原作改変注意でございます。
装填 準備段階
時は流れて2009年……
私、武ノ神黑紅は朝6時に起床しヘルヘイムで鍛錬している。
鍛錬内容は人間の武器の使用だ。ロックシードを使った鍛錬の様子見たい奴はまた今度な。……いかん、読者向けに話してしまった。
自分で打った刀、
鍛冶の仕事柄、武器は触れれば6割理解。振るえば3割理解。納めて全て理解出来るのだが、この銃は他のと違い、理解までが早かった。
気に入られた様で命中率は他と桁違いだ。
オートマグという銃は世界初のマグナム弾を使用する片手銃で、マグナム弾とはライフルと同等という高威力な物らしい。これを使うのは猟銃かライフル銃が多く、この44オートマグは改良された後継機との事だ。
紅月は
これを使って弾丸や両手銃を斬ったりしてきた。「お父様の仲間の剣豪かよ……」なんて事を理子に言われたな。
済まんな。弾丸を斬るなど私には野菜を切ると変わらんのよ。
閑話休題。
今現在この東京武偵高校第三男子寮に住む私は、とある男と相部屋になっている。刀子?流石に女子寮に行ってるよ。婚約者でも相部屋は許されなかったよ。
相部屋の相手は遠山金四郎の子孫が1人、遠山
入学式には出会わなかったが、一年同じ学科で過ごして仲の良い友となった。理子はイ・ウーの時から良き友人になってくれているからなんか新鮮だった。今じゃキンジの武装整備したり、キンジと一緒に依頼を受けてやる事もある。勿論キンジだけでなく、理子と刀子と一緒に依頼を受けるが、キンジが女子嫌いなんで大抵男2人で任務だ。
あと武藤とかいう騎乗の天才と不知火とかいう何か隠してる優男がいるな。正直不知火は嫌いだ、友達の友達感覚。その点武藤は面白い。グラビア写真集とか一緒に見てどういうのが刀子に合うか意見を言い合う時とか楽しいぞ。
まぁ刀子を狙おうとするなら首が飛ぶがな。変態に慈悲は無い。というかあいつ含めて武偵男子共はモテたい一心が強いよな…嫌いじゃない。(好きとは言ってない)
一通り鍛錬を終わらせ、シャワーを浴びる。汗を拭いて制服を着れば丁度7時。玄関のチャイムが慎ましく鳴り響く。
ドアの覗き穴から見れば、大和撫子の具現化といえる
そんな奴が男子寮に来る理由はただ一つ。幼馴染であり家柄的に昔から補佐をしている遠山家のキンジを起こしに来たのだろう。
星伽は武装巫女、武器を扱える巫女だそうで。初見一発で私が神という事がバレた。いや巫女だからそれは当たり前か……だが有難い事に他言無用にしてくれている。遠山も身近な友人達が巫女と神ワンセットで出現とか頭痛くなるだろうしな。
「白雪。開けるぞ」
「あ、はい!」
ささっとコンパクトミラーを仕舞う白雪。玄関のドアを開けると、白雪が二つ和布を持っていた。…形からして重箱2人分があるので、朝食の準備が必要なくなったな。因みにロングスカートにしないのかと聞いてみたら
「男の子はスカートが短いとそこを見ちゃうって聞くので…キンちゃんに見られたいなって…」と顔を赤くして言われてしまった。一途よな…
「悪いな、遠山でなくて。奴は寝坊助だからまだベッドの中にいるんだ」
「と、とんでもないです!御神が出迎えてくれたのに残念と思うなんて失礼です!」
「そうかい。それじゃ上がりなよ。今なら遠山の寝顔見れるかもな」
「キンちゃんの……寝顔…!」
犯罪者予備軍になりそうな顔に一瞬なった後、キリッとして玄関に入る白雪。キンジとは幼馴染で、小さい頃から家の繋がりで神社で遊んでたらしい。星伽の掟を破って外に出た事もあるそうな。星伽巫女は基本外に出てはいけないという規則があるのは冥界でも聞いたことがある。星伽の神が『ウチの巫女を連れ出すガキがいるんだけどさ…、星伽と仲良しの遠山家の子だから呪ったり出来ないからさ、不幸にしてやろうと思うんだ』とか言ってたな。酒の席で。アレはキンジの事だと気づいたのは一年前である。
それも十分呪いの類いという事を教えてやれば良かったかな。私情で呪ったりすると神主を変えられるとかあった気がするが…
そんな事を考えながら私は寝室に入り、キンジを起こす為に肩を叩く。
「ほれキンジ。星伽が来てくれたぞ。着替えて朝飯にしようぜ」
「…ぁぁ…入学式か今日は…今年は単位不足になったら大変だな…」
そう言いながらベッドから起き上がるキンジ。「キンちゃんの寝起き姿……!見たい…!」とか聞こえるが無視しよう。というかお前トランクス1枚で寝てたのか。風邪引くぞ。
「安心しろ。俺の任務に連れ回して単位贈呈してやるから」
「悪いな黑紅。宜しくな」
「そういう契約だからな」
この会話がどういう事か星伽も知っている。彼は武偵を
「今日は始業式だ。星伽がお前の為に朝食を用意してくれてるからさっさと着替えろよ」
「分かった」
キンジの返事を聞いて、私はテーブルにつく。
白雪が重箱を一つ出して、テーブルの上に置いてくれる。
「どうぞ。口に合うと良いんですが…」
「いやいや、お前の作る飯は極上の品に匹敵するさ。自信を持ちなよ」
「は、はい!」
一年生の頃から白雪がキンジの為に用意して、一緒に食べるのが普通になってきている。
朝から重箱用意してくれる奴は普通じゃないとか言ってはいけない。言ってはいけないのだ(戒め)。
「昨日は伊勢神宮に合宿だった筈だろ?これを用意するのに大分早起きしたんじゃないか?」
「は、はい!でも、それでキンちゃんのお世話何にもできなかったから…せめてと思って…」
健気だなぁ……キンジに
そう考えながらふんわり柔らかい卵焼きを食べると、軽く制服を着てきたキンジが座卓に腰をかける。
「おはようキンちゃん!」
「おはよう白雪。というかその呼び方はやめろって言っただろ…」
「あっ…ごっ、ごめんね。でも私……キンちゃんの事考えてたから、キンちゃんを見たらつい、あっ、私またキンちゃんって……ご、ごめんね、ごめんねキンちゃん、あっ」
円満の笑みから蒼白になる白雪の顔。キンジに惚れてるが故に不快にさせたと自己嫌悪に陥って可哀想である…
「あまり虐めるなよキンジ。癖は直せないんだ、諦めろ」
「こっちは恥ずかしいんだよ…昔の渾名で呼ばれるのは…」
「今更それで揶揄われる訳でも無いだろ?ほら、白雪がお前の為に朝食を用意したんだ。さっさと食べろ」
「お前にも作ってるんだから俺の為な訳ないだろ?」
キョトンとした顔で言ってやがるこの小童……百面相の如く喜と哀の表情が入れ替わる白雪が本当に不憫である。そしてそのキンジは白雪を見ずに重箱に箸を伸ばし、口に運ぶ。小魚の骨でも刺されば良いのに…
一口食べた後、キンジが白雪に向き直って目を見る。
「…えっと、いつもありがとな」
「えっ。あ、キンちゃんもありがとう……ありがとうございますっ」
「なんでお前がありがとうなんだよ。ていうか三つ指つくな。土下座してるみたいだぞ」
「だ、だって、キンちゃんが食べてくれて、お礼を言ってくれたから……」
おどおどしながらキンジに三つ指ついてる白雪。その白雪を見て顔を赤くしたキンジ。あぁ…下着でも見えたのかな?良かったなキンジ(良くない)。
数分経ち、朝食を食べ終えたので気になった事を聞いてみる。
「キンジ。入学式だからと言ってまさか武装しないで学校行くつもりか?」
「……なんで分かった…」
図星か。本当にこの男は……武偵を辞めると決めてから日に日に警戒を疎かにしてるな…
テキパキ重箱を片付けた白雪が武偵高の学ランを取って羽織らせる。着せ方が夫婦のそれだったので後で揶揄ってやろう。
「ホルスター付けないで飯食ってたからな。銃を入れとけとは言わんが少々不用心だぞ?校則にもあるんだぞ。『武偵高の生徒は、学内での拳銃と刀剣の形態を義務づける』ってな」
「そうだよキンちゃん、『
そう言いながらテレビの脇に放り投げられてた拳銃を持って、両膝をついてキンジのベルトにホルスターごと帯銃させる。
「『武偵殺し』?あれは逮捕されたんだろ?」
「残念ながら、再び動く可能性は高いだろうな」
「……何だって?」
興味を示したキンジが私に顔を向ける。……まぁ少し話しても
「キンジの言う通り武偵殺しは逮捕された事になっているが…調べた結果、逮捕前日まで普通の主婦だった女性を逮捕していたんだ」
「な……!!何でそんな事が…!」
「懲役1000年近い実刑だからな。大規模な組織の罪をなすりつけられてるんだろうな。勿論それだけとは思えないが…」
「…そんなの…許されないだろ!」
テーブルを叩いて珍しく怒りを表すキンジ。事情が事情だからだろうが、ここまで怒るのは奴の血の影響かな…?
「兎も角だ。武装はしておけ。内申点下げられたら困るのはお前だろ?」
「それに、今朝の占いで、キンちゃん、女難の相が出てたし。キンちゃんの身に何かあったら私……私……ぐす……」
あーあ。涙目になっちゃった。ジト目でキンジを見て煽ってやると…
「分かった分かった。ほら、これで安心だろ。だから泣くなって」
溜息をついて、棚からバタフライナイフを取り出してポケットに収める。
私は小太刀とかでも良いのではと提案した事があったが、まぁ形見だしな……今も言うのは野暮だろう。
「……キンちゃん。カッコいい。やっぱり先祖代々の『正義の味方』って感じだよ」
「やめてくれよ──ガキじゃあるまいし」
うっとり眺めてた白雪に対し吐き捨てるようにそう言うキンジ。キンジの言葉に返事せず、白雪は黒い名札をキンジの胸につけてやる。
そういえば4月は生徒全員が付けなきゃいけないんだったな。
私は自分で名札をつける。
「俺はメールをチェックしてから出る。白雪は先に行ってろよ」
「あっ、じゃあ、その間にお洗濯とかお皿洗いとか──」
「それは俺がやるから行きなよ星伽。俺はキンジの警護も含めて残る必要があるから」
「……は、はい。じゃあ……その。後でメールとか……くれると、嬉しいですっ」
白雪はもじもじとそう言って深くお辞儀をしてから部屋を出て行った。
それを見届けたキンジはどっかりとPCの前に座り、メールを見始める。
私はそれを見た後にキンジの部屋から離れ、ベランダに出る。
そして携帯電話からとある番号に掛かる。
「……私だ。お前の計画通り、自転車に爆弾を仕掛ける。俺はキンジを置いていけば良いんだよな?……分かった。『
急に原作に入って混乱していると思いますが、ただ単に書く意欲が湧かなかっただけなのでちゃんと続きはやります。ご安心下さい。
話順の○弾とかは原作重視にするつもりでございます。
それではまた1ヶ月後かその先に会いましょう。