメは忘れることが出来なかった。
けどそれを聞き出すことも出来ない。……きっと彼女は聞いても真面目に答えない。
かつての彼と同じように
*
「ほうほう、これが商業都市で流行りのデザインですか――――――」
「あぁ。生産は帝都でしかされてなくてね、元の素材が何なのかも明かされてない」
夕食が出来るまでの間、各々に自由時間が許されている。
仮拵えの馬宿にて、商人の男と狐人の少女エタノが話をしていた。
彼女の前に置かれた布は彼が持っていくという商品だという。
この世界では麻布が主流、綿の衣服を着れるのはそこそこ金銭に余裕がある者だけ。
最近の王国では麻と綿を合わせた布が出始めていると聞いていたが、帝国からは素材が一切不明という絹のように滑らかで獣の皮よりも固く、寒暖どちらにも対応出来る優れた布が生まれていた。
エタノはそれを手に取り、布が傷つかない程度に軽く引っ張ったり松明の光を通したりと試す。
彼女も布がどういうものなのか断言は出来ないが、素材にはちょっとした心当たりがあった。
(あぁ――――――確かに
動物繊維であることは間違いない。
しかし問題はどんな動物の素材を使っているのか?
羊や蚕とは違う……ともすれば必然的に答えは出て来る。
樹海の中にも一定数、これと同じ糸を吐き出す奴がいたからだ。
想像しただけでも悍ましい奴の事を思い出して身震いするエタノ。
そっと商人の男に布を返して、考え込む素振りを見せた彼女はにこっと笑う。
この場で正直に答えてもいい。答えを知ったからとて模倣出来る代物ではないから―――
「う~ん、分かりません!私でもこれが何なのか、皆目見当もつきませんねェ?」
「あっはっはっ!やっぱり君にも分からないかぁ」
「ふふっ♪これからも駆け出しの商人として沢山、勉強させて頂きますわ♡」
目の前の商人の男は疑いもせずに彼女の言葉に笑って頷いている。
それを見てエタノは「やはり」と内心嘆息交じりに呟いた。
(この男は商人としては下……やはり凡百の商人では話になりませんか)
彼女が求めているのは商人として人間族の全ての国の流通に詳しい人物。
目の前の商人の男を雇っている
エタノは営業スマイルを浮かべて、暫く男の自慢話に付き合っていた。
頭の中では、自分達の商品が何処まで商会のトップ相手に通用するかを考えながら……
(あぁ……今夜もハジメ様に夜這いを仕掛ける事は出来ないのでしょうか……)
少し賑やかで温かい廃村に、ライセンの荒野から夜風が吹き抜けていく。
夜鳥ホロロホルルのイルシオンは声を抑えて月明りに向かってひと鳴きする。
ぼんやり光る月の傍にはひと際輝く赤い星があった。
魔法の詠唱は原作の火種を元に適当な単語並べて作りました。
昨今の異世界ものにあるように、水魔法は日常的にかなり使い道が多いですよね。
子どもとアレックスの間に何があったのか、幕間の回想という形で描こうと思っています!(ハジメ視点かレガニド視点か考え中)
エタノのいう奴とはカサカサ動く奴の事です。
いずれ何処かで戦う事にはなりますが、映画基準で(お察し)
感想、質問、ご指摘等お待ちしております!
初期で構成していたプロットより大幅に話数が増えてしまったので、本作を第一部として続編(2nd的な)を作り本作を完結させようか迷ってます。(それで投稿ペースが遅れる等はありません)
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続編にして
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このまま話数増やしてもいいんじゃね?
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打ち切りはヤメロォ!
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もっと周りの話補完して♡