ガンダムビルドダイバーズ 踏み出したスタートライン 作:プリン製造工場
「あらこのお三方が例の?」
「おう!俺の名前はティッシュ!んで連れのアタリメのオッサンとミハイルだ」
「紹介された通りアタリメってもんだ、GBNにはそこそこ長く居るんだが坊主に誘われちまってな…まぁ安心しな手加減はしてやるさ、にしてもすまんねマギーさんに嬢ちゃん達面倒な事に巻き込んじまって」
「大丈夫よ〜逆に頼よられて嬉しいわぁ!」
「アタリメ……聞いた事が…あぁ私達も同意見ですわ、私は出戻り勢ですがゼロストが初心者何で貴方達の提案は嬉しい限りですわ…後私の名前はパトリシアで此方が」
「ゼロストロングです…あー長いからゼロストで呼んでくれると嬉しいです」
「オッサン!手加減して負けちまったら如何すんだよ‼︎」
「あんな坊主、本気出して叩き潰したらそれでトラウマになっちまったら如何するんだよ」
ジオン公国軍のノーマルスーツを着た腹の出た無精髭を生やした丸顔のダイバーアタリメがヘラヘラとした態度でそんな事を言い同じくジオン公国軍のパイロットスーツを着た顔がデフォルトのままの少年ティッシュが少し怒った様にアタリメに言うが逆に窘められた…尚理解はしたが納得はしてない様ではあった。
「全く…そんな事より早くバトルしましょう、改めて私の名前はミハイル宜しく」
二人のやりとりを聞きながら焦ったそうに言ったのは、アメリカ空軍のフライトジャケットを着込み黒い髪を腰までストレートで流した冷たい表情をした女だった。
「そうだぜ!ミハイルの言う通り早速バトルしようぜ!」
「あぁ‼︎待て待てお前ら!一応念の為に聞くがお嬢さん方のチームは二人だけで良いのか?」
早く戦わせろと言う二人を何とか抑えるアタリメを見ながら何ともまぁ大変そうですわぁと心の中で同情しながら、そう言えば相手方は三人で此方は二人で人数的に不利だなと考える…まぁ自分がミハイルとアタリメの二人を相手にしてゼロストには明らかに初心者のティッシュと戦って貰おうと思った所で知将お嬢様またしても閃いた、別にチーム戦でなくても良いのでは無いかと?
「確かに私達は二人でチームで戦うのは中々に不利…ならばこうすれば良いのですわ!」
そう自信満々にパトリシアはビシッとテッシュとゼロストを指差す高らかに言った。
「ゼロストとテッシュのタイマンですわー‼︎」
「反対‼︎」
パトリシアの提案にトランザムが如く反対したのはミハイルだった、提案した本人は完璧な提案過ぎて反対されないだろと考えてたのか反対されビックリして後方に転んでしまった…それにしてもこのお嬢様転びすぎでは無いだろうか。
「ちょっとお嬢大丈夫?」
「イタタ…大丈夫ですわ…私の頭はガンダムフレーム並に硬いので、それはそれで何故ですの……私の完璧な提案に反対するなんて」
後頭部を摩りながらそう言うパトリシアにズイズイとミハイルは詰め寄り胸倉を掴みながら言った、ひぇっヤンキーですわ!助けて下さいましゼロスト!と心の中で叫ぶパトリシア…お嬢様故ガンプラを使った戦い以外ではよわよわのヘナチョコイキリお嬢様なのである。
「何が完璧な提案さ第一それだと私が空飛べないじゃない!」
このミハイルと言う女、顔とは裏腹に相当なバトルジャンキーだった…まぁこのGBN内の殆どのダイバーがバトルジャンキーで強いんだ星人なのでミハイルの様なダイバーは珍しくも無いがこうもバトルに執着していると矢張り面倒臭い。
「まぁそれに関してはゼロストは完璧な初心者ですしチーム戦よりはタイマンの方が都合が良いですわ…それに私達の方が人数少ないですし」
「だったらアンタが二人分働けば良いじゃない!私は飛びたいのよー!」
「うっわ…面倒臭せぇ女ですわね貴女」
パトリシアがポロっと溢した言葉にマギーを含めて此処にいる全員が頷いた、その言葉に一層キレパトリシアの首をブンブン振り回すミハイルをアタリメとマギーの二人で引き剥がし何とか説得し渋々了承したのだった。
場所を移して格納庫、マギーは見回りがあるので既に此処には居ない。
其処には五人の様々なガンプラが横一列に待機してあった、何故タイマンなのに他のガンプラもあるかと言えば、テッシュがその場に観客がいねぇっとバトルも盛り上がらないし何より皆んなのガンプラが見たいとの事だった。
「おぉぉ‼︎これが皆んなの機体か!スゲェ個性があってカッケェな‼︎」
テッシュは純粋にキラキラした目で並ぶガンプラ達を見ながらそう言った、本当にガンプラが好きで好きで堪らないそんな顔をしながら機体を見ているテッシュに多少なりとも警戒していた自分を何て馬鹿なんだとパトリシアは考えながら並ぶ機体を見た、テッシュの言う通り多種多様で各々個性が出ていて『ガンプラは自由だ』と言うGBDで活躍していた人の言葉を思い出しながらやはり良い物だなぁと改めて思いながら、三人のガンプラをよく見て見る。
Zプラス恐らくC型のカスタム機、目に引くのが背中に二個積みしている土星エンジンだ、其処でパトリシアは漸く思い出した『Zプラス・ハードライダー』これがこのガンプラの名前であるそして…アタリメがこのハードライダーを操り『お節介焼きのアタリメ』の二つ名を持つある意味有名なダイバーだと言う事を。
そしてこの中でもっとも派手な装飾と背中に多少無理して4個積みしたザクIIを見る…発想は『ウォータシップ・ダウン』と似た感じのガンプラ何だろうとそれ以上に良いセンスだ脚もブースターにしよう等と共感を感じながら横の垂直尾翼に3本の線が描かれている『戦闘機』を見る、そう戦闘機とした言い様の無いガンプラが其処にいた、機体の下にユニオンフラッグのリニアライフルを大型化した物を取り付け翼下にミサイルを2個付けた、恐らくガンダム・キュリオスをベースにしているのだろう。
「っとすまんすまん、はしゃぎ過ぎちゃったな」
「ははは!いやその気持ち分かるぜ?俺も最初の頃は坊主と似た様な感じだったし」
高笑いしながらテッシュの肩をバンバンと叩くアタリメをうわぁオッサンですわっと横目にパトリシアはゼロストの方を見る、其処には多少手伝いはしたが殆ど自分で制作したレイダーガンダムを見上げていた。
「どうですゼロスト?自分で製作したガンプラは」
「お嬢ならわかるでしょ?」
確かにと二人は顔を見合わせ笑いながら、暫くキュッと手を握りレイダーガンダムを見上げていた、漸く二人はスタート地点に立てたのだ。
「たくオッサン少しは空気読もうぜ?」
「流石に私もそれには同感」
「とは言ってもよ…あー……すまん」
やれやれとテッシュとミハイルはあのイチャイチャオーラを漂わせている二人に声を掛けようとしたアタリメを引き留め、不服そうにするアタリメを取り敢えず睨み黙らせた。
アタリメと言うダイバーとは知り合って間もないがそれでも、初心者特有の質問責めにも甲斐性よく全部分かりやすく教えてくれ頼れるのだがこの空気の読めなささえ無ければ完璧なんだけどなぁと考えながら二人を眺めていたらふと振り返り二人共顔を真っ赤にしながら、トランザム顔負けの速さでガンプラの中に搭乗して行った。
「俺らも乗るか!」
「全く待ちくたびれたわよもう…」
「まぁ良いじゃねぇか青春みれて」
各々そう言いながら各自自分のガンプラに乗り込んでいった。
各自格納庫から発想カタパルトに着き後は発想するだけとなった、此処から発進すれば直ぐにディメンションに出れるのだ。
「さてお嬢ちゃんと坊主、発進シーケンス時の「ミハイル『SPARE1』『X-02S 』離陸する!」」
ゴゥ‼︎とミハイルのX-O2Sがアタリメの台詞を遮る様に轟音を立てながらカタパルトから急発進して行く。
「テッシュ『ドズル専用殺人機動型ザク』行くぜぇ‼︎」
トールギスのブースター4個積みのドズル専用殺人機動型ザクがミハイルに続き発進する。
「たく…嬢ちゃん達も遅れるなよ?それとさっきは良い物見させてもらったぜ!『Zプラス・ハードライダー』発艦!」
先程の事についてそう言いながらアタリメも発進して行った
「……行きましょうかゼロスト」
「あぁ…」
「『『Hi-νガンダム/レイダーガンダム出撃しますわ‼︎/出る‼︎』』」