シンフォギア feat. 奏でる鬼   作:Mak

2 / 8
2話です。 

短いですが基本2000文字程度で高頻度更新出来ればと思います。

どうぞ。


謎の男

わたし、立花響15歳はこの春から念願だった私立リディアン音楽院高等科に入学出来ました!

 

これも親友の小日向未来が勉強とか見てくれたおかげです! 

 

 

わたしがこの学校に通うことを決めた理由はなんと言っても大ファンのボーカルユニット【ツヴァイウィング】の奏さんと翼さんが通う同じ学校だからです!

 

 

奏さんはザンネンながら去年卒業してしまい、しかも芸能界を引退。

 

ツヴァイウィングも解散してしまいましたが、運が良ければ3回生の翼さんに会えるかもッ! 

 

 

でも流石トップアーティスト。 

 

入学して数日立ちましたが影すらも拝めません……。

 

 

そして今、私は未来と一緒に学生寮の近くの商店街に探索と今日の晩御飯の買い出しに来ているのですが、お好み焼き屋さんの前で男の人が倒れていたんですッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ご馳走様でした。 いや~すみません! お店の前で倒れていたりなんかして。 無事家に帰れたら必ずお代はお支払いしますので!」

 

 

「お粗末様。 まったく頑固な子だね。 おばちゃんのおごりでも良かったのよ?」

 

 

「いいえ、そういう訳にはいきません! こんな美味しいお好み焼きをタダなんてバチが当たっちゃいますよ!」

 

 

 

お好み焼き屋「ふらわー」のカウンター席を挟んで店主である妙齢の女性は成人済みと思われる若い男性と、近くにある女子高の生徒2人という些か奇妙な組み合わせの男女の接客をしていた。

 

 

この男性は先ほど本人が言った通り店の前で倒れていたところをこの女子たちに声を掛けられ、それに気づいた店主がとりあえず店の中に入れたところ、ただ空腹だったことが分かりこうやってお好み焼きを振舞っていたのだ。

 

 

 

「そっちの二人もありがとうね! 本当助かったよ! 何かお礼したいけど、……あ! もし手伝えることが有ったら言ってね! これでもバッチリ鍛えているから箪笥ぐらいなら運んであげられるよ!」

 

 

「い、いいえ結構です……。」

 

 

「しかしまぁ、凄い量食べましたね!? 流石男の人……。 わたしも食ベる方ですけど流石に敵わないなぁ~。 でもお兄さんどうしてお店の前に倒れてんですか? お金が無いのは分かりましたけどおサイフを落としちゃったんですか?」

 

 

「こら響。 失礼だよ! それに張り合ってどうするの?」

 

 

「別に張り合ってないよ~。 それに気になるじゃん。 わたしで助けられることなら助けたいし」

 

 

「別に気にしてないよ。 実はね、サイフは有るんだ。 と言っても現金は入ってないんだけどね」

 

 

 

そういうと尻のポケットから和柄の財布を取り出し見せる。

 

 

 

「ならキャッシュカードくらい持ってるのでは?」

 

 

「うちはクレジットカードも電子マネー決済も受け付けてるよ?」

 

 

「それがね、確かに持っているけど何故か全部使えないんだ。 倒れる前もそこのコンビニで確かめたけどエラーが出ちゃってね。 しかも携帯までつながらないというこの運のなさ、ちょっと呪われてるかも」

 

 

「それは大変でしたね」

 

 

「それよりも大変だったのがこれに気が付いたのが静岡だったんだよね。 奈良からバイクで帰る途中だったんだけさ、ガソリンがなくなっちゃってさ、高速降りてガソリン入れようとしたらカードが使えなくてね。 仕方ないからコインパーキングに停めて東京まで走ってきたんだよ。途中で迷って一晩掛かっちゃったけど」

 

 

「飲まず食わずにですかッ!? ほえ~大変そう」

 

 

「まあね。 でも職場も直ぐ近くだからあとひと踏ん張りってところかな?」

 

 

「お兄さんって働いているんですか? てっきり大学生かと……」

 

 

「ソウキで良いよ。 生まれは1999年の21歳。 彼女募集中! なんてね!」

 

 

「ほえ?」

 

 

 

空気が固まる。 笑っていいのか、この男の言った意味と意図が分からず返答に困った3人の女性が固まる。

 

 

 

「それじゃあ、俺はこの辺で。 あ、そうだおばちゃん。 一応仕事場の名刺と俺の免許証を置いて行くね。 今日中にはたどり着けるだろうから直ぐにお代持ってこれるとは思うけど、もし来れなかったら其処に連絡して。 そんじゃあ、ご馳走様!」

 

 

 

内心スベったかな? と思いながら男は名刺をカウンターに置き、店をあとにする。

 

残った女性陣は茫然とそれを眺め、互いに顔を突き合わせ、誰も居ないのに小声で話し始める。

 

 

「ねえ未来。 今日って何年だっけ?」

 

 

「……西暦2043年の4月」

 

 

「1999年って何年前?」

 

 

「44年前ね。あの男、23歳もサバ読んだことになるわね」

 

 

「逆サバですけどね。 でも何のために?」

 

 

「……わたしたちをびっくりさせてその隙に食い逃げとか?」

 

 

「証拠も置いて行ったのに?」

 

 

 

3人は男が置いて行った免許を確認し始める。

 

 

 

「名前は園田宗吾。ってッ! ソウキなんてどこにも無いじゃないですかッ!? もしかして名前も嘘ッ!?」

 

 

「落ち着いて響。 生年月日は平成11年2月14日生まれ。 ねえ、おばちゃん? 平成11年って西暦何年?」

 

 

「……私が平成2年生まれの1990年だから1999年ね。 あの男は怪しいけど免許証も本物ね。 その割には真新しいけど」

 

 

「あのぉ……、偽造とかの可能性は?」

 

 

「見た感じは本当に若いあの子に偽造なんて出来るのかしら? だとしたら中々精巧に作ってあるわね。 ……あなた達平成が何年までか知ってる?」

 

 

「「え、えっと・・・」」

 

 

 

答えられず頑張って計算しようとする令和9年生まれの二人。

 

 

 

「答えは平成31年までよ。 でも見て、有効期限が平成32年になっているの。 この時はまだ元号が決まってなかったからこの表記で合っているわね。 態々こんな細かいところまで作りこむ必要があるのかしら?」

 

 

 

再び沈黙する3人。

 

そして埒が明かないと名刺の方を確かめ始める。

 

 

 

「えっと何々? 甘味処「たちばな」。 住所は東京都葛飾区柴又6-39-8。 とりあえずおばちゃんは電話してみてください。 わたしたちはスマホで検索してみます!」

 

 

 

 

結果、名刺に書かれた甘味処「たちばな」の電話は不通、ネット検索や住所検索してもそのような店は存在しないことが分かった。

 




何も進んでおりません。

次回ぐらいに色々ストーリーが動くと思います。

次回をお楽しみに。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。