セバスチャンの中の人 作:にじさんじランク:かけだし
前世でも今世でも、身分の詐称は当然犯罪である。
特に、貴種を詐称する事は極刑に値する重罪で、それは文化や法律が異なろうと変わらぬ不文律と言って良いだろう。
しかし、
「えっ!? レバガチャダイパンに乗り込むって、チャイカさん、本気ですか!?」
「私が嘘をつく訳無いだろぅ」
「頭大丈夫ですか!?」
「さては喧嘩売ってるな?」
胸元(の内ポケット)から数枚の紙をリゼ様に渡し、 根回しは済んでると付け加えるチャイカ様。
この謎の行動力と胆力は、尊敬に値する物なのだが、リゼ様にあまり悪い事を教えないでほしいですね……
「ちなみにこのコラボの反響が良かったら、セバスチャンの3Dアバターを優先して作る約束もしているぞ」
「姉上、一生着いていきます」
「御止め下さい」
・・・
結局その後、レバガチャダイパンに乗り込む企画自体は通ったが、セバスチャンのアバターについては軽い殺気と共に却下させられた。
全く困った執事だ、私の愉しみをなかった事にしやがって。
「しかしあの様子じゃ、私とリゼ、アンジュで進めている『アレ』には気付いてない様だな」
尻(の内ポケット)に隠していた数枚の契約書を取り出し眺める。
リゼを唆して味方につけ、アンジュの手伝いという名目で物理的に情報から遠ざけ、国王、もとい『父上』に予算案と収支予測を上奏し、ようやく準備が整い下賜された、セバスチャンへの任命状という名の『雇用契約書』。
『ヘルエスタ王国OfficialChannel運営及び管理責任者任命状』と銘打った其れは、ヘルエスタ王国の財政を潤す政策であり、セバスチャンの露出を増やすための私の
「素直にリゼの補佐としてライバーデビューすれば、お前の仕事は増えなかったのになぁ」
既ににじさんじにも手を回して、立ち絵とライバースマホを用意してもらっている。
そのスマホを片手に、サプライズの為に枠を取っているリゼの部屋をノックする。
「私だ、入るぞ」
「チャイカ様? 今リゼ様は配信中で…「あ、姉上! ついに準備が整いましたか!」……リゼ様? 一体何を……」
モニターのコメント欄も加速しているな。
勿体をつけて契約書とスマホをセバスチャンに見せつける。
怪訝そうな表情のセバスチャンと、満面の笑みのリゼ。
この後浮かべるであろうセバスチャンの嫌そうな顔が愉しみだよ……
社畜なので、また投稿期間が空きます。