チャンピオンの弟   作:ユフたんマン

1 / 1
金剛石と金鉱石

「エアームド!!地面の“まきびし”に向かって“エアカッター”!!」

 

エアームドが吠える。鋼の翼からは風の衝撃波が生じ、地面に設置されていたまきびしを舞い上げる。さらに衝撃波は相対するポケモンに纏わり付くようにまきびしと共に襲い掛かる。

 

「ボスゴドラ、耐えろッ!!」

 

俺の指示にポケモン、ボスゴドラは少し顔を歪ませながらも従う。

 

「畳み掛けろ!!“アイアンヘッド”!!」

「今だ!!エアームドを掴め!!」

 

エアームドの鋼の頭はより一層硬度が上がり、ボスゴドラに突進する。しかしボスゴドラはそれを受け止める。

 

「そしてそのまま“カウンター”!!」

「何!?」

 

ボスゴドラは片手でエアームドを掴んだままエアームドのボディに拳を振り上げ、エアームドの体はくの字に曲がる。

 

「そのまま叩きつけて“ヘビーボンバー”!!」

 

ボスゴドラはエアームドを地面に叩きつけ、追撃とばかりにその上にのし掛かる。このボスゴドラの特性はヘヴィメタルだ。自身の重さを2倍にするという特性であり、その巨体にのし掛かられたエアームドはひとたまりもない。

着弾と同時に砂煙が舞い上がる。対戦相手が先程創り出した砂嵐はその衝撃で吹き飛ばされる。

煙が晴れる。立っていたのはボスゴドラだ。

 

「え、エアームド!!戦闘不能!!」

 

審判の声が響き渡る。相手の手持ちは残り一匹。最後に出すのは…

 

「お疲れ様、エアームド。ゆっくり休んでくれ。いけ、メタグロス!!」

 

エアームドと交代で、白銀の光を放ち場に出て来たのは彼の相棒、色違いのメタグロスだ。その威圧感は先程までのポケモン達とは格が違う。

 

「まさかこんなに強くなるなんて…流石の僕も驚いたよ。まさか宣言通りにたった一匹(・・・・・)でここまで来るなんて思いもしなかった」

「違うよ兄さん(・・・)。俺には才能がないからボスゴドラしか育てられなかったんだ。俺は兄さんみたいに数多くのポケモンを育てることは出来ないよ」

「…才能はあると思うんだけどなぁ…才能が無かったらそのボスコドラの様な規格外は育てられないと思うんだけどね…

ま、そういうことにしておいてあげるよ。

さて、これからキンジが挑む相手は兄じゃない。1人のポケモントレーナー、そしてその頂点のチャンピオンだ!!」

 

対戦相手…兄さんはネクタイピンに装飾されている丸い石に触れる。

 

「石の煌めき…絆となれ…ッ!!」

 

ネクタイピンに付いた丸い石…キーストーンにキスをしたのと同時に、キーストーンから眩い光が溢れ出る。

 

「メタグロス、メガシンカッ!!」

 

キーストーンとメタグロスの持つメタグロスナイトが共鳴し、メタグロスを虹色の光が包み込む。

光の中から現れたメタグロスの姿は、先程と比べ大きく姿を変えている。これこそが進化を超えた進化、メガシンカだ。

 

「さぁ、僕にキンジとボスゴドラの全力を見せてくれ!!全身全霊で戦おうッ!!」

 

兄さんの言葉に頭が熱くなっていくのを感じる。この雰囲気に酔っているのだろう。俺はベルトにぶら下げてあるキーホルダー及び、キーストーンを握る。ボスゴドラと目が合った。あぁ、やろう。今日こそ兄さんに敗北を味合わせてやろう。

 

「一騎当千銅頭鉄額…メガシンカッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

チャンピオンの ダイゴが 勝負を しかけてきた!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

俺の名前はツワブキ・キンジ。デボンコーポレーション社長のツワブキ・ムクゲの御曹司であり、現チャンピオン、ツワブキ・ダイゴの弟だ。兄さんや父さんとは違い母譲りの金髪のためよく驚かれるが、顔はよく見れば似ているらしい。

いきなりで悪いが自分語りさせてもらおう。

俺は小さな頃から兄さんと比べ劣等感を感じていた。小さな子供の、下らない嫉妬からの感情だ。兄さんは天才かつ努力家だった。ポケモントレーナーとしての才能は既にポケモンスクールにいた頃から頭角を現しており、先生ですら兄さんに勝てる相手がいなかった。無論、本来のポケモンを使えば先生は勝てただろうが、同じ条件の元では兄さんの才能の前には勝てなかった。

勉学もいつもトップを取っており、同級生の現ジムリーダーのミクリさんといつも競い合っていた。

 

俺は兄さんに勝った試しがない。勉学でも負け、父さんに貰ったココドラと、兄さんのダンバルとのポケモンバトルにも負け…ひたすら俺は負け続けた。

明らかに兄さんの才能は逸脱している。突進しか覚えないダンバルでココドラを完封するなどプロのポケモントレーナーでも難しいだろう。因みに俺は兄さん程ではないが、成績は上位のため、弱過ぎるということはない。先生にはまだ勝ったことはないが、惜しいところまでは持って行くことが出来た。

 

ポケモンスクールを卒業した後も兄さんに負けた。先に彼女を作ったのだ。許さん。断じて許さん。しかし意外にもすぐに破局する。元々ポケモンと石にしか興味がない兄さんに恋人なんて無理な話だったのだ。別れた後も、彼女は泣いていたが兄さんはケロっとしながら石を磨いていた。強い。兄さんは人の心が分からない。一生石と戯れてろ。

 

 

まぁそれでも兄さんとの仲は悪くない。

 

 

兄さんはポケモントレーナーとなり、数年でチャンピオンの座へと昇り詰めた。俺はその頃、五つ目のジムに苦戦していた。フエンジムは炎タイプ。鋼の統一パーティーである俺の手持ちでは突破は難しかった。しかし兄さんは難なく突破している。俺と兄さんとの違いは育成の才能だった。手持ちを増やすに連れて育成不足が目立ってきた。ココドラもコドラに進化したのはいいものの、そこからの成長は微々たるものだ。コドラがサボっている…というわけではない。むしろ必死に頑張っている。悪いのは俺だ。他のポケモンがコドラの域に至っていない。その為、それを解消する為に訓練する。しかしそれに生じコドラやその他のポケモンの育成に手が回らなくなる。

それにそもそもコドラ以外のポケモンはおっとりとした性格で、正直戦いに向いていない。例えばコイル。コイルは臆病な性格で、ポケモンバトルではいつも対戦相手のポケモンに怯えている。

 

コイル達は家に置いて来た。ポケモン自身の意思で逃したりもした。コイルは元々ニューキンセツに住んでおり、仲良くしていたコイルの元へ戻っていった。今頃はレアコイルにでも進化しているだろうか…

 

その後、俺はホウエン地方を出た。武者修行だ。俺はコドラ一匹で兄さんを討ち倒す。向かった先はイッシュ地方のジャイアントホール。そこは霧で包まれた隕石のクレーター。そこは深い森となり、中心にある隕石には冷気を放つ化け物が潜み、夜な夜な人やポケモンを喰らうと言われている。

そんな環境からか強力なポケモンが数多く生息している危険地帯だ。

 

カゴメタウンに着いた俺は意気揚々とジャイアントホールに挑み…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生死の境を彷徨った。

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「ボスゴドラ、戦闘不能!!よって勝者、チャンピオンダイゴッ!!」

 

メガメタグロスと、兄さんの手持ち全てと激戦を繰り広げたボスゴドラはアームハンマーをモロに喰らい地に沈む。

あぁ…また負けたのか…

結局、俺は一度も兄さんに勝つことが出来なかった。目の前が真っ暗になる。しかしあの兄さんをここまで追い詰めたのだ。あの頃と比べればかなり成長している。次こそは兄さんに打ち勝とう。

 

「よくやったボスゴドラ。カッコ良かったぞ」

 

目を回すボスゴドラに労いの言葉をかけボールに戻す。ボスコドラは本当によくやってくれた。こんな俺に何年もよく付き合ってくれたものだ。

 

「熱い戦いをありがとう、キンジ。僕も久しぶりに本気になれたよ」

 

兄さんが俺に歩み寄り手を差し出す。その手を握り返す。

 

「ところでキンジ。チャンピオンに興味はあるかい?」

「…は?」

「チャンピオンだよチャンピオン」

 

兄さんの質問に変な声を出してしまう。一瞬惚けてしまったのも仕方ないだろう。何故敗者である俺にそれを聞くのだろうか…

 

「最近、何やらグラードンとカイオーガを復活させようとする反社会組織の動きが活発化していてね。その対策の為に僕も動いているんだ。もしも、あってはならないが二匹の伝説のポケモンが目覚めた時の為に僕は準備を整えておかねばならない。しかし僕はチャンピオンだ。その肩書きのせいで自由に動ける時間は限られてくる。だから、キンジのような僕に匹敵するポケモントレーナーとチャンピオンを交代しようというわけだ。別に勝てなくてもキンジは僕と殆ど実力が変わらないから大丈夫だよ。そもそもなんたって僕が1番強くてすごいんだから勝てるトレーナーなんていないしね。

まぁチャンピオンが嫌なら四天王でもいいんだけど」

 

自信満々に言い放つ兄さん。その天狗となった鼻をへし折ってやりたいが言っていることも事実。悔しい…

ホウエン地方で反社会組織といえば真っ先に思い浮かぶのはマグマ団とアクア団だ。マグマ団は人間の為にグラードンの力を使い、陸を増やし人類の発展を望む集団。アクア団はカイオーガの力を使い、生命の母である海を増やしポケモンの為の世界を作ろうとしている。

俺から言わせてみればどちらにも希望はない。あるのは滅亡だけだ。神話にもそう伝えられている。といっても最近ではそれは古代人による創造の話という説も出ているが…

ともかく封じられている伝説のポケモンを目覚めさせるなんてロクなことにはならない。

 

しかしチャンピオン…四天王か…

 

「ごめん、兄さん。俺はチャンピオンにも四天王にもならない。たった一匹しか満足に扱えない俺がチャンピオンを名乗るなんて烏滸がましいよ。…けど、マグマ団とアクア団に関しては俺も力を貸すよ。必要になったらいつでも呼んでほしい。出来ることなら何でもするよ」

「ん、まぁキンジがそう言うのは分かってたからいいよ。それよりも今何でもするって言ったよね?」

 

悪い笑みを浮かべた兄さんの顔が目に入る。

 

「カントー地方のニビシティで珍しい石が発掘されたと聞いてね。それを買ってきてもらいたいんだ。費用はいくら掛かっても構わない。本当なら僕が行きたいところだけど、今はマグマ団やアクア団のせいで忙しいからね」

 

俺は兄さんのパシリになった覚えはない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

そんなこんなで訪れたカントー地方。あれよこれよとおつかいに来たが何気に初めて来た地方だったりする。ニビシティ、そこは灰色の石の町とも言われる、石と岩の名産地だ。博物館も設置されており、中ではプテラの琥珀なども展示されている。

今回、兄さんが求める珍しい石を発掘したのは、石売りのムノーという糸目の男だそうだ。元ニビジムリーダーであり現ニビジムリーダーのタケシの父親でもあるらしい。

現在彼の家には世界から石マニア達がこぞって買い取ろうと押し掛けているらしい。

しかしその石を売らずに追い返しているのは何か理由があるのだろうか。

 

なんだか幸先が険しくなった気がする。売る気が無い相手にどれだけ金を積んでも無駄だ。諦めようか…けどそうすると兄さんがうるさいしなぁ。

ニビシティの河川敷で黄昏る。ボスゴドラをボールから出してポケモンフードを与える。中にはボスゴドラの好きな鋼塊を混ぜたブレンドものだ。美味しそうにバリバリと頬張る。見ていると俺も腹が減り音がなる。リュックからフレンドリィショップで買ったおにぎりを頬張りボーッと川を眺めていると、背後から声をかけられた。

 

「どうした兄ちゃん。そんな気力のない目をして」

 

振り向くとそこにはニット帽を深く被り、立派な髭を携えた老人が心配そうに俺のことを見ていた。

 

「いやぁ、別に何でもありませんよ。ただただ兄の無茶振りに頭を悩ませてただけですから」

「無茶振り…そうか。兄ちゃんもムノーさんの石を買いに来たってわけか」

 

俺が苦笑いで答えると、老人はすぐに石に思い至ったのか妙に納得したような声を出し、どっこらしょと俺の隣に腰掛ける。

 

「そのボスゴドラ…だったか?…かなり鍛え上げられている…みればわかる。ジムリーダーのポケモン以上の力を持っている。下手すりゃチャンピオンのポケモンにも負けてない。兄ちゃん一体何もんだ?」

 

ニット帽で隠れた眼光が俺の目を射抜く。最初は普通の老人だと思っていたが、一瞬でボスゴドラの力量を見抜く観察眼。この老人、かなり出来る…!

 

「ただのホウエン地方から来たポケモントレーナーですよ。兄が石マニアでしてね。ムノーさんが発掘したという珍しい石がどうしても欲しいらしく、俺が使いっ走りされてるわけですよ」

「そうか……ぬ…!?」

 

老人は俺の体を一瞥し、腰の辺りで一瞬止まる。なんだ?キーストーンを見ているのか?

 

「どうしました?」

「ん、いや何でもない。たしか兄ちゃんはムノーさんの石を目当てにこの町に来たんだったな。残念だがムノーさんはあの石を売るつもりも譲渡する気もないようだぞ」

「ああ、それは俺も聞きました。たしか全員の買取を拒んでいるとか。何か理由があるんですかね…」

 

そこから沈黙が続く。そしてそれを打ち破ったのは老人だった。何かを言おうか迷っているようだった。

 

「ワシもな…聞いた話なんだが、ムノーさんは家を出た奥さんにその石をプレゼントして、よりを戻そうとしているそうだ」

 

とても言いづらそうに言い放ったのはとても予想外のことだった。復縁のために石を売らずプレゼントしようとしていたのか。俺が女なら大金の方が嬉しいが、そう言った石というのもロマンティックなのだろう。今まで生きてきた中で、一回も恋をしたこともされたこともなかったが、俺はそういうのには鋭いと自負している。小さい頃少女漫画やらを読み漁っていたからな。意外と名作が多く、男であった俺でも十分に楽しめていた。流石に男同士のものは無理だったが…

まぁそんなことはどうでもいいか。話を戻そう。

 

「なるほど…そんな理由が。なら石は無理ですね。早速兄さんに連絡しておきます」

「おいおい!?そんな簡単に石を諦めてもいいのか!?」

「いや、流石に人の幸せを奪うほど腐ってないですし、俺はそこまで石に執着してませんからね」

 

兄さんには悪いがそんな理由があるなら仕方がない。多分兄さんも納得してくれるだろうと期待しておく。して欲しいな…。

 

「うむ…兄ちゃんがそう言うのなら…ワシから言うことはないな…この町から出る前にジムに行ったらどうだ?ここのジムリーダータケシは強いぞ?」

「あー…じゃあ寄ってみます。カントー地方のジムリーダーの実力、気になりますしね」

 

ニヤリと笑うと老人の顔が少し引きつらせた。どうしたのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

「ホウエン地方からの挑戦とは珍しい!俺はニビポケモンジムリーダーのタケシだ!俺が使うのは岩タイプ!バッジの数は幾つだ?」

 

老人に案内され訪れたニビジム。フィールドは多くの岩に囲まれており、障害物となって佇んでいる。そしてバトルコートを挟んだ対面には黒髪を逆立てた糸目の青年、ジムリーダータケシが腕を組み仁王立ちしている。

 

「0個。けど…ホウエンでは全てのバッジを集めている。だから全力で相手をしてもらいたい」

 

ホウエンのジムバッジを見せ、ボスゴドラをバトルコートに出す。ボスゴドラは凄まじい声で吠え、その振動で空気が揺れる。

ボスゴドラを見たタケシの雰囲気が変わる。顔は険しくなり獰猛な笑みを見せる。

 

「面白い…!いいだろう、かかってこい!ホウエン地方のトレーナーの力、とくと見せて貰おうじゃないか!」

 

タケシは腰のボールホルダーを外し、機械音と共に地面から生えてきた別のボールホルダーを装着する。そこには先ほどのものとは違い計5つのボールが装着されている。

 

「いけ!!ゴローニャ!!」

 

タケシはホルダーからボールを外し、投げる。タケシが繰り出したポケモンは丸い岩石に顔と手足が生えたポケモン、ゴローニャ。岩団子とも呼ばれているが、ゴローニャのころがる攻撃はかなりのポケモンにとって脅威になり得る程に強力なポケモンだ。

ボスゴドラとゴローニャ、両者睨み合う。そして審判のジムトレーナーの少年が腕を振り上げる。

 

「バトル開始ーーーッ!!!」

「ゴローニャ、“いわなだれ”!!」

 

審判の開始の合図と共に速攻で繰り出される“いわなだれ”。宙には大多数の大きな岩が出現し、ボスゴドラの上空を埋め尽くす。降り注ぐ岩。それと同時にゴローニャが跳び上がる。

 

「続けて“じしん”!!」

 

ゴローニャが着地すると同時に膨大な力が足下に発生する。それは地を大きく揺らし、発生した大きな衝撃がボスゴドラに襲い掛かる。本来、じしんというものは、威力は高いが命中率は低い。何故なら高く跳べば回避出来るからだ。ボスゴドラのような重量級ならともかく、ピカチュウといった小型のポケモンには一切当たらない。しかしそこは流石ジムリーダー。じしんの前にいわなだれを撃つことにより、空への避難経路を潰している。

走っても地にいる限り、じしんから逃れる術はない。そこで俺が下した判断は…

 

「耐えろ」

 

耐えることだった。ボスゴドラのいた場所はじしんの衝撃をモロに喰らい陥没し、そこに巨大な岩がいくつも突き刺さる。

タケシはそれを見てニヤリと笑う。

 

「流石にこれでは倒せんだろうが…そのボスゴドラ、今のでかなりダメージを負ったんじゃないか?」

 

余裕そうな顔でタケシは話す。余程に今のコンボには自信があるようだ。それも仕方ない。通常の…他のジムリーダーのポケモンならば瀕死まではいかなくとも大ダメージを与えることが出来る筈だ。だが、俺のボスゴドラは鍛え方が違う。

 

ボスゴドラは岩を突き破りゴローニャへ向かう。

 

「何ッ!?殆どダメージを受けていない!?」

「知らなかったか?鋼ってのは岩よりも硬くて重いんだぜ。やり返せ、“カウンター”」

 

ボスゴドラは油断していたゴローニャの顔面に拳を叩き込む。ゴローニャはボールのように吹き飛ばされ、何度かバウンドしてタケシの横を通り壁に埋まる。

 

呆然として壁に埋まり、目を回すゴローニャを見つめているタケシに言い放つ。

 

「言っただろ?全力でって」

 

タケシのボールを握る力は更に強くなり、額に冷や汗が流れた。




ツワブキ・ヒカル
23歳

現在描写はないが黒い眼帯を左目に付けている。ボスゴドラの背中にも大きなひっかき傷が残っている。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。