東方幻想無限連鎖   作:にけ・リューノ

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化け物

『もっともがけ、私が受けた苦痛はこの程度ではないぞ』

 

 少しずつ言葉が上手くなっていく怨霊

 何か腹立つ

 

「コフッ…」

 

 血を吐きながら再生する

 だが……

 

『回復しても無駄なんだよ!!』

 

 壁に投げつけられながら、意識が遠くなる感覚がした

 オーバーバーサークが切れた。ソルスが砕けた。

 幸い、魔力はまだ残っている

 前の世界で《影》を殺した時のように、最後の悪足掻き(自爆)は使える

 しかし、これで仕留めきれなかったら……

 考えても無駄だ

 魔力を、生命力を圧縮する

 今思うと、楽しかった

 (多分魔法の)森で生まれ、霊夢や妖夢に会い、魔理沙に会う。異変の元凶を潰し、五時間霧消しをしていた(意味なし)

 めんどくさいので割愛

 走馬灯だ

 霊夢もまだ起きていない

 こいつを倒せば起きるかもしれない

 

「賭けと行こうぜ、怨霊さんよぉ!!」

 

 一つ、問題がある

 395それが問題だ

 何の数字かって?

 

 も・じ・す・う

 

 ふざけるな!!

 ハーメルンは1000文字以上だぞ!!

 ここで自爆したら余裕で足りないぞ!!

 ごめん、誰か助けて

 

『OK、じゃあ行くは』

 

 自爆する前に意識が飛んだ

 

 ◇ ◇ ◇

 

 くそ、ヤバいな!

 クロノが死ぬか

 とりあえずフェルだけでも

 

「…………?」

 

 いない…

 

「足跡か?」

 

 地面に痕跡が残っていた

 まるでオオカミのような足跡だったが、でかすぎる

 少なくとも、フェルのサイズではない

 

 ◇ ◇ ◇

 

「触れるな、消えろ」

 

 壁に投げつけられて追撃にきた手を消す。否、消滅させる

 

『!!』

 

 驚くのも無理がないだろう

 だって……

 

「誰かと思えばとーさんじないか」

 

 相手が復讐相手だった(・・・・・・・・・・)から

 

「どんどん強くなっていくと思ったら、能力の影響か」

 

《罪を操る程度の能力》の使い方、自分に罪という負の行動を上乗せする(・・・・・・・・・・・・・・・・・)

 怨霊なら、相性がよい。否、良すぎる(・・・・)

 しかしその程度では、神々から嫌われ『やーい、厨二病ー』と言われた破壊神は止まらない

 

『死ぬ!!』

 

 繰り出すのは妖力弾

 もとより長年封印され続けた怨霊、修行する時間はなかった為、手を生やすまたは妖力弾しか使えない

 逆を言えば、最も純粋な妖力弾は使える

 拘束能力と火力、いわゆるただの三流だ

 しかし、ただの三流でも一流に勝つことはできる

 

「お前、あいつの能力も分からなかったのか?」

 

 ──相手が化け物でもなければ……

 

「そういえば俺、改名したんだよ」

 

 黒月は言う

 

「俺の名前はクロノではない。黒月夕野、名字は先生に、名前はアリカ(友人)に付けてもらった」

 

『っく……』

 

 怨霊、黒月の(義理の)父親は名前なんて聞いている余裕はない

 直後─

 

『ここにいたか、黒月』

 

 フェルの神獣がやってきた

 怨霊は勝ち目がないことを悟る

 

「お前誰?」

 

 黒月が無用心に聴く

 

『誰のせいで信仰と名前を失くしたと思っている』

 

 過去に黒月が戦った中に、白い神獣のオオカミがいた

 結果は黒月の圧勝。神獣の信仰と名前が消滅した

 神獣事態が消えなかった理由は、フェルの先祖だ

《記録を保存する程度の能力》を持ち、黒月との戦闘の余波でも生きていた

 換わりに、神獣の信者はフェルの一族だけになった(ちなみに大神一家という)

 

「長年生きていたら潰した蚊の事なんて普通忘れるぞ?」

 

『誰が蚊だ!!』

 

 神獣…ここでは狼からとってロウと呼ぼう(ちょー適当)

 

「どうでもいいけど、要するに負け犬ってことだな」

 

『ガルルル……』

 

 負け犬(ロウ)は威嚇でごまかす

 念のため言っておく、ロウはそんなに弱くないから

 二人?がいい争っている間、怨霊は妖力を貯める

 理由は簡単、勝てる可能性があると判断したからだ

 罪という負の行動を上乗せし、強くなる

 会話とは、時間を稼ぐノーリスクの方法

 

『死ね!!』

 

 妖力弾は放たれた

 火力はエースの放った物とは比べ物にならない

 『スペルカードルールとは?』となっても、『今さらだな』としか言えない

 妖力弾が二人?に触れた直後──

 

『!?』

 

 当たり前のように無傷だった

 

『我はボッチではない、孤独主義者だ!』

 

「一匹オオカミは弱い。なるほどな、これで全てが納得だ」

 

 黒月とロウは気付いてすらいなかった

 

 ◇ ◇ ◇

 

「うわ~」

 

 先ほど火力の基準として登場したエースは正直引いていた

 エースは二人(フェルとクロノ)について知らなかった

 フェルには神獣が憑依し、クロノは破壊神に作られたことを……(今言ってて面白くない矛盾、と思った)

 

 ◇ ◇ ◇

 

「アリカ、話がある」

 

 記憶について、問い詰めるつもりだ

 僕の予想が正しければ、敵対することになるだろう

 

「気がつくの、遅かったね~☆」

 

 予測させていた

 卑怯なものだ、《情報を操る程度の能力》とは……

 攻撃、防御。支援に妨害、回復に洗脳エトセトラ……

 

「何で、こんなことをした?」

 

 これで確定だ

 アリカは僕の記憶を消したのだろう

 

「何でだろうね~☆」

 

 無駄に腹立つ

 精神世界(ここ)では自由だ

 そして権限さえあれば、何でもできる

 

「負けるの分かっていても、吐いてもらうぞ」

 

 向こう(現実)では壊れたはずのソルスを取り出す

 

「いいよ☆」

 

 アリカは(おそらく使わない)レイピアを取り出しながら不適に笑う

 負ける確率は九割

 残りの一割を掴む

 切り札。僕の能力、《ありとあらゆる能力を無効化する程度の能力》の限界を超える

 

「ご存知の通り、僕は誰かに作られ、人間範疇であっても人間ではない。アリカは?アリカは人間か?」

 

 純粋な質問だ。意味はない

 

「違うよ☆」

 

 違ったようだ

 

「私は半神☆」

 

「半神?」

 

 妖夢は半人半霊で、人と霊のハーフらしい

 また、鬼龍さんは半龍半鬼で、等洋風ドラゴンと鬼のハーフで、人間範疇でもないらしい

 一方アリカは……

 

「なんとなくで覚醒していたら、黒月に中断させて中途半端な状態になった☆」

 

 元気に声を出した

 笑い事でもないだろうに

 

 ◇ ◇ ◇

 

「霊夢、やっと起きたか」

 

 横に置いてあったおにぎりを食べる少女に魔理沙は言う

 

「確かにもう昼頃だからね~」

 

 その怠けた言葉に魔理沙は『そういう事ではない』と突っ込む

 地震が多い最近の地上と、化け物が多い地下

 その温度差はどこから来たのだろう




「そろそろ東方要素増やそうか、黒月だ」

「本編でおもいっきり活躍したヤツが何を言う、アリカだよ~☆」

「喧嘩か?」

「じゃあクロノの後で☆」

「わっ、帰るな!!」
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