ガンダムビルドダイバーズ 踏み出したスタートライン   作:プリン製造工場

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第3話 外で作るガンプラ作りはワクワクがスゲェですわ

「ガンダムベース私が帰って来ましたわー!」

 

ガンダムベースの入り口に立つや否やクソデカお嬢様ボイスでそんな事を言いながら仁王立ちする神崎の横を通り過ぎて行く椎名、毎回外出する時はアホな事をしだすので大体はスルーするのが外出時の神崎対策(アホお嬢様)だったりする、当の本人は子供に指を指されその保護者が危ないものを見る様な目をしながら子供を遠ざけようとも気にしないお嬢様はメンタルが強くなければやっていけないのだ。

 

「椎名置いてくなんて酷いですわよ!待ってくださいましー!」

 

だが椎名に無視されるのは少しだけ辛いから、スルーして先にガンダムベースの中に入っていった椎名を追いかける。

 

「と言うわけでして…借りたいんですが大丈夫です?」

 

手に先程購入したガンプラを持ちゼーゼーと肩で息をしながら、ドン引きして顔を痙攣らせているマツムラ店長に対しそう言う。

 

「もっ勿論大丈夫だけど…神崎ちゃん大丈夫かい水持ってこようか?」

 

割とガチ目に心配してくれている店長は優しいですわーと脳内で思いながら、丁寧に断り椎名と仲良く一緒に製作ブースに入っていく、二人の背中を見ながらマツムラ店長はかつて二人が泣きながら筐体から出てきた出来事を思い出したその後椎名はそれ以降ガンプラやGBN関係を一切触らなくなり、神崎はそれ以降も通っていたがその顔はGBNを楽しむと言うよりは復讐しに行くそんな感じだった。

そんな彼女達を恐らく似た理由でGBN内で傷を負ったクガ・ヒトロと重ね合わせる……立ち直れたあの二人ならもしかしたらと淡い期待を込めながら店長は二人を見送っていた。

 

「取り敢えずは立ち直れた様だね…出来る事ならヒロト君を」

 

そう呟いた瞬間製作ブースから神崎と椎名の間抜けな悲鳴を聞き苦笑しながら作業を開始した。

 

 

 

 

 

 

作業ブースに入った瞬間の椎名の嬉しそうな悲鳴に驚き神崎も悲鳴を上げた珍事があった以外は特に問題は起こらずに神崎と椎名のガンプラが組み上がった。

椎名のガンプラは黄色と黒のツートンで塗装した『レイダーガンダム』で、神崎のガンプラは青と黄色で塗装した『 Hi-νガンダム』である、神崎には愛機『ウォータシップ・ダウン』があるが彼女自身あのガンプラはもう二度と使わないだろうと部屋の片隅で厳重に封印されている。

その為新しい愛機となるガンプラを椎名と二人で探していた、とは言えこのクソ広いガンダムベースのガンプラコーナー、無策で探すとなれば1日は優に越してしまう…此処で自称知将ロンメルすら凌ぐ知能を持つ神崎は閃いた。

 

眼で探すのでは無く心の眼で探すことにした、おもむろに目を飛びフラフラとガンプラにぶつかりそうになりながらお目当てのガンプラを探す…この馬鹿げた行動にほとほと呆れ当てる椎名だったが怪我をしたら危ないのでぶつからない様に支えてあげた。

 

程なくして神崎はカッと目を開けおもむろにガンプラの棚からガンプラを取り出した如何やらお目当ての物が見つかったらしい。

 

「旧プラのアッグガイ…?」

 

「うわ…そんな気色悪いのがお目当ての奴?」

 

椎名の言葉は一部のジオニストがキレそうだが幸いにもそんな方々はおらず此処にいるのはフリーズしている神崎と怪訝な顔をする椎名だけだった。

 

「まっまぁ!これも何らかの運命でしょう!私の軍門に入れてあげますわ‼︎そしてこのガンプラこそ私の本命ですわ‼︎」

 

そう言い引っ張って来たのがこのHi-νガンダムである。

 

「そうですわ‼︎折角ですからGBNにログインしましょう!」

 

にへーっとレイダーガンダムを眺める椎名に神崎はそう言った。

 

 

出戻りお嬢様!

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