アンケートの結果を参考にして、この後の物語を進めていきたいと思います(元々の構想はそのままですが)
また機会があればぜひお願いします
「もうお前は用済みだ。まとめてやってしまえ」
貴族がそう言うと家の中から、1人の少女が現れる。手足にはなにかの獣のような大きな爪のついた赤髪の少女が。
「やはり人体を錬成していたか。合成獣、その力をその少女に使ったな?」
その少女を見るとキャロルの視線が鋭いものへ変わる。もちろん、オレもこんな胸くその笑いことはない。
「禁術として文献は表に出ていないはず。どうやって手に入れたかは知らんが、パパの残した錬金術をそんな風に使う代償。安くないと知れ」
身構えるオレたちを前にも、貴族は余裕そうな表情を変えない。
「戦闘能力はかなり上がっているはすだ。元がただの少女だとしても、その力は計り知れないと思え」
キャロルの言葉にオレたちも頷く。
目を離したつもりはなかった。しかし、気がつけば少女が目の前で爪を大きく振りかぶっているところだった。
「ヒカル!」
咄嗟に障壁を展開させ、なんとか難を逃れる。が、かなり危なかった。
「いいぞ。そのまま全員引き裂いてしまうんだ。ミカ」
貴族がその少女の名を呼んだことで、ファラが呟く。
「娘を実験台に使ったのね」
ミカはどうやらこの貴族の娘だったようで、それを聞いたキャロルから不機嫌なオーラがより強く溢れている。
「ガリィ、ファラ、レイア。ヒカルと協力してその少女を捕らえよ。殺すなよ?」
キャロルがこちらを向くことなく呟く。
「御意」
「お任せを」
「ガリィちゃん任されましたー」
三者三様の答えをし、それを聞いたキャロルは満足そうな顔をしている。
「無茶はするなよ?」
「誰に言っている? ヒカルも気をつけろ」
キャロルの頭に手を置いてそう告げると、オレたちはミカへと走り出す。
レイアがコインを弾いて足止めしてくれる隙に、ファラとガリィが両サイドから攻撃を仕掛ける。ガリィはいつのまにかナイフを手にしていた。
「さて、お前は楽に死ねると思うなよ」
貴族へとゆっくりと歩み寄るキャロル。それでも表情の変わらない貴族に違和感を感じる。
「お前の相手はこっちだ」
扉から新たな人物が現れ、それがキャロルを制する。
「何者だ!?」
キャロルは後ろに軽く飛んで距離を取る。
「この屋敷で用心棒として雇われている者、ツキカゲだ」
黒髪黒目の男が現れた。その男を見た瞬間、オレは激しい頭痛に襲われる。立つのもしんどいほどの頭痛に。
「お前は太陽の子なのか?」
その男はオレを見ながらそんなことを言っている。当然オレにはなんのことかさっぱりわからないが。