鬼滅の刃~星屑の光は遥か遠き陽の光~   作:不動さん

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暇さえあれば書いてますが、一週間など時間が空き。
修正修正で文章がごちゃごちゃに・・・・。


浅草~邂逅編~
浅草大正浪漫


ヤスツナが上弦の弐と対峙して、約二年の月日が流れた。

彼が今いるのは東京は浅草――――。

 

日本の首都であることもあり、夜でも煌々と灯りが照らされ街は多くの人で賑わっていた。

 

二年もの歳月の間ヤスツナは日本全国を練り歩き鬼を狩る生活を送っていたが、鬼の祖、鬼無辻無惨の手掛かりは掴めずにいた。

 

だが、鬼を狩る中で首都に近づけば近づく程、遭遇する鬼の数は増え、鬼の来ている服も現代に近い装いの多いのだ。

 

その事から鬼無辻は東京、もしくは東京に近い場所で身を潜めているということに辿り着き遥々と東京にやって来たはいいものの探すのには時間がかかりそうだった。

 

 

そんな夜の街をふらふらと歩いていた時だ。

 

大通りへと出た刹那、ヤスツナの手に持つ刀が震え始めある方向を示す。

 

「奴か・・・・見つけた」

 

しかし、ここでは人通りの多過ぎる。

今ここで戦闘になれば周りを巻き込むことになると即座に気持ちを落ち着かせ、宿敵に斬りかかりたい衝動を抑える。

 

が、次の瞬間周囲はヤスツナと大声を出した額に痣のある少年、そして鬼無辻以外を除き叫び声が響き渡る惨状に変わる。

とある男性が傍にいた女性に嚙みついたのだ。

 

少年は咄嗟に男性の口に布を詰め込んだ。

 

その光景と刀の震えからヤスツナは男性が鬼無辻によって鬼へと変えられたことを理解した。

周囲は逃げる者や野次馬でとてもでは無いが、鬼無辻を追える様な状況ではなくなっていた。

 

「(手掛かりは掴めた。だが、今は)」

ヤスツナは鬼無辻が歩いて行った方角を一瞬だけ睨むと、鬼と化した男性を必死に抑え込む少年の元へと駆け寄った。

 

「よくやった。少年」

「えっ・・・・貴方は?」

突然の出来事に少年は理解できていない様である。

「自己紹介は後だ。今はこの人を何とかするのが先決だ」

「は、はい!!」

少年は、再び視線を男性に戻し抑え込むのだった。

 

しばらく、すると騒ぎを駆けつけて警官数人がヤスツナ達へとやって来た。

 

「こら、何の騒ぎだ!?」

 

「これは、警官さん。お仕事ご苦労さまです。すみません、彼お酒を飲むと暴力的になってしまって、誰彼構わず噛みついてくる程酒癖が悪いんですよ。お気になさらずに」

 

警官が駆けつけて来たことにより、ヤスツナも状況を打破し難くなってしまっている。

確かに、ヤスツナの腕であれば警官数人一瞬で伸ばしてしまうことができるだろうが、相手は国家権力だ。

最悪の場合、応援を呼ばれればヤスツナと共に男性を抑えてる少年も連行されてしまう。

 

そうなれば、この浅草の街は一気に恐怖で埋め尽くされてしまうだろうと。

咄嗟にだが、嘘を並べてその場を乗り切ろうと言葉を並べるヤスツナ。

 

「そうかもしれんが、貴様らの行動は度を過ぎている!ほら、さっさと離さんか!!」

「お願いします、拘束具を!この人に人を殺させたくないんだぁあ!!!邪魔をしないでくれ、お願いだから」

 

やはり限界かと、ヤスツナが警官を殴る動作に踏み切ろうとした時だ、ヤスツナと少年そして男性を囲い込むかの様にして匂いが周囲の視界から二人を遮断する。

 

その状況の変化から痣の少年は何からの存在が行動をおこしてきたことを察する。

しかし、ヤスツナの持つ刀は一向に震えを発してはいない。

 

「お二人は鬼となったものにも人という言葉を使ってくださるのですね。そして、助けようとしている」

 

二人の視界に現れたのは、女性と10代であろう少年であった。

 

「何故ですか・・・?貴女は、貴女の匂いはッ!?」

少年は匂いから女性の正体に気づいたのであろう。

 

「そう私は、鬼ですが医者でもあり、あの男鬼無辻を抹殺したいと思っている」

女性の発した言葉によって、ヤスツナの口角が上がったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――

 

 

浅草表通りの騒動からしばらく後の建物に挟まれら路地裏にて。

鬼無辻は表情を強張らせ、怒りを露わにしていた。

 

「いいか?額に痣のある耳飾りの鬼狩りを殺して私の下へ持ってこい」

 

配下の鬼達に額に痣のある少年の抹殺を命令し、向かわせた。

彼にとっては、危険な芽は摘んでおきたいところであり、向かわせた鬼たちが斬られようが捨て駒程度など気にもかけてはいなかった。

 

「よぉ、そこのお兄さん。何して・・・・って聞くのもあれか」

 

「ッつ!?」

無惨が後ろを振り返るとそこには表通りの煌々と照らされた灯りを逆光にして佇む、スーツ姿でありながらもネクタイを緩めブーツを履いた男がいた。

 

ヤスツナだ。

 

「貴様・・・・鬼狩りか」

 

「ここにいる仏さんは、お前がやったのか?それにしては随分と酷いことするな」

 

「こいつらは、私の顔色が悪いといったのだ!どうだ、貴様は私が死にそうに見えるか!?」

 

どうやらそこで、亡くなっている人達は鬼無辻の琴線に触れてしまった様だ。

 

「さてな。暗いしよく分からねぇ。だけど、カリカリしてんのは分かるぜカルシウム不足じゃねぇか?」

 

「どうやら、貴様も私を怒らせたい様だな。良いだろう死んで後悔するのだな!!」

 

無惨はヤスツナ目掛けて腕を伸ばすが、その腕は頸を捉えることは叶わずにヤスツナは突然目の前から姿を消す。

 

「おいおい、こんな町の中でおっ始めるつもりか?」

ヤスツナは、建物の屋上に腰かけ鬼無辻に声をかける。

 

「貴様はああああああ!」

 

無惨は苛立ちでか周りが見えなくなっており、跳躍しヤスツナに迫る。

 

「さてと」

 

隠していた掛け軸入れから刀を取り出し、屋上から飛ぶ。

そうしてヤスツナと無惨が空中で交差し、お互いの立ち位置が逆転する。

 

「ふん、大きな口を叩いた割にあっけないな・・・やはり下等種族よ」

 

「・・・・・・・・」

言葉を発しないヤスツナにニヤリと笑みが零れる。

苛立ってる彼に対して目の前に現れた男は恰好の八つ当たり先なのだ。

 

「そんな笑ってないで、自分の腕見たらどうだ?」

 

「腕?」

無惨が視線を己の腕に向けると先程ヤスツナに伸ばした腕は肩まで細切れにされ、斬られた腕は地面に落ちる前に高温の炎で燃え尽きていた。

 

 

「(何だ・・・これは?いつ私は斬られた?それにこの震えは何だ・・・・)貴様ぁああああああああああああああああああああ!!この私に何をした!!!?」

 

ヤスツナに向かって怒鳴るが、その先には饒舌だった男はおらずただ射殺す視線を向ける剣士がそこにいた。

 

「鳴女!上弦をこちらによこせ!!」

ベベン!!そう琵琶の音が何処から聞こえると六つ目の鬼が無惨を守る様に現れる。

 

「無惨様、如何なされました?」

「奴を殺せ、ただ殺すのではなく生きていることを後悔する程の恐怖を与え、『いっそ殺してくれ』と泣きつくほどに!!」

無惨は鬼と共に地面に着地すると、ヤスツナを指さし命令を下す。

 

「面倒くさいボディーガードを呼びやがったな」

「主か・・・・」

六つ目の鬼とヤスツナが向き合って数秒、先に口を開いたのは鬼の方だった。

 

「無惨様、この者を殺すのは容易ですが、今ここで戦いを起こせば鬼殺の剣士共に嗅ぎまわられることとなり貴方様の平穏が脅かされましょう。後々の面倒を考えここは引くべきかと」

 

「ぐっ・・・しかし、このままでは私の気が収まらん!!」

「お怒りは御もっとも。いずれこの黒死牟が奴の頸を貴方様の前に献上致します故、どうか」

「・・・・・・・分かった。貴様の言葉にのってやろう。人間、命拾いしたな。今日生き延びたことを後悔し、何時来るか分からぬ死に恐怖し日々を送るがいい」

 

無惨と配下の鬼黒死牟はふたたび響き渡った琵琶の音によって現れた襖の中へと消えていった。

その瞬間黒死牟はヤスツナに一言。

「次は主が全力を出せる場にて合い見えよう」

 

そう言い残して、周りは何もなかったかの様に夜の闇は深みを増し、東京浅草の街の危機は遠ざかっていった。




ここで、無惨と黒死牟との初邂逅でしたが、浅草の街でドンパチさせる訳にもいかないので、相手の実力を測れる黒死牟を出すことによって大規模の戦闘を避け、後々の決戦へと繋げる布石としました。

ヤスツナのキャラというのが分かる人には分かると思いますが、複数のインスピレーション先があります。
結構クセが強いですからね・・・・・。

それでは、自己満二次小説がいつまで続くか分かりませんがまたどこかで!!





文才が欲しい。
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