ガンダムビルドダイバーズ 踏み出したスタートライン 作:プリン製造工場
「ようやく…ようやく完成した…!」
ごちゃごちゃとした部屋の中で椎名は神崎と一緒に三日掛けて作り上げたHGのミキシングにしては大型の異形のガンプラ『カクテル・ガンダム』改め『ストロング・ガンダム』を見る、名前にガンダムと付くが正直の所ガンダムタイプと判別出来る部分が頭部のブレードアンテナくらいしかない、その頭部もツインアイでは無く六つ目で口にあたる部分にはレイダーガンダムのツォーンがあり、腕部には腕では無く腕部一体型の『GNバズーカIIダブルバズーカ』を両腕に取り付けている。
肩にはブラウカラミティのロングバレルに改造された125mm2連装高エネルギー長射程ビーム砲シュラークとシュラークに干渉しない様に展開式アームで保持しているエネルギー偏向装甲ゲシュマイディッヒ・パンツァーを搭載し、脚にはジュアッグの拡散メガ粒子砲を各二基合計4基搭載している…はっきり言ってしまえば過剰火力が過ぎるし機動力と防御力を補う為に腰に『セラヴィーガンダム』のGNフィールド発生装置と背中にあるブラウカラミティのバックパックをGNドライヴに置き換えている、いざとなったらトランザムで急速後退が出来る様になっている、それでもまだ機動力に不安だった為ふくらはぎにスラスターを増設している。
本来のHGのサイズでこんな改造をしてしまえば重量バランスの問題でただ火力が高いだけの置物になっていたが…その為に脚部パーツをMGのパーツを使用しての大型化と両腕の武器腕、シュラークの大型化で重量バランスを調整したのだった。
本当はブラウカラミティにカラミティ、レイダー、フォビドゥンの各パーツを付けるだけだったのだが、椎名の要求する火力に応える為に神崎が持っていた改造用のパーツを付け加えた結果こんな怪物になって居たのだった。
そしてストロング・ガンダムの隣に置いてある神崎が製作した水色と黄色に塗装されたHiνガンダムをベースとしたミキシングガンプラ『フラグシップ・ガンダム』を見る、椎名のより遙かにまともな外観をしていて武装もνガンダムHWSのハイパー・メガ・ライフルとシールドにユニコーンガンダムの物を使用し腰にはフロントアーマとは別の箱が装備されていて手首にスラスターの様な物が装備されていた。
正直余りガンダムの知識がない椎名にはこれくらいしか分からなかった、製作した張本人は隣で空の虚無酒を握りつぶしながら寝ていた。
寝るか…と呟き飲みかけのぬるい酒を一気に呷り椎名はそのままうつ伏せになって寝た。
「まさか…また会うとは思いませんでしたわ、お久しぶりですわね」
大規模攻防戦専用の部屋でアルミリア・ボードウィンの服を着た豊満なお嬢様ダイバーが高笑いし直ぐにむせ始めその後ろにいた燕尾服を着た青年がお嬢様ぁぁぁぁ!と叫びながら背中をさする、すぐ近くではパトリック・コーラサワーの外見をしているダイバーが仲間と共に気合を入れる為に円陣を組んでいたり、ペンギンキャップを被った水玉模様のレインコートを着たダイバーが白いハロのダイバーを抱っこしながらキョロキョロと辺りを見渡しながらペタペタと歩いき、その後をザクとガンダムの姿をしたぬいぐるの様なダイバー二人がテクテクと付いて行く中で偶然見知った三人組のダイバーを見かけパトリシアは意外そうな顔をしながら声を掛ける。
声を掛けられたダイバーの一人であるテッシュは驚いた様に後ろに居るアタリメやミハイルを手招きをする。
「久しぶりだな!パトリシアにゼロスト!アンタ達も大規模戦やるのか?」
「お嬢に勧められてね」
「ゼロストが難しいミッションやりたいから勧めただけですわよ」
「ふーん俺と同じ理由なんだな」
「よぉ嬢ちゃん方元気か?」
「えぇ三日間ゼロストのガンプラの改造をしながら私のも並行してたので元気すぎて見てはならない物が見えてきそうですわ…げっ面倒臭い女もいるのですの」
「げって何よげって!」
互いに眼前に中指を立てるパトリシアとミハイルに呆れながらゼロストは取り敢えず知り合いに会えたを嬉しく感じながら、この三人組は何ミッションをやるのか気になった。
此処で受注出来る大規模戦は普通のミッションよりは少ないが其れでも数百近くある、ゼロストは取り敢えずテッシュ達がやるミッションをやろうと考えた…そのまま取っ組み合いをしそうな勢いで言い争ってるパトリシアはほっとく。
「テッシュ達はもうやるミッション決まってたりする?私達今来たばかりだしまだ決まってないんだよね」
「なるほどな!俺らは個人の戦争ってミッションやるぜ?確かまだ人数には空きがあった筈だぜ」
「個人の戦争ってUCの滅茶苦茶面白い話じゃないですの!ゼロスト!このミッションやりましょう!」
「話は聞かせてもらいましたパトリシアさん…いえ姉さん」
ヤメローと言う抵抗の声を無視しながらミハイルの頬を摘むパトリシアはその言葉に反応しまくし立てる様にそう言った、ついでにミハイルの頬からも手を離し受付に行こうとするパトリシアを呼び止める様に背後から聞き覚えのある声が掛かった。
其処には神崎の従兄弟兼幼馴染みの神崎潮…ダイバーネームフェイトが立っていた。