鎧武者の神   作:仮面ライダー ダーク

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UA2000超え、お気に入り8件になりました!!!

皆さまありがとうございます!

こんな駄文か分からない小説に本当にありがとうございます…。


今回は少し長め(千文字多目)になりました。
楽しめたら幸いです!



番外編 其の壱 顔合わせ

イ・ウーに入り1週間が経とうとしていた。その間、刀子にイ・ウーの船内を案内されたりしていた。

イ・ウーの歴代船長の墓地、大理石の間、化石コレクションの部屋など訳の分からない間取りをしているイ・ウーの中で迷わない自信が無かった。

 

「1週間ずっと私にイ・ウーの中を案内してる訳だが、気分は害さないのか?刀子」

 

そう。何故か刀子は嫌味ひとつ漏らしてない。物色してる私を見てはニコニコと表情を変えてこない…何なんだ…

 

「いえ、物色し続ける黑紅さんを見ているだけでとても楽しませて貰ってます」

 

「私を子供扱いしてないか??」

 

「子供みたいにはしゃいでますよ」

 

「む…」

 

自覚が無かった。初めて見る人間の武器ではしゃぐ事は認めるが他の事でもはしゃいでたのは自分でも意外だった。

 

「今日は紹介したい人がいるのですが、宜しいですか?」

 

「ん?まぁ部屋ばかりはつまらんしな…会わせてくれるのか?」

 

「はい。2人とも武ノ神さんに興味を持っていて是非話をしたいと言ってました」

 

「ほぉ…」

 

この私に会いたいとは…物好きな人間よな。

 

「案内してくれるか?」

 

「はい。ご案内します」

 

刀子に案内されるがままイ・ウー内を歩く。少し広めの場所に着くと、既に先客がいた。金髪の小柄な少女、銀髪の背の高い美女と対称的な容姿だった。銀髪美女は少し大きめな剣を持っている。

…あれも聖剣なのだろうか…、派手めな装飾がされてる。

 

「あ、りゅうりゅうー!!連れてこれたんだー!ありがとねー!」

 

「その男が教授(プロフェシォン)を倒した男か?」

 

金髪少女が明るく此方に手を振り、銀髪美女は確認する様に私の顔を見てくる。

成る程、暗龍からりゅうをとってりゅうりゅうか…。

この銀髪美女…何処かで見た顔してるな…

 

「はい。新しくイ・ウーに入りました、黑紅さんです」

 

「武ノ神黑紅だ。まぁ可能な限り仲良くしてくれ」

 

無愛想では悪いと思い、はにかむ様に笑っておく。

 

「はいはーい!峰理子って言うのー!気軽に理子りんって呼んでいいよー?」

 

にぱーっと笑いながらそう名乗る金髪少女。馬鹿みたいな呼び方を要望してくるが、まぁ理子と呼んでおこう。

 

「私は、ジャンヌ・ダルク30世だ。貴殿の様な強者と出会えた事に感謝を」

 

無表情にそう言いながら握手を求める銀髪美女。折角なので握手する。

 

「オルレアンの乙女の末裔に出逢えた事に感謝を。成る程、見た事ある顔と思ったらジャンヌダルク一族だったか」

 

「…一族…?私の家族にあった事があるのか?」

 

「あぁ、あるとも。もう200年も前か?冥界で少し」

 

双子とか初代とかと話せたのは面白かった。

 

「冥界…?武ノ神は面白い事を言うな。冥界は死者の行き着く場所、そもそもあるかどうかも分からない」

 

「私は冥界から来たんだ。冥界で船を動かしたり鍛冶したりしてた」

 

ジャンヌは?と首を傾ける。理解出来ないのか…。

 

「ねぇねぇー!コー君は本当に神様なのー?厨二病患者じゃないの?」

 

「吸血鬼と同じ事を言いよる…」

 

神の存在はそんなに認められんのか?聖女は最期まで信じてたぞおい。というか誰がコー君だよ…こくこうだからか?

 

「…おい、今なんつった…?」

 

理子が急に声を低くして聞いてきた。…どうした?ジャンヌも刀子も震えてる様に見える。

 

「吸血鬼ブラドから同じ事を言われたと言ったのだ」

 

「あいつに会ったのか!!お前…よく生きてたな…アイツ以上の化け物とか、流石No.0…教授を超えた存在か…」

 

なんか驚いてるな…何だ?ブラドはそんなに強いのか?

 

「ブラドはイ・ウーではNo.2の実力なんだぞ…。武ノ神、どうやって逃げてきたんだ?」

 

あれでNo.2とかシャーロックと実力差があり過ぎなのでは???

 

「大した事じゃないさ。居合で一刀両断、上下に分けて動けなくしてやったんだ。ブラドの娘が来たが、色々下準備したくて逃げてきた」

 

事実を説明してやると、3人が呆けた顔をして固まってしまった。

 

「…一刀両断…い、一体どんな名剣で斬ったのだ?!あの大きさ、お前の身長以上必要だろう!?」

 

「いや、刃渡り70の日本刀を模した銃剣さ。長さが足りないなら早く振れば良い。鎌鼬が斬ってくれるさ」

 

「……???」

 

混乱した様にジャンヌは頭を抱えてしまった。

 

「……ブラドを…斬ったのか?」

 

「しつこいな…あの時は人間界に来て直ぐだったからな。作り替えた人間の体が慣れてたら、輪切りで5個にしてやったものの…」

 

「……ブラドの……輪切り……ぷっ、あははははははは!!ブラドが輪切り!!最っ高に笑える!!!!!今度会った時その話を振ったらどうなるかなぁ!!あははははははは!」

 

お腹を抑えてくの字に曲がる理子。親の仇か何かか?凄い笑う。

 

ジャンヌは早口で何か呟いてる。途中から

Je ne comprends pas(訳が分からない)」ばかり言ってる。

 

「黑紅さん。事実でも伝えるべきでは無いかと…」

 

「どうやらそうみたいだな…理子。ジャンヌ。今のは他言無用で頼めるか?」

 

「えぇー、どうしよっかなー。理子りんはぁー、口約束じゃ守れないかもぉーくふっ」

 

甘ったるい声に戻って体をくねくねしてる。…何か欲しいのか?

 

「仕方ない。お前が何か望むならそれを叶えてやろう」

 

「それってー。どんなのでもいいのー?」

 

「あぁ。人殺しはNGな。元々死者を少なくする為にこの世界に来たから」

 

「ふぅーん……」

 

何か悩む様にクルクル回ってる。ジャンヌはまだ頭を抱えて沼に嵌ってたので刀子が介抱していた。

 

「じゃあさぁ!理子の両親に会わせてよ!冥界が本当にあるなら、そういうのも出来るよね?」

 

回るのをやめてズビシッ!と私に指差してきた。

 

「理子ちゃん、それは黑紅さんでも……」

 

「出来るぞ?」

 

「え?」「はぇ?」

 

驚いた顔で此方をみる3人。お前ら私の言葉で驚き過ぎた。

 

「死者面会は可能だ。理子、お前の家族を言え。ファミリーネームでも良い」

 

「え……えと……リュパンだけど…」

 

リュパン…?フランスの大怪盗アルセーヌ・リュパンの事か。

此処は有名人の子孫や本人が多くいるみたいだな。

 

「リュパン家だな。よし」

 

肩マントの裏に手を伸ばし、異空間からロックシードを取る。

赤いブドウの中に地獄の業火がある様な模様のロックシードだ。

 

「…武ノ神、それは一体何なのだ?」

 

ジャンヌが不思議そうにロックシードを見る。

 

「ヨモツヘグリロックシード。冥界と此方の世界を繋げる鍵だ。

知らんか?イザナミ様が黄泉の世界の物を食べた所為で黄泉から離れられないという話。その食べ物がヨモツヘグリだ。こいつが葡萄の形をしているのは、イザナギ様が黄泉の世界から逃げる際、葡萄を植え付け八雷神(やくさのいかづちがみ)を足止めして、その葡萄が残ったからと言われている」

 

 

「…日本神話のイザナギとイザナミ…ですか?」

 

「その通り。まぁ長話になってしまうからさっさとやるか」

 

そう言いながらヨモツヘグリロックシードを解錠する。

目の前に金色のクラックが開き、冷たい空気が流れ込んでくる。

 

そう言えば冥界の気温、人間界より幾らか低いんだったか?

 

「…ぁ…」

 

理子が小さく声を出す。理子の目の先には、夫婦が1組立っていた。

 

「…お父様……お母様ぁ!!!」

 

叫びながらクラックを通り、夫婦へと抱きつく。

 

「お母様ぁ………お母様ぁぁぁ!!!理子……理子頑張ったよぉぉ!!」

 

ボロボロと涙を零し、顔を埋める理子。その理子の頭を、2人が撫でていた。

 

 

「…驚いたな…これが本当の冥界か…しかし、何故リュパン家である理子のご両親はこの場に?フランスに住んでいたのだろう?」

 

「あぁ、今冥界はフランスのリュパン家の座標にある。

冥界と天界は、地球と変わらぬ広さでな。死者が死後も同じ家に住みたいという時は大体同じ座標に家を建てるんだ」

 

「…では…私の一族もいるのか?」

 

「会いたいか?一度閉めなければいけないが」

 

「……いや…私は良い。その気になったら、頼もう」

 

「分かった。では理子の気が済むまで、このまま待つか」

 

 

 

 

あの後理子は2時間ほど両親と話し込み、戻ってきた。

 

「…もう良いのか?永く会っていなかったのだろ?」

 

「…確かに、理子が8歳の頃にお母様とお父様は死んでしまわれた…けどもう良いの。伝えたい事はもう伝えられたから」

 

「……そうか。では閉じるぞ」

 

ロックシードを錠を閉じ、クラックを閉じ始める。理子は振り返り、クラックに向かって叫んだ。

 

「お母様ぁ!お父様ぁ!理子はぁ!愛してまぁす!」

 

声は届いたのか、クラックが閉じる瞬間2人は此方に手を振っていた。

 

 

そして完全にクラックが閉じ、冷たい空気も無くなっていった。

 

 

「……さて!こー君が本物の神様なのは分かったから、もっと違うのが知りたーい!」

 

「切り替えが早いな理子。そういう人間は良い選択肢を間違えず選べて幸福度が高いぞ」

 

「くっふふー!!理子りんはぁー!凄い子なのです!リュパン家の末裔だもんねー!」

 

直接的な繋がりは無いが、まぁ修正しないでおこう。

 

 

「…私としては、武ノ神と手合わせしたいな」

 

「あ!理子もやるー!!!りゅうりゅうもやろー!」

 

「えっ?…私は…遠慮しときたいというか……その…」

 

「別にあの装備ではやらんよ。フェアじゃなさ過ぎるからな」

 

神器と戦うとか3人でも可哀想だしな。

 

 

「あぁいえ!違うのです!私黑紅さんの持ち物と似た様な物があるので、それで手合わせしたいと思ったのですが…そんなに期待出来ないかと…」

 

 

「何?!?!刀子それは本当か!!」

 

「ひゃい!?」

 

刀子の両肩を掴み向き合わせる。

 

「お前のその力が知りたい!!!!直ぐに用意出来るか!」

 

「は……はぃぃ…」

 

刀子は顔を赤らめて慌ててる感じだった。…あ、男は苦手だったかな…いや、1週間しか一緒になってない男が近過ぎて恥ずかしいのか?

 

「…すまんな刀子、柄にもなく興奮してしまった。それで、直ぐに手合わせの準備は出来るのか?」

 

「は、はい!ジャンヌちゃんに協力して貰いますが…」

 

「私はいつでも良いぞ」

 

「ふむ……では直ぐ始めさせて貰おうか」

 

 




次回!仮面ライダー武神鎧武!

「見てて下さい。私の変身」

「理子りんはぁ、泥棒さんなのです!!」

「私の聖剣の相手になるか試してやる!」

「相手に取って不足なし!」

次回は戦闘回です!次回ともう一つが終わったら原作→番外を繰り返しながら投稿していくつもりです!お楽しみに!
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