シンフォギア feat. 奏でる鬼   作:Mak

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※注意:アンチヘイトのタグが無いと指摘されかねないほどのぶっこみがあります。




変貌した戦姫

(やはり。 信じ難いけれどもあの子が身に纏っているのは間違いなくシンフォギアシステム。 しかもガングニールだなんて・・・。 この子、奏とどういう関係なの?)

 

 

出撃待機を命じられた風鳴翼であったがその命令はすぐさま別箇所で発生したノイズの出現の報せにより解除され、直ちに現場に急行するよう命じられたのだ。

 

自前のバイクで現場に急行する際中、精神を集中させ、(いくさ)の前の準備を行っている途中で聞いた報告が彼女の心を乱す。

 

なんとノイズの出現地にガングニールのアウフヴァッヘン波形が検知されたのだ。

 

奏が予定を変更してそちらに向かったのかと思ったが詳細によれば奏は予定通り例の場所に到着しており、先ほどの謎の波動の件も含め計器の誤作動が疑われた。

 

しかし現場に来てみればそこに居たのはシンフォギアを身に纏い、幼女をノイズから守るように抱きかかえている、立花響がいたのだ。

 

早急に殲滅し、たった今巨大なノイズを始末した巨大な剣の上から彼女の様子を観察していた。

 

 

(この娘・・・、奏とどういう関係なの? 問いたださなければ・・・・・・。ん? しまったッ!?)

 

 

だがここで翼は一つのミスを犯してしまう。

実はまだ小型とは言えノイズが物陰に潜んでいたのだ。

それはあまりにも彼女らしからぬミスだった。

 

とは言え仕方ないと言えるだろう。 

あまりにもイレギュラーなことが多すぎたのだ。

 

なによりも、自分の知らない女が(ガングニール)の力をなぜ持っているのか、どういう関係なのか・・・。 

その感情は嫉妬なのか、それとも淋しさからなのか・・・・。

 

 

 

物陰のノイズが響と幼女に飛び掛かる。

それに気が付いているのか翼だけだったが不幸なことに距離が開きすぎていた。

 

ノイズが密かに彼女達に触れそうになったその瞬間、建物の間から人影が飛び出し気合の声と共に一つの火の玉が飛んでくる。

 

 

「おりゃ!!」

 

「うわぁッああっ!?」

 

 

その攻撃には気が付き驚く響。

だがその火の玉は背後に居たノイズに見事命中し、ノイズは瞬く間に燃え尽きた。

これにより、最後のノイズは駆逐されたのだった。

 

 

「あれ? おっかしいな~? 今度はちゃんと攻撃が効いたよ? なんでだ?」

 

 

朱色で先端が丸みを帯びている棒を右手に持ちながらブツブツと独り言をつぶやく鬼。

そんな鬼に目を向けつつ、なんて反応して良いのか、しゃべり掛けても良いのか確認することも出来ない程響は混乱、また同時にこの謎の鬼に恐怖心を抱いていた。

 

そんなこっちの気持ちも知らずに、この鬼はまるで知り合いに話しかけるような気安さで話しかけてくる。

 

 

「やぁ! 無事でよかった! ところでどうしたのその恰好? コスプレ?」

 

「え、えっと~、 そ、ソウキ・・・さんなんですよね?」

 

「あ!そうか、ごめんごめん! びっくりしたよね。 ちょっと待って、今顔を・・・ッ! ッブナ! いきなりなにするんだ!」

 

「問答無用!」

 

 

ソウキが何か動作を起こそうとしたそこへ翼が振った刃が彼と要保護者(響と幼女)の間を斬る。

その後も鋭い斬撃がソウキを襲う。

最初は何とか避けることが出来たが、休む間もなく繰り出されるその攻撃に何太刀か浴びてしまう。

 

 

「グゥ!・・・・・・フン!」

 

「ッ! こいつ、傷が再生するのかッ!?」

 

 

数メートル飛び退き、翼を警戒しながらもソウキが気合を入れると斬られた傷が忽ち塞がる。

警戒を強め、より強力な技を選択しようとする翼にソウキは語り掛ける。

 

 

「ちょっと待った! 俺は怪しい者じゃない! 剣を降ろしてくれ!」

 

「黙れ! 魑魅魍魎の言うことなど信じられるか!」

 

「待ってくれ! 俺は人間だ! 今その証拠を見せる!」

 

 

するとソウキ一瞬姿が見えなくなるほど発光する。

光が収まるとそこには顔だけ人間に戻ったソウキが立っていた。

 

 

「あ・・・。 やっぱりソウキさんだ・・・・」

 

 

遠方で座り込んでいる響がぽつりと言う。

 

 

「ほらね? だから刃を収めてくれ」

 

懇願するソウキ。 だが彼女から返答は冷酷な物だった。

 

 

「・・・ならば余計に始末しなければ。 貴方の存在は・・・有ってはならない! 奏に気が付かれる前にこの世から消し去る!」

 

 

そう宣言すると翼は宙へと舞い、持っていた刃を巨大な物へと変化させた。

そして思いっきり振りかぶりそのままソウキを両断しようとする。

 

腰に据えた二本の棒を構え防御の姿勢を取るソウキ。

 

そんな二人の間に歌を唄いながら割り込んでくる影があった。 

 

 

「——Croitzal ronzell Gungnir zizzl」

 

 

その影は一瞬で響や翼と同様の体のラインがはっきりと分かる機械のスーツを身に纏い、手には巨大な突撃槍(ランス)を構え翼の攻撃を防いだ。

 

だが、やはり一瞬とは翼の攻撃が早かったのか、攻撃は影の変身完了よりも早く到達し、頭部に残っていたフルフェイスヘルメットに刃は届いていた。

 

 

『久しぶりだな、翼。 しばらく見ないうちにまた強くなったみたいじゃねーか』

 

「か、奏なのッ!? ど、どうして・・・、あ、そ、それよりもッ! わ、私・・・なんてことを・・・ッ!??」

 

『・・・あー心配するな。 攻撃はギリギリ届いてないよ。 それより・・・コイツはあたしの客人だ。 コイツに危害を加えるもんなら・・・・』

 

 

すると被っていたヘルメットが真っ二つに割れ、中から彼女の顔が現れる。

 

「・・・・容赦しない」

 

ヘルメット越しのくぐもった声ではなくなり、いつも聞いていた、ずっと聞きたかった彼女の声がやっと聴けた瞬間だった。

 

だが、そんな気持ちが離散するほど翼は絶句してしまう。

言葉にではなく、その姿に・・・・。

 

 

 

長くウェーブの掛かった髪は自分で乱暴に切ったのかヘルメットから溢れない程度までに短くなり、翼が大好きだった赤い髪色もまだらで濃淡が滅茶苦茶な汚い金髪に染めた、記憶とはかけ離れた、天羽奏がそこに居た。

 

 

 






天羽奏ファンの皆さん。
わたしは謝りません。 釈明は・・・ストーリー無いで果たしたいと思います。

次回もお楽しみに・・・
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