万象黙示録を壊す歌   作:秋月玲

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第12話

「部下たちが失礼をしたようで。よければお話伺えますか?」

 

 

隊長と呼ばれた女性の態度にオレたちも、兵士たちも驚きを隠せない。完全に予想外の態度に固まっていた。

 

 

「わたくしだけでもちろん対応させて頂きますが」

 

 

「いいだろう。お前とだけなら話を聞こう」

 

 

キャロルの答えに満足したのか、その隊長は笑顔を見せる。

 

 

「ファラ・スユーフ。以後お見知り置きを」

 

 

ファラに案内され、路地裏で話すことに。長くなるわけではないかららしい。

 

 

「すいません。こんなところで。しかし、何処かに移動してまでのことでもありませんし」

 

 

「いや、構わん。それで話とはこの街に来た理由か?」

 

 

詫びるファラにキャロルが話を進める。

 

 

「話が早くて助かります。見たところ旅人とお見受けしますが」

 

 

「ここに貴重な物ばかりを集める貴族がいると聞いてな。探している物を持っているかもしれないため、話を聞いてみるためにな」

 

 

キャロルの言葉にファラは、少し顔をしかめる。

 

 

「多分、その話は難しいかと。なかなか人前に顔を出すことのないジャウカーン家ですし」

 

 

「なにか理由があるのか?」

 

 

キャロルの問いに再び顔をしかめるファラ。余程の理由がありそうだ。

 

 

「いえ、よくない噂はよく聞きますね。あくまでも噂ですがね」

 

 

その答えにキャロルの目元が吊り上がる。

 

 

「よくない噂と言うのは?」

 

 

答えにくいのか、辺りを見渡すファラ。

 

 

「ここで答えにくいなら、場所を移動してからでも」

 

 

オレの言葉に首を横に振り、静かに話し始めるファラ。

 

 

「いえ、ここで。人体実験。あの貴族を訪ねて行方不明になった者が後を絶たないこと。1人娘がいたはずですが、ここ数年誰も姿を見ていないことなどが理由として挙げられています。主人や婦人はごくたまにですが、見かけるのに、娘だけは全くですからね」

 

 

それだけ聞けば怪しい気配もするが、それだけで人体実験と繋がるのだろうか?

 

 

「後は、時折館から獣のような雄叫びが聞こえるといった話があるからですね」

 

 

話を聞いてキャロルは手を顎に当てて、考え込む。

 

 

「錬金術の類か? 確か人体改造も存在するが、しかしあれは素人が手を出せるレベルではないはずだが」

 

 

ブツブツと呟くキャロル。オレたちは黙ってそれを見つめる。オレとしてはキャロルがしたいようにしてやるつもりでいる。

 

 

「ガリィもですよ?」

 

 

オレの顔を見つめて言うガリィに驚く。そんなに表情に出ていたのだろうか。

 

 

「それはもう。わかりやすいほどに」

 

 

そう言って笑うガリィに、オレはなにも言えないでいた。

 

 

「決めたぞ。ヒカル、ガリィ。その館に乗り込むぞ」

 

 

考え込んでいたキャロルがそう告げる。










オートスコアラーたちは全員出す予定です。オートスコアラー以外で出してほしいキャラなどいますか?

  • 装者が誰も出ないなんて嫌だ
  • フィーネとキャロルの対決を見てみたい
  • 統制局長は出るよね
  • いらないからキャロルの出番を増やして
  • その他(オリキャラ等)
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