「お帰りなさいフェル、また寄り道していたの?」「……」
「フェル?」「はい?」
あれっ?さっきまで妖怪の山に居たような…気付けば帰って来てました
「あっ、すみませんメイド長。これ買い出しの物です」
「……フェル、どうかしたの?」
「……?いえ、特に何も」
メイド長…どうかされたのでしょうか
「フェル!おっかえり!!」
「ただいまです妹様」
何故、速攻で耳をもふられているのでしょうか
「フェル、疲れているでしょうけど、妹様の相手をしてあげて」
「はい!分かりました!!」
《いつもの姿》から《人狼化》に変化し、妹様を背中に乗せます
妹様はいつものようにはしゃいでいます
「妹様、今日はどこに行きますか?」
「んー、じゃあ!地霊殿で!!こいしちゃんに会いに行くー!!」
「……私飛べませんよ」
「じゃあ私が持ってあげる!禁忌 フォーブアカウンド」
今遠回しに重いって言いましたね!!
それに私は物ではありませんよ!!
「では、行ってきます」「行ってきます!」
「行ってらっしゃい」
◇ ◇ ◇
「お嬢様、少しあの子に違和感を感じました。あれが以前言っていた…」
「違うわよ」
フェルが出発した後、咲夜はレミリアに報告していた
咲夜はフェルの無言に違和感を感じたのだろう
「今まで、何度も繰り返した。だからこそ分かる。フェルに問題があっても幻想郷に問題がないから違うわよ」
「しかし、お嬢様は今回は異常と……」
いきなりスケールの大きな話になったようだ
「そうね、確かに異常と言ったわ。それはクロノの存在よ」
「はい、確かにどの時間軸にもいません」
珍しく伏線を張ったはずだが…
「フェルはあくまで作戦の要。でも毎回失敗しているわよ」
「では……」
どうやら咲夜はその《作戦》とやらを
「現在、私はクロノを利用しようと思っている。あの日、幻想郷滅亡を防ぐ計画を邪魔された上にあんな能力を持っているから」
「それは…確実とは言い難いですが、可能性はあります」
幻想郷滅亡。最悪と言っても過言ではないが、その対策をクロノはいつ壊したのだろうか
そもそも幻想郷滅亡とは何が起こるのか
「あと二ヶ月。《終末の異変》に備えるのが一番よ」
「しかし…いえ、紫様でも失敗されていましたし、他の妖怪などと協力関係を結ぶのが最優先ですね」
正直話についていけないので、まとめる
まず、《終末の異変》いわゆる幻想郷滅亡の異変。紫が対処に向かったようだが、失敗したようだ
次、クロノの存在。レミリア視点で考えると分かる
最後、フェル。タイトルみりゃ分かる
「おっとレミリア、面白い話してんな」
そしてこの異変、主犯はたった一人だけだ
「さらっとシリアス」