Betrayal Squadron   作:胡金音

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最近“鎮守府は今日も平和です”タグの付いた作品の艦娘さんを見るたびにちょっと心が痛みます。そんな作者が送る艦これ2次創作の番外編風の解説。


B.S.放送局 第二回 この作品は(本家の)艦隊これくしょんとはなんら関係ありません

 「Ladies and gentlemen!!!」

暗闇の中でスピーカーを通した時のノイズ交じりの声が響いて、鮮やかで色とりどりの光がサーチライトのように舞台セットを照らし出した。

「Wellcome to B.S.station!」

その声を合図に音楽が鳴り出し、徐々に明るくなっていく空間に色とりどりのサーチライトは溶け込んでいった。

 

 

 (変態)紳士、(変態)淑女の皆様。お久し振りです、胡金音です。B.S.放送局の時間がやってまいりました。こちらの番組(という設定)では、Betrayal Squadronの後書きでかねてから言っておりました「設定書作りたい!」を実現したものになります。これまでも本編の後書きの方で補足説明を入れていたので、要は最初から最期まで後書きみたいな作品になりますね。もしくは本編が後書き。今回はBetrayal Squadron九話までのネタバレを含みます。あ、あとこの作中において得に記述が無い場合は“本家”もしくは“本家様”はDMM様のゲーム、“本編”、“作中”はBetrayal Squadronの事とします。

 

 さて。本日のゲストは前回と同じくトラック泊地より、副基地司令という立場にありながら出番の少ない気がする北間大佐と加賀さんと双璧を成すヒロインの赤城さんにお越し頂きましたー!ぱちぱちー。

「出番が少ないって書いてる人が言う?」

まあ、陸戦隊隊長も兼務してる関係で艦娘との絡みが減ってます。おかげでキャラが安定しません。

「楽屋のお弁当美味しかったです!」

それはよかった。お土産に幾つか用意しましょう。今回は前回の反省を活かして台本を用意しました。AD君が。(茶番)

「また放送局の文章量の割に分厚い台本だな」

話の流れによって分岐するようにしました。

「性格診断じゃないんですから・・・」

 

 (スクリーンが出て来て照明が消えてかーらーのー)びー・・・カタ、カタ、カタ・・・・・・参・弐・壱・零―――パッ

 

 

 

 

Betrayal Squadron

二話 間宮来航

(Betrayal Squadron二話より抜粋)

 

 

 今回もサブタイトルから突っ込んでいくスタイルです。

「酷いスタイルだ」

「そもそも二話のサブタイトルって変更になりましたよね」

(グサッ)・・・まあそれについてなんですけどねー。後書きでも何度か触れていますが投稿時のサブタイトルは四話で使用した“加賀と土佐”でした。手元に残っているデーターではそのままなので投稿作品をうっかり消去して再うpなんてことになったらそのままうpしてるかもしれません。

「ちょんと直しとけよ」

「土佐って言うと加賀さんの妹さんですね」

そうですね。モデルはもちろん史実の戦艦“土佐”です。式典でくず球が割れなかったり

、軍縮で廃艦になったり。関係者は“土佐がドザ(水死体)になった”と語ったとか。

「なんとも切ない話だ」

 歴史創作では加賀と共に戦艦になってたり、チート級空母になってたりします。

本編での外見は、赤城さんの表情を加賀さんに置き換えてもらって服装は加賀さん準拠。髪の長さは手のひら分髪を切った赤城さんが加賀さんと逆側のうなじ附近で髪を1本にまとめて前に流しているしばふ艦です。

「最後の絵描きさんは作者の妄想な」

ちなみに利き腕は左。えっと・・・弓の弦と矢の羽を摘む方が利き手でいいんですよね?

(※弓道では利き腕関係なく左手で弓掴んで右手で弦を引くようです。・・・あれ?この髪型だと髪すごく邪魔にならないか・・・?)

「絵が描けないから言葉で表したんでしょうけどちょっと無理がある気がします」

雰囲気、性格は(加賀×2+赤城)÷3=土佐。って感じのイメージです。

「うーん・・・分かりやすいような分かりにくいような」

 話は逸れましたが、本当は赤城さんの回想談を前半の間宮さんが来てるうちに済ませて後半で加賀さんの回想への下地にしたかったんですけど、そうなると後々のゴタゴタ(五話参照)で鳳翔さんが急に存在感を発揮して不自然になりそうだったので、急遽裏でこんなやり取りがありましたってシーンを挿入しました。結果、加賀さんの回想シーンが後回しになって―――サブタイトルに名前が出てくるのに本編では最後に一瞬名前が出てくるだけになりました。

「作者の計画性の無さは昔から直りませんね」/(茶番注意)

えー、そんな事ないですよー。

「中学の頃、自作映画を作るぞーって言って同級生集めたはいいけどたった2回の打ち合わせで破談になったり・・・」

ぐっ・・・。

「計画だけ立てて資金倒れした旅行は数知れず」

ぐはっ・・・。

「デートに誘った女の子との待ち合わせに新宿駅の喫茶店を指定したはいいけど場所が分からずに遅刻したり・・・」

えっ?最後のは不可抗力じゃない?新宿駅だよ?ダンジョン新宿だよ?

「ちゃんと調べておいたら行けるはずですよ?」

「駅ビルの最上階から順に虱潰しに店探してたけど後で確認したらちゃんと地下って書いてたよな?」

あべしっ・・・。酷いよー、登場人物が作者を苛めるよー。

「台本に書いてあるんだからしょうがないじゃないですか」

えぇー・・・(茶番。完)

 

 

 

 

 太陽が真上を過ぎる頃、一機の水上機が波を掻き分けて着水した。

「少将、到着致しました」

「ありがとう。いつもすみませんね」

春島の桟橋に到着した零式水上偵察機は金沢を下ろして直ぐに傾斜路から引き上げられ西に向かって運ばれて行った。春島西部に拠点を構える54号大隊は多数の航空機を保有する航空隊で泊地近辺の哨戒から前線の航空支援まで幅広く担当しており、金沢が乗ってきた水上機とそのパイロットもそこに所属している。

「明日の朝の哨戒にも同行させて貰えますか?」

「一介の操縦士が少将とも在ろう方のお願いを無碍に出来る訳ないじゃないですか。それに金沢少将は断ってもいらっしゃいます」

「そうですね、明日もお願いします。では司令によろしくお伝え下さい」

「・・・はい、了解しました」

苦笑いで答えたパイロットに別れを告げ金沢は司令部に向かった。

(Betrayal Squadron二話より抜粋)

 

 

 今更こんなこと言うのもアレですけど・・・ネタバレしないように解説するって難しいですねぇ。

「じゃあなんで始めたんですか?」

だってフラグの立て忘れとか説明不足が投稿後にいろいろと・・・。なるべく次の投稿で挽回してますけど、どんどん話が長く・・・。

「はよやれ」

 えっと、このシーンは金沢が泊地の最高責任者である富山連隊長に要請の撤回を求める交渉から帰って来たシーンですが放送局第1回でお話した通り、1話の最後のシーンが簡潔過ぎて金沢さんが上官の命令にケチ付けに行ったようにも見えます。前のシーンから話の舞台が急に夏島(泊地本部がある)から春島(55号大隊基地のある島)に変わっていて分かりにくいですが、泊地本部を後にした金沢は哨戒中の零式水上偵察機に便乗して基地に帰ってます。千歳達が見上げている零偵がその機体だったってところです。交渉の度に便乗しているので操縦士とも顔馴染みです。

「55号大隊の基地司令である少将が他所の零偵に便乗しているのは、そもそも搭乗用の零偵が基地に配備されていないからです」

 これについて説明するには、まず艦これ2次創作を書く人の前に立ちはだかる三大問題の一つ(と作者は思っている)にも数えられている“空母の艦載機における解釈問題”について話さねばなりません。

「お、おう」

では早速ですがここで問題です!“艦これ”において最も多くの2次創作で空母艦載機の操縦を行うのは次のうち誰でしょうか?(作者の体感調べ)

 

A.母艦となる艦娘さん

B.妖精さん

C.人間の搭乗員さん

D.ル○デルさん

 

「Bとか?」

正解!(作者の体感です)

「ですがこの作品には一度も妖精さんって出てこないですよね」

登場させないつもりは無いですけど艦娘の間で伝わるジンクス的な存在になりますかねー。

「あっ、ネタバレにならないんですか?それ」

まあこのくらいならセーフって事で。

「で、本編では?」

カチカチカチ(クリック音)・・・あれ?今までちゃんと書いてなかった?

「おい、筆者」

あー・・・はっきりとは書いてなかったかも・・・。九話の最後の方で兵装って一括して書いてるケド・・・。

「・・・作者ならちゃんとそういうところ把握しといて下さい」

す、すみません。艦載機は九話の兵装に含む、とだけ言っておきます。未投稿(11月13日現在)のどこかのシーンではっきり書いておきます。

「じゃあ艦娘が艦載機を動かしているという解釈で良いんだな?」

おっしゃる通りです。ですので本編では遠隔操作で動かす艦娘の艦載機と人間が操縦する航空機は別物扱いになります。

「同じ“零戦”でも“艦娘の艦載機用の零戦”は“人間が操縦する零戦”の代用にはならないという事ですね」

はい。逆もまたしかりです。つまり何が言いたいかというと55号大隊には空母艦娘が4人もいて艦載機は沢山あるけど人間が乗れる航空機は配備されていないという事です。

「だから少将は他の基地の零偵に便乗した訳だ」

「ちなみに三大問題の残り2つって何ですか?」

艦娘の戦闘方法。と、深海棲艦のサイズ。

 

 

 

 

 「提督!お疲れ様です、今日は早かったんですね」

司令部に戻る途中、金沢は艤装を装備した赤城に声を掛けられた。赤城の隣では同じ姿の加賀が軽く会釈していた。

「今日は千歳と千代田が帰ってきますからね。2人共午前の訓練はご苦労様でした。空母は簡単な発艦訓練でも一々海に出ないといけないから大変ですね」

「まあ・・・私たちの艦載機は海上で運用する前提で造られていますから。・・・陸で飛ばしては山に艦載機が刺さってしまいます」

(Betrayal Squadron二話より抜粋)

 

 ・・・・・・。

「・・・・・・」

「・・・艦載機が刺さるってどう言う事かな?」

えっとですねー、これは単に艦娘の艦載機は水面を基準に自動操縦するけど陸地を認識出来ないんよーっていう裏設定から出た発言です。

さっき艦載機は艦娘が動かすと言ったところじゃねーか!って思った人、はい正直に挙手ー。

「たしか自動操縦と艦娘の遠隔操作を切り替え出来るんだったよな?」

「はい。いくら脳の信号を直接拾って操縦出来るとは言え何十機もの艦載機を同時に操れる訳ではありません。そこで自動操縦に切り替える訳ですが・・・残念ながらこの自動操縦があまり優秀ではありません。」

放っておくと勝手に作戦海域外に出て行きます

「ですが、全部の艦載機を操る訳には行かないので作戦海域外に飛んで行きそうな機体だけ遠隔操作に切り替えて作戦海域に連れ戻す事が基本的な動作になります」

ちなみに開発段階で見方に対する誤射だけは避けようとしたらこうなった、という設定です。

「AIの知能を見方機と敵機の分類に割いたらこうなったとも言うな」

まあそれでも人間が誤射する確率より多少マシと言った具合ですが・・・これでもAIが一般的ではない本編の時代設定では優秀な方です。

「さっきからAIとかって言ってますけどエアコンが高価な時代じゃなかったんですか?」(Betrayal Squadron二話冒頭参照)

 今(20世紀初頭)より進んだ文明が一度滅んでからまた繁栄してきて19世紀中期レベルまで復活した世界という裏設定があるので問題無しです。滅んだって言ってもほんの一握りの技術は残ったので19世紀初頭レベルの科学力、技術力でも簡単なAIや脳の信号を読み取る技術があったりします。これは完全に裏設定なので知らなくても大丈夫だと思いますが、AIある技術があってエアコンが高価な訳があるかーって気になって仕方ない方の為に一応ね。

 

 

 

 

 酒保が開かれている講堂の裏手、司令棟の北側の壁に面した空き地に鳳翔と間宮は来ていた。立ちはだかる木々が日光を遮り、5m以上ある窓の無い壁が場の空気を外界から切り離していた。

「・・・そう。そんな話が・・・」

鳳翔は顎に指を当てて呟いた。

「まあ、大本営は娘達を動揺させない為に『破棄処分』も『解体』で統一しているみたいだけれどね。要は新型艤装に換装できない娘に貴重な国防予算は使えないってとこかしら」

そう話す間宮の顔に酒保でのやわらかさは見られない。間宮は続けた。

「でも、これが事実なら・・・あなたも他人事では居られないわね」

そう言って間宮は司令棟の壁を仰いだ。鳳翔が何かに気づいて顔を上げた。

「まさか・・・じゃあ、あの時『解体』された娘達も・・・?」

「あくまで噂よ。今のところ」

「・・・間宮さん、『特務艦』として一つ頼まれてくれないかしら?」

「あら・・・な~に?」

(Betrayal Squadron二話より抜粋)

 

 

 「急に後半に飛んだな」

あくまで補足なんでこういう事もあります。平和なほのぼのシーンに説明なんて要らないのさっ・・・。

「なに無駄に格好付けてるんですか・・・それでこのシーンの補足というのは?」

本編での間宮さんの立場についてちょっとだけ・・・。

 このシーンは読んでもらえば分かる通り、この放送の最初に話した鳳翔さんが不自然キャラにならないようにする為の裏でこんな事がありましたー、のシーンです。要は伏線を張りました。数々の艦これ2次創作の例に漏れずおかんキャラの2人ですが作中ではいろいろと裏でこそこそ活動しています。その活動については五話、九話辺りから白日の下に晒されていく訳ですが・・・それはまた後日。今回は鳳翔さんの台詞にもある“特務艦”について。だいぶ前ファミ通さんのところのイラストコラムでもちょっと話に上がっていましたが史実の間宮は通信設備が非常に高性能だったとか。

 高性能な通信設備→盗聴→スパイといった1人連想ゲームを経て、作中での間宮さんは補給任務であちこち動き回れる点を活かして軍内の情報屋的な活動もしている事になっています。表向きはほんわか系補給部隊指揮官なので裏での活動は恩恵を受けているごく一部のお偉いさんと一部の艦娘しか知りません。鳳翔さんは古参艦娘なので裏の顔も熟知している、と言ったところです。“特務艦”は正式な艦種としては作中では存在しないのであだ名とか二つ名といったところですね。PCに詳しい友人をハカーって呼ぶようなものですよ、うん。

「おや、どうしたんですか?急に真面目になっちゃって」

いや、メタいんですけど、この時期から春先にかけて日が沈んでからは冷え性が酷くて指先の動きが鈍くなってタイピングしにくくってふざける気力が・・・。

「・・・・・・」

 

 

さて今回のB.S.放送局の内容は以上となります。

「この放送局では感想欄にて作品に関する質問を受け付けていますー。ネタバレにならない範囲で作者がこちらで取り上げていくそうなのでどしどし送ってくださいねー」

わー、赤城さん見事な棒読み。

「露骨な感想稼ぎだな・・・」

それにしてもおっかしいなー、あれー?本当に艦載機について何も書いてなかったっけー?やっぱり書いた気がするんだけど間違ってカットした?

「知らんがな」

「まだ探してたんですか?」

うーん・・・まあ、これで終了となりますが・・・ゲストのおふた方は何か感想とかってあります?

「はい、前回の収録後に帰ってきた加賀さんの言っていた事が良く分かりました」

んー?加賀さんなんて言ってたんだろ。気になるナー。

「作者の無計画っぷりが良く分かった」

あ、またその話持ち出します?

 まあ、何はともあれお疲れ様でしたー。赤城さんのお弁当用意できたそうなので貰っていって下さい。

「ご馳走様ですっ!」

おお、今日一番の笑顔。次回はBetrayal Squadron第三話【天城と赤・・・

「【赤城と天城】の解説をやっていくそうです」

大佐、ナイスフォロー。北間大佐のファインプレーが見れたところでお別れです。また次回、Betrayal Squadronの後書きでお会いしましょー、バイバ

 [こんばんは。○時になりました、ニュースの時間です。小説投稿サイト、ハーメルンで艦隊これくしょんの2次創作をしている胡金音氏が先ほど13日更新に滑り込みました。13日の投稿は前回の遅刻を数えても2ヶ月振りで、今後の・・・・・・]

 

fin

 




ま・・・マズイ、指先の冷えがマウスのクリックにまで影響し始めた・・・。頼むこの投稿だけはなんとし(ここで後書きは途絶えている)
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