最強の相棒として転生した件   作:麒麟@

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11話

 精霊の住処。その大広間で2人のスライムは固まった。目の前の妖精が魔王というのだから。子どもたちはともかくシスタとリムルこの2人はミリムという埒外な魔王を知っているためどうしてもあれ基準になってしまう。

 

 

「お前が魔王〜うそだろ」

「なにをー!失礼なやつ。あたしが魔王以外のなにに見えるってのさ」

「アホの子?」

 

 

 リムルがはっきりとそういう。それを聞くシスタは驚きを隠せない。いや確かにそうかもしれないけどはっきり言い過ぎだろうと思ってしまう。

 

 

「友達にミリムって魔王がいるんだけどそれに比べるとなぁ」

「ミリムってあんたらまさかジュナの森の盟主になったっていうスライム?」

 

 

 こいつ言いやがったとシスタは思う。今までリムルと僕は子どもたちに言っていない。けれどこの状況で隠すのはもう無理だ。2人で目を合わせてスライム体形になり、近くにいたクロエとアリスに飛びつく。

 

 

「わぁかわいい」

「なによシスタ教えてくれてもよかったじゃない」

「悪かったよ」

「それでなんのよう?」

 

 

 そこから僕とリムルは話す。その間子どもたちは精霊たちと遊んでいる。ランガも犬としての本能なのか動くものを追いかけている。

 

 

「なるほどね〜苦労してんのね」

「それで協力してくれるのか?」

「もちろんただとは言わない。代わりのゴーレムも用意しよう」

「へぇ、もちろん召喚に協力してあげる。あたしは平等だからね」

 

 

 2人は思う。その時のラミリスの姿言葉には確かな説得力があった。これを続けていたら確かに精霊女王と言われる所以もわかる。

 ただきた時の印象が強いからなんとも言えないが。

 

 そこから精霊を呼ぶという祭壇に向かう。まずはゲイルから行くみたいだ。年長だからというらしいがそんなことで行かなくてもいいと思う。付き添いにリムルと僕はついて行き上に上がる。

 

 

「先生無理だったらあいつらのこと頼みます」

「心配すんな」

「そうだぞ。最悪悪魔でもなんでも従えてやる」

 

 

 リムルがそういう。いやその顔こそ悪魔みたいなんだけどなぁとラミリスとシスタが思うがそれ以上は2人とも口にしない。

 

 ゲイルが目を瞑り祈りを捧げる。しかし来たのは下位の精霊だった。ここでリムルとシスタは目を合わせる。2人とも策があるようで下位の精霊のリムルが捕食しそれをシスタに渡す。

 

 

《告スキル変質者で精霊の統合を行いますか?》

 

 

 シスタは心の中でイエスと答える。するとルウェルはせっせと新しい精霊を作ってそれをゲイルに憑依させる。その間シスタは手をゲイルの頭の上に乗せてるだけだ。

 

 そして終わり2人は鑑定してみると魔素の流れが安定している。これでもう体の崩壊は防げるだろう。

 

 

「よくがんばったなゲイル。もう安心だ」

「先生」

「おっと泣くのはみんなが成功してからにしようぜ」

 

 

 そういいゲイルは降りていく。次はアリスの番だ。

 

 

「お願いシスタだけきて」

「だってさシスタ」

「了解」

 

 

 精霊の統合のやり方はすでに思念伝達でシスタからリムルに伝わっている。

 アリスと歩いて行こうとすると服を掴まれる。何かと思い振り向いてみると顔を赤くして下を向きながら

 

 

「連れて行ってちょうだい」

「仰せのままに」

 

 

 シスタはアリスをお姫様抱っこして連れて行く。それに少し安心したような表情を見せるアリス。

 祭壇に2人はつきアリスは祈り始める。しかしきたのは下位の精霊だった。それを捕食してアリスに統合する。

 

 

《個体名アリスロンドの属性は空です。影移動との統合を行い影移動が空間移動に進化しました》

 

 

 シスタはふと思う。ルウェルさんは精霊の統合よりスキルの進化をしていたみたいだ。まぁもっともこっちの方をちゃんとしてくれたら問題ないからなにも言わないでおこう。

 

 

「良かったなアリス成功だ」

「シスタありがと!」

 

 

 そういい頬のキスしてくれる。いや7歳だから欲情なんてしないし、スライムだから周りからはなにもわからないだろう。

 しかし隣でラミリスがおちょくるようにしているのは腹が立つ。炎を出して脅す。しかし本気ではない。このラミリスがいないとこんなことできなかったんだから。そしてアリスを連れて下に降りる。次は剣也の番だ。

 

 

 シスタとリムルは2人で上がっていく。剣也も上がり祈りをしようとした瞬間

 

 

「おいーす。オイラ光の精霊」

 

 

 軽い挨拶をしてきた。それに対してラミリスが口を開く。

 

 

「あーあんた人の家になにしにきてんのよ」

「そこの邪悪な精霊と違って純粋な光の精霊様さ」

「誰が邪悪よ!」

 

 

 そしてシスタとリムル2人でも話についていけないのにそれ以上に話についていけない剣也は周りをキョロキョロしている。

 

 

「君名前は?」

「剣也」

「そっかーならけんちゃんだ。けんちゃんが大人になるまではオイラが見守るよ」

 

 

 そういいその精霊は剣也の中に入って行った。

 

 

「あ、宿った」

「先生」

「あぁ、計算通り。心配すんな!あっははは」

 

 

 リムルがそういい誤魔化す。確かにゲイルとアリスは下位の精霊で2人とも統合してなんとかしたからてっきりそうなるものだとシスタも思っていた。

 だからこそ勇者の資質を持つ光の精霊には驚いた。まぁその辺はおいおいわかっていくだろう。

 リムルと剣也と下に降りていく。下の子どもたちに見られてないかだけが心配だ。

 

 

 

 

 

 

 その後良太の番になりリムルとシスタが一緒に上がっていく。良太が祈りを捧げるときたのは下位の精霊でそれをリムルが統合してそれを良太に宿す。

 ここまでは順調に進んでいった。なにも起こることなく。

 

 そして最後はクロエの番になりクロエはリムルに連れて行って欲しいと言ったのでシスタは下でお留守番だ。

 そしてクロエが祈りを捧げるとそれは起こった。目の前に精霊ではない人の形をしたものが現れた。

 

 

「待て、お前の好きにはさせないよ」

 

 

 そういいながらラミリスは手に魔力を集めていく。そしてそれを放とうとするとその人の形をしたものはリムル、そしてシスタの近くを通りクロエの中に入っていく。

 その時子どもたちは喜んでランガと遊んでいたため見ていた人間はいない。

 

 

「はぁーもうダメダメ。あたしは知らないからね」

「結局何だったんだ?」

 

 

 そう聞くリムル。話によればさっきのやつは精霊ではないとのこと。それを聞いてもよくわからない。リムルとシスタはそう思うが今2人の思っていることは一つだ。

 クロエが無事ならそれでいいんだ。

 

 

「ありがとなラミリス」

「あぁ本当にありがとう。おかげでこの子たちを助けられた」

「「「「「ありがとうございました」」」」」

「感謝する!」

「もーそんなのいいってば!」

 

 

 そう言いながらラミリスは恥ずかしそうに飛び回る。これが魔王だっていうんだから世の中不思議なこともあるものだ。

 そして帰る直前にリムル様魔鋼で作ったゴーレムに上級悪魔を召喚させてそれを憑依させた。

 

 ラミリスは驚いていた。悪魔召喚してそのまま自分の部下になるなんて思ってもしなかったから。最初は遊び半分でいってみたけどまさかここまでのものを用意してくれるとは思いもしなかったからだ。

 

 

「我が名はベレッタ。ラミリス様にこれからお仕えします」

「おお、頼むよ」

 

 

 せいぜい威厳を保ってくれよ。主人としてさ。と思ってその場を後にするリムルだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 精霊の住処から帰ってきた次の日。イングラシアの入り口で子供達5人は泣いていた。

 

 

「先生いやだよ」

「悪いな。クロエ」

「早く行きなさいよ。行けばいいのよ」

「あ、そうだ。みんなにお土産があるんだ」

 

 

 そういうシスタ。リムルもそれを聞いて思い出したように5着の羽織を出す。一人一人着せていく。

 

 

「そうそうアリスのだけだぞ。裾のところにレースがついているのは」

「わぁかわいい」

 

 

 シュナがつけてくれたものだ。流石シュナだな。特徴を言っただけなのにいい仕事をしてくれる。これで大丈夫だろう。

 

 

「じゃあまたいつでもテンペストに来いよ!」

 

 

 そういうリムル。シスタは何も言わずに行こうとすると

 

 

「やっぱりやだよ!先生」

「アリス。絶対別れるわけじゃない。それにいつでもテンペストに来てくれ。そうだなぁ。リムルが仮面をクロエにあげたから喜ぶかわからないけどこれやるよ」

 

 

 渡したのは二本の刀のうちの一本だ。片方は折れていたから折れていない方を渡す。

 

 

「じゃあなアリス。それにみんな」

「バイバーイ」

 

 

 リムルとシスタは手を振って帰る。シスタは予めリムルに話して空を飛んでいく。これはシスタがいまだに使いきれない加速の練習でもあるからだ。

 

 そこで2人は知らなかった。この時別れたことがこの後にあるピンチに関係してくるなんて。

 

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