Devil May Cry -Russian Roulette-   作:パン粉

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創龍のステップは、まさに死への誘いであった。軽い足取りでヴェルギリウスを振るいながら、悪魔と本当に踊っている。サーシャには、到底真似出来ないと思っていたが、サヴェージの動きは三種類とも似ていた。攻撃スピードは速いが、軌道は読みやすい。それに、サーシャの方がスピードは上であった。

 

 舌をかい潜りながら、毒のナイフで舌を斬り落とす。懐に飛び込み、防御本能で繰り出す爪をBIZONで受け止め、胸にナイフを突き立てる。後ろから近付いて来る、サヴェージγが口から吐いた血の弾丸を、刺したサヴェージを盾にして受け止め、BIZONで口の中目掛けて連射する。

 

 甲高い声を上げて息絶えるサヴェージγ。またもや背後を狙う、狡猾な悪魔。しかし、創龍がサーシャの背後に跳び、ヴェルギリウスでサヴェージの首を落とす。

 

 ヘリポートの壁から大量に這い上がって来るサヴェージγ。それに加え、大きな三つ目の蜘蛛――サイクロプスが上がって来る。

 

「Hum,This may be a little fun(フン、少しは楽しめそうじゃねェかヨ)」

 

 ここからが本番だ。そんな風に創龍が言った。センチュリオンを展開して、サイクロプスの吐き出す石を踏み台にして、くるくると空中を回りながら、爪を振るう。

 

 創龍目掛けて飛び上がるサヴェージβ。目の前に来たサヴェージを蹴り飛ばし、方向転換しながら、1時方向の敵を爪で刻む。またそれを足場にして、離れた時にサヴェージは細切れと貸した。背中を見せたサヴェージαに飛び掛かり、目に爪の歯を突き刺すと、そのまま脳を引きずり出し、地面に叩き付ける。

 

 自分も手伝おう、とサーシャは、サイクロプスに飛び乗って、振り落とされそうになりながらも、バランスを保ちながら、VSSでサヴェージを狙撃してゆく。頭や胸を狙って命中させると同時、創龍はサイクロプスに無数の幻影剣を突き刺した。

 

 

「合格点はくれてれるぜ、お嬢ちゃん。いや、サーシャって呼ぶべきか?」

「やっと一人前ですか、私は」

「これだけの悪魔を相手にして生き延びてンだ、常人には到底出来ねェ」

 

 血で染まったヘリポートに、悪魔の死体をぐさりとヴェルギリウスで刺し、それに寄り掛かる創龍は、サーシャに合格通知を出した。少し嬉しがったサーシャではあるが、常人から離れたのはマズいと感じた。

 

 コートに付いた血をパンパンと手で叩くように払うと、創龍はサーシャに近付く。

指貫きグローブを付けた手で、サーシャの頭を撫でる代わりに軽く叩くと、彼はそのまま彼女の横を通り過ぎ、南棟のビルから飛び降りた。

 

「……あれ、私置いてけぼり?」

 

 創龍の真似をして飛び降りれば、トマトになってしまう危険性がある。南棟をバカ丁寧に降りていくのは、創龍を待たせることになるが、死なないためには仕方ないだろう。敵がどれほどいるのかわからないが。

 

 幸い、弾薬はまだ豊富にある。それに、ナイフだって持っている。後は自分を信じるのみだ。サーシャはおとなしく南棟を攻略しながら創龍の下に向かうことにした。

 

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