セバスチャンの中の人 作:にじさんじランク:かけだし
二度目の人生ということで、幼少の私は座右の銘を『不撓不屈』として、不断の努力を重ねた。
身につけておけば役に立つものであれば、一切の選り好みをせず呑み込んでいった。
特に入れ込んでいたのが、語学と文化だ。
外交官もかくやという程に学び、気付けば何の因果か、ヘルエスタ王国の国王付きの秘書兼執事となっていた。
私よりも有能な養成機関の先輩は少なからず居た筈なのだけれど。
「セバスはん、それ本気で言うとるん?」
「はい、私めよりも強く美しく気高く、そしてどうしようもなくロリコンの先輩が居りました」
「最後の情報が完全にアウトやん」
買い物の帰りに、戌亥嬢の勤める喫茶店に立ち寄り、少しばかり談笑する。
戌亥嬢との打てば響くような会話は、つい時間を忘れてしまうチカラがあるらしい。
「…少し話し過ぎました、そろそろ仕事に戻らねばいけない時間ですね」
「お仕事頑張ってな〜、またお喋りしような〜」
「はい、是非お願いします、戌亥嬢」
「もぅ、とこでええって言うとるのに」
「性分なもので、申し訳御座いません、それでは」
しゃあないなぁという表情の戌亥嬢に見送られ、リゼ様に頼まれていた買い物袋を持って、家路を急いだ。
鍋の具材にしては中々物騒な物だが、一体全体どうするおつもりなのだろうか……
・・・
「ばいば〜い……全く、相変わらず真面目さんやなぁ」
セバスはんに初めて出会ったんは、リゼはんがお忍びで私のお店に来た時やったっけ。
リゼはんが私に話しかけてきて、コーヒー飲みながら閉店まで居座っとって……まぁ、いくらお忍びとは言えど、お店に入ってきた瞬間から皇女さんやな~ってのは解っとった。
そんでリゼはんは全く気付いてなかったけど、変装して普通のお客さんの振りしたセバスはんが終始私に意識を向けとった。
これでもケルベロスやし、感覚はヒトのそれより鋭いから、感情を乗せないカメラに見られてるようなセバスはんの視線がめっちゃムズムズした。
結局、私がリゼはんにとって無害どころか仲の良い存在になったのを確認して、観察の謝罪とお詫びの
「そういえば、今まで気にせんかったけど、コレってどんなもんなんやろか?」
ポケットの
指先程の水晶に埋め込まれたセバスはんのダークブラウンの髪の毛が、文字を描き魔方陣を形成している。
クルクルと向きを変え、ある一点で手が止まった。
「『守護』のルーン文字やな……ケルベロスを守ろうとするなんて、セバスはんはホンマに真面目さんやね」
自分がお姫様抱っこでセバスチャンに守られる想像をしてしまい、全然アリやな、とぼんやりと思い浮かべて、丁寧に
好きなライバーは委員長と舞元力一です