体は剣で出来ている(ガチ   作:枝豆%

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最近あったこと。
イラスト貰えて、あらすじのとこに貼ってるんですけど。結構僕見てるんですよ。一応保存もしてるんですけど、なんかここで見るのと違うじゃないですか?それで結構な頻度見てたんですよ。
そしたらiPhoneのSafariのよく閲覧するサイトに載ってた……いや、見すぎやろ。



みんな鬼滅の刃見に行きました?一応本誌読んでたんで内容は知ってるんですけど……ここは流行に乗った方が良いべきなのか?




障害物競走って……それマ?

 いつものように目を覚ます。

 パンを食べて、少しだけ母ちゃんと話す。学校に行くまでのちょっとした雑談だ。

 よく見てる、大丈夫か? とか辛いことがあったら言えとかは言わない。そうやって相談して欲しい人もいれば、話したくない人だっている。

 俺は後者だった。

 だからその優しさは嬉しかった、今日は弁当を作ってくれたらしい。

 弁当箱を渡された。

 

 ……なんでもない日常。

 こんな代わり映えのしないような日々。

 

 これが退屈で。それでいてその退屈が幸せの一端だったってのは……。

 

 壊れてから気付くもんだと常々思う。

 

 ──行ってきますと言葉を出した。

 ──行ってらっしゃいと返ってきた。

 

 優しい世界は。

 俺にとって安らぎの空間は。

 

 家の敷居を跨いだ瞬間に吹き飛んだ。

 

 

 

 ーーーーー

 

 

 

 

 

 雄英体育祭。

 それは現代のオリンピックと呼べる日本が誇る一大イベント。おそらくそれに伴う位の経済効果があるらしいし、本場アメリカからチアリーダーを休憩と余興の為に連れて居てるらしい。

 日本は思わぬ所でバブル並の経済水準をたもててるらしい。

 毎年オリンピックをしていれば、それ相応の額は稼げるだろう。それに施設は新しく作らずとも管理さえしていればいいのだし。言ってみれば一年に一回の大収入である。

 それは雄英にとってもであり、近くで出す出店であったりと、近辺の宿泊施設であったり、観光施設であったり。

 人が集まれば金も集まる。

 そういう意味ではヴィラン如きのせいで中止していい代物ではない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ですよねー。

 まさか通形先輩にインターンを教えて貰って、この体育祭でアピールしてからドラフトで選べる職場体験先に立候補したけど。

 なんか社長さんから「体育祭を見て判断する」みたいなこと言われたらしい。少しは見てくれるかもしれないけど、どうにも裏口とかそういうのが嫌いだからだとか。そしてオールマイトの生粋のファン。

 そりゃそうだね、正義の申し子だからね。わかるとも。

 

 選手控え室でワイワイしてる1Aの面々。

 かと言って俺に居場所がある訳もなく、端っこで椅子引いて座ってます。峰田も来んなオーラを出してるから来ません。うん、分かり合えるっていいよね。

 コスチュームが良かったねーとか話したりしてる声が聞こえる。

 いや、なんか俺就職浪人らしいから嫌だわ。全国放送でスーツ着るって、なんか今年こそは! が全面にですぎてて……まぁあれだ恥ずい。

 

 

「──鞘無」

 そうぼっちムーブしてたらイケメンくんが話しかけてきた。何それ惚れそう。

 

「俺はお前より強い」

「……は、はぁ」

 

 なんか凄い自慢されたんだけど。どした? 

 

「それを証明する為に、今日俺はお前に勝つ」

「……うん、頑張れ」

 

 なんかよく分からないけど、いいとこの坊ちゃんみたいな感じだし。親から勝ってこい! みたいなこと言われたんじゃない? それである意味話題沸騰な俺に知名度で負けたから怒られた…………いや、ないな。もう分かんね、知らんけど取り敢えず応援しとこ。

 

 轟の肩に手を置く。

 よし、頑張れ。

 

「…ちっ」

 

 すげぇ嫌そうな顔されて振り払われたんだけど。

 え、なんか俺悪いことした? さすがに身に覚えがないんだけど…。緑谷とは別に仲良くなかったから、心操と仲良しだったのか? なら納得かも。てか今日きてんのかな? 

 

 てかほっといてくれよ。

 この来んなオーラ見えてないの? 完全に近付かないでくださいって看板かけてるくらいのもんだろ? 

 

 というか控え室の空気が死んでるんだけど。

 なにこれ? また俺が悪いの? 

 この空気をどうにかしてあげよう、そう俺は先生とか嫌いだけど。生徒は正直いってそんなに嫌いじゃないんだよね。

 ほらだって仮にもヒーロー科だからさ、俺への陰口とかを視線で制止してるんだよね。なんだよお前ら良い奴かよ。

 仕方ない、ここは俺が引き受けよう。

 

「えー、布団が吹っ飛んだ」

 

 …………シーンって言葉ってこういう為にあるんだね。

 流石にこれは無いって分かってたけどさ、どうしてもいかなければいけない時ってあると思うんだよ。うん、だから面白いとか面白くないとかじゃないんだ。

 そう、だから……うん、悔しくなんてないぞ。

 よし一足先に会場にいこうかな、この空気は俺のせいじゃない。

 

「………プッ」

 

 どっかから吹き出した声が聞こえた。

 足を止めて、その方をゆっくり見ると耳郎と麗日が肩を震わせている。

 ……あれ? 意外と好印象だったり? 

 結構この雰囲気ならベストな選択だったり? 

 

「面白──」

 面白かったよな! と実は高校に入って、授業中以外には初めて女子に声をかけようとしたら。

 

「どけ、滑ってんだよクソが」

 

 ちゃんと教えてくれるとか、なんだよこいつ親切かよ。良い奴じゃん、同列に扱われた時は嫌だったけど…どうだ? 今なら俺と同列に扱ってあげてもいいぞ。とことん足引っ張ってやるけど。

 

 なんだ、意外といいヤツらじゃん。

 ……いい奴らだ。

 

 でも俺はヒーローになる為に、こいつらを全員踏み台にする。

 その覚悟をそっと胸に秘めた。

 

 ーーーーー

 

 

 

 

 

「俺が一位になる」

「せいぜいハネのいい踏み台になってくれ」

 

 笑った。

 

「あははは!!」

 

 笑った。

 心の底から。

 それと同時に安堵した。

 

 みんなそのつもりでここに立ってるんだ。

 

「馬鹿だ! 馬鹿がいる!!」

「んだと殺すぞプリン野郎!」

 

 俺だけが全員蹴落としてでも這い上がろうとしてる訳じゃない。

 少なくとも、今のに感化される以前からその心構えだったやつが居るのは目を見れば分かる。

 Aには俺除いて二人、Bに一人、それで普通科の心操。

 

 なんだよ、俺だけじゃないのかよ。

 いつもなら不貞腐れながら言ってそうな言葉を、こんなにも清々しい気持ちで心に落ちてくるとは思ってもみなかった。

 

 

 それからすぐしてミッドナイトから第1種目が障害物競走であると聞かされ、所定の位置につく。

 前の方は直ぐに取られてしまったので、全体で言うと真ん中からやや後ろの位置と言ったところ。

 

 

 

 

 

 

 

 夢に向かっての第一歩。

 それを踏み締める様にして地面を蹴る。

 

 

 ──始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………凍った。

 

 足が全く動かないんだけど……。

 え、冷たい。嘘でしょ!? 俺の夢への第一歩、地面を踏みしめる前に氷で固まったんだけど。

 流石に予選落ちじゃ、通形先輩のとこ誘って貰えないよね? 

 

 足裏痛くなるけど……。

 仕方ない、俺の個性って長時間使うと痛いし痺れるんだけど……うん、ここで終わるくらいならやった方がいいよね。

 

 よし、それでは行きます。

 ワールドトリガーで木虎がやってた、足スコーピオンです。

 

 お気に入りの運動靴を破いて足をブレードに変えます。

 氷も外からの攻撃には強いですが、中からの攻撃には弱いみたいです。こんなの常識だよな! 

 

 はい、問題です。

 轟が割と広範囲で地面を凍らしました、俺は靴を履いていません。どうなるでしょうか? 

 はい、ブレードを解除したら足の皮膚がくっついて取れなくなる。

 

 それでは続いて新しい問題です。

 俺の個性の最高発動時間は幾らでしょう? 

 痛くなったり痺れたりするので大体20秒くらいです。

 

 

 はい、つまり何が言いたいかと言うと。

 つべこべ言わず走れってことですね。

 走ろうと思ったら地面が滑って顔面から落ちました、轟絶対許さん。それと八百万、ごめん。

 

 やったことないけどスピードスケートみたいにやろう。

 まさか初のスケートが実質オリンピックって、どんだけ選手に恵まれなかった国の代表だよ。アンビリーバボーで紹介して貰えるレベルだぞ。

 

 あ、刃が地面に刺さらない。

 これがスパスパの実の正しい使い方だなーー。

 

 結構出遅れた。

 轟の氷のせいだけど、滑って楽できたから恨まないでやる(仕返ししないとは言ってない

 

 さて、なんか争ったあと感のあるロボットゾーン。

 なんか焼け野原を一人で歩いてるみたい、なんかやな気持ちになるな。心細いんだけど……。

 

 ──ブ、ブッコロス

 ──コロス

 ──コロ、ココココロス! 

 ──ニンゲン、ハイキ

 ──ゼッタイ、ユルサナイ

 

 

 

 ………あれ? なんかロボットいるくね? 

 もしかしてみんな拘束とかぶっ壊す系じゃなくて、もしかしてスルーで突破しましたか? 

 ……それって狙う人が多かったからできるのであって、この場に俺しかいなかったら。

 

 

 ──ニガサナイ

 ──コロス

 ──ゼッタイ

 ──ショス

 

 

 ………………オワタ。

 

 

 ……ってそうか、人じゃなくてロボなんだから。

 範囲攻撃していいんだ──。

 

 最近逆刃刀使ってないなー、と思いつつも触手剣で俺ゾーンを作り走っていきます。

 うん、よく斬れる。油とか錆とか大変らしいけど新品を作り続ける個性の使い方をして触手剣使えば。言ってしまえば無双ゲームの技みたいに出来る。

 

 なんか遅れたことによってアピール出来てる気がする。

 解説の2人のセリフ的に俺っていい感じなんじゃない!!?? 

 

 さすが轟くん! やるじゃないか! (でもやり返す

 これからは「さすトド」って訳そう。うん、さすトド。

 俺のアピールの場を作ってくれるとか、普通に良い奴じゃん。爆豪に轟にギップ狙うのあざとくね? 普通に親切にしてくれよな。頼むぜ、今の俺には染みやがる。

 

 

 よし、なんかでかいのも小さいのも大体壊したし、うん次行こう。

 なんか解説でレースのこと忘れてね? みたいなこと言われたけど、全然忘れてませんとも。最初のとこでリタイアした人を除いて、いま競技に参加している人の中でダントツでビリだったとしても。

 うん、頑張ろうぜ!! 

 

 ……あ、綱渡りは手を輪っかにして勢いつけて渡りました。

 大っきい公園の遊具であるよな、ロープを滑るみたいな。意外とできてビビったわ。

 ……いや、全然人いないんだけど…。

 流石に怖い。

 

 え、もう終わっちゃってる? 

 でもゴールしたらそれっぽいアウンスくるよな? けど来てないってことはまだ行けるってことだよな? 

 なんかすごいネガティブ退散したい! ここ数日分飛んで欲しいけど、多分瞬着か何かで付いてて剥がれそうに無さそう。

 

 ロボら辺で辞めたけど足ブレードを長時間使用したからか、めっちゃ痛い。走れてるから骨折とかはないと思うんだけど……。ヒビくらい入ってる? いや、それって骨折と同じじゃん。

 金属疲労的な原理か? やったこと無さすぎて分からない……。

 

 多分血剣は長時間いけて、体剣は長時間は無理? そんな感じかな? 

 ここら辺ってしっかりやり切ったことないから、どうしても憶測でしかはかれないんだよね。

 失敗して腕壊れました、はシャレにならんからね。

 自分の体は大事にしよう!! 

 

 

 

 第二関門おわって、最後の第三。

 よし、やっと合流できた。

 しかも先頭だった轟とか爆豪が見えるんだけど…なに? これどんだけ難しい関門──

 

 

 ──BOOM!! 

 

 ………うぇ? 

 爆発? 

 

 これはやり過ぎなんじゃない雄英? 

 至る所で爆発してるんだけど………。

 嘘でしょ、こんな地雷原を雄英は所有してんの? ……ってさすがに威力抑えてるか。

 地雷ってあえて即死しないように作られてるって聞いたことあるな。たしか治療とかさせる為に瀕死に追い込む……みたいな感じだったよな。

 

 何人か食らってる跡あるけど、確かに動けてるな。

 痛そうだけど………。

 

 

 

 

 ………………てか緑谷なにしてんの? 

 

「え! …あ、鞘無くん」

 あ、意外と普通に喋ってくれるんだ。首締められた相手にそんな感じに対応できるって凄いな。もしかして虐められてた経験とかあったりして。

 雄英合格するくらいだし、無いか…。

 

「なんで地雷集めてんの?」

「あ! …えっと……それは……」

 

「まぁいいや、これ…そうだな、5個貰っていい?」

「え! 地雷を!? …別にいいけど、多分足りないよ?」

 

 足りない? 何が?? 

 まさか殺すには足りないってことか? 意外と闇深いなコイツ。

 

「いや、多分足りると思うんだけど…貰っていいか?」

「あ、え……うん。いいよ」

 

「そか、ありがと」

 

 前に一悶着あったけど、意外と会話もできるし何か身構えてたのが馬鹿らしいな。ヒーローはあれだけど、ヒーロー科にいる奴らは……いい奴だ。

 

 そうだな、できれば正しく歪まないヒーローになって欲しいな。

 

「─────」

 

 貰って地雷原に走り出した時、緑谷の声が聞こえた。

 正直どこのことを言ってるか分からなかったけど……。

 

 

 ──ごめん

 

「いいよ、これでチャラだ」

 

 根本的にヒーローに向いてないんだろうな俺は。

 誰も俺がヒーローとして戦ったことに───。

 相澤の言っていた、いい所は多分訪れないんじゃないかって……ああ、そうだった。

 

 期待するのは辞めてたんだ。

 

 

 

 

 緑谷から貰った地雷を血の剣紐で縛ります。もちろん切らないように逆刃刀コーティングです。地雷を5個も重ねると炊飯ジャーくらいになりました。これって5個にしたら人殺せるとかないよね? ……ま、いいや。

 

 それではジャンピングシューズっぽく作って飛びます!! 

 

 

 足を酷使したからかいつもより飛べませんでしたが、大丈夫です! 問題ありません。

 狙うのは一つだけです。

 

 空中で腕を剣にして伸ばします。

 その先には炊飯ジャーみたいな感じになってる地雷。

 

 個性把握テストのソフトボール投げと同じです。

 腕をカタパルトのように使って! 

 

 轟へ仕返しします。

 

 

 

 

 

「エクスプロージョン」

 

 上空からの突然の爆撃。

 その衝撃に連鎖するように発動する地雷。

 

 轟と爆豪が近かったのもあって………あ、なんかごめん首位にたった。

 ……ちょっとゴールまで飛ばすわ。

 

 ジャンピングダッシュで一位取りました。

 なんとも言えない雰囲気……ではなく、最下位からのどんでん返し。そのおかげもあって歓声が俺を包んでくれた。

 

 まぁ騒げる理由があれば騒ぐよな。

 

 よし、1位とったけどどうですかね、サー・ナイトアイさん。

 職場体験先としてどうすか? 

 

 




シリアス続きでギャグ挟もうとしたんだけど……。
以前のようキレがないのが自分で分かる。エクスプロージョンはだいぶ前からキメてたのに………。


無理やり取り繕ってギャグして頑張ってる主人公……いいなぁ!
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