異世界転生という言葉を聞いたことはあるだろうか?
俺がその言葉を聞いたのは当時『なろう』小説が流行していた時のこと、全く手をつけたことの無いジャンルであるラノベが無料で読めるサイトという言葉に背中を押されて読み始めたのが始まりだ。
なんでも『なろう』の中にはアニメ化された作品や、実際本屋で売られているような作品もあると聞く。
無料という日本人ならこの言葉を巧みに使えば押し付けることが出来る魔法の言葉で俺はライトノベルの門を叩くことに成功した。
初めは無難にランキング一位の作品から読むことにした。
なにせ総合ランキング一位なら安心して読めるだろうという、これまた日本人らしい理由で読み進めたのだ。
当時の一位は某童貞ヒキニート無職がトラックに轢かれて剣と魔法の世界に飛ばされるという内容だった。初めて読むタイプの幼少期からの成長が分かる小説。俺は興奮した。
なにせトラックに轢かれるという始まり方は、昔好きだった某探偵の指から弾を飛ばすやつと一緒だったからだ。そちらは今では完結しているが、同時連載していた某狩人漫画は今も休載しており、完結するか正直不安だ。
まぁいい、その話は一旦置いておいて。
その一位の作品に俺は釘付けとなったのだ。
少年誌では絶対にお目にかかれないような表現、ブリッジ
少年誌の主人公なら「仲間が攫われた」→「全員で助けに行くぞ」→「仲間全員で助けに行く」
という、お前ら正気か? ともいえる行動をしている。
それも特に仲良くない奴とかでも、同じ学校だったら大体助けに行ったりもしている。
お前ら正気か? (大事なことなので2度言った)
カレカノや夫婦とかでも少しは躊躇うようなやばい組織に、そんな訳の分からん薄い繋がりで命かけるとか頭沸いてんじゃねぇの?
と、割とガチで思っている。
だが、なろうならどうだろう。
確かに助けることもあるが、それには必ず理由がある(良作に限る)意味もわからんタイミングで女の子とイチャイチャしないし(良作に限る)意味も分からずヒロインが2桁とかにならない(良作に限る)
いや、まぁ少し闇が出たな。
まぁ確かにやべぇのもいる。いや、マジで5年後とかに自分で読んだら死にたくなるような駄文もマジである。
テンプレ詰め込みすぎて、記憶の片隅にも残らない小説も確かにある。
でもタダだ。
話がまた脱線した。
主人公がいい意味で人間してるから俺はなろうが好きだった。
時代は変わって「主人公最強」とか「チーレム」という文化に押し流され、今は変わってしまったらしいが。
聞けば最近のなろうではロリがなければ生きていけないと聞く(偏見)
確かにロリはいい(失言)
だが、いぇすろりーたのーたっち(迷言)の精神を忘れてはいけない。
と、色々あり俺はなろうを卒業した。
どうにもラノベという新しいジャンルを開拓したことによって、書店でラノベを買う勇気が芽生えたのだ。
因みにだが「なろう」のランキングはだいたい漁った。
最初に言ってた一位の作品はクソおもろかった。いや、マジで。子供産まれた時とか泣きそうになったし、番外編の娘の旅立ちとかクソ童帝の癖に父親の気持ちになった。あれは神だった。
とまぁ、ライトノベルへの偏見が消えたことによって俺は書店で買うようになったのだ。
それはもう漁ったね、学園ラブコメからギャグ、バトルに冒険。
色々漁って分かった。
ロリはいい(断言)
いや、将棋とか面白すぎたし。ロリ抜きにしても面白いってどういうことだよマジで。3年くらい応援してた姉弟子がゴールインした時には、もうニヤニヤが止まらんかったね。
いや、やばいって(語彙力)
冗談は置いといて主人公最強よりも成長系が面白いという真実に俺はたどり着いた。
そう、言わば俺は「出会っちゃった」。もう間違ってないね、出会っちゃったんだよ俺は。
一年近く新刊でてないけど。
そして俺はもう1つの真実にたどり着いた。
GAはヤバい。
良作の宝庫やんけ、と崇拝に近い何かを捧げたい。
と、まぁ色々とラノベを一年ぐらい読み漁った訳なんだが……。
一周まわって少年誌に戻ってきたんだよね。
いや、マジで。
なんていうか俺だけじゃないと思うんだよ、一周まわってジャンプにどっぷり浸かる読者って。
ラノベ漁り期間を経てジャンプはかなり変化してたね。正直不作不作と見下してマガジンの方にいってたわ。
今話題になってた鬼斬の奴とか、下弦が消えた時に「打ち切りか〜」とか思ってたし。
アニメって強いよな、特にufotableはヤバイわ。作画とかもそうだけど、何より効果音が好きなんだよね。ランサーの槍の『コンっ!』って音が好きな同士いる?
まぁそんな1周まわって少年誌に帰ってきたんだけど、それにも限界があるんだよね。
そんときに見つけたのが二次創作。
手短に言えば「HACHIMAN」だ。
もう二次創作に関しては、これだけでいいだろ?
え? 足りない??
オリ主だよオリ主。
と、まぁこれだけ長い前振りになってしまったわけなんだが。
俺氏、トラックに跳ねられて転生するの巻。
原作知識は消された模様。←(凄い重要)
ーーーーー
何やら俺も例に漏れずに転生してしまったらしいが、チートも授けられた。
神様には会わなかったけど、なんとか能力は貰ったよ。
くじ引きだったけど、あれは当たりだね。大当たりだね。
テンプレの代名詞とも呼ばれるFateの無限の剣製だったよ。表示は「体は剣で出来ている」だったわ。
そのフレーズとか無限の剣製以外思い浮かばないし間違いない。
これは勝ち組かな〜。チーレム嫌いだったけど現実ならウェルカムだしな〜やっぱキリトかな〜。
まぁ格の違いというやつですか(ガッハッハッ!)
さてさて、初めは台所の包丁とかで試してみましょうかね。
……あれ?
………
……
…
あれ?
出来ないんだけど(汗)
幼少期から魔術使わないと総量増えないって泥沼も言ってたから、早く訓練しときたいんだけど。
異世界だから本気出さないといけないんだけど。
3日粘ったけど投影は出来ませんでした。
ーーーーー
まじクソゲーだわ。
リアルとかクソ喰らえってんだよ。
何が個性だよ。
4歳位から芽生えるようになる?
幼少期に鍛えないと意味ないんですけど?
分かってんの?
こんなんじゃ固有結界使えないよ?
しかもなんだよこの世界、ヒーローって。
これ俺が嫌いな少年誌主人公の訳分からんポイント総ナメした世界観じゃん。オールマイト? 普通に怖いわ。
火の中突っ込んで笑顔で助けるとか、ガチドン引き何だけど。
まぁ出会った瞬間に詰むような世界じゃなくて良かったけどさ。
これもこれでどうかと思うよ。
せっかく異能力使えるのに、その許可証がないと無闇に使えないとかクソゲーだわ。こんなしっかり世界観作んなよな、登場人物が過労で死ぬわ。世紀末みたいな設定でいいんだよ。
てか使えないんだけど。
幼稚園の周りの皆が使いだしてるのに、俺くらいじゃね?
使えてないの俺だけじゃね?
近所の2歳上の女の子とか、家の中飛んでるよ?
え? ちょっ、俺も飛びたいんだけど。
個性でねっかなーー。
体は剣で出来ている。
とか言ったら出るかな……
あ、出たわ。
てか……なんか想像してたのの斜め上なんだけど。
腕が剣になったんだけど。
体が剣でできてるんだけど…
え?
ガチ?
固有結界は?
詠唱は?
厨二ゼリフは?
嘘だろ。
この能力って……。
スパスパの実じゃん……orz。
ーーーーー
俺氏丸2日発狂するも、現実を受け止めて立ち上がる。
OK、確かにスパスパの実は地味だ。
格下相手にマウント取ってたら一太刀浴びせられて負けるような、言っちゃ悪いがゴミゴミだ。
だがそれはワンピースの中で2年前だったからだ、2年後は化けていると信じてる。ほら、覇気とか覚醒の設定とか後付けで出来たし。
ワンチャン化ける。
…………と、思ってる時期もありました。
覇気は無理ですね。
普通に無理でしょ、そんなのできるならヒーローがやってるわって話な訳だし。
ルフィもゴムゴム覚醒してなかったし、現実的に考えて今の俺じゃ無理。え? 詰んだ? 俺の人生詰んだ?
何だよこんなことありかよ。
無限の剣製なら詠唱とか大声で言えたのにさ。やめろよな詠唱という免罪符がないと俺は厨二ゼリフを大声で叫べないシャイな男の子なんだよ。
なんなら前世と合わせれば20歳超えてるよ?
成人過ぎたやつが大声で厨二ゼリフ叫んでたら職質案件だろ?
うーわ、キッツ。
かなり楽しみだったのに。
キッついわ〜(ガチ凹み)
よし、切り替えていこ。落ち込んでても仕方ないしね。
俺、ポジティブな男だから。
まずはこれからどうするか。
なりたくないけど、この世界のヒーローってやつになっておきたいな。個性を自由に使えるようになっておきたいし、そのために必要な個性許可証とかチョー欲しい。そしてあわよくばモテたい(切実)
いや、なんか知らんけどヒーローってチョーモテる。
クソ童帝な俺からすれば、モテるモテないは死活問題になってくるわけであるんだよマジで。
なんなら最近女体に対する恐怖心すら芽生えてきたね。
家が近所で親同士の仲のいい女の子、いわゆる幼馴染がいるんだけど風呂に一緒に放り込まれるの避けてるからね。ノータッチの精神で臨まなければならない。
まぁ前世の俺なら幼馴染と幼少という単語の組み合わせだけで一升は食えたわ。
というかここまで来るとちょっと童帝捨てるの怖いとか思ってきたし、初体験を迎えるであろう平均的年齢に達する頃には俺魔法使いになってると思うし。
色々言ったけど、とにかく俺はモテたい(必死)
それなら勉強を〜とか思ったけど、ヒーローの年収ってヤバいらしいよ。
人気出れば政治家より貰えるらしいよ。
なんのコネもない一般家庭の出からすれば、そりゃ夢アリアリだよ。のし上がりだよ、言ってしまえば「成り上がり」だよ。やべ、盾買っとくかな。御利益ありそうだし。
と、色々言ったが。
俺はモテる為にヒーローを目指そうと思う。
オールマイトとかに聞かれたらぶん殴られそうだな。
よし、これから聞かれたら。
と答えることにしよう。
既に感情の裏表のある4歳児、どうだ? チャーミングだろ?
虹の呪いはかかってないぜ。
幼馴染の個性によって浮かされた状態で色々と考える。
なんかこれ、無重力みたいだしなんかアイデアとか降って湧いてきそう。
まずは単純に武力だよな。
カリスマとか知略とかあるだろうけど、1番大事なのはやっぱり武力だよな。クソ弱い主人公とかほとんど居なかったし、いたとしても相棒最強とかだろ? ヒーローとして一本立ちするなら、そりゃ無理だよな。
どうしたもんかな。
スパスパの実ってできること地味なんだよな、超人系ならグラグラとかドクドクとかが良かったな。派手だしかっこいい。
多分ヴィランサイドに堕ちそうだけど。
スパスパねぇー。
どっかで体術とか教わるとこないかな?
ここは無難に空手とか柔道? テコンドーとかも強いって聞いたな。合気道とか極めれば巨体相手でも吹っ飛ばせるって聞いたぞ?
やっぱ刃牙読んでてよかったわー。ゴキブリダッシュとか超強そうじゃね? 実質俺の腕剣になれるから無明三段突きできるじゃん
金的、鳩尾、顔面。
いや、死ぬな。
うん、死ぬわ。(確信)
え? じゃあ剣でやることなくね?
普通に全部即死案件なんだけど。
え? 俺氏素手でヒーロー目指さないといけない系ですか?
HQ〜!!!!!
詰んだ…(もう何回目か分からない)
ーーーーー
ははッ!
今日も古武術やってくよ〜。
個性社会になって、武術とかあるようでないようなものになったからネットでかなり深くまで調べないと出てこなかったよ。
あ、深いってそういう意味じゃないよ。俺氏も不用意にそんな危ないとこ行きませんって。
古いデータでは古武術オジサンが技を披露しているところでした。
多分強いかもしれないけど、なんか派手さが足りないよね。
個性で既に負けてるんだから、戦い方くらい派手になりたいよな。ぶっちゃけエフェクトとか欲しい。刀振ったら水とか火とか蟲とか出るようになりたい。
同じ刀型に腕をするからエフェクトでないかな?
呼吸かな? 呼吸じゃないよ、時空だよ。(五七五)
ぶっちゃけココもアニメ時空ならそれくらいできるようにしとけよな。
制作会社が違うのか? 大人の事情ここに持ってくんじゃねぇよ。
身体ひとつでエフェクトも付いてくる武術とかないかな?
あ、あるじゃん。
流水岩砕拳。
某こことは違うヒーローアニメのS級老人が極めてた、チョーモテそうな流派。
そうと決まればやってみるか。
あの技どちらかと言えば防御寄りだし、武術ってカウンターが決まった時の方がヤバそう(小並感)
よし、やるぞ!
……
……
…
…
あれ? エフェクトでないんだけど。
流水岩砕拳を俺仕様に流水岩砕剣とか考えてたのに。
え? エフェクト出てこないんだけど。
鬼滅みたいに浮世絵みたいな水ほど欲張ってなかったけど、なんか『流水』みたいな感じの青色のエフェクトくらい貰えないんですかね。
やばいな、早くも折れちゃいそう何だけど。
………あ!
色だけなら剣の色変えたらいけるんじゃね!
そうだよ、剣の色変えるくらいお茶のこさいさいさいさいさい!
ここは黒とか赤とかにすると正統派主人公が闇堕ちしたみたいになっちゃうから、ここは最初の目的通りに青にしよ。
剣の残像みたいな通り道みたいな感じにすれば、高速で動かせばエフェクトができる。
青じゃ、空に食われそうだったので濡羽色にしといた。
なんか名前がカッコイイから!!
ーーーーー
流水岩砕剣を始めて分かったことがひとつ。
これバングがやるから強いわけであって、俺らパンピーがやってもそんなに強くないわ。
元々防御寄りの流派だし、殴り合いのタイマンじゃないと強くなくね?
幼馴染みたいに遠距離系の個性なら無理じゃね?
いや、無理だよ。
攻撃受け流すしかできないし、なんならそれ以外なんもできないじゃん。一生サンドバック状態じゃんか。
射程距離短すぎワロタ。
このご時世接近するのも難しいような個性じゃヒーローは務まらないってか?
スパスパさんと同じように足を剣にして地面を滑ってみようと思ったけど、切れ味良すぎて刺さったわ。なんならブレーキになってるわ。
しかも砂場に移動したら砂の摩擦が強すぎて滑れなかったし、さすがワンピース時空だな、このヒーロー時空じゃ氷の上とか鉄の上を滑るのが関の山ですよ。
あー、なんか身体強化系の個性が芽生えたらいいのにな〜。
ないわー。
ん?
んんん???
近づけないなら近づかなくてよくね? (錯乱)
そうじゃん、近づかなくても俺が伸びればいいんじゃん。
正直この個性芽生えた時に思ったんだよね。
いや、後藤か! って。
後藤は某寄生する獣のラスボスなんだけど、体を変形させて鞭みたいに刃物をしならせるんだよ。
正直みんな思ったよね。
いや、鬼舞辻無惨か! って。
主人公を捕食する時とか、最初のパラサイトの捕食シーンと一緒じゃんって。絶対あれパ……オマ……影響受けてるよね〜。
俺はあんな感じで、誰も近づけない空間を作ってみせる。
決めゼリフはこうだな「悪いな、ここは通行止めだ(シュシュシュシュ)」
っべ〜わ、まじキリトだわ〜。
よく彼女がアスナに似てるっていわれるし〜(俺の嫁)
やっぱキリトかな〜〜〜〜〜。
リーチの長い流水岩砕剣ならエフェクトとも光ると思うし、まじ完璧じゃね?
これでかつる。
ーーーーー
幼馴染ちゃんと公園で個性使ってバトってみました。
剣は危なかったので逆刃刀にした……逆刃刀にしたでござる。(大事なので言い直した)
いやいや、盲点だったでござるな。
殺さずの誓、まさに今の拙者に当てはまるものであります故。
拙者の個性『我身剣也』の流水岩砕剣の触手ゾーンをつかって、幼馴染殿と対決してみたでござる。
ボッコボコにされました…。
あんなん反則やん、あんな訳分からんビームみたいなん受け流せへんやん普通。そんなんできるならゆーといてな。
もー、またまたまたまた負け犬やん。
幼馴染半端ないって〜。
いや、まじ半端ないって。
ござるキャラ潰れたわ。
流水岩砕剣とかいって個性攻撃流したと思ったら、変な軌道でこっちにきて流しても流しきれずに触手剣(技名)ごと持っていかれた。
はー…へーー……え………(戦意喪失)
ってなってたし。まじ有り得ないんだけど、生まれ持った才能でこんなん無理じゃん。個性ガチャミスったら終わりじゃん。
ここはもっかい転生してグラグラかゾオン系引くまで生きれまテンやるしかないんじゃない?
あ、幼馴染可愛いからやめよ。
今も吹っ飛ばしたくそ雑魚の俺を気遣ってくれてるし、まじいい子。もう俺ロリコンでいいや。
…元からロリコンだったわ(知ってた)
とりま武器ガチャ失敗したけどユニットには恵まれたみたいな感じで草。
ーーーーー
泥沼も言ってたけど、幼少期ってなんでこんなに眠いんだろうな。
高校時代の夜更かしとか、この体でしたらマジで死ねる自信あるわ。徹夜なんかしたら発狂もん。
流水岩砕剣も頑張ってるんだけど、なんかあと一歩足りない。
そんな感じだな〜。
やっぱ触手ゾーンも大事だけど、遠距離攻撃とか覚えないといけないかな〜。
でも俺の個性って遠距離無理なんだよね。
アニメ時空だから飛ぶ斬撃くらいいけると思ったんだけど、普通に無理だったし。触手の遠心力とかそういう運動エネルギー全部使ったけど斬撃飛ばなかったし。強いて言うなら真空にまで到達できて空間歪めたけど出来なかったし。
斬撃飛ばせないとかマジなんなん? っ感じだわ。
これじゃ月牙天衝ッ!! って叫べないし。
最後は全身剣になって「俺自身が剣になることだ」とかできない。
ほんともうなんなん!? って感じだよ。
この世界はネタも通じないのかね!?
今時斬撃が飛ばないアニメとか流行らんよ! セイバーはみんなビームが出るところからスタートなんだから。
近距離と中距離しか無理とかマジ卍。
遠距離持ちは他のヒーローに任せることにしよ、正直無理だわ。
凹んでたら幼馴染から一緒の事務所になったらいいんじゃない?
と声をかけられた。
ほんまええ子や。
幼馴染は遠距離系で近距離の戦闘が苦手と言っている。
そうだね、こんな可愛い子と近接なんて俺なら問答無用でパイタッチしちゃうよ。おばさんの成長幅から考えてもHは硬そうだし。
ほんと将来有望過ぎる。
でも優しさが辛い(血涙)
こんな6歳児に約20歳児が本気で心配されるとか。
冗談でも泣ける。
丁重にお断りしました。
やっぱ自分のヒーロー事務所つくって、可愛いサイドキック雇うのが目標だからね。リアハー作ってみたい(切実)
だからトップが二人だといざこざあるんだよ、ほらだって幼馴染ちゃんイケメン雇っちゃうでしょ? 俺モテないじゃん。
まぁ今は4歳児だし、近距離と中距離極めとけばいっかな。
眠いし寝よ。
ーーーーー
突然だが、私の幼馴染は変わっている。
家が近いことからお母さんに「お姉さんだから面倒見てあげなさい」って言われて一緒に遊んでるのに何だか心ここに在らず? って感じ。
「ねぇねぇ剣心くん! 何考えてるの?」
「…ふ! 世界平和…かな! ☆」
「へぇーそうなんだー、それで何考えてるの?」
「華麗なスルー、流石は『ねじれちゃん』俺の扱いが分かってやがる」
「ねぇねぇ何考えてたのー?」
「だからその世界平和について」
「ねぇねぇー!」
「いや、だからその」
「ねぇねぇ」
「……」
「ねぇってばねぇー!」
「なんでもないです」
「それじゃつまんないよー」
何だかよく分からないことをよく言うけど、こうやって何度か聞いたら顔を恥ずかしそうにして何もないって言う剣心くん。
不思議だなー。
「あ! そう言えばオバサンから聞いたよー、剣心くん個性出たんだって? ねぇねぇどんなの? 気になるー」
「ふふふ、聞いて驚け。俺の個性は『アンリミテッドブレイドワークス』! だ!!」
「お医者さんにそう言われたの?」
「………剣身…」
「へぇーそうなんだー! なんで嘘ついたの!? ねぇねぇ剣心くん! あんりみてっど…なんだっけ? なんでそんなこと言ったの?」
「う…うるせぇやい!」
「あ、剣心くんなんで怒ってるの? 気になるー」
「勘弁してください…」
私の幼馴染はすごく恥ずかしがり屋だ。
変なことを言って私がそれをつつくと決まって恥ずかしそうな顔をして顔を背ける。年下の男の子はこんな感じなのかな?
今日は剣心くんが個性の特訓をしているそうだからお邪魔してみた。
剣心くんは体を剣みたいに変える個性らしくて、ねっと? でぶじゅつ? っていうのを勉強してるってオバサンから聞いた。
ヒーローに成りたいのかな? 私と同じなのかな?
そう思って個性を使って勝負することになった。
「ふ、年上とはいえ女に刃を向けるなど俺にはできない。やめておくんだな」
「あ、剣心くんごめん、冷蔵庫のプリン食べちゃった」
「ぶっ殺してやるこの女ぁぁああああ!!」
カッコつけてたのにプリンを食べられたと分かって豹変する剣心くん。ビックリしたので個性を使ってビームを出すと…。
「ふ、丸見えだ! ……でござる!!」
剣心くんは腕を鞭みたいにしならせて私の個性を切ろうとしたけど。
ビームって切れるのかな?
予想通りビームに剣心くんの攻撃は当たったんだけど、ビームだからすり抜け? みたいな感じになって全弾剣心くんに命中して、死にかけの虫みたいにピクピクしてた。
「剣心くんだいじょーぶ?」
「全然大丈夫じゃない、ゆーといてーな、そんなんできるんやったら」
「えっと…ごめんなさい?」
「またまたまたまた飛ばされるやん、こんな変な軌道の攻撃避けられへんやん普通。どんな感じになるんかゆーといてーな」
「…えっと、ごめんね剣心くん。プリン買ってあげるから」
「……」
「あ! 私そういやハーゲンダッツ買ってもらってたんだった、それ半分あげるから元気だして!」
「……」
「ほら帰ろ、ドロドロだし」
「ボロ雑巾にしたのはねじれちゃんでしょ」
「あはは! 気にしなーい」
「しろよそこは!」
大抵何しても許してくれる剣心くんは優しい。
明るいし優しいし、ちょっぴりアホだけど頼りになる。
こういう人がヒーローになるのかな?
ーーーーー
「ねぇー剣心くん、剣心くんはヒーローになりたいの?」
「…あー…うん、ヒーローになってモ……なりたい」
「?? そっかー、そうだよねー」
「どしたの?」
「私たち将来ヒーローになって事務所でも作っちゃう?」
「……やだよ、一人がいい」
「えーなんでー絶対楽しいよ!」
「大変な未来しか見えないんだけど」
「剣心くんも私が守ってあげるよ、危なっかしくて見てられない。だって私はお姉ちゃんだから」
「いや、違うよお姉ちゃんじゃないよ、近所の子だよ」
「私ヒーローになって剣心くん守ってあげる」
「嫌だね! 俺は金持ちで巨乳でポンコツでしっかり者の美人さんに養ってもらうんだ!」
「え? 剣心くんヒーローになりたかったんじゃなかったの?」
「…う、う」
「??」
「うるせぇ〜ばーか! ねじれちゃんなんて! バナナの皮でも踏んじゃえ!」
ちょっとお馬鹿で、変な事言うし、時々凄くエッチな顔をしてるけど、それでも私は剣心くんのお姉ちゃんだから。
それだから……守ってあげなきゃ。
「待って剣心くん、足早くなったなー」
幼稚園の走りと、今年から小学生になった私とでは決着はすぐに着いた。肩で息をしながら剣心くんはこっちを向いて「チートや! そんなんチーターや、このビーターめ!」とかまた訳の分からないことを言っているけど……うん、気にしなーい。
凄く恥ずかしそうにしてたけど手を繋いだまま家に着いて一緒にアイスを食べた。
そして食べながら私は剣心くんに質問をされた。
「なんでねじれちゃんはヒーローになりたいの?」
「んーとね、かっこいいから」
「意外とアグレッシブだな」
「男の子も女の子も、ヒーローには憧れるものだよ」
それから何度も一緒に独立して事務所作ろうって誘ったんだけど、剣心くんが「群れるなど愚の骨頂」だとか言ってたけど「じゃあサイドキック雇わないの?」って聞いたら「雇うにきまってるだろ!」って食い気味に言われた。
ヒーローはダメでサイドキックはいいんだ?
群れるってなんだったっけ?
「まぁいいや! そう言えば剣心くん、必殺技は考えたの?」
「そりゃモロちん! もちろんさ!」
「? そーなんだ、どんな技なの?」
「これは偉大なる穴熊鬼とパラサイトいっぱい入れるマンから取り入れたんだが」
「へーそうなんだー」
「聞いてて興味なしかい…」
「私はね「ねじれちゃんビーム」って考えたんだよ」
「へーそりゃどんなので?」
「んっとね! 私が最大威力の個性をね剣心くんにぶつけるの」
「俺専用かよ、やめてよねじれちゃんの攻撃切れないんだから」
「大丈夫だよ! 剣心くんなら切れるのって信じてるから! だから一緒にヒーローになろうね」
「はは、りょーかい」
嫌そうな顔をしながら、でもどこか嬉しそうな顔をして剣心くんはアイスを食べる。
うん、やっぱり私の幼馴染は変で謎で、とても不思議だ。
あかん
ふざけ過ぎたかも、でも二次創作なんだから自由にいこうぜ!(大爆笑