東方憶影録   作:神凪さん

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第6話

第碌録 意識無き侵略者《インベーダー》

 

 

私がレイラを見つけた時、既に手遅れだった………

 

「アリス!はやく離れなさい!」

 

するとパチュリーが飛び出し、私の前に立った。

 

「………手遅れっぽいわね、あの状態なら」

 

パチュリーは私の方をチラ見しながらそう言った……が私は違和感しか感じなかった。

 

「でも………何かがおかしいわよ……!」

「………たしかに、こんなに騒いでいるのに私達の方を見ずに本だけを読んでいる………」

「………ちょっと探ってみるわ」

 

そう言った私は上海をレイラに向けて動かし始めた。

 

「ちょっとなにしてるのよ!変に刺激したら大変なことになるのよ!」

 

パチュリーは私を止めようとしたが、既に上海はレイラの頭の上にいたので、パチュリーは諦めたようだった。

 

「……………………」

「……レイラは反応しないわね」

「シャンハーイ」

「何故かしら、おかしいわ」

 

おかしい、レイラがあんなにも大人しいなんて…たしか魔理沙達に聞いた時は迷いの竹林の一帯を吹き飛ばしたと言っていたがその時と何かシチュエーションが違うのかしら……私は上海で頭を少し叩いてみたが、それでも反応はなく、ずっと本を読んでいる。すると、突然パチュリーが青ざめはじめた。

 

「ど、どうしたのパチュリー!?」

「あ、あの本…….……『黑の書』…!!」

「く、『黑の書』?何よ『黑の書』って」

 

すると、少し震えながらもパチュリーは答えた。

 

「………『黑の書』は大昔の魔導師が書いた本の中でも最悪な本なのよ」

 

パチュリーが言ってることを要約すると『黑の書』はある魔法使いが裏切られたことから禁忌となる魔法や高等魔法を書き留めた書物らしい。さらにこの書物は代々裏切られた魔法使い達が残した強力な邪念が込められていて、読んだものはその邪念に飲み込まれていくらしい。

 

「………………………」

「………………やっぱりあの子も飲み込まれたのかもしれないわ」

「……………そうかも……しれないわね」

 

レイラは本当に飲み込まれているのか?という葛藤に駆られながら私はどうしていいのか迷うのだった。パチュリーはレイラに弾幕を放とうとしていた。

 

「とりあえず、あの子と本を切り離さなきゃいけないわね。行くわよ!アリス!」

 

と、弾幕を構えたその時だった。レイラが本から目を離しこちらを見た。その目は黒く、禍々しかった。

 

「ーーーっ!」

 

私はその目を見て後ずさりをしてしまった。だが次の瞬間、パチュリーは容赦なく弾幕を撃ち放ったのだ………

 

 

 

 

一方その頃、霊夢達は……

 

「!?」

『な、なんなのよこれ!?(なんだこれ!?)』

 

紅魔館に到着した2人はすぐさま図書館へ向かったが、図書館にはバリアのような黒いモヤが漂っていた。

 

「こ、これじゃあ入れないじゃないの!」

「ちょっと触ってみるか?」

 

と言った魔理沙はモヤに手を伸ばした時

 

「………っ!ダメっ!」

 

霊夢が阻止したが服の裾がモヤに触れてしまい、触れた部分が一瞬にして消えてしまった。

 

「だ、大丈夫か!霊夢!」

「アンタのせいでしょ!」

 

なんなのよ!このモヤは!完全に外から侵入をできないようにしてるじゃない!

この時の私は苛立っていたが、それよりも魔理沙の方が落ち込んでいると思った。

 

魔理沙は思っていた。いつも私が問題を起こしていて、それをいつも霊夢が解決していることに対して何かを感じていたようだった。

 

「スペルをぶつけてみるのはどうだ?破れると思うんだけどさ」

「………………多分無理だと思うわよ、アレを破るの」

「………なんで……そこまで言いきれるんだ?」

「………………………………」

 

と、私は強く言ってみると霊夢は黙ってしまったのだった。

 

「…………勘よ………そう思っただけ」

「………そう………だったか、悪いな強く当たって」

「いいわよ、そのくらい。それよりこれの対処法を考えなきゃでしょ?」

「そうだな、どうしたもんかなこれ」

 

そして私と霊夢は2人で考え出したが、なかなかいい方法は浮かばなかった。

 

 

そしてパチュリーの放った弾幕は………

 

 

当たることはなかった。

 

次回 黒と白




作者本人のモチベーションが上がらず、色々なことがあったため投稿が遅れています。
それでも見てくれる方には感謝しかしきれません。
次会が投稿されるまで気長に待っていただけると幸いです。
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