いやぁどうも。すっかり古龍になじんでます、皇 雅人《すめらぎ まさと》ことマサトです。
新大陸……ウキウキ感満載で様々なモンスターが居て……。驚かされてばっかりなんですが、まさか能力違えど同種がしかも私と真逆の考えを持つ古龍まで現れるなんて……。
あの超重力”グラビトン”なすすべがありませんでした……。何故現れたのか?目的は何なのか……今の私にとっては分からずじまいなのですが……まずは、傷を負ってしまったシオンさんやレクスさん(レクスさんは無事の様ですが。)3人の女性ハンター達……事が事だけに疲弊している事もあって、私も守るどころか何も出来なかった事にショックが否めない。
なので、体力気力を整えるべくアステラへ。そして、傷を癒すならとセリエナへの移動を勧められ向かっていたんです。
今回は大団長”グラン”さんが案内をと小飛竜にぶら下がる練習をしたんです。スリンガーと言う名称だそうで片腕に手甲のような形に似てますが、万能なもので小石をセットして射出出来たり、矢じりの付いた細いですが丈夫なロープを射出して掴んだりぶら下がったり……。
え”、私がその練習!?い、いえいえ私がそれを使ったとして小飛竜が可哀そうで……逆に私にぶら下がるんだったら、何頭行けるかな?と言っても意味ないでしょうけどいけますよ。で、ミラルダ達のサポートです。落ちかけたりしたら私が受け止めて……。で、中でもやはりアミラが慣れるのが早かった、和の国ではスリンガーに似ている”翔蟲かけりむし”が使われていたようでしたし、天羅もあまり慣れていなかったのか使えるようになるまでしばらくかかっていたようです。ミラルダがやっと慣れた頃には小一時間ほど経っていました。これもまたいい経験です、後々役に立ってくれるかもしれませんしね。
それで、折角だからとグランさん小飛竜で移動しようという事に。私とシオンさんは後ろからついて行くことになりました。
おお、良い風が吹いてます。小飛竜たちもその風の勢いも助けになってグランさんやミラルダ達を運んでいきます。ミラルダがその小飛竜と仲良くなっていたのが、ミラルダらしいと思って見てました。
「はっはっは、スリンガーには慣れたか?こういう移動もなかなかだろう?」
「凄い……良い眺め………。」
「そうだね、風も心地良いし♪」
「お3方は度胸がありますね……私は最初、少し怖かったんですが………。」
一緒に同行してくれているクリスさん、 あなたの言う事も最もです。飛行船とかならともかく、かなりの上空を足元が無い、ぶら下がりで飛んでるんですから。バンジージャンプ並みに怖かったりしますこれ!?
突然、飛竜でしょうか、団体さんが同じ方向に飛んでます。私達は初めて見る種でスリムで綺麗な翼を優雅に広げて翔んでいる……。レイギエナと言うんだそうで、見るもの聞くもの新鮮度抜群です!
(危険だ!)
(危険が近付いているぞ!)
あら、私とシオンさんを見て敵と思ったようでかん高い鳴き声をあげ始めました。
「………んッ……凄い鳴き声………!」
「そうだな、あれはお前達に相当ビビってるぞ。」
『はぁ……心外です……私達は目的地が同じだけで、害する気は無いと言うのに……。』
(確かにね、仲良くなれるならそれに越したことはないし、喧嘩を売る気も無いしね♪)
と言って攻撃されても叶わないので、一応警戒しながら様子を見ていると、慌ててはいるものの襲っては来ない………しかも、私達やグランさん、ミラルダ達を囲うかのように周りを優雅に飛翔していました。
警戒は解けたようで、鳴き声もさっきとは違い、話し合う声になっていて殺気も感じられない。
『これは………貴重な体験ですね。レイギエナの群れと遊覧飛行なんて、滅多に味わえないですよ?』
「凄い……こんな事が……あるんですね、凄く素敵………♪」
いやぁ、これはホントに凄い光景だろうね。私にはミラルダが一番素敵………オホッ。
「素晴らしいですね♪警戒が解けただけでも、凄いのに。」
「ねぇ、レイギエナにぶら下がって移動出来ないかな?」
「「こらっ!」」
あっはっは、天羅らしいと言えばらしいですねそこがまた彼女の素敵なところですけど……♪
「私も……シオンと出会ってから、モンスターの生態には驚かされてばかりです。」
『………前にレクスと飛んでいた時は、タマの方が怖がってあまり近付けませんでしたけどね……。』
ほう、クリスさん達にとっても貴重な体験なんですね。余程珍しい……って、こうして私とシオンさんや、ミラルダ達にグランさん達と団体で行動している時点で奇跡でしょうけどね。
(レイギエナか……私達を友好的に見て貰えたのか、誘導してくれている様にも見えるけど、どうなんだろ?それに彼等は何処に行くのか………?)
『レイギエナ達の観測はまだ不定期なのですが……彼等はこの先にある凍土地帯へと渡りを行ってます……目的は不明なのですが、比較的若い固体が多い事から「繁殖の為では?」と研究者達は考えているようです。』
(ほう、繁殖かぁ……なるほどねぇ……。)
もしそうだとしたら、レイギエナ達にとって良い場所があるんでしょうね。私達にとっての良い場所は……まだまだ見つからないかな、急いでいる訳ではないですからねその内自ずと出てくるでしょう。
そのレイギエナ達と遊覧飛行を数時間続けた後、雲の海が徐々に晴れて行き、目の前に巨大な雪山と真っ白な銀世界の大地が現れました。周り一面雪だらけ……ここまで広範囲な雪の大地は初めてです。
「ここからは俺について来てくれ。セリエナはあの山岳地帯の南の辺りだ。」
了解です。なんでも手前に森があってセリエナへと続いている道があるそうで、それを目指すんだとか。全員それに従ってグランさんについて行くことに……。いやぁ、ミラルダと出会った時を思い出しますね。そういやホットドリンクあったっけ!?
空からだと直ぐですね。森の道に降り立ちます。ミラルダ達もホットドリンクは用意していたようで、早速飲んで準備完了で。
でも、居るんですよ。こういう場所にも、適したモンスターが……。雪の中を背ビレ!?を立ててジグザグに向かって来る物が居ます。みんな身構えて警戒します。しかし、ここは雪の大地……雪の厚みが半端ない!足を取られて上手く動くことが出来ない。まずいな、向こうが有利か……すると大きな刃状の顔をした魚のようなモンスターが姿を現し、まさにこっちに突進して来ようとした時その後ろから、そのモンスター目掛けて大木が飛んできました!慌ててそれに気づいたモンスターが間髪で大木を躱し、振り向いて大木が飛んできた方向を見据えます。
雪煙の中から現れたのは巨大な立派な角を持ち、2足歩行で前脚は小さいですがパワーがありそうな草食系に見て取れます。グランさん達に後で聞きましたが、魚!?サメ!?のようなモンスターが”凍魚竜ブラントドス”、そのブラントドスに大木を投げつけて来たのは”猛牛竜バフバロ”と言うそうで、更に驚いたのはバフバロさんは知り合いとの事で、サクラさんと言うそうです。喋り方が方言になっている事から、サクラさんと分かったそうで助けられた感があってありがたかったですけど♪そのサクラさんの圧勝だったそうです。
「ようこそ、ここが俺たちの第2の拠点……セリエナだ!」
おおっ!!真ん中の大きな機械を中心に色々な設備や機能が施されてますね。ここだけ暖かく感じるのもこの蒸気機関を利用しての事だとか。文明の力って凄い……。
「あったかいね!」
「ホットドリンクがここでは要らないようですね。」
「過ごしやすくなってるなんてどんだけの設備なの!?」
確かに凄い設備ですよ。人間ってその場の環境に応じられるように進化出来るんですね、オジサン感動……。
それで、グランさんの後をついて行って1つの建物の前に着きました。入り口に人が……いや、竜人さんが居ますね。ん!?シオンさんに手を振ってますね、まあ知っていて当然ですよね。で、こっちを見た……固まってる……そりゃそうか、なんで一緒にこいつが……みたいな顔をしてますよ。お気持ちお察しします……。
「レオン、今良いか?客を連れて来たぜ。」
「大団長!?それにシオンまで……え、でもレクスはアステラだと聞いてますが……。」
「そうだ、今回は任務じゃない。主にこいつらの治療だ。」
「治療!?シオン……お前が怪我を!?」
信じられないと言った顔をしてます。ここの司令官をしているというレオンさん。でも、シオンさんの足に巻かれた包帯に驚いたようで。
『私だけじゃないんです、彼も……。』
(すみませんね、突然お邪魔して。申し訳ない。)
爪で地面に文字で返事をしたもんですから尚更ビックリ。しばし硬直状態で混乱していたようで慌ててシオンさんに質問してました。
「なっ……クシャルダオラ……って、え!?彼……って、シオン!?」
『彼は私と同じ、共存を望む古龍……クシャルダオラのマサトさんです。』
紹介されて私も頭を下げます。
「私はミラルダと言います。彼女が天羅でこちらがアミラ。マサトと一緒に旅をしています。よろしくお願いします。」
終始驚いてばかりのレオンさん……突然押しかけ女房……じゃなかった押しかけクシャルダオラって何者だ!?って感じですよね。
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「………はぁ、なるほどな………我々とは違う目的で外部から来たハンター達と………イビルジョーの他にもう1体のクシャルダオラ……か、シオンが手も足も出なかったとは、正直言って信じられないな。」
「だが、これも事実だ。その証拠に2頭とも手酷くやられたんでな、暫くコイツらをここの温泉で休ませる為に来たって訳だ。」
え、温泉がある!?良いですね♪有り難い。怪我の治りも早そうだし、シオンさんとも色々話してみたいしね……。
「え、武器の手入れ!?」
『はい、ここの工房なら腕利きの方も居ますし……イビルジョー戦での動きに、少し違和感を感じたので……。』
ほう、よく見てますね。確かにある程度のレベルは上げていたようですが、暫くそのままでもあったので対応しきれない部分も出てきていたかも知れません。丁度良い機会かもしれないですね、彼女達の武具を見直すのも……。
「そうね……確かに暫くそのままだわ。」
「あたしもアックスの調子がイマイチだったんだよね。」
「そうですね、戦闘中に武器が破損したなんて事になったら大変ですものね。」
「そうよね、今はマサト達の事もあるし、お願いしましょうか。」
『……だ、そうですよマイトさん。』
おお、ここが工房ですか。凄いな、なかなかの広さがあって大きな溶鉱炉がある……。働いてる人達も、火の暑さとは違う熱気が伝わってきますね。
3人がカウンターに並んだところで、シオンさんが親方さんに話を振ってました。ここに慣れてますね。
「ホゥ?お前さん達が外から来たハンター達か……見たことのねぇ素材の武器のようたが、手入れの基本は殆ど一緒だ……俺ら2期団の腕を見せてやるよ!」
「お願いします。」
「任せときな、やるぞお前ら!」
「「「おおっ!!」」」
働いてる人達も気合いが入って、早速ミラルダ達の武具を預かって行きました。なんか頼もしいですね、良かった。さて、私達も回復しないと………と、シオンさんに案内してもらう事に。あ、そうだ!シオンさんの会話方法聞いてみよう。文字を書くより効率が良いし、急ぎの時には話が通じやすいしね。ま、まずはゆっくりしますか。では……♪
読了ありがとうございます。次話もお楽しみに!紅龍騎神でした……♪♪