ささ、本編を読んでやってください。後ほど後書きにて……。
では、3話目スタートです。
どうも。こんにちは、元の世界では皇 雅人《すめらぎ まさと》と言う名前でおっさんをしておりましたが、この度、クシャルダオラに転生いたしました。寝ているうちに気づいた時には、古龍の姿に変わっており、しかもクエストに来ていたハンターの内の一人にホットドリンク3本をあげたところ、その女性ハンターに惚れられた…………。あら不思議。
彼女は銀髪のロングヘアでセルレギオスの装備をしている上位のハンターなのですが、余程、恋しかったんでしょう。ホットドリンクで、気を惹いてしまった……。べ、別にそれでナンパしようとしてた訳ではないんですけど。彼女に一目惚れされた事だけは間違いなく……。
で、今遺群嶺を彼女と共に出発し、孤島に向かって飛翔中で、途中で調査船をからかいながら通り過ぎていました。彼女を背中に乗せるのも、なかなか良いものですね。私、意外と方向音痴の様で上空に上がると右も左も分かりません。彼女が居て助かります。しかし孤島に着くまで、まだまだ距離があります。なにかお腹が減ってきました……。と、ふと下の陸地の方を見るとアブトノスさんの群れがランポス達に追いかけられてます。う~ん、そのアブトノスをランポスから横取りすることになるのかな?でも弱肉強食の自然界……。動画上ではリオレウスが横取りしてたけど、私も有りかな?美味しそうと思うのは古龍だから?それともこの世界の生物として?定かではありませんが。ま、いずれにしてもお腹が減ったことは紛れもない訳で……。
涎を垂らして下を見ているのが分かったのでしょうか、彼女にも気付かれたようで。
「生肉ゲットしていきませんか?」
私は即返事すると、ゆっくりと下降を始めます。彼女もしっかりと私につかまり、アブトノスとランポスの動向を見ています。確かに地上に降りたまでは良いですが、ランポス達に襲われても大変です。上位ハンターのようなので、後れを取る事は無いでしょうが念を入れてかかるのが大事。一瞬の隙や油断が怪我の元……。私もゲームとして狩をしていた時は、それでどれほど切なくなった事か……。さすがランポス達、集団での狩に長けている。親を狙うより弱い子供を狙う……。生物の世界の背くことの出来ない厳しい掟……。ならば私もそれに従い狩をするとしましょうか。ランポスが1頭ジャンプして子供のアブトノスに襲い掛かろうとした時です。私が上から前足を地面に振り下ろしたのは……。
「ギギャァァ!」
そのままランポスを地面にめり込ませていました。ランポス達が、私を見てパニックになってます。彼女も私の背中から飛び降り、セルレギオスの太刀”シミターアルナジト”を振るってランポス達を倒していきます。私も子供のアブトノスを羽で庇いながらランポスを追い払っていました。
ランポスの集団が私たちに狩られ、ようやく子供のアブトノスを開放してあげます。すると、親のアブトノスも走って子供に近寄り、お互いに頬ずりしていました。
「クァァァァ!!」
親のアブトノスがお礼を言うように一声上げて、親子はその場を去って行きました。後々、この親子にも助けられることになるんですが、今は私たちも知る由もなく見送っていました……。
彼女が早速、ランポスの生肉を採取していきます。4,5頭倒したので、それなりに生肉がゲット出来ました。
残りはしっかりと捕食しにくる鳥が居るので任せます。私は彼女を乗せて飛び立ちました。場所を少しく変えて、ゆっくりと食事が出来る場所を選ぼうと思ったのです。デートの邪魔はされたくないですよね。
小高い丘の岩場に降り立ちました。見晴らしが良かったので、そこが良いだろうと決めた次第です。そこにしゃがみ、翼を休める事にしました。彼女ミラルダも降りて、早速生肉を焼き始めました。
私も香ばしい匂いに、涎が………。
「上手に焼けました!」
ここに来てまで、そのセリフを聞けるとは……。
「クスッ、欲しいの?」
コク、コク、コク、小刻みに頷くと彼女も笑いながら、私に差し出してくれました。
「あ~~んして♪」
きゃ~~~!なんと言うシチュエーションでしょう!こ、こ、こんな嬉しい事があって良いのか?良いんですよね?ありがとうございます!私は、ゆっくりと口を開きます。すると、彼女は口の中に乗せるようにこんがり肉を入れてくれました。咀嚼すると、やはり美味しい。人の時の食感や味?の記憶が残っているからでしょう。でも、ランポスの肉は初めてですけどね。いわゆる焼き肉と言う記憶が定着しているので、生肉に馴れていないと言う事で。恐らく食べられるんでしょうけど、チャレンジは追々頑張ってみます……。
二人で仲良く肉を頬張り、食事が終わった後少し休憩していました。お互いに顔を寄せ合いながら、暫く景色を眺めていました。それにしても澄み渡る眺めです。こんな美人な彼女とラブラブで景色を眺めるなんて元の世界では奇跡に近い。なので、余韻を味わうかのようにその時間を味わっていました。
その時です。後ろの森の中から来訪者が来たのは……。
(先客か?)
全身が体毛で覆われ、両腕の筋力が異常に発達していて、左右に伸びた角を持つ……。ゲームの時は、下手をすると秒殺されると言う、手こずる相手……。ラージャンさんがいらっしゃいました。
あら、するとここはラージャンさんの休息場所ですか。それは、失礼しました。おいとましなくては。
(すまない。あんたの休憩場所とは思わなかった。直ぐに失礼するよ。)
(ふん、構わん。だが何故ここにハンターと一緒にいる?)
そうですね、どのモンスターでもそう思いますよね。ごもっとも。
(彼女は私と一緒に行動している、大事な人だ。攻撃したりはしない。)
(そうか……。)
遠くを見つめたまま、たそがれていました。欠伸もしていますが、随分と落ち着いてますね。怒り狂っている時とは大違い。
あら、ミラルダさん気が利く~~。果物ですか。それは喜ぶでしょう。ん、早速渡しましょうか?了解です。話してみます。
(すまない、私の連れが、果物をもらって欲しいと、用意してくれたのだが、もらって貰えるか?)
(ん、ほう。うまそうだな。良いのか?)
(うむ、休憩させてくれたお礼だそうだ。もらってやってはくれまいか?)
(そうか、ならば貰おう。よろしく言ってくれ。ではな。)
そう私に返事をして、果物を受け取ってまた移動していきました。私も地面に文字を書いて彼女に伝えると、嬉しそうに微笑んでいました。やはり彼女は笑顔が良い。
(そろそろ、行きましょうか?)
私は、地面にそう文字を書くと、彼女も頷いてくれました。周りを片付け、彼女を背中に乗せてホバリングします。途中休憩だったので、方向は覚えていました。なのでその方角へと飛翔を始めます。
これはハンター達に直ぐに見つかるな……。と言う程に晴れ渡る空の中を、優雅に飛んでいく私……。人間側で大騒ぎになっているとも知らずに、孤島に向かって飛翔するのでした……。
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変わって、こちらは集会所。何やら、超特殊クエスト?が出たらしく、そのクエストに対して、ハンター達が躍起になって大勢押し掛けていたようです。当然、私達は知りません。クエストの内容は至ってシンプル。私だけじゃなく、彼女も一緒に捕獲。と言うものでした。危険な目に逢わせたくない、と思ってもその時は私達の知らぬ所なわけで……。
俺が、私がと次々に名乗りをあげてクエスト受注をしてソロや2人、3人、4人と組んでクエストをクリアしようと、士気が上がっていました。また、報奨金が高い!どんだけ有名人になっちゃったの?私達……。半分以上は目にゼニーの文字が浮かんでます。目的はそっちか……。当然と言えば当然ですか。色々と買い揃える物は沢山あるだろうし、食事代の事もある。物入りなのはみんな同じで……。でも、おかしくありません?報奨金3倍増し!?
どんだけ特殊ですか?龍暦院や、ギルドの人達の興味深々さが思い浮かびます。古龍と話が出来るかもしれない……。という、憶測が飛び交って余計に研究したいらしいようで。確かに転生した私……。会話しようと思えば出来ますけど。それ以前の記憶や、何処から来たのかなんて分かりませんからね。
「おい、アイツとクシャルダオラの捕獲だとよ。」
「あぁ。報酬がすげえな。」
「いつの間に古龍と仲良くなったんだ?」
「何でも、雪山でのクエストの後みたいだぜ。あの後俺たちから抜けただろ。」
「ほ~う。その後すぐか?」
「らしいぜ。遺群嶺に行ってた他のハンターの奴らが見たってよ。」
「ふ~ん。こりゃ、一儲け出来そうだな。」
あらあら、彼女と組んでいたハンター達が何やら良からぬ事を考えているようで。彼女に何かあったらただじゃ済まないからね……。と相手には伝わらないので、気持ちだけは……。
「ほう!会話が出来るかもしれないだと!」
こちらはギルド本部。部下の報告を受けて、話しに食いついている人物が居ました。以前、私ではないクシャルダオラと対峙し、追い払った事のある凄腕のハンターで銀髪のロングヘアーに2枚目の渋い顔、双剣ギルドナイトセイバーを愛用している、ギルド筆頭リーダーと呼ばれる彼も動き出そうとしていました。
「よし、数人一緒に来い!クエストとは別行動で動くぞ!」
我もと思うハンターが数人、頷いて準備を始めました。
「私も一緒で良い?」
クイーン装備で、レウス素材のボウガンを愛用する女性ハンターで筆頭ガンナーでもある彼女も興味があるようで一緒に同行すると言ってきました。
「うむ、当然だ。よろしく頼む。」
お互いに微笑み合って、出発準備を始めます。私達には勿論知る由もない事なのですが、なんか凄い事になってるようです。大変な人達に興味を持たれてしまった……。でも、私は彼女を守り一緒に過ごしたいだけ……。
と言っても、まずはなるようにしかなりません。とりあえず落ち着く場所探し。そのために孤島へと向かう私達でありました………………。
読んで頂けてありがとうございます。どうなって行く事やら……。書いてる私もこれからの妄想次第。
では、次話にてお会い出来ることを切に願って……。紅龍騎神でした……♪♪